化学は物質を扱う学問であり、一般市民としても身につけておくべき大切な科目である。その中に大きな2つの柱があり、ひとつは物質を構成する原子や分子に注目し、実験結果を理論的に考察して解明するもの、もうひとつは社会の多様なニーズに適合する新しい物質を創成し、その性質を詳しく調べるものである。本書は、前者の中心となっている物理化学に焦点を紋り、その基本となる知識と考え方をまとめた教科書である。
初めて伝熱工を学ぶ大学・高専の学生を対象に、伝熱現象を理解するために不可欠な9つの基本的なテーマについて、それぞれの専門領域に明るく、教育経験のベテランである9人の執筆者がおのおの1章を担当して、数多くの図・表をまじえながら記述し、それを編者が取りまとめたテキスト・入門書。
文化をめぐる闘争の舞台へ!!人種・階級・ジェンダーなどの連動性に注目し、都市における労働運動や反人種主義・反性差別主義的な抵抗運動からヒップホップやグラフィティ、ブレイクダンス、さらにはハリケーン・カトリーナまでを“文化戦争”という観点から読み解く問題提起の書。
メタル、スラグ、ソルトなどの高温融体の物性測定を、密度、熱量、蒸気圧、表面・界面、粘性、拡散、電気伝導、熱伝導の各章で解説。納得のいく結果を得るコツや、必要な装置を手作りする実験方法から、工学・理学の基礎を学べる書。
身近にありながら、海面の下を見通すことができないために、深海は永く未知の世界であった。しかし、調査船などの進歩もあり、いま、深海は少しずつその真の姿を私たちの前に現している。深海大国・日本。ようやくわかりはじめてきた、その豊かで変化に富んだ海の姿を紹介する。(ブルーバックス・2013年7月刊)
東京湾のすぐ近くの相模湾の水深は1600メートル。さらに隣の駿河湾は水深2500メートルという深さ。どのくらいの深さを深海と呼ぶのかは厳密には決まっていないが、海洋生物学では水深200メートルより深い海と定義することが多い。地質学では水深2000メートルより深い海が目安となっている。どちらにせよ、日本の海はほとんどが深海である。
日本は小さな島国で、領土面積は世界61位にすぎない。しかし領海と排他的経済水域を合計した面積では世界6位である。水深5000メートルより深い海域の堆積では世界1位というデータもある。つまり、日本は「深海大国」なのである。
身近にありながら、海面の下を見通すことができないために、深海は永く未知の世界であった。しかし、調査船などの進歩もあり、いま、深海は少しずつその真の姿を私たちの前に現している。
深海大国・日本。ようやくわかりはじめてきた、その豊かで変化に富んだ海の姿を紹介する。
第1章 深海底への旅
1-1 日本列島に刻まれた深海の記憶
1-2 日本の深海底を旅する
第2章 深海に眠る資源
2-1 メタンハイドレート
2-2 熱水鉱床
2-3 コバルトリッチクラスト
2-4 レアアース泥
第3章 深海の生物たち
3-1 日本近海の深海生物
3-2 深海生物を巡る旅
3-3 深海のオアシス
3-4 謎めく深海生物たち
第4章 深海と地球環境
4-1 地球の気候を支える海
4-2 深層水は地球を回る
4-3 二酸化炭素を吸収する
第5章 深海からみた東日本大震災
5-1 震源域の海底でなにが起きていたのか
5-2 海はよみがえるか
本書では、移動現象論の基礎となる事項をできるだけ平易に記述している。材料工学を専門とする読者を強く意識して執筆していること、数学に関する丁寧な解説を加えていること、電磁気学と移動現象論との密接な関係を紹介していること、多孔質体内の流動や乱流といった応用上重要な項目にも触れていることなどに大きな特徴がある。また多くの演習問題を設けており、本文を参考にしながらこれらを解くことによって、応用力を養うことができるようになっている。
はじめて機器を使う学生にもわかるよう,代表的な分析機器の使い方を平易に解説したハンドブック.
1 熱分析法
2 試料準備
3 原子吸光分析法
4 ICP発光・質量分析法
5 蛍光X線分析法
6 X線回折法
7 X線光電子分光法
8 光学顕微鏡
9 電子顕微鏡
10 プローブ顕微鏡
バイオマスエネルギーは、設備の設置・維持管理・燃料製造・運搬・販売など多くの雇用を生む。疲弊する地域経済にとって、持続的な恩恵をもたらす効果がある。
本書は、背景となる数学・物理を適宜習得しながら、化学(物理化学)の高みに到達できるよう、下記のような構成になっている。
◎ まず、物理化学を学ぶために必要な数学を、初等関数からフーリエ級数まで、各項目別に解説した(第1〜10章)。第11〜14章では、第10章までに学んだ数学・物理の基礎を踏まえて、物理化学の二本柱である「量子化学」と「化学熱力学」の基礎を解説しつつ、それら分野における数学の使い方と問題の解き方を詳述した。
◎ 式や導出が長くなる箇所は付録に、補足的事項やより専門的な解説などはWebページの補足にまとめ、本文の見通しをよくした。
◎ 演習問題は章末ではなく本文中の内容に即した適当な箇所に配置し、解答と解説を巻末に収めた。
1.化学数学序論
2.指数関数,対数関数,三角関数
3.微分の基礎
4.積分と反応速度式
5.ベクトル
6.行列と行列式
7.ニュートン力学の基礎
8.複素数とその関数
9.線形常微分方程式の解法
10.フーリエ級数とフーリエ変換 -三角関数を使った信号の解析ー
11.量子力学の基礎
12.水素原子の量子力学
13.量子化学入門 -ヒュッケル分子軌道法を中心にー
14.化学熱力学
平成20年度の1年間に発行した「理科教育ニュース」「ためしてみよう」「指導者用解説紙面」を縮刷し、活用版として1冊にまとめたもの。
計算力学は,いまや実験,理論に続く第3の科学技術のための手段となった。本書は基礎編,関心の高いテーマを中心に網羅した応用編の構成をとり,その全貌を明らかにする。〔内容〕基礎編:有限要素法/CIP法/境界要素法/メッシュレス法/電子・原子シミュレーション/創発的手法/他/応用編:材料強度・構造解析/破壊力学解析/熱・流体解析/電磁場解析/波動・振動・衝撃解析/ナノ構造体・電子デバイス解析/連成問題/生体力学/逆問題/他。
試験全範囲にわたりよく出るパターンの問題を掲載。充実解説+過去問題。
建築の熱・空気環境をやさしく解説。[内容]気象・気候/日照と日射/温熱・空気環境/計測/伝熱/熱伝導シミュレーション/室温と熱負荷/湿り空気/結露/湿度調整と蒸発冷却/換気・通風/機械換気計画/室内空気の変動と分布/他。
本書は「わかる物理化学」を目指して書かれており、分量こそ少ないものの、基礎的な事柄から系統的に説明している。第2版では各章末に演習問題を付けた。