白露や死んでゆく日も帯締めて/老いながら椿となって踊りけりー自己の皮剥ぎ作業ともいうべき凄絶の極を尽して幽玄の世界を生きた女流俳人の作品・散文・資料を完全収録。
クラシック、ジャズ、エスニック…今、人間の耳は、再びアコースティックな音を求めはじめた。“生”の音を感性でクリエイトする未来のエンジニアたちへ、プロフェッショナル・レコーディング・テクニック。
太宰の『津軽』をポケットに入れて-。イギリス人作家が歩いて見たちょっぴり滑稽で懐かしいニッポンの田舎。
茅葺き屋根の里を訪ねて-。生涯、日本の田舎を愛し続けた著者が、二週間の歩き旅で出会った忘れられぬ人と風景。他に四国横断の旅とがん闘病記を収録。
本書は、明治の異色の日刊紙「万朝報」明治31年7月7日から9月27日まで連載された「弊風一斑 蓄妾の実例」510例を収録したものである。当時、男子の玩弄であった妾に対して、同情を披瀝し、妾を持つ男子に反省を促したものであった。
本書は、現代における男と女の関係を、旧約聖書の中の物語の主人公サムソンとデリラになぞらえて、社会学、心理学の立場から分析、夫婦間の危機を乗り越えるためのノウ・ハウやさまざまなアドバイスを提供します。
夏休み、ぼくは1人で新幹線に乗っておばさんのうちへ出発した。1人で出かけるの初めでだから、大冒険旅行のスタートだ。荷物は夏休みの宿題と着がえと恐竜図鑑だけ。おばさんちのある海辺の町では、なんだか妙なものが目についた。道路に遮断機があったり、避難訓練をしていたり…。この町には原子力発電所があって、地元の反対派と発電所側との対立が激しくなっているようなのだ。知りあいになった万屋のおばあちゃんがふうせんをいっぱい持っていた。おばあちゃんは「こうやってヘリウムを入れてな…」と、ふうせんを空に飛ばした。「死の灰が風に乗って、どこまで飛んだかの目印にするんじゃ。」そして、ついて、〈ふうせん〉の飛ぶ日がやってきた。
直木賞受賞作「錯乱」、父と弟を敵にして戦わねばならなかった真田信幸の心のうちを描く「信濃大名記」など、イケナミ小説の真髄7篇。真田武士小説集。
夕方になると飲みたくなる・誘われてもことわれない・飲みだすととまらない・飲まないと眼れない。手がふるえる・イライラする。そして、飲めば幻覚症状がでる。そんなアナタに贈る断酒・節酒のカウンセリング。
S・SAG-彼らは大蔵、検察、警察に身をひそめ、ひとたび事あれば正義のために出動する武闘派官僚である。東北のドンが死んだ。政界工作の秘密を握る元愛人のアイドル歌手を救出せよ。厳寒吹雪の蔵王にくりひろげられる検察、警察権力一派、自衛隊、三つ巴の死闘。
即翁・畠山一清は実業界の重鎮として活躍する一方、昭和の大数寄者として、茶湯を実践し、名品茶道具の蒐集に熱意を傾けた。今日、即翁の創立した畠山記念館には、濃茶・薄茶道具はいうに及ばず懐石道具にもあまたの名品が所蔵されている。本書は、即翁の書き残した茶会記をもとに、茶事と懐石料理のすがたを、二度とないスケールで再現。
練りに練られたバレばなし。秘中の秘のお色気落語19席。小咄付。
現代演劇における少年少女の発見。特権的肉体が恋い求められる「少女仮面」(第15回岸田国士戯曲賞受賞)。宮沢賢治が紡いだ名作童話のパラレルワールド「唐版風の又三郎」。上記2作品を収録した代表傑作戯曲集。
ケンブリッジ大学で開かれたパーティの夜、ある事件を契機に、ポリーはイタリア人の従兄、マルコ・ダレッタと結ばれた。マルコはポリーが十三歳のときから憧れていた人だ。でも、彼は義姉の恋人。遠くから眺めているしかなかった。ポリーはこの一夜限りの愛の行為でマルコの子を身ごもるが、マルコへの不信感と義姉に対する罪悪感から彼のもとを去り、シングルマザーとなる決意をする。月日は流れ、息子のベンが三歳になった夏、ダレッタ家の洗礼命名式パーティに招かれたポリーは、単身でイタリアを訪れ、マルコと再会した。二人の心が通いだし、愛を交わそうとしたそのとき、偶然に落ちたベンの写真が、マルコの目に留まった…。
暑くてカラくて温かなルイジアナでの日々!!夫の故郷ルイジアナでママになった新米主婦が見るもの聞くこと初めてという暮らしぶりをカエル姿で(!?)描いた、ほのぼのイラストエッセイ簡単料理のレシピも満載。
真の解決のために何が必要か。なぜカルトの暴走は許されたのか。我々は、カルト集団による事件の再発を防ぐことができるのか。カルトを育む社会の土壌、法と行政のあり方を問う。