舞台は英仏百年戦争下のフランス。ピエールはフランス王に仕える若き傭兵隊長である。1429年、天下分け目のオルレアンの戦い。戦況はフランス軍に不利だったが、そこに一人の救世主が現れた。ジャンヌ・ダルク。彼女の鼓舞は将兵たちを奮い立たせ、フランス軍は破竹の勢いで反攻していく。しかしパリ攻略の失敗のあとフランス軍は解散、ピエールもジャンヌを残して戦場から退く。2年後、南仏に逗留の彼のもとに、さる貴族からの依頼が舞い込む。それは敵軍に捕らえられ魔女裁判を受けるジャンヌを救出せよというものだった。
大生産力を支える環境がない、資源がない、マーケットがない。そして、職がない-しかし、“四無”を現実に救う道を日本人はすでに発見している-常に科学的に世界に先駆けた著者が、生命をかけた21世紀大予測。
本書は、ムーランの補佐役として十年間を共に過ごした著者が、長い沈黙を破って初めて語った、友の生と死の物語である。
「大陸投資の神さま」が、パイオニアたちと対中ビジネスの秘訣を語り尽くす。
フェリーニ最後のインタヴュー。俳優論・プロデューサー論・監督論。
雪深い南仏ロゼール山中の精神病院の前で、凍死しかけた男が発見された。男は意識不明、身元の手掛かりは胸の刺青『アシガン』だけだった。男は一命を取りとめたが、声を失い、記憶を完全に失っていた。『私はどこから来て、どこへ行こうとしているのか』山、雪、深い森、南仏の自然を背景に、男は自己を探し求める。仏ゴンクール賞作家が長い沈黙の果てに描く美しくも孤独な魂の物語。
ピタゴラスも、コペルニクスも、ニュートンも、キュリー夫人も、パストゥールも、アインシュタインも間違った。しかし、間違いこそ彼らの偉大な発見の原動力であった。練達の科学ジャーナリスト、ランタンによる大科学者の愚言集かつ創造的誤謬の叙事詩。
ブルースのすべてがわかる本。シニカルでユーモラスな文章と豊富なデータで、名アーティストと名盤のすべてを語る。
“歴史の父”ヘロドトスとともに旅する2500年前のエキゾチックなエジプト世界。
側弯症・メニエール氏病から関節変位・腰痛・ムチウチ症まで、医者からも見放された難病・慢性痛が治った数々の症例と、地獄のような苦しみから救われた患者の感動の体験を紹介。
本書は、最新のマクロ経済理論を紹介しながら、現実が経済学によってどのように把握されるか、あるいは、実際にどのように表現されているか、そのために理論がどのように用いられているかに重点をおいている。事前の数学的準備を必要としないように構成されており、経済学の初学者にも興味深く読めるようになっている。それでいて、本書1冊で現代のマクロ経済学の潮流と先端の思想まで行き着くことができる。したがって、経済学部の専門課程の教科書としても最適である。
「国際作家会議」の提唱者である知識人界のリーダーと、大企業による美術界の支配に対して批判=挑発し続けてきた芸術家が、現代消費社会のなかで自律して生き抜くための戦略を呈す。
いよいよ最後のサイコ探求。彼女を不意に襲った者とは。-映画史上最高の傑作スリラー『サイコ』誕生から35年。その伝説的名作の内幕と魅力に、ヒッチ自身が選んだスターであり、最大の共犯者であった女優が迫る。
“怒れる若者たち”の映画が世界中を席巻していった。60年代末の時代状況を背景に、二人は何を目指したか、作品の成功は二人に何をもたらしたか、インタヴュー証言を織り込みながら追うドキュメント。
クジラに逢いたい。クジラと一緒に泳ぎたい。こう思い続けるのは、著者ばかりではないはずだ。夏の北大西洋から冬のカリブ海へ。アラスカの餌場からハワイや沖縄、小笠原の繁殖海域へ。そして、たっぷりと餌のある南氷洋から暖かいオーストラリア近海へ。餌を求め、伴侶を求め、子孫を残するために何千キロメートルにも及ぶ大移動を行なうザトウクジラたち。こんな彼らとともに著者も七つの海で旅してきた。
自殺と見せかけて妻を殺し、莫大な保険金を欺し取るーその戦慄の計画を考えついたのは、ラヴィネルの愛人の医師リュシエーヌだった。しがないセールスマンのラヴィネルにとって、彼女と暮らすためには他に方法はない。完璧に練り上げた計画は成功した。しかし、その直後、想像もできない恐ろしい事件が…予測不可能なストーリー展開、あまりに衝撃的な結末。あらゆる恐怖の原点となった、サスペンス小説の不朽の名作。