もう馨の我が侭はきかない!!四年間音信不通の彼が帰ってきて昔のように主人然と振る舞うのに、真雪は思う。なのに。彼に命じられると、全部叶えてあげたくなる。玩ぶようにまさぐられても、綿菓子みたいな甘い声が出てしまう。悶々としてたら、トラブル・ディスポーザー(もめ事解決屋)の馨の元にカップルが、別々に相談を持ってきた。金に目が眩んだ馨は、両方を引き受けたけれど、復縁と破局、真逆の依頼を高校生がどう解決するのか。心配してるのに、彼は軽口ばかりで…。
日本全国に伝わる魚の呼び名は、千差万別、多種多様。奇妙な名前から浮かび上がる、魚と人間との濃密なかかわりあい。そんな魚のあれこれを、日本語読みの達人がい軽妙にひもといてみせる。日本語の美しさ・豊かさを愛した詩人の最後の作品をお届け。
2001年に完成した博士論文『USAGE OF NAMES AMONG MINORITIES IN JAPAN:THE CASE OF NIKKEIJIN CHILDREN IN JAPANESE SCHOOLS』を、その後の情報を補足して日本語に翻訳・再構成した第1部と、2008年にブラジル領事館から提供を受けたデータを基に分析した第2部とからなる。
僕も含めて、みんな、自分のことを意外とわかっていない。世の中がグチャグチャになっている今こそ、『自分』と向き合うことが一番重要だ。最注目パースン高城剛のすべてがわかるQ&A144。
本書では、頭をリセットし、脳を活性化するさまざまな方法を伝授。日常生活の中で誰にでも手軽にできるアイデアを満載しています。ミドルにとって、きびしい時代を生き抜き、幸せな老後を迎えるために必読の一冊です。
名づけのアプローチ方法は、大きく分けて5つあります。本書では、その1つ1つに便利な表(情報)を掲載しています。ぜひ、それらを参考にして、わが子にぴったりの素敵な名前を見つけてください。
二十四歳で結婚し、二十五歳で第一子、二十七歳で第二子、三十歳で第三子を得て、現在五十三歳。数値的には標準的な女の半生である。けれども、どこかが違っていた。そんな想いを文章にしてみた。
「今から、俺たちの学年の生徒が一人、死ぬ。-自殺、するんだ」「誰が、自殺なんて」「それがーきちんと覚えてないんだ。自殺の詳細」不可思議なタイムスリップで三ヵ月先から戻された依田いつかは、これから起こる“誰か”の自殺を止めるため、同級生の坂崎あすならと“放課後の名前探し”をはじめるー青春ミステリの金字塔。
「あいつだ。俺、思い出した」「あいつ?」「クリスマス・イヴの終業式の日の自殺者。あいつに間違いないよ。今日、全部、思い出した」“誰か”の自殺を止めるための“名前探し”も大詰めに。容疑者を見守る緊迫感、友だちと過ごす幸福感の両方に満ちたやさしい時間が過ぎ、ついに終業式の日がやってくるー青春ミステリの金字塔。
鍛えた長身とワイルドな物腰。郷田一歩は注目の若手俳優。マネージャーの千里とは恋人同士ーといっても、一歩が無理やり千里に承諾させた、条件つきの関係だ。そんなある日、海外でも評価の高い映画監督から出演依頼が舞い込んだ。映画を成功させて、千里を心ごと手に入れたい!!意気込んでクランクインに臨んだ一歩。ところが順調に進む撮影の裏で、一歩を狙う罠が仕掛けられ…。
本書は、姓名判断から新感覚のしゃれた名前まで、名づけについての知識を網羅した名づけ事典。本書に載っている名前は、すべて姓名判断でチェック済みの吉名(よい名前)である。日本人に多い姓1400余を収録。
花のようすからきた名前、動物になぞらえた名前、などなど。名前にはその植物のひみつがいっぱい。つけた人はどんな人なのだろう?手がかりを求め、学名の意味や歴史まで調べるうちに、人と植物の深い関わりあいがみえてきた。調べるって、ホントにおもしろい。
中国奥地を旅する日本人商社マンが、桃源郷の名をもつ村に迷い込んだ。そこで彼は、村の名前からは想像もつかない奇怪な出来事にであった。謎の溺死体、犬肉を食らう饗宴…。桃花の薫りがする女に導かれるように村の秘密へと近づき、ついに彼が見た真の村の姿とは。話題の芥川賞受賞作と他一篇を収録。
かつて愛し合った男を刺してしまった明人。彼が東京を離れ、沖縄で始めたバー〈波名〉は、再生を願う者たちの集まる場所になった。恋人を事故で亡くしたロック・ギタリスト高志。手首に傷を持つ佳織。頼る人も、守る者もない沖縄生まれの孤独な征。それぞれの想いが交錯しながら求めるものは?死を越えた愛を問う、切実な物語。