はじめに
第一章 ごみ収益の奪い合い??開港と混迷の時代
1 海を渡ったボロ
2 屑物も輸出
3 東京のごみ問題
4 リサイクルは貧困を救ったか
コラム1 カラスが東京をきれいにした?
第二章 衛生へのめざめ??コレラ禍と松方デフレ
1 コレラ禍が生んだ衛生
2 松方デフレとごみ問題
3 ごみ処理を規制化
4 残飯屋が繁盛
コラム2 皇居火災とスクラップ価格
コラム3 明治の「とっかえべえ」
第三章 たくましき明治の企業家たち??リサイクル業の盛衰
1 製紙産業のリサイクル
2 新興産業のリサイクル
3 江戸リサイクルの地盤沈下
コラム4 古着と衛生
コラム5 浅草紙
第四章 ごみが「廃棄物」になった日??汚物掃除法とその後
1 「汚物掃除法」の制定
2 ごみ収集が市の責任に
3 ごみ肥料化の終わり
コラム6 「ごみ」は、腐るもの、燃えるもの
第五章 与謝野晶子、廃物利用ブームを叱る??「勤倹」と女子教育
1 「廃物利用」は、金けの早道
2 漫画誌『東京パック』にみる廃物利用観
3 ブームの内情
4 「戊申詔書」と廃物利用
5 与謝野晶子の「廃物利用」批判
6 「倹約」は屑の価格次第
コラム7 バイオガスの利用
第六章 成金景気、リサイクルが多様化??第一次世界大戦の余波
1 成金景気と古物商の隆盛
2 『国勢調査職業名鑑』にみる多彩なリサイクル
3 工業化の進行とリサイクルの発展
4 リサイクル産業の盛衰
第七章 ごみとはいえぬが廃棄物???震災ガレキ、公害、屎尿
1 関東大震災のガレキ利用
2 工場廃棄物による公害、そして副産物化
3 都市にあふれる屎尿
コラム8 ごみ焼却の熱回収
第八章 新しい「廃品回収」参入者??そして昭和戦時下へ
1 廃品回収へ素人が参入
2 市川房枝と国防婦人会
3 戦時回収がはじまる
4 隣組の組織化と金買上げ運動
5 鉄屑の回収と統制経済のはじまり
コラム9 ごみは文化の尺度
コラム10 戦時回収余話1 貴金属とダイヤの回収
第九章 「決戦だ、残らず出そう鉄と銅」??戦局の悪化と銃後の苦闘
1 「廃品回収」から「特別回収」へ
2 太平洋戦争開戦と一般家庭からの特別回収
3 「企業整備」という名の金属回収
4 銅像や梵鐘も「召集」
5 「非常回収」と「決戦回収」
コラム11 戦時回収余話2 椎名悦三郎の資源回収論
コラム12 戦時回収余話3 アメリカの戦時資源回収
コラム13 戦時回収余話4 回収理由も変わった
コラム14 戦時回収余話5 戦火の下での回収
第一〇章 衛生処理の敗戦??焼跡にごみと屎尿が捨てられて
1 ごみと戦う隣組
2 東京市の生ごみ飼料化・コンポスト化
3 飼料化・コンポスト化の全国的な広がり
4 屎尿も自家処理へ
5 破局、そして再建へ
コラム15 ごみ箱の内容チェック
コラム16 食品むだなし運動
おわりに
年 譜
人名・事項索引
都市の水源であり、日本の食を支える場でもある農山村。「限界集落」問題をまつまでもなく、現代社会のさまざまな難問が集中し、著しく顕在化している。高齢化は?医療は?農業・林業の担い手は?山積する諸課題を整理し、元気に活路を見出している集落を紹介、希望の途を探る。
「お金」と「経済力」がついてくる収入の5%の使い方とは?一代で“お金の自由”を手にした人が「貯金」よりも「資産運用」よりも大切にしている小さな習慣。
●2030年度には13年度比で46%減らす
菅前首相は所信表明演説で「2050年までのカーボンニュートラル」を打ち出した。欧州ではコロナ禍をきっかけに環境対策をさらに進めようとする「グリーンリカバリー」が進み、米国でもバイデン氏の大統領就任によってパリ協定への復帰が見込まれるなかでの発表だった。
出遅れた日本は、企業の対策も突然まったなしとなったわけだが、「2030年度には13年度比で46%減らす」目標が追加され、カーボンニュートラルに向けた動きは、さらにヒートアップしている。本書は、こういった最新の動きを、考えの基本から実行の現場まで、体系的にまとめた1冊。
●企業向けに指南するシンクタンクの執筆陣
野村総合研究所のカーボンニュートラル戦略グループのメンバーが本書の執筆陣。各業界に精通した執筆陣が、なかなか表に出てこないカーボンニュートルに向けての取り組みをかいつまんで解説する。手短に全般的な知識がわかる本ではあるが、政府等のマクロ的な動きのみならず、企業等のミクロ面の動きにページを割いているのが本書の特徴。
【目次】
第1章 カーボンニュートラルとは?
1 カーボンニュートラルの定義
2 カーボンニュートラルの世界的潮流
第2章カーボンニュートラルを実現する技術・ソリューション
1 排出量の可視化と管理
2 排出量の削減
3 炭素の回収・貯蔵・固定・活用
4 カーボンオフセット
第3章カーボンニュートラルによる各業界への影響と機会
1 自動車
2 鉄鋼
3 化学
4 物流
5 運輸
6 農業・食品
7 街づくり・不動産
8 エネルギー(石油、ガス含む)
第4章カーボンニュートラルの実現に向けた課題と対策
1 企業におけるカーボンニュートラルの検討テーマ
2 カーボンニュートラルの実現に向けて
鉄道業界就職ガイド
物理系の科学者が中心の随筆雑誌。
随筆以外にも、評論や歴史譚なども織り交ぜ、科学の視点に立ちながらも、社会や文明、自然、芸術、人生、思想、哲学など、幅広い事柄について自由に語る。第23号
(エッセイ)
「パンドラの箱」を開けてしまった重力理論研究者たち/前田恵一
来し方を振り返って/坂井修一
ボルツマンのピアノ、連続と離散/稲葉 肇
徳島科学史研究会の四〇年ー私的覚書/西條敏美
「哲学者の時間」の行方ーアインシュタインとベルクソン/平井靖史
(連載)
音楽談話室(二十三)バッハ平均律は平均律にあらず/井元信之
一世紀前の日本の物理学とアインシュタイン来日(二)/伊藤憲二
随筆遺産発掘(二十三)海底紀行/坪井忠二(解説:細川光洋)
本読み えんたんぐる(十九)あるべきものがあるべき場所にあること/尾関 章
(コラム連載)
窮理逍遙(十六)ポスドクのウンルーとの出会い、お互いに「おめでとう」/佐藤文隆
窮理の種(二十二)逃げゆく夢/川島禎子
表紙画/戸田盛和「青木湖」
裏表紙画/細谷暁夫「白い百合」
訳者の中山元さんの解説から、一部抜粋した。
ウェーバーの宗教社会学は、三部構成となっている。その目次を次に掲げてみよう。
<第一巻>
序
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
『プロテスタンティズムの諸宗派と資本主義の精神』
世界宗教の経済倫理ー比較宗教社会学試論
序論
第一部 儒教と道教
中間考察
<第二巻>
第二部 ヒンドゥー教と仏教
<第三巻>
第三部 古代ユダヤ教
この構成から明らかなように、ウェーバーの宗教社会学は大きく分けて、プロテスタントの倫理を考察する『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』および『プロテスタンティズムの諸宗派と資本主義の精神』の部分と、東洋と中東の宗教の倫理を問う『世界宗教の経済倫理』で構成されているということである。この『世界宗教の経済倫理』は具体的には、第一部で中国の儒教と道教を考察し、第二部でインドのヒンドゥー教と仏教を考察し、第三部ではユダヤの古代ユダヤ教を考察するものとなっている。そしてウェーバーはこれらの三つの地域における宗教的な経済倫理は、プロテスタンティズムとどのように異なり、それが資本主義の成立や興隆の実現をどのようにして妨げたのかを、丹念に追跡していくのである。
これらの三部の考察は大部な著作として残されているが、これらの個別研究とは別に、ウェーバーは宗教倫理と経済の関係について考察する総論に該当する文章を、『世界宗教の経済倫理』に含めている。それが冒頭の「序論」と中国の儒教と道教の考察が終わったところで執筆された「中間考察」である。
「序論」には、これらの世界宗教の考察の方法論的な点検が行われるが、これは「中間考察」でも続けられており、これは中間的な考察であると言うよりも、序論の議論をさらに展開した文章となっている。
<第一巻>
序
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
『プロテスタンティズムの諸宗派と資本主義の精神』
世界宗教の経済倫理ー比較宗教社会学試論
序論
第一部 儒教と道教
中間考察
<第二巻>
第二部 ヒンドゥー教と仏教
<第三巻>
第三部 古代ユダヤ教
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