自律的に生きる「個」を育てるデンマークの多様性教育の実態に迫る!昨今の日本に漂う成長無き閉塞感を打開すべく、教育現場では「主体性」・「協働性」と並び第3の学力要素として「ダイバーシティ(多様性)」が叫ばれるようになった。しかし子供らが持つ個性・多様性を学校教育で均質化し、学力テストの結果が学校での序列化を招く我が国の教育でそれを浸透させることは難しい。本書では、日本と同様に国際学力調査PISAショックを受けた北欧・デンマークの「多様性を認め育てる教育」、他者とのコミュニケーションを通じて自らの考えを深め、単一解答にとどまらない複合的な課題に取り組む能力に着目。北欧デンマークが子どもたちの多様な生き方を可能にする学力とその評価方法を緻密な現地調査から明らかにした新進気鋭の良作。
この書は、企業をとりまく「環境」と、それに適応しようとする経営の「戦略」、そして、その基盤になっている「組織」をキーワードに、それらにまつわる経営上の基本的課題についてまとめた。
一般相対性理論は、宇宙現象を解析する有力な手法として、あるいは相互作用の統一理論の出発点として、物理学の欠せぬ基礎をなすにいたっている。本書では、宇宙モデル、ブラックホール、時空の動力学、幾何学的な統一理論と重力量子化の試みなどを題材として取り上げ、それらを微分幾何学の手法に重点をおいて解説し、一般相対性理論の構造を体系的に明らかにする。
生命はお互いの遺伝子を交換する“性”の発明によって、新たな個性や多様性をもつことになった。生き物に「愛」という新たな価値感をもたらし、子孫を残すかわりに死を与えた。“性”の本質をさまざまな生き物の中に探る。また、昆虫を誘う花びらには蜜への「道標」が描かれ、ミクロの細胞もいろいろな方法で周りの環境を認識し、情報交換をしている。生命は地球環境との関わりのなかでどのようにコミュニケーションの手段を進化させたのか。
1989年発行の『複合糖質の化学と応用』の縮刷版。
1999年7月に食料・農業・農村基本法が施行された。旧い農業基本法の制定から数えて、実に38年ぶりの新法である。2000年農業センサスは、この新基本法施行直後の2000年2月1日に実施された。したがってそこには、良くも悪くも、農業基本法下の農業と農村の到達点が記録されているわけである。と同時に、2000年農業センサスは、新しい基本法の時代を迎えて、日本の農業と農村のいわば初期条件を描き出している。本書は、このように文字どおり節目の年に実施された農業センサスの結果を分析した成果である。
偏微分方程式の多様さを主題として微分方程式の基本的問題・概念、道具および解法について最初に述べる。次に2階楕円型・放物型偏微分方程式の弱解の存在と一意性を示す。また、楕円型作用素のスペクトルと半群、さらに最大値原理やハルナック不等式とその応用を解説。最後に、シュレディンガー半群についても触れる。
近代の都市と建築を幅広く理解するための教科書。現存するものを中心に部分的にカラー化。豊富な索引は事典としても使える。
本書では音楽史を包括的にとり扱うことは試みていない。編者たちは、自分が最も興味深いと思う音楽の中心地について議論することを選んだ。音楽愛好家の莫大な人口にもかかわらず、音楽史は知的な一般読者層にー美術史や建築史や文学史のようにはー好んで受け入れられていない。本書はそのような読者層にアプローチし、彼らの知的興味を刺激するような言葉遣いで音楽を語ることを試みるものである。
スケジュール変更の影響と今後の在り方を専門家が解説。注目のインターンシップ、リクルーター制度、内定者フォロー策の在り方、大学キャリアセンターとの連携の仕方等を解説・調査で探る。学生に選ばれる面接術、選ばれる企業の採用データ公表術とは?通年採用、インターンシップなど5社の先進事例を紹介。
LGBTの権利をめぐって日々議論が巻き起こっている。しかし、そもそも日本において異性愛規範が強化されたのは西洋化以降であり、アジアでは豊かな性別越境文化が築かれていた。「伝統的」な「性」とは何か?抑圧の中で文化をつないだ性的マイノリティたちの歩みを多彩な文献に基づいて活写し、現代における「性の多様性」を問いなおす。