「知らなかった」では済まされない!
寄生虫感染症への対応を専門家が解説!
●寄生虫症は、診療にあたった医師にその知識があるか否かで、感染者の運命が左右される。
●マラリアをはじめとして、診療経験者が少ない寄生虫感染症が国内に流入するリスクは依然として存在する。
●寄生虫症への臨床対応について、経験豊富な専門家が実際の症例を交えて解説!
原虫症
1.マラリア(熱帯熱マラリアを見逃さない)
2.ジアルジア症(本当にジアルジア症?)
3.赤痢アメーバ症(海外には行っていないのにどうして?)
4.トキソプラズマ症(悪性リンパ腫? トキソプラズマ症?)
5.シャーガス病─国内の現状と課題
6.皮膚リーシュマニア症(ただの虫刺され?)
蠕虫症
7.救急医療現場における胃アニサキス症(食歴を尋ねよう)
8.腸アニサキス症(腸閉塞を診たら食歴も尋ねよう)
9.蟯虫症(コンバントリンを投与しても陰性化しません.どうすればよいでしょうか?)
10.広東住血線虫症(髄液検査で好酸球増多が?)
11.旋毛虫症(食歴を尋ねよう)
12.糞線虫症(渡航歴や居住歴,いつ・誰に・どのように聞きますか?)
13.肺犬糸状虫症(肺癌の鑑別疾患)
14.旋尾線虫幼虫症
15.皮膚をうごめく寄生虫の数々(顎口虫その他いろいろ)
16.肺吸虫症(食歴を尋ねよう)
17.肝蛭症(肝占拠性病変の鑑別診断のひとつに考えよう)
18.“古くて新しい”住血吸虫症
19.“古くて新しい”トキソカラ症─温故知新
20.有鉤嚢虫(皮下のしこりが増えて,便に虫がでてきました)
21.日本海裂頭条虫症(コンバントリンが効きません.どうすればよいでしょうか?)
22.単包虫症(診断は肝嚢胞と思いますが,何となく違うような気もします)
23.多包虫(北海道のキツネとエキノコックス)
外部寄生虫症
24.疥癬─その治療と対策(病型が違えば感染力も大違い)
25.トコジラミ症(シラミではない,カメムシだ!)
26.シラミ症(この白くうごめくモノは?)
・セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(sexual reproductive health and rights:SRHR、性と生殖に関する健康と権利)は、基本的人権のひとつでありながら、すべての人に保障されている社会には至っていない。
・本特集では、妊娠中絶や望まない妊娠、性感染症、性暴力被害、LGBT、SOGIに関わる課題や妊娠・出産における自己決定などの知識を深め、次世代への教育や実践についても考える機会となるよう各専門家に執筆いただく。
・SRHRの課題は政策、法律、教育、文化、経済など多次元の問題を包含しているが、ここでは医学的な側面に焦点を当て、次世代のためのSRHRにとって実効性のあるアプローチを考える一助となれば幸いである。
■セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツの新展開ー“私らしく生きる”を次世代に
・はじめに
・わが国の中絶・避妊の現状と課題
〔key word〕ヘルスリテラシー、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SHRH)、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標(SDGs)、女性の自己選択権、確実な避妊法、緊急避妊薬アクセス、経口中絶薬、避妊と中絶の取り扱い
・性感染症の現状と課題, 解決に向けて
〔key word〕性感染症(STI)、感染症の動向、国際セクシュアリティ教育ガイダンス
・性暴力の現状と課題ーーフォレンジック看護の視点から
〔key word〕性暴力、フォレンジック看護、支援、性暴力被害者支援対応看護師(SANE)
・LGBT、SOGI(性的指向・性自認)に関わる課題と解決への役割
〔key word〕LGBT、性的指向・性自認(SOGI)
・からだを自分自身のものにとり戻せ;からだの自己決定権を享受できる世界へーーセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツは基本的人権
〔key word〕からだの自己決定権(bodily autonomy)、国際連合人口基金(UNFPA)、国際人口開発会議(ICPD)、持続可能な開発目標(SDGs)、世界人口白書(State of World Population Report)
・思春期の子どもの保護者への性教育
〔key word〕セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)、包括的性教育、自己肯定感、エンパワメント
・包括的性教育
〔key word〕国際セクシュアリティ教育ガイダンス、人工妊娠中絶、ヒトパピローマウイルスワクチン(HPV)、避妊法、包括的性教育(CSE)
・妊娠・出産における自己決定
〔key word〕妊娠、出産、リプロダクティブ・ヘルス、自己決定、人間的出産
●TOPICS
消化器内科学
・潰瘍性大腸炎における抗インテグリンαvβ6抗体の同定
生理学
・レム睡眠中の大脳血流量の大幅な上昇の直接的な証拠ーー睡眠中の脳のリフレッシュ機構の解明に向けて
●連載
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・18.COVID-19による虚血性脳卒中リスクへの影響ーー救急診療への影響も含めて
バイオインフォマティクスの世界
・7.バイオインフォマティクスの根幹を担うデータベース
〔key word〕データベース、パスウェイ、リポジトリ、オントロジー
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・11.マムシ、ハブーー夏の山や森で咬まれると……
オンライン診療の二元論
・4.都会と地域ーー地域医療で芽生える「D to P with N」型オンライン診療
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・活躍するアスリートの誕生には、運動器を中心とした健全な発育・発達、基礎体力の向上、パフォーマンスを発揮させるためのコンディショニングやスポーツ傷害の予防、スポーツ傷害発生時の早期治療が重要と考える。
・本特集は、トップアスリートになるための成長期の対応やアスリートならびに健康スポーツのマネジメントを中心に、スポーツ現場や日常診療で役立つ書となるよう編集した。
・成長期の特徴とスポーツ傷害予防や治療、アスリートのマネジメントや女性とパラアスリートに特有のマネジメント、そして生涯スポーツとしての健康スポーツのマネジメント、アンチ・ドーピングと栄養を取り上げる。
■ スポーツ外傷・障害の予防と治療 -TOKYO 2020が終了して
・はじめに
・成長期の身体特性とスポーツ傷害との関連性
〔key word〕成長期、身体特性、スポーツ傷害
・成長期におけるスポーツ外傷の予防ーー原点回帰
〔key word〕成長期、スポーツ外傷、予防、初期治療、早期の専門化
・成長期のスポーツ障害の予防と早期発見のポイント
〔key word〕成長期、タイトネス、ストレッチング
・アスリートのマネジメント
〔key word〕アスリートマネジメント、チームサポートドクター、大会トーナメントドクター
・女性アスリートの外傷・障害をサポートするうえでの課題
〔key word〕女性アスリート、外傷、障害、TOKYO 2020、メディカルチェック
・パラアスリートの現場における外傷・障害とその他の疾患のマネジメントと予防ーーパラ陸上競技を中心に
〔key word〕Emergency Action Plan(EAP)、障がい特性、脊髄損傷、切断選手、暑熱対策
・健康スポーツのマネジメントーー青壮年期
〔key word〕スポーツ実施率、スポーツの疾病予防効果、身体活動ガイドライン
・健康スポーツのマネジメント(中高年者)--中高年者に対する関節温存手術の成績
〔key word〕中高年者、関節温存手術、膝前十字靱帯(ACL)再建術、高位脛骨骨切り術(HTO)
・アンチ・ドーピングの世界的な取り組みーー糖質コルチコイドの変更
〔key word〕アンチ・ドーピング、糖質コルチコイド、禁止物質
・スポーツ栄養マネジメントに準じたアスリートの栄養管理
〔key word〕スポーツ栄養マネジメント、アスリート
●TOPICS
遺伝・ゲノム学
・遺伝カウンセリングとはどんな医療か?
皮膚科学
・皮膚拡張時における増殖能の高い表皮幹細胞の出現には血管が重要である
呼吸器内科学
・気道疾患モデルへの応用可能な多細胞間の平面内細胞極性を制御した気道チップの開発
●連載
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・19.COVID-19後遺症:ウイルス感染後疲労症候群および筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の基礎と臨床ーーCOVID-19との関連
バイオインフォマティクスの世界
・8.疾患ゲノム解析I:NGS解析
〔key word〕次世代シークエンス解析、家系解析、関連解析、中間サイズインデル
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・12.アサリ(麻痺性貝毒、下痢性貝毒)--潮干狩りで採取して食べたら
病院建築への誘いーー医療者と病院建築のかかわりを考える
・特別編ー感染症対策と建築6
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
『住まいと人と環境ープロフェッショナルからの提言』に続く第2弾。
今回の刊行物では、ゼロエネルギー住宅、健康快適性、脳卒中予防、新型コロナ感染防止の換気設計、断熱改修などに関して、興味深い論考が含まれている。
01 脱炭素と健康快適性を両立させた住宅づくりを目指して
02 暑さ寒さと人間の体温調節反応
03 鳥の目と虫の目で見たヒートショックの実態
04 就寝中の寝室環境にも目を向けよう
* * *
05 環境過敏症としての電磁過敏症の実態
06 空気清浄機のタバコ臭除去効果に及ぼす イオンの効果を調べる
07 新型コロナウイルスにどう対応するか -感染予防のための換気ー
* * *
08 湿度の適正範囲について考える
09 湿害リスクを軽減するための防露の方法とは
10 床下空間のカビ汚染と湿度のコントロール
11 安定した温湿度管理を目指して
* * *
12 高齢者の終の住処「ちいさいおうち」
13 夏の遮熱効果が期待される通気下地材の開発
14 床下エアコン暖房は基礎の形状が大事!
15 プラスエネルギーハウスを目指して(1)
16 プラスエネルギーハウスを目指して(2)
17 気密性能をもっと簡易に測れないだろうか
* * *
18 断熱改修した古民家の熱環境は向上したか?
19 登録文化財を高断熱高気密補強しました
20 断熱改修された古い木造建物の熱環境の実態
21 北海道における断熱改修の現場から
22 省CO2に貢献する百年建築のはなし
* * *
23 省CO2型住宅の設計支援ツール「涼暖ナビ」
24 災害時にも機能する建築設備のあり方
25 原発事故による建物内の放射能汚染
26 災害に強いシェル構造の魅力
27 「COOL CHOICE」をご存じですか
28 近世民家にみる江戸時代のサステナビリティ
日常診療で遭遇する痛みの機序、画像診断、評価、治療までの最新トピックを網羅した一冊!
●日常診療で最も遭遇する腰椎や膝関節の痛み、またイメージングを用いた細胞レベルでの痛み機序などを詳しく解説。
●臨床で進歩の著しい、画像診断の最新情報についても掲載。関節、神経、筋肉では構造だけではなく、痛みを捉えるための生理的な評価が可能となっており、とりわけ人工知能(AI)は、従来と同等、またはそれ以上の診断価値があるため、痛みの評価として用いられている。
●さらに、痛みに対する薬物療法の有効性を解説する一方で、高齢者で注意を要する鎮痛剤の有害事象などについても掲載。
●また、感染、骨粗鬆症による椎体骨折、転移性腫瘍による痛みについての最近の話題や治療など、最新知見が満載の一冊。
【目次】
痛みの機序
1.慢性腰痛の発生機序,現在の診療指針,そして将来の治療戦略
2.変形性膝関節症の痛みの機序
3.脊髄後角
4.骨由来の痛みを引き起こす病態の可視化
画像診断
5.脊髄神経の画像診断の進歩
6.多裂筋の画像診断─Magnetic resonance spectroscopyによる定量的解析
7.AIを用いた骨粗鬆症性椎体骨折の自動検出
8.肩の画像診断における進歩と最近の話題
9.エコーガイド下頸椎神経根ブロックの実際
診断と評価
10.非特異的腰痛の診断と難治性腰下肢痛の治療効果判定法
11.腰痛における骨粗鬆症や筋減少症の関わり
12.関節リウマチの診断と痛みの現状と展望
治療
13.痛くて当たり前?─CLAPによる“痛み”の少ない新しい感染治療
14.骨粗鬆症性椎体骨折の治療にエビデンスはあるのか?
15.痛みを伴う転移性骨・軟部腫瘍の最近の話題
16.運動器障害・疼痛に対するロボットリハビリテーション─Hybrid Assistive Limb(HAL(R))を中心に
17.慢性疼痛に対する遠隔認知行動療法
18.脊椎由来の神経障害性疼痛に対する薬物治療の最近の話題
19.整形外科でよく処方される鎮痛薬による薬剤性臓器障害の回避─高齢者における薬物鎮痛療法の“影”を中心に
・不眠症は人口の2割前後の有病率を示すcommon diseaseであり,不眠症を診察したことがない医師はほとんどいないにもかかわらず、本質的に不眠症を治療できたと感じる医師・心理士がどれくらいいるであろうか。
・不眠は西欧では産業革命以前より認識されており、臨床的entityとしても長い歴史がある。もちろん不眠の病態、治療法開発に関する科学的研究の歴史も長く、弛まぬ進歩を続けているもののいまだ道半ばと言わざるを得ない。
・本特集では、不眠症における最新の病態・治療研究に基づいた知見をまとめる。不眠症臨床・研究の縦断的俯瞰を含め、本特集一つで不眠症の概略が把握できる内容である。
■ 不眠症 -研究・診療の最新知識 6月第1土曜特集
・はじめに
●不眠症序論
・不眠症の疾患概念の歴史的変遷
〔key word〕不眠症、診断基準、睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)、疾病及び関連保健問題の国際統計分類第11版(ICD-11)、精神障害の診断・統計マニュアル第5版(DSM-5)
・不眠症と加齢・性差
〔key word〕概日リズム、エストロゲン、プロゲステロン、血管運動神経症状、高齢者、不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)
●不眠症の病態仮説
・不眠の経過を理解するーーSpielmanの3つのPモデル
〔key word〕不眠、3つのPモデル、Spielman
・過覚醒と慢性不眠障害
〔key word〕神経認知科学モデル、過覚醒、視床下部ー下垂体ー副腎皮質系(HPA axis)、交感神経ー副腎髄質系(交感神経系)、客観的な短時間睡眠を呈する不眠症(ISS)
・睡眠状態誤認
〔key word〕睡眠状態誤認、不眠、乖離、時間認知機能(TEA)
●不眠症の鑑別
・睡眠・覚醒相後退障害、非24時間睡眠・覚醒リズム障害
〔key word〕睡眠・覚醒相後退障害(DSWPD)、非24時間睡眠・覚醒リズム障害(N24SWD)、概日リズム睡眠・覚醒障害(CRSWD)
・むずむず脚症候群・周期性四肢運動障害
〔key word〕むずむず脚症候群(RLS)、周期性四肢運動障害(PLMD)、ドパミンアゴニスト、augmentation、α2δリガンド1
・薬剤性不眠とその周辺
〔key word〕薬剤性不眠、抗うつ薬、副腎皮質ステロイド、鎮痛薬
●不眠関連疾患
・不安関連疾患と不眠
〔key word〕不安症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、不眠、不眠症
・うつ病・双極性障害と不眠
〔key word〕うつ病、双極性障害、不眠、概日リズム睡眠・覚醒障害、時間生物学的治療
・統合失調症と睡眠
〔key word〕睡眠障害、睡眠ポリグラフ(PSG)、紡錘波、病状評価尺度、抗精神病薬
・認知症と不眠
〔key word〕不眠、認知症、行動・心理症状(BPSD)、アミロイドβタンパク(Aβ)、睡眠薬
・自殺と不眠
〔key word〕自殺、不眠、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、自殺の対人関係理論、視床下部ー下垂体ー副腎系(HPA系)
・高血圧と不眠
〔key word〕不眠症、睡眠障害、睡眠時無呼吸(SA)
・糖尿病と不眠
〔key word〕糖尿病、糖尿病合併症、不眠症、睡眠障害、睡眠治療
・睡眠時無呼吸・気管支喘息と不眠
〔key word〕閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)、中枢性睡眠時無呼吸(CSA)、睡眠関連低換気、comorbid insomnia and OSA(COMISA)、気道閉塞
【トピック】・COVID-19パンデミックにおける不眠
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、不眠、睡眠・覚醒リズム
●不眠症の最新治療
・不眠症の薬物療法
〔key word〕睡眠薬、ベンゾジアゼピン受容体作動薬(BZ-RAs)、メラトニン受容体作動薬(MRA)、オレキシン受容体拮抗薬(ORA)、睡眠薬の適正使用
・不眠症の非薬物療法
〔key word〕不眠、認知行動療法、無作為割付対照試験(RCT)、系統的レビュー
・不眠症の新世代治療
〔key word〕反復性経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)、体温操作、高照度光療法(BLT)、不眠症
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
直近1〜2年に発表された消化器内科領域の重要論文を厳選して解説!消化器内科各領域のエキスパートによって、各論文の位置づけとコメントも掲載!
・後天的なDNA変異を持った細胞がクローン性に増殖する現象はがんに代表されるが、DNA解析技術の進展により、がんを持たない個人においても同様の現象(体細胞モザイク)は決してまれではないことがわかってきた。
・この体細胞モザイクの細胞が持つ後天的変異は、一塩基レベルだけでなく染色体レベルにも及びうること、それらは同じ細胞に同時に発生する場合もあればそうでない場合もあることなどがわかってきた。
・臓器・組織ごとの後天的なDNA変化とクローン性の細胞増殖の病態基盤が明らかになれば、なにより個人ごとの疾患発症リスクの同定や早期発見・治療や介入が可能になり、健康寿命の延伸や福祉につながることが期待される。
■ 体細胞モザイク -後天的ゲノム変化がもたらす未来
・はじめに
・血液の体細胞性モザイク(一塩基)
〔key word〕体細胞性モザイク、クローン性造血(CHIP)、ドナー由来白血病、治療関連骨髄性腫瘍、造血幹細胞移植
・知っておきたい血液中の体細胞における常染色体由来のモザイク
〔key word〕体細胞、染色体モザイク、クローン性造血(CH)
・SNPアレイデータによる血液のY染色体モザイク解析
〔key word〕モザイク型Y染色体喪失(mLOY)、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、多遺伝子形質(polygenic trait)、SNPアレイ
・体細胞モザイクと感染症
〔key word〕体細胞モザイク(mCA)、感染症、加齢
・クローン性造血における遺伝子変異とコピー数異常の相互作用
〔key word〕クローン性造血(CH)、遺伝子変異、染色体コピー数異常(CNA)、血液腫瘍、心血管疾患
・正常気管支上皮における体細胞変異
〔key word〕モザイク、気管支、体細胞変異、肺がん、喫煙、
・食道の体細胞モザイク
〔key word〕加齢、生活習慣、変異原、体細胞変異、ドライバー変異
・大腸における体細胞モザイクとクローン拡大
〔key word〕大腸のクローン拡大、潰瘍性大腸炎(UC)、IL-17シグナル経路、自然選択、NFKBIZ
●TOPICS
糖尿病・内分泌代謝学
・メタボリックシンドロームの病態制御に新しい考え方をもたらした代謝産物センサー分子の同定
癌・腫瘍学
・新規ミトコンドリア呼吸鎖複合体I阻害剤ペタシンの抗がん作用
神経精神医学
・がん患者におけるスピリチュアリティへのアプローチ
●連載
バイオインフォマティクスの世界
・12.臨床におけるバイオインフォマティクス
〔key word〕がん、正常組織、臨床検体
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・16.スイセンーー若芽をニラと誤食すると……
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
●糖尿病性足病変は患者のQOLを大きく損なう重篤な合併症のひとつである。そのフットケアや治療のスタンダードはすでに確立されているが、最近開発・改訂された評価スケールやガイドラインが広く周知される機会は少ない。
●また早期段階で適切な介入が行われないと回復困難な状態まで進行する可能性が高いにも関わらず、問診や診察が標準化されているとは言い難く、スタッフ間の認識のばらつきも大きい。
●本特集では、『糖尿病性足病変:治療の実践を見直すー歩いて外来に通い続けるためにー』と題して、診療科や職種を横断した各分野のエキスパートが、広く、かつ掘り下げて論述。
●糖尿病患者に1日でも長く歩いて外来に通い続けていただくため、足病変への認識を新たにし、チーム医療発展の機会となることを目的とした特集。
【目次】
特集にあたって
1.日常の内科外来診療でできることーフットケアや糖尿病性足病変の集学的治療ー
2.足の創傷をいかに治療するかー糖尿病性足病変への形成外科的アプローチー
3.自信をもってフットケアを実践するためにー現場からの提言ー
4.糖尿病性足病変の重症度の評価ー糖尿病性足病変治癒過程モニタリングスケールの開発からー
5.慢性足潰瘍患者や足病変ハイリスク患者の運動療法とは?
6.糖尿病性足病変の感染症対策ーIWGDFの国際ガイドラインからー
医師・医療スタッフが行く 全国病院・クリニック訪問 医療法人 岡田内科クリニック
サマーキャンプの継続を軸として,患者が自分らしく生きる道をともに探る
FORUM
病因と診断
第1回 2型糖尿病の遺伝要因解明の現状
合併症I-歯周病ー
第1回 歯周病と糖尿病の相互関係
合併症II-LOH症候群ー
第1回 テストステロンの加齢による変化と肥満および糖代謝との関係
食事
第1回 日本糖尿病学会による新たな食事療法指針について考える─量から質の時代へ─
運動
第1回 筋トレの勧め─レジスタンストレーニングよもやま話─
自己管理
第1回 伴走者として自己管理をささえるー成長とともに自己管理能力を高めていく子どもたちー
OVERSEAS
強化インスリン療法から基礎インスリンプラス GLP-1受容体作動薬または SGLT2 阻害薬への治療単純化の効果:BEYOND,無作為化試験
SERIES 糖尿病と保険診療
第61回 令和4年度診療報酬改定
SPOT 歴史人物の病を量る
第4回 ヘミングウェイとうつと糖尿病ー病は遺伝してしまう?-
糖尿病の療養指導Q&A
日本人の肥満2型糖尿病患者に対する減量・代謝改善手術に関するコンセンサスステートメント
経口GLP-1受容体作動薬の留意点と効果
FROM DIABETES STAFFS
糖尿病治療薬処方の推移ー専門医における過去10年の検討ー
STUDY 新・そこが知りたかった 糖尿病の大規模臨床試験
第4回 FIGARO-DKD
ESSAY 鉄・輪だより─鉄人糖尿病ドクターによる銀輪の旅─
第25回 函館本線山線
REPORT 子どもたち/AYA世代の糖尿病ー活動・実践ダイアリーー
[佐賀県 シャイニングスマイル佐賀サマーキャンプ]キャンパーと家族にとって有意義なキャンプを目指して
CONGRESS
(社)東京臨床糖尿病医会 第172回例会
第10回 薬剤師糖尿病指導研究会
WHITE BOARD
第22回日本糖尿病インフォマティクス学会年次学術集会
・ウイルス肝炎のうち、A型肝炎とE型肝炎は経口感染により発症することが知られている。A型肝炎は上水道の完備に伴い、加熱不十分な海産物からの感染が主な感染経路であり、現在も一般生活者では最も多い感染経路である。
・発展途上国への渡航の際はHAワクチンの接種が強く推奨されている。グローバル化の進むなか、HAワクチンの接種と並び、抗ウイルス薬の開発が進められている。
・E型肝炎は診断キットの開発・上市に伴い、急性肝障害のかなりの割合を占めることがわかってきた。ウイルス増殖のメカニズムが詳細に解析できるようになり、治療薬、さらにはワクチン開発などが加速した。
■ A型・E型肝炎の最新動向
・はじめに
A型肝炎
・最近のA型肝炎の疫学・臨床像・診断の特徴
〔key word〕アウトブレイク、性感染症、伝染性単核球症、IgM-HAV抗体
・A型肝炎の予防と治療
〔key word〕A型肝炎ウイルス(HAV)、重症化、ワクチン
E型肝炎
・E型肝炎ウイルスに関する最近のトピックス
〔key word〕E型肝炎ウイルス(HEV)、準エンベロープ型HEV(eHEV)、非エンベロープ型HEV(neHEV)、組換えレポーターウイルス、薬剤スクリーニングシステム
・最近のE型肝炎の疫学・臨床像の特徴
〔key word〕E型肝炎、水系感染、経口感染、IgA-HEV抗体、acute-on-chronic hepatitis
・E型肝炎の遺伝子診断・ゲノム解析
〔key word〕E型肝炎ウイルス(HEV)、HEV genotype、HEV subtype、Nested RT-PCR法、リアルタイムRT-PCR、サンガー法、次世代シーケンス法(NGS)
・E型肝炎ウイルスワクチン開発の現状
〔key word〕経口感染肝炎、動物由来感染、組換えキャプシドタンパク質、ウイルス様粒子(VLP)、動物モデル
●TOPICS
皮膚科学
・Stevens-Johnson症候群/中毒性表皮壊死症における好中球の役割
疫学
・ナショナルデータベースを用いた中心性漿液性脈絡網膜症の疫学
腎臓内科学
・蛋白尿発症の分子メカニズムーーネフローゼ症候群の成因
●連載
バイオインフォマティクスの世界
・13.やってみようバイオインフォマティクスーーSNP解析編
〔key word〕SNPs、SNP変異検出、ゲノムワイド関連解析、仮想マシン
人工臓器の最前線
・はじめに
・1.植込型補助人工心臓ーー重症心不全治療における役割
〔key word〕重症心不全、植込型左室補助人工心臓(LVAD)、実施基準、destination therapy
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・17.イヌサフラン、グロリオサ(コルヒチン)--球根や塊茎を誤って食べると……
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・めまいはさまざまな疾患により発症する。最近、メニエール病や遅発性内リンパ水腫の難治例に対する中耳加圧治療が保険収載された。また、良性発作性頭位めまいに対する耳石置換法のエビデンスも確立されてきた。
・内耳造影MRIを用いた内リンパ水腫画像検査が広く行われるようになり、メニエール病の病態である内リンパ水腫が画像診断できるようになった。本特集では、これらの新しい検査法についても解説する。
・また最近、デバイスを用いた前庭リハビリテーションが開発され、有効性が報告されている。これまで両側前庭機能障害によるめまいは治療が困難であったが、ノイズ前庭電気刺激治療が開発され、有効性が報告されている。
■ めまい -治療と研究の最前線
・はじめに
・メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン2020年版
〔key word〕メニエール病、遅発性内リンパ水腫、メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン2020年版、クリニカルクエスチョン(CQ)
・良性発作性頭位めまい症診療ガイドライン2022年版
〔key word〕半規管結石症、クプラ結石症、耳石置換法、半規管遮断術
・前庭神経炎診療ガイドライン2021年版
〔key word〕前庭神経炎、診断基準、診療ガイドライン、クリニカルクエスチョン(CQ)
・新しいめまい疾患ーーPPPDと前庭性片頭痛
〔key word〕持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)、前庭性片頭痛(VM)、Niigata PPPD Questionnaire(NPQ)
・新しい平衡機能検査ーーvHITとVEMP
〔key word〕半規管、耳石器、前庭ー(動)眼反射(VOR)、前庭ー頸反射
・内耳造影MRIによるメニエール病周辺疾患の内リンパ水腫陽性率
〔key word〕内耳造影MRI(ieMRI)、内リンパ水腫(EH)、メニエール病非定型例前庭型(vMD)、メニエール病非定型例蝸牛型(cMD)、低音障害型感音難聴
・平衡訓練/前庭リハビリテーションの基準ー2021年改訂ー
〔key word〕前庭障害、前庭代償、めまい、ふらつき
・ウェアラブルデバイスを用いた平衡訓練の開発
〔key word〕感覚代行(sensory substitution)、感覚再重み付け(sensory reweighting)、ウェアラブルデバイス
・両側前庭障害に対するノイズ前庭電気刺激治療の開発
〔key word〕両側前庭障害、前庭電気刺激、体平衡、確率共振、前庭リハビリテーション
●TOPICS
アレルギー学
・FADSマウス:アトピー性皮膚炎およびアトピー性角結膜炎の新たなマウスモデル
神経内科学
・脳卒中後てんかん患者の機能予後と生命予後:PROPOSE研究の結果から
消化器外科学
・ロタウイルス感染症と胆道閉鎖症
●連載
バイオインフォマティクスの世界
・14.やってみようバイオインフォマティクスーーRNAseq解析編
〔key word〕RNA-Seq、発現量、マッピング、Wald検定
人工臓器の最前線
・2.人工関節の最近の動向とそれについて思うこと
〔key word〕人工股関節、人工膝関節、最近の動向
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・18.ドクガ、チャドクガ、イラガの仲間ーー誤って幼虫に刺されたら
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・2019年末より続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックは、世界中に大きな影響を及ぼしており、2022年4月現在で全世界の死亡者数は624万人に達している。
・このように多大な死亡者が発生した原因について、ウイルス感染症に加えて非感染性疾患である高血圧や肥満、糖尿病、心血管疾患、慢性呼吸器疾患、がんなどの慢性疾患との相互作用が関連している。
・本特集では、糖尿病や肥満によるCOVID-19の重症化と、新型コロナウイルス感染による血糖コントロールの変化について網羅した内容を、わが国の基礎および臨床の研究者にご解説いただく。
■ 肥満・糖尿病とCOVID-19
・はじめに
・肥満症による感染症の重症化機構
〔key word〕肥満症、免疫異常、炎症、感染症
・脂肪組織GRP78は高齢、肥満、糖尿病に関わる新型コロナウイルスのホスト因子である
〔key word〕肥満、糖尿病、脂肪組織、GRP78、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
・海外における肥満・糖尿病とCOVID-19
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、肥満、2型糖尿病
・糖尿病とCOVID-19の重症化ーー自施設データも踏まえて
〔key word〕糖尿病、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、重症化リスク
・COVID-19による死亡リスクに対する肥満の影響
〔key word〕肥満、BMI、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、院内死亡
・COVID-19と1型糖尿病
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、1型糖尿病、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
・コロナ禍における血糖コントロールの変化と医療者の関わりの意味を考える
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、パンデミック、血糖コントロール、医療学、療養支援
・COVID-19禍における血糖コントロールーーCOVID-19流行による生活習慣の変化と糖尿病血糖コントロールに関する調査結果を踏まえて
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、糖尿病、動脈硬化リスク管理
●TOPICS
腎臓内科学
・異種胎仔を活用した腎臓再生への挑戦
生理学
・状況に応じて価値を判断する脳の仕組み
●連載
バイオインフォマティクスの世界
・15.やってみようバイオインフォマティクスーーメタ16S解析編
〔key word〕メタ16S解析、16SリボソームRNA配列、バイオインフォマティクス
人工臓器の最前線
・3.光電変換色素薄膜型の人工網膜OUReP(オーレップ)
〔key word〕人工網膜、光電変換色素、医師主導治験、網膜活動電位、製造品質管理
●フォーラム
日本型セルフケアへのあゆみ
・16.ストーマ(人工肛門・人工膀胱)を持つ人のセルフケア
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・19.ヤマカガシーー河原や田んぼの近くで捕まえて遊んでいるときに誤って咬まれると……
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・わが国の新生児死亡率、乳児死亡率は世界で最も低いが、難病などの慢性疾患に直接基因する障害や治療による二次的障害をを持って成長する子どもが増加している。
・さらに、アレルギー、発達障害、注意欠如・多動症(ADHD)、うつなどの慢性疾患を持ち、何らかの医療的ケアを必要とする子どもや若年成人の割合が増加している。
・小児医療は子どもの身体的健康だけでなく、心理的・社会的健康を向上させなくてはならない。本特集では、医学研究のみならず、現行の小児保健や学校保健制度を解説する。
■ 小児医療の最先端
・はじめに
●基礎・基盤編
・次世代シークエンサーを用いたIRUD事業の成果と将来展望
〔key word〕未診断疾患、次世代シークエンサー(NGS)、遺伝子解析、未診断疾患イニシアチブ(IRUD)
・わが国の先天異常発生動向
〔key word〕先天異常、クリアリングハウス国際モニタリングセンター、日本産婦人科医会
・AIを活用した身体的特徴等からの希少疾患の診断支援
〔key word〕画像(顔画像)ベース診断支援、症状・所見ベース診断支援、超希少疾患、コンサルティングシステム
・小児疾患患者からのiPS細胞を用いた病態モデルの開発
〔key word〕iPS細胞、腸管オルガノイド、希少疾患
・小児を対象とする遺伝子治療の進歩と課題
〔key word〕単一遺伝子病、造血幹細胞遺伝子治療、アデノ随伴ウイルス(AAV)、ゲノム編集技術
・小児を対象とする再生医療の進歩と課題
〔key word〕超希少疾患に対する臨床試験、多能性幹細胞、遺伝子治療、小児希少疾患
・小児医療・保健の充実に向けて重要となる“実装研究”--科学的根拠と実践のギャップを埋める新たな研究方法の紹介
〔key word〕実装研究、実装戦略、実装科学、evidence-based intervention(EBI)
・電子カルテへの音声自動入力システムの開発ーー小児科医の立場から
〔key word〕電子カルテ、音声自動入力システム、人工知能(AI)
●臨床編
・新生児マススクリーニングによる原発性免疫不全症の診断と治療
〔key word〕重症複合免疫不全症(SCID)、B細胞欠損症(BCD)、原発性免疫不全症(PID)、新生児スクリーニング(NBS)、脊髄筋萎縮症(SMA)、T細胞受容体遺伝子再構成断片(TREC)、Igκ鎖遺伝子再構成断片(KREC)
・新生児集中治療における精緻・迅速なゲノム診断
〔key word〕ゲノム診断、新生児集中治療室、重症新生児・乳児、遠隔連携遺伝カウンセリング、全ゲノム解析
・新生児期発症のミトコンドリア病
〔key word〕ミトコンドリア病、新生児期発症、多系統ミトコンドリア病、核遺伝子、ATAD3遺伝子
・低体重児動脈管開存に対するカテーテル治療
〔key word〕低体重児、動脈管開存(PDA)、ピッコロオクルーダー
・Biopsychosocialで考える小児のCOVID-19
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、生物心理社会(biopsychosocial)、ワクチン、予防接種ストレス関連反応(ISRR)
・先天性サイトメガロウイルス感染症の診断の進歩と治療
〔key word〕サイトメガロウイルス(CMV)、母子感染、垂直感染、先天性難聴、バルガンシクロビル
・安全を担保した小児の鎮静
〔key word〕安全、鎮静、小児、医療慣行、共同提言
・小児の人工呼吸管理とECMO
〔key word〕人工呼吸管理、非侵襲的呼吸補助、侵襲的呼吸補助、ECMO
・小児がんに対するCAR-T細胞療法
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞、遺伝子改変CAR-T細胞、細胞免疫
・造血細胞移植後の日和見感染症に対する複数ウイルス特異的T細胞療法
〔key word〕造血細胞移植(HCT)、日和見感染、ウイルス特異的T細胞(VSTs)
・小児肺高血圧症診療の進歩と課題
〔key word〕疾患啓発、早期診断、個別化医療、レジストリ研究、小児適応
・血液脳関門通過型酵素治療法ーー脳を標的としたムコ多糖症II型に対する新たな治療戦略
〔key word〕ムコ多糖症(MPS)、知能障害、血液脳関門(BBB)、酵素補充療法(ERT)、トランスフェリン受容体(TfR)
・小児消化器疾患の診断・治療に用いる消化器内視鏡
〔key word〕消化器内視鏡検査、上部消化管内視鏡検査(EGD)、大腸内視鏡検査(CS)、バルーン小腸内視鏡検査(BAE)、小腸カプセル内視鏡検査(SBCE)、内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP)
・小児難治性てんかん治療の進歩
〔key word〕難治性てんかん、新しいてんかん分類、新規抗てんかん薬、てんかん外科治療
・小児ステロイド感受性ネフローゼ症候群の治療法と病因論Update
〔key word〕ステロイド感受性ネフローゼ症候群(SSNS)、ミコフェノール酸モフェチル(MMF)、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、疾患感受性遺伝子、抗ネフリン抗体
・小児の輸液療法再考
〔key word〕補充輸液、維持輸液、FEAST study、医原性低ナトリウム血症、張度
・小児肝移植の進歩
〔key word〕肝移植、脳死肝移植、分割肝移植、肝細胞移植
・医療的ケア児と小児の在宅医療
〔key word〕小児在宅医療、医療的ケア児、新生児集中治療室(NICU)満床問題、障害福祉、医療的ケア児支援法
・小児の医療型短期入所施設の設立と運営ーー医療的ケア児者と家族にとっての“もうひとつのわが家”
〔key word〕医療的ケア、医療型短期入所、国立成育医療研究センター、もみじの家、医療的ケア児支援法
・気づかれにくい発達障害であるディスレクシアへの支援ーーT式ひらがな音読支援の理論と実際
〔key word〕ディスレクシア(dyslexia)、限局性学習症、T式ひらがな音読支援、解読指導、語彙指導
・3歳児健診視覚検査への屈折検査の導入
〔key word〕感受性期間、視覚スクリーニング、フォトレフラクション、屈折検査、弱視
●心理社会医学編
・日常診療におけるサイコソーシャルアプローチ
〔key word〕BPS(バイオサイコソーシャル)モデル、サイコソーシャルアプローチ、健康の社会的決定要因(SDH)
・小児科医のアドボカシー活動を発展させるために
〔key word〕コミュニティ、健康課題、子ども、政策提言、Advocacy Guide
・エコチル調査の成果と今後の展望
〔key word〕エコチル調査(子どもの健康と環境に関する全国調査)、コホート研究、環境、母子保健
・健やか親子21--21世紀の日本における母子保健推進のための国民運動
〔key word〕健やか親子21、ヘルスプロモーション、基盤課題、重点課題、成育基本法
・難病・小児慢性特定疾病対策
〔key word〕小児慢性特定疾患治療研究事業、医療費助成、児童福祉法、社会保障給付
・慢性疾病のある子どもたちへの自立支援ーー早期介入と多職種・多領域・専門職の連携
〔key word〕小児慢性特定疾病、小児慢性特定疾病児童等自立支援事業、学習支援、就労支援、きょうだい
・わが国のチャイルド・デス・レビューーー予防のための子どもの死亡検証
〔key word〕チャイルド・デス・レビュー(CDR)、予防のための子どもの死亡検証、死因究明
・成育基本法とこども家庭庁が目指すもの
〔key word〕成育基本法、こども家庭庁
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・感覚器は受容器として、その構造をつかさどる高度に分化した感覚細胞群、その情報を伝達する神経系細胞群、そしてその構造を支持する組織細胞群などから構成されている。
・高度に分化した細胞群ではミトコンドリア機能などに支えられた活発な代謝系が動いているが、これらの細胞の可塑性については不明なところが多い。
・本特集では、ヒトが健康に生活するうえで大切とされている感覚器に関する基礎科学的な最新知見から未来の治療につながることを予見させる内容のエッセンスを網羅する。
■ 五感を科学する ─感覚器研究の最前線 8月第1土曜特集
・はじめに
●総論
・脳機能局在論から神経ネットワーク論へのパラダイムシフト
〔key word〕脳機能、機能局在論、神経ネットワーク論、覚醒下手術
・感覚器とフレイル
〔key word〕感覚器、五感、フレイル、アイフレイル、認知症
・COVID-19と五感の障害
〔key word〕新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、五感、聴覚、嗅覚、味覚
●視覚
・網膜発生の分子メカニズムとヒト網膜疾患
〔key word〕網膜、細胞運命決定、マスター転写因子、シングルセルRNA-seq解析、エピジェネティックス
・糖尿病網膜症研究の新展開
〔key word〕糖尿病網膜症、黄斑浮腫、血管新生、ペリサイト、VEGF
・眼科におけるビッグデータ・AIを活用した先制医療
〔key word〕先制医療、眼科、ビッグデータ、人工知能(AI)
・体細胞を用いた角膜再生
〔key word〕角膜、培養粘膜上皮シート移植、培養角膜内皮細胞注入
・難治性眼疾患に対するin vivo遺伝子治療の最前線
〔key word〕遺伝子治療、アデノ随伴ウイルス(AAV)、ゲノム編集、視覚再建
・iPS細胞を用いた角膜上皮の再生医療
〔key word〕iPS細胞(人工多能性幹細胞)、角膜上皮幹細胞疲弊症、培養上皮細胞シート、再生医療
●聴覚
・難聴の遺伝的要因と発症メカニズム
〔key word〕難聴、遺伝的要因、コルチ器、不動毛、モデル動物
・ヒト内耳オルガノイド研究の開発過程と今後の展望
〔key word〕内耳オルガノイド、ヒトES細胞(胚性幹細胞)、前庭、蝸牛、オルガノイドスクリーニング
・加齢性難聴とその予防
〔key word〕騒音下聴取、認知、酸化ストレス、補聴器、人工内耳
・人工内耳の進歩
〔key word〕遺伝子検査、両耳装用、残存聴力活用型人工内耳、IGF1、完全埋め込み型人工内耳
・難聴の遺伝子治療
〔key word〕難聴、遺伝子治療、アデノ随伴ウイルス(AAV)、内耳
●触覚
・Piezoチャネル、TRPチャネルと触覚
〔key word〕Piezoチャネル、TRPチャネル、感覚受容器
・触覚と中枢神経の関わり
〔key word〕体性感覚、受動的触覚(passive touch)、能動的触覚(active touch)、情動的触覚(affective touch)
・痒みの一次感覚神経サブセット
〔key word〕痒み、一次感覚神経、一細胞トランスクリプトーム、サイトカイン
・痒みの治療と創薬
〔key word〕痒み、アトピー性皮膚炎(AD)、痒みメディエーター、感覚神経、創薬
●嗅覚
・嗅覚の分子メカニズム
〔key word〕嗅上皮、嗅神経細胞、嗅覚受容体、嗅球、嗅皮質
・嗅覚の加齢変化と生命へ及ぼす影響
〔key word〕嗅覚低下、加齢、認知症、フレイル、生存率
●味覚
・味覚受容をつかさどる細胞分子機構
〔key word〕味覚、基本味、トランスダクション、受容体、シナプス
・味蕾オルガノイド研究の最前線
〔key word〕味細胞、幹細胞、オルガノイド、味覚受容体、センサー
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
●次代を担う臨床検査技師のための総合臨床情報誌。
●臨床検査業務に即応した最新情報を、より幅広くより豊かにビジュアルな誌面で提供し、わかりやすく解説・紹介。定評ある基本技術の解説とともに、診療支援の強化やチーム医療への参加といった時代のニーズに応える知識・情報を豊富に掲載!
≪特集テーマの紹介≫
●腸管感染症・食中毒の病原体は多岐にわたるため、検出や同定をするには、病原体についての知識とともに、目的に応じた検査を的確に選択・実施するスキルが求められます。
●本特集では、「腸管感染症と食中毒 Up to date」と題し、腸管感染症・食中毒の定義や種類などの基礎知識から、検体採取・保存の注意点、病原体別の検査のポイント、効率的な日常検査の組み立て方といった実践的な内容まで詳しく解説!
【目次】
1.腸管感染症・食中毒の基本
2.検体採取から検査までの注意点
3.病原体別の検査法
1)腸内細菌目細菌
2)その他のグラム陰性桿菌
3)グラム陽性菌
4)抗菌薬関連下痢症の微生物検査
5)ウイルス
6)腸管寄生性の原虫類
4.効率的な日常検査の組み立て方
■Editorial-今月のことば
視点を変える
■話題ーNEWS&TOPICS
『遺伝性乳癌卵巣癌(HBOC)診療ガイドライン2021年版』が発行に
超音波検査室の精度認定制度に向けた日本超音波検査学会の取り組み
この先どうなる?どう変わる?未来の治療“CAR-T細胞療法”とそのシステム管理
■技術講座
甲状腺エコーにおける腺腫様結節・腺腫様甲状腺腫と濾胞性腫瘍との鑑別
■FOCUS
Clostridioides(Clostridium)difficile感染症(CDI)の検査室マネジメント
血流維持型汎用血管内視鏡により大動脈自然破綻プラークから採取した血液におけるコレステロール結晶の検出・観察法
■呼吸機能検査の苦手意識をなくそう! 2.スムーズな検査の実践へ
5)睡眠時無呼吸検査(PSG と簡易型睡眠時無呼吸検査)のポイント
■歴史に学ぶ 病理技術
5.矢島権八先生と矢島のPAM染色
■解説 診療報酬改定
令和4年度診療報酬改定の要点ー検体検査にかかわる改定を中心に
■臨床検査Q&A
尿沈渣検査における、異型細胞とウイルス感染細胞の区別のポイントを教えて下さい
■学会レビュー
第47回日本超音波検査学会学術集会
■編集部レポート
一般社団法人 日本臨床検査学教育協議会 第17回定時総会(令和4年度)
■LABO LIFE-私の仕事・私の明日
食品衛生監視員として働く
■L・Lの日常
L・Lの日常
・ω3不飽和脂肪酸などの脂質は細胞膜の構成成分であり、その組成割合により神経細胞の活動性が変化することから、精神活動への影響が注目された。
・これまで、胎生期のω3摂取量と精神疾患との関連を論じた興味深い研究をはじめ、その発症リスクが高い状態であるアットリスク精神状態(ARMS)などを対象とした多数の報告が行われている。
・本特集では、わが国で精神と脂肪酸組成に関する研究に取り組むエキスパートの先生方に執筆をお願いし、それぞれのお立場から、最新の知見について読みやすくまとめていただく。
■ 精神・神経疾患とω3不飽和脂肪酸
・はじめに
・多価不飽和脂肪酸に着目した統合失調症病態メカニズムの理解と創薬の可能性
〔key word〕脂肪酸、統合失調症、peroxisome proliferator-activated receptor(PPAR)α
・食とメンタルヘルスーーω3不飽和脂肪酸を中心に
〔key word〕メンタルへルス、ω3不飽和脂肪酸、うつ病
・うつ病とω3不飽和脂肪酸
〔key word〕ω3不飽和脂肪酸、うつ病、観察研究、介入研究、メタ解析
・アルツハイマー病による認知症とω3不飽和脂肪酸
〔key word〕アルツハイマー病(AD)、認知機能、認知症の行動・心理症状(BPSD)
・統合失調症と多価不飽和脂肪酸ーー発症リスクの軽減に向けて
〔key word〕ω3不飽和脂肪酸、ω6不飽和脂肪酸、細胞膜リン脂質、精神病、早期介入
・自閉症スペクトラム症における多価不飽和脂肪酸の代謝の役割
〔key word〕自閉症スペクトラム症(ASD、グリホサート、母体免疫活性化、可溶性エポキシド加水分解酵素(sEH)
●TOPICS
輸血学
・へき地・離島における輸血医療
臨床検査医学
・ナノスーツ技術による感染症への診断戦略
●連載
バイオインフォマティクスの世界
・16.やってみようバイオインフォマティクスーーエンリッチメント解析編
〔key word〕DAVID、gProfiler、エンリッチメント解析
人工臓器の最前線
・4.小児に対する補助人工心臓
〔key word〕小児、重症心不全治療、補助人工心臓
●フォーラム
グローバルヘルスの現場力
・はじめに
感染症で苦しむ人々の声に応えて
・1.結核対策ーー世界戦略構築への現場からの発信
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・20.カサゴ、オコゼ、ゴンズイ --ヒレにある毒棘に刺されると……
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。