4Pを学んだだけではマーケティングを学んだことにはならない。マーケティングにおける知識とは何か、マーケティングを修得するとは何がどのようになることなのか。マーケティング教育を学術的に問うた問題提起の書。
第1章 問題の所在:マーケティング教育の実態と課題
第2章 大規模教室でマーケティングを教えられなくなる日
第3章 マーケティング講義はいかにあるべきか
第4章 ケースメソッドの有効性
第5章 切り取られた現実
第6章 見せかけのPBLにならないために
第7章 PBLの実例
第8章 マーケティングの身体化とメタ問題発見
終 章 マーケティング教育学の行方
テレビ朝日・毎日放送テレビ・読売テレビは、かつて教育テレビだったーー。
過激な企画や演出をきっかけに、強い批判にさらされていた1950年代の民放テレビ。
新たに開局する教育テレビに課せられた課題とは何だったのか。
クイズ番組や洋画劇場、ニュースショーはどのようにして生み出されたのか。
忘れ去られたもうひとつの教育テレビの歴史を詳細に掘り起こし、番組づくりの“苦闘”を活写する。
序 章 商業教育局と日本のテレビ放送
第一章 テレビにおける教育と教養ーー番組種別という制約
1 放送制度からみた日本教育テレビ
2 番組種別をめぐる議論ーー何が問題とされたのか
3 読み替えられた番組種別
第二章 外国テレビ映画で海外文化を学ぶ
1 テレビ草創期の映像翻訳ーー字幕のNHKと吹き替えの民放
2 商業教育局による吹き替えの普及ーー《ララミー牧場》と《ローハイド》
3 外国人俳優と日本人声優の同一化ーー《日曜洋画劇場》
4 吹き替えにおいて何が重視されたのか
第三章 身近なニュースによる「社会教育」--商業教育局が生んだニュースショー
1 民放テレビ独自の報道を目指してーー新聞ではなく、NHKでもなく
2 ニュースショー誕生以前の試行ーーラジオ・雑誌の模倣
3 ニュースショーの誕生ーー《木島則夫モーニングショー》
4 ニュースショーから「ワイドショー」へ
第四章 大阪から東京へーー毎日放送テレビのクイズ番組
1 商業教育ネットワークの誕生
2 クイズ番組に消極的だった日本教育テレビ
3 商業教育ネットワークにおけるクイズ番組の意義
第五章 読売テレビにおける「社会教育」の叢生ーー関西ローカルの独自性
1 商業教育局にとっての学校放送番組
2 主婦向け「社会教育」に見出した光明
3 関西ローカルから全国ネットへーー地域性と画一性の相克
終 章 商業教育局における「教育」と「教養」
あとがき/引用・参考文献/註/商業教育局・略年表/人名索引
諸外国の一貫地理教育カリキュラムを比較・分析し,【内容】【方法】【価値】の3つの構成領域をもとに一貫軸を示して,日本における一貫地理教育カリキュラムを理論編と実践編で示した教科書。日本地理教育学会の研究グループの成果。地理教育の最新キーワードも多数盛り込まれているので、これからの地理教育の動向を体系的に学ぶことができる。
はじめに
用語解説
◆第1部 理論編
第1章 地理的概念による理論をつくるー地理的概念を主柱とするさまざまな一貫軸
第1節 研究の背景と基礎研究
第2節 地理的概念を主柱にしたフレームワーク
第2章 カリキュラムの様相を知るーさまざまな地理教育における一貫性
第1節 社会系教科における地理教育
第2節 戦後の地理教育における一貫カリキュラム研究の変遷
第3節 アメリカ合衆国
第4節 オーストラリア
第5節 ドイツ
第3章 【内容】の構成領域を考えるー地域の枠組みと地理学体系による構成
第1節 地理的概念と地域の枠組み
第2節 地誌と系統地理からみるつながり
第3節 内容の構成を考えるー人口の扱いを事例に
第4章 【 方法】の構成領域を考えるー地理的探究,フィールドワーク,GIS・地図
第1節 地理的探究と地理的ツール
第2節 フィールドワーク
第3節 GIS と地図からみた指導の一貫性
第5章 【価値】の構成領域を考えるー地理的価値態度と近未来社会的市民性の育成ー
第1節 小中高一貫地理教育カリキュラムを見据えたSDGs を活用したESD授業
第2節 ウェルビーイング,近未来社会的市民性
◆第2部 実践編
第6章 実践を研究するーフレームワークによる効用
第1節 新たなデジタル・テクノロジーから考える一貫地理教育
第2節 立地概念を中核にして考える一貫地理教育
第3節 「身近な地域の調査」から考える一貫地理教育
第4節 テーマから考える一貫地理教育
第5節 様々な実践から考える一貫地理教育
第7章 幼小中高一貫地理教育カリキュラムを考えるー理論と実践の往還に必要な系統表
第1節 理論と実践の成果
第2節 到達目標となる系統表
第3節 よりよい実践を求めて
おわりに
著者紹介
健常者が障害の問題を自らに関わる問題として認識する当事者性を獲得するための学びとは何か。知的障害児者に関わった人々が、学校教育での排除や卒業後の自立の問題に対していかに当事者性を獲得し問題解決への運動を展開したのかを日英の事例から探究する。
音楽専門外の読者にも開かれた、和声理論の根幹を解き明かす書。近年の学生たちの関心は、クラシック音楽の鑑賞や、すでに一般的になった(ドイツ・オーストリア中心の)音楽史の叙述にとどまらず、もっと音楽理論的な部分を知りたい、音楽の神秘的な部分を分かりたい、という欲求へと広がっている。本書は、そうした欲求に応えるべく、作品の「中身」を理解するための多様な方法のうち、特にハーモニー(和声)に焦点を当て、各時代の人間たちが、いかにそれを理論化しようとしたのかを、分かりやすく解説した。各時代を画する和声理論を取り上げ、ドイツ的視点とフランス的視点の両面からバランスよく考察し、さらに、イタリア、アメリカの視点を加えた。
凡例
はじめにーー思想としての和声理論
序章 ハーモニーの範囲と方法
第1章 数と協和音ーー初期近代の音楽理論におけるピュタゴラス派の伝統
第2章 自然と音楽ーー和声を科学的に説明する
◆コーヒーブレイク Vol.1--和声は科学? 哲学? それとも音楽?
第3章 科学から教育へーー整理されゆく和声理論
第4章 響きを想像するーー調的機能と近親関係論
◆コーヒーブレイク Vol.2--日本で学ばれている和声法はどんなもの?
第5章 耳を変えるーー音楽聴の変化が和声理論にもたらしたもの
第6章 音が意志をもつーー楽曲に共通する原型
◆コーヒーブレイク Vol.3--ところ変われば和声理論も変わる?
第7章 音楽は進歩するーー不協和音の解放
第8章 音を秩序づけるーーポスト調性時代のハーモニー
おわりにーー和声理論から見えてくるもの
謝辞
事項索引
人名索引
著者紹介
職・住・学・遊のまちづくり、臨海副都心・有明地区。「わがまち」となったこのまちの歴史、政治、経済、教育、くらしを語る。武蔵野大学新キャンパスからの発信。
本書は環境教育学の基礎理論の構築、および、その深化と越境を求めるという複眼的な視点を併せ持ち、環境教育の発展のために教育学的見地からアプローチした意欲的な研究書である。前半では基礎理論の構築を目指し、後半では環境教育の教育的価値論の検討と他の教育分野への越境をもくろんでいる。
第一部の「環境教育学の基礎理論」では、学理論の構築を目指すために、用語の詳細な検討と環境教育の黎明期の歴史について検討する。用語、環境教育史、環境問題史を概観した後で、教育学的アプローチの特質と意義やその必要性、理論的な研究の意義について論じる。底流に流れる問いは「そもそも環境教育とは何か」である。
第二部の「環境教育学の越境を求めて」では、環境教育のダブルバインド状況を描出し、環境教育における教育的価値論の必要性を確認する。また、環境教育の教育的価値論を本格的に検討する。さらに、環境絵本を手掛かりに環境教育の領域の境界を超える試みを行う。底流に流れる問いかけは「環境教育はなんであることにしようか」である。
第一部 環境教育学の基礎理論
序 章 本書の課題と構成
第一章 用語「環境」「環境教育」の系譜
第二章 黎明期の環境教育成立史に関する教育学的考察
第三章 環境問題史に関する基本的考察
第四章 環境教育に対する教育学的アプローチの基盤
第五章 環境教育学の学理論に関する基礎的考察
第二部 環境教育学の越境を求めて
第六章 環境教育ダブルバインド論を超えて
第七章 「持続可能性」概念を基盤とした環境教育理念
第八章 「ある存在様式」を手がかりとした環境教育理念
第九章 絵本のなかの 既存型環境教育を求めて
終 章 生きる環境教育学
医師が現場で判断に悩む“グレーゾーン”症例に対してCQ(クリニカル・クエスチョン)を示し,そのテーマについてディスカッションを行ったうえで「治療判断と考え方」が示される形式で展開する示唆に富んだ症例検討集.教育的な症例からさまざまなことを学び、自身の診療にフィードバックさせ,その後の治療やマネージメントに有効に生かしていくために必要な内容が17の具体的な症例で示される実践的な書
大阪・保育所聖愛園の「障害」児共同保育50周年を記念して刊行するブックレット(インクルーシブ(共生)教育研究所双書)。本書は,学校教育の実践と福祉の現場で学び考えてきたことを集成したもので,各論考を通じて人と人とのちがいを越えてインクルーシブな社会へ,との問題提起を試みた労作。
メコン流域諸国はアジア先進国から資本・技術・経営資源が導入されアジアでのダイナミックな分業に参加することで発展が促されてきた。また、ASEAN後発国であるこれら諸国はASEAN共同体や東アジア共同体の形成を通じてさらなる発展が期待される。本書はアジアダイナミズムのコンテクストの下で、その潜在性と発展条件を様々な視点から究明する。
「がんばっているのに上司が評価してくれない!」
「若手は言われたことしかしない!」
学生が考える自分自身に不足している能力と、企業採用担当者が考える学生に不足している能力には、ズレがあるのです。
ズレがもっとも大きいのは「主体性」です。
逆に、「業界に関する専門知識」や「語学力」については、学生が知識不足・能力不足を感じているのに、企業側はほとんど気にしていないようです。
目標が迷子の上司?
指示待ちする若手?
上手くいかない就活?
「主体性」が伝わらないのは誰のせいだ!?
はじめに
序章 私たちに求められる主体性
第1章 主体性要求が止まらない
1 産業界は何を求めてきたのか
2 学生に求められるもの
3 時代によって変わる主体性
第2章 仕事で求められる主体性とは
1 主体性は必要か不要か
2 主体性の意味
3 激しい社会変化の影響
4 主体的に働くことのメリット
第3章 上司はなにを評価し、どう育成しているのか
1 なにが評価されているのか
2 主体性発揮の条件
3 いまの主体性育成の様子
第4章 大学が求める主体性
1 教育現場のキャッチコピー
2 大学における主体的な学修
3 大学入試でも主体性評価
第5章 主体性との関わり方
1 心の準備
2 主体性の意味を共有する
3 発信することでギャップを埋める
4 自分の仕事を面白くする
終章 求められすぎ社会で生きる
おわりに
統合失調症が不治の病ではなく、有効な治療法があり、さらに、予防の可能性さえも注目されていることがわかりやすく述べられている統合失調症の治療ガイド。付録として、統合失調症の代表的症状である幻覚妄想を疑似体験できる「バーチャルハルシネーションCD-ROM版」と解説パンフレットを収録。
稲刈り後の田んぼに水を入れ、冬の間も湛水しておく、あるいは湿地状態にしていくことを冬期湛水水田という。著者らは冬期湛水水田を「ふゆみずたんぼ」と呼びならわし、全国で普及・啓発に努めてきた。「ふゆみずたんぼ」は稀少な動植物の住みかとなり、代替湿地として渡り鳥の中継地となるなど、生物多様性の観点からも注目されている。さらに、「ふゆみずたんぼ」ではイトミミズによってトロトロ層が形成されることで、化学肥料や農薬に頼らない稲作が可能になることがわかってきた。
本書は宮城県を拠点に「ふゆみずたんぼ」での生きもの調査に取り組んできた著者が、全国の実践者を訪ね、多様な取り組みを聞き取った記録である。東日本大震災からの水田の復興における「ふゆみずたんぼ」の活用や、生物多様性や渡り鳥の保護になかかわる国際条約において、水田の価値を位置づけるなど、著者自身の取り組みも詳しく紹介されている。
序章 「ふゆみずたんぼ」へ旅立つ前に
1 「ふゆみずたんぼ」とは何か
2 「ふゆみずたんぼ」命名の由来
3 本書の構成
1章 鳥類と「ふゆみずたんぼ」
1 雁の塒(ルビ:ねぐら)となった「ふゆみずたんぼ」
2 トキと「ふゆみずたんぼ」
3 コウノトリ野生復帰と「ふゆみずたんぼ」
4 「なつみずたんぼ」とシギ・チドリの渡り
2章 「トロトロ層」とイトミミズ
1 名蔵アンパルの土吹虫(ルビ:ズーフムシ)
2 最北の「ふゆみずたんぼ」
3 「夢の谷」の糸蚯蚓(イトミミズ)神社
4 イトミミズがつくる泥の世界
3章 水草の多様性と「ふゆみずたんぼ」
1 宮城県加美町・長沼太一さんの田んぼの水生植物
2 伊豆沼・内沼の「ふゆみずたんぼ」とミズアオイ
3 舘野かえる農場の「ふゆくさたんぼ」
4 庄内の哲学者、佐藤秀雄さんの「ふゆみずたんぼ」
4章 生物多様性管理と「ふゆみずたんぼ」
1 Y・Iの木とアシナガグモ
2 プランクトンと「ふゆみずたんぼ」
3 光合成細菌と「ゆきみずたんぼ」
4 田んぼの侵略者は誰か?
5章 農書にみる「ふゆみずたんぼ」の持続可能性
1 会津農書と「ふゆみずたんぼ」
2 蕪村の見た「ふゆみずたんぼ」
3 伊達吉村の絵巻物と「ふゆみずたんぼ」
4 「ふゆみずたんぼ」の系譜と未来
6章 「ふゆみずたんぼ」から見る農村の未来
1 山に木を植えた大潟村の百姓
2 400年続く千框の棚田
3 三方五湖の「環境用水」
4 広渕沼と北村の風致を考える
7章 東日本大震災からの田んぼの復興
1 気仙沼市大谷地区の学校田んぼ
2 塩竃市寒風沢島の田んぼ
3 南三陸町志津川熊田地区の田んぼ
4 陸前高田市と石巻市渡波の復興
8章 環境教育と「ふゆみずたんぼ」
1 「原体験」と「ふゆみずたんぼ」
2 すぎやま農場と「ふゆみずたんぼ」
9章 国際条約と「ふゆみずたんぼ」
1 国際条約のリーフレットとポスターと「ふゆみずたんぼ」
2 世界農業遺産と「ふゆみずたんぼ」
川嶋みどりコレクション第3弾! ロングセラー書に関連論考を追加した決定版登場!
語り,問い続けてきた看護とは
第一章 看護ナラティブの蓄積と技術化への道
第二章 生活行動援助の価値づけを
第三章 看護のアイデンティティとは何か
第四章 これからの看護
終 章 あとがきにかえて
GISって楽しい!保健師の実践知とデジタル技術が出会う地域診断。
さあ、GIS活用の旅に出かけよう
●行政保健師の現場経験をもとに執筆されたGIS(地理情報システム)入門書。GISは保健師活動の根拠を可視化し、地域に根ざした実践を科学的に支えるツールである。
●初心者でも「GISは楽しい」と感じられるよう、専門知識は最小限に抑え、保健師が日々の業務で地域診断にGISを効果的に活用できるよう実践重視で構成されている。最初の壁を低くした構成で安心して学習できる。
●行政現場で培った知見とGIS活用経験のすべてを一冊に凝縮。根拠に基づく保健師活動の推進と、地域住民の健康向上に寄与する実用的な一冊である。
【目次】
Chapter (1) 「保健師×QGIS」活用可能性は無限大
Chapter (2) WebGISを使ってみよう
Chapter (3) WebGISを使ってみよう
Chapter (4) GISってなにそれ美味しいの?
Chapter (5) 保健師の職場に導入されているGIS
Chapter (6) オープンデータってなにそれ美味しいの?
Chapter (7) GISで地域診断をやってみよう
Chapter (8) おわりに
2017年からドイツで適用された、多様な特性を持つ子どもに対応した新しい学習指導要領が、実際の学校現場にどのように反映されているのか、現地視察をもとに紹介。障害児者をはじめ移民・難民の子どもも含めたドイツのインクルージョンの最新事情を知る上でも有益な一冊。
●本書の著者D・W・ウィニコット(1896-1971)が亡くなってからほぼ半世紀になるが,最近になってもウィニコットに関する新しい書物が内外で続々と出版され,その関心は衰える気配がない。生前からウィニコットは世界各国に招かれて講義や講演を行い,ラジオ番組を持つなど,臨床家から一般の人にいたるまで幅広く知られていたが,没後久しいにもかかわらずこれだけの注目を得ているのは,後述のように,彼の発想のなかに同時代には容易に理解されない,時代を先取りした視点があったからでもあろう。また,ウィニコットへの今日の注目は,単純な理想化によるものではなく,そのさまざまな側面や複雑さを見つめながらそこから学ぼうとする,以前よりも成熟した受容になっているように思える。
本書『遊ぶことと現実(Playing and Reality)』(原書1971年)は,ウィニコットの生前に編集されたものとして最後の論文集である。それ以前の,各時期の多様な臨床論文を集めた観のある『小児医学から精神分析へ』(1958)や『情緒発達の精神分析理論(原題:成熟の過程と促進的環境)』(1965)とはやや違って,移行現象と中間領域を扱った論文を中心に選ばれており,晩年を迎えたウィニコットの,ひとつのテーマを明確に打ち出そうとする意図がうかがえる論文集である。
●目次
謝辞
序論
第1章 移行対象と移行現象
第2章 夢を見ること,空想すること,生きること──一次的解離を記述するケース・ヒストリー
第3章 遊ぶこと──理論的記述
第4章 遊ぶこと──創造的活動と自己の探求
第5章 創造性とその諸起源
第6章 対象の使用と同一化を通して関係すること
第7章 文化的体験の位置づけ
第8章 私たちの生きている場所
第9章 子どもの発達における母親と家族の鏡ー役割
第10章 本能欲動とは別に交叉同一化において相互に関係すること
第11章 青年期発達の現代的概念とその高等教育への示唆
終わりに
文献
解説
訳者あとがき
索引