学生時代のサークルで一緒だった羽鳥と偶然再会した宇田川。同業種最大手企業に勤める羽鳥に、仕事があったら紹介してくれ、と宇田川が言ったのは、ほんの社交辞令のつもりだった。しかし羽鳥の会社から実際に大規模事業へのコンペ参加を依頼される。何かお礼を、と言う宇田川に羽鳥は「恋がしてみたい。付き合ってくれ」と要求し!?かくして始まった、不器用で口下手すぎる羽鳥との週末限定・契約恋愛の行く末は…?
仕事にプライドを持つ真智は、自分にも他人にも厳しい性格。数か月前にやってきた年上の後輩・春は、容姿も人当たりもよく仕事もできるため、ひそかにライバル心を燃やしていた。ある時、困っているところを春に助けられ複雑な気持ちでいると、突然抱きしめられる。その日からこれまでとは違う気持ちで春を意識し始める真智は、気持ちが乱れていたせいでミスをしてしまい、再び春にフォローされてしまった。プライドがボロボロになっている真智は、春から今回の礼として食事を催促され、渋々了承する。その帰り、春は真智にキス!──「次は真智さんのほうからキスしてほしいって言わせるようにしてみせる」と囁いてきて……!?
日本古代の婚姻形態を今の価値基準で判断しては、本質を見誤る。『万葉集』を当時の人々の世界観に基づいて読めば、古代の恋愛・結婚は違って見えてくる。何時、どこで、どのようにー逢引を具体的に明らかにした名著。
はじめに/序 古代の恋愛と結婚(古代の結婚の用語/結婚の意味/結婚と年齢/恋愛と結婚)/1 結婚の起源神話(イザナキ・イザナミの神婚/天孫と木ノ花咲ヤ姫との結婚/三輪山神婚神話/山幸彦と豊玉姫との結婚/結婚の神話と生活)/2 出逢い(野遊びの神婚/市での出逢い/道での出逢い/一目惚れ/音に聞く恋/人の噂)/3 逢い引きの使(逢い引きの約束/使の役割/語り手としての使/求婚の使)/4 逢い引きの時間(夕から朝/月夜の逢い引き/逢えない夜/朝の別れ)/5 逢い引きの場所(女の家/屋内での逢い引き/屋外での逢い引き)/6 恋の通い道(恋の避路と直路/荒れはてる恋の道/恋の通い道の途中/村外婚)/7 共寝の姿(床/枕/衣/共寝の姿)/8 恋の呪術(ト占/逢うための呪術/衣類の呪術/身体の呪術/ウケヒ)/9 恋の終わり(心変わり・別れ/嫉妬/諦め)/あとがき/補論
社内で『ツン100%女子』と陰で囁かれてしまうほど周囲に自分の感情をさらけ出せない南々帆。本当はみんなと一緒に会話に混ざりたい、笑いたい…。しかし、悲しい過去を抱えた南々帆は気持ちと裏腹な態度をとってしまい、そのたびに自己嫌悪に陥り資料保管室に籠ってひとり反省する日々。ある日、南々帆がひそかに一目ぼれして憧れていた先輩、氷室と偶然二人きりになるのだが、やはり相変わらずのツンぶりをみせてしまう。しかし、そこから何故か氷室は南々帆に急接近!! 憧れの氷室がなぜ自分に…? と、戸惑いを隠せない南々帆は氷室のあらゆるアプローチにもツンな態度をとり続け、もう振り回されたくないと突き放してしまうのだが…。
寂れたど田舎の神殿に居候する少女エマ。生まれてすぐ孤児になった彼女は、ずっと外の世界を知らずに生きてきた。そんなある日、王都から超美形でエリートな神官様が赴任してくる。その彼は、エマにまさかの一目惚れ!朝も晩も、人目があろうとなかろうと大胆かつ不謹慎に彼女を口説いてきてー!?
一年前、楓香は執拗な付き纏いに悩まされていた。そんなとき、恋人の振りをして救ってくれたのは上司の十河課長。「堅物」と評判の生真面目な彼と期限付きの恋人を演じる間、二人の距離は縮まったように思えた。けれど問題が解決すると、楓香は十河課長への淡い恋心を残したまま偽りの恋人関係は解消になったのだった。しかし今度は十河課長が同じケースで困っているという。「もう一度恋人の振りをしてくれないだろうか」──本当の恋人になりたい、ずっとこのまま一緒にいたい……楓香は言い出せない想いを抱えながら、恩返しのつもりで恋人役を引き受ける。二度目の恋人となったふたりの距離は前よりもずっと近づき、親密に感じられて……
現代社会のさまざまな問題を13の専門分野から分析、平易な言葉で具体的に説いた、読売新聞との共同企画による大盛況公開講座の講義録。
中年の作家・安芸隆之と着物デザイナーの浅見抄子。共に家庭を持つ二人は禁断の愛に溺れ、戻る場所を失っていく。絢爛たる性愛の世界を描いて男女小説の金字塔と謳われた傑作。解説は村山由佳。