「温泉!温泉!楽しみだなぁ!」「骨休めに行くんじゃねえんだぞ!大切な調査でもあるんでぇい!」小樽たちは、ゲロゲロ温泉に伝わる女伝説を解明するため、ここゲロゲロ地方に来たのだった。もしかしたら、本物の女に会えるかも知れないー小樽は燃えていた。マリオネットたちも燃えていた。温泉での裸と裸のお付き合い=小樽とム・フ・フの関係になるビッグ・チャーンス!小樽の心を手に入れるために、乙女たちのバトルが展開される!?心を持ったマリオネットたちと小樽の想いが湯けむりの間で迷走する、絶好調のシリーズ第四弾。
大学時代の友人浜田に誘われ紀伊勝浦温泉に出かけた日下刑事は、海の見える露天風呂から溺れる人影を目撃した。翌日発見された溺死体は東京からの観光客で、翌月にはその未亡人も殺害された。やがて容疑者に浜田が浮かび上がるが、そのアリバイは日下刑事自身によって完璧に証明されていた!表題作ほか、草津、熱海、伊豆長岡を舞台に十津川警部の推理が冴えるトラベル・ミステリー傑作集。
猛吹雪の中、上高地の友人宅へ向かう警視庁捜査一課の夏目大介警部は、深雪に覆われた林道で立ち往生していた若い女を助け出す。彼女の目的地は白い濁り湯で有名な白骨温泉。その露天風呂に背広を着た男の他殺体が沈んでいた!秘湯ムード満点の雪の温泉地を舞台に、志垣警部対夏目警部の推理合戦が始まる。
日本語を起源とする多くの言葉が、世界各地で、辞書に収録されるまでに広く使われている。禅、俳句、黒潮、指圧、豆腐、醤油、人力車、交番、カラオケ…。これらはどのように外国に紹介され、受容されていったのか。日本的とされるものや事柄の文化的歴史的背景をたどり、何が変わり何が変わらないのかを興味深く描く、言葉と文化の事物誌。
温泉。おおお何という甘美な響きであろうか。これほどまでに日本人の心の琴線にツンツロリロリンと触れてくる言葉が、他にあるだろうか。ハラダ君率いる男子4名。その名も「大日本温泉三昧友の会御一行様」が繰り広げる浮かれ気分の珍道中。別府の砂湯、霧島のビッグな温泉、南阿蘇の湯治場でのクッキング、嬉野で見つけた究極の和風尽し、ナイースな長崎と…。脱力と悶絶の湯めぐりエッセイ。
男は十和田湖畔で、頭を丸坊主にされ唇には紅を塗られて殺されていた。そして第二の殺人は、座敷童子が出るという岩手県金田一温泉の宿で起こった。ナイフを突き立てられながら一滴の血も流さず息絶えた女の側から走り去る座敷童子!伝説に彩られた猟奇殺人の真相を求めて、志垣警部は豪雪の東北へ。
NHK総合テレビで放送中。読むだけであたたまるホントの温泉好きのためのガイド。平成11年度放送分の42温泉を紹介。
誰も知らなかった本物の温泉の本当の実力!人の心を癒す“名湯の3条件”に適う温泉はどこか。温泉と温泉地の癒し効果を、歴史と科学の目から検証する。なぜ、日本人は温泉に魅了されるのかがわかる本。
秋深まる京都嵐山。警視庁捜査一課の和久井刑事は、人生初のお見合いに臨んでいた。なんと相手は志垣警部の姪千代。渓谷の川沿いに建つ温泉宿の個室で緊張のご対面となったが、その大浴場で事件発生。和久井が入浴中に、往年の時代劇スター・嵐山剣之助が溺死。殺人の疑いが和久井に。
日本の近代文学は湯ぶねの中から生まれた。東に締め切りから逃げてくる先生あれば、西に世を忍び不倫に走る作家あり。温泉は時に彼らを癒し、時に虜にする。夏目漱石、森鴎外から川端康成まで。知られざるエピソードを混じえながら、古き良き時代の温泉とそこに遊ぶ文士たちの交流を描く、異色温泉小説。
中庭には大きな欅とマンゴーの木、ブーゲンビリアとベゴニアの咲き乱れるアパートに、性を超え、年齢を超え、家族の枠を超えて、いま独身者=毒身者たちが集うー。新しい人間像を描く、鮮烈な小説群。
「アジア人お断り」。もし海外でこの看板を目にしたら、どう思いますか?「外国人お断り」という看板を掲げた小樽市内の入浴施設が、一律に、外国人のような外見の人の入場を拒絶した。これは人種差別ではないのか?ある外国人らはそう抗議を始め、この問題が世界的に知れ渡った。そして永年、市をはじめとする行政がこうした状態を放置したため、入浴施設と小樽市を提訴し、現在も裁判は継続中。この問題の発端から現在までを原告の一人、有道出人が書いた本書は日本に鋭く問いかける-日本の真の国際化とは何か?日本における人権とは何か。
少女のころ、着物や日本の風物に憧れ、二二歳のとき、英語の派遣指導教師助手として山形の中学・高校に赴任。二年間の滞在中、銀山温泉の老舗旅館・藤屋の七代目若旦那と恋に落ち、結婚…。医師への夢を閉ざし、女将になるという思いもよらない人生が繰り広げられる。国際結婚の悩みと軋轢、嫁姑関係、子育てと仕事に追われる日々。旅館の女将として十二年の修業をとおして学びとった日本の文化や伝統の素晴らしさなどを、心温まるエピソードを交えて綴る、異色の日本人論エッセイ。
九州人必読、温泉好き必読。なにかとストレスの多いこのごろ、日本全国の職場や学校やご家庭で「なーんか疲れるんだよなあ」と感じてる人も必読です。原田宗典がぐるりとめぐった九州各地、温泉三昧のおもしろ旅行。読めば温泉と同様の和み効果が得られます。文庫版オリジナル取材の温泉対談も収録。写真も満載、お役立ち情報も充実の温泉紀行エッセイの決定版。
「私は本書の中で温泉に対する“幻想”“常識”をこっぱみじんに打ち砕くことから始めたい」-温泉ファンのみならず、温泉経営者にも大きな衝撃を与えた『温泉教授の温泉ゼミナール』の一節である。あれから二年、世は時ならぬ“温泉ブーム”に沸いている。しかしその裏側では恐るべき事態が進行していた!レジオネラ症による死、塩素殺菌の指導強化、源泉の枯渇、骨抜きにされた温泉評価制度…、温泉を巡る様々な問題を、日々の丹念な現場取材を基に、著者独自の視点で書き下ろす。