58年44歳で急逝したスペインの指揮者アルヘンタの50年代の録音。(1)(2)ともに、なぜかスペイン風に聴こえる不思議な演奏だ。録音が古いせいもあるだろうが、やや荒っぽさを含んで聴こえる明るい音色と情熱的な濃さを感じるからかも。特に(2)はユニークだ。
ニューヨークをテーマにした2曲。(1)はバーンスタイン調に聴こえるあたりやはり影響は小さくないのだろうが、ダイナミックな秀作である。62年作曲のランセン作品(2)はぐっと古式ゆかしいNY調でスウィングしてたりする。心から楽しめる1枚。
全国の民謡を10の地域別に編集した近畿・中国・四国編。おけいこにもおトクな20曲入り1,800円というお値段です。曲名がわからなくても、歌いだしで探せるインデックスもついてます。正調、流派は別にしてとりあえず覚えたい方はぜひこのシリーズで。
邦楽で旋律を演奏する楽器として笛の位置を明確にした六代目福原百之助(現・寶山左衛門)による、篠笛に能管を交えた演奏を堪能できる。素朴でありながら洗練の極致にある篠笛の音色は、聴く者の思いを鷲づかみにして飛翔する。全曲とも福原百之助の作曲。