ヤマトタケルから村上春樹まで日本文学の流れをたどる。記述の中に作品を織り込んだ「読める文学史」。
鮮やかなカラー写真で綴る「歳時記」・「祭り紀行」、祭りの特色を平易な文章で紹介する「解説」・「祭り探訪」。地域に根差した祭りの魅力に迫る。巻末に市町村別祭礼行事一覧掲載。
古典文法は、高校生用教科書で止まってしまっています。そして、それでは文章としての日本古典を読んでいくことはできません。ところが、表現形式にちょっと注目したら、意外なほどすらすら読めていけるのです。その手がかりを提供していこうとするのが、本書です。
伝統芸能の継承と発展のため、民俗文化財を守り伝えるために、全国をかけ廻って活躍した、最後の記録・自伝・創作集。
本書は、日本語教育養成に役立つことを企図して編集されたものである。内容は教員養成過程で必須とされる事項をすべて包含し、しかも、理論に終わらず、それぞれの問題を具体的に扱うこととした。
作家の足跡をたずね、エピソードで綴る人国記文学の旅。
小林秀雄の魅力は、自分を偽らずに現代に生きるという問題と本気でとりくんでいるところからきている。この言葉は平凡だが、これを実行できる人はほとんどいない。人生の教師=小林秀雄の実像に迫る。
初めて日本語を学ぶ人のためにー。具体的な例文と設問で、日本語を文法的に考える態度が自然に身につくように工夫。簡潔でわかりやすい解説が理解を深める。
これから心理学の大海原に船出する若者たちへ。この本は15人の心理学者たちが贈る航路図である。人間の行動の仕組みを理解し、社会問題を考えるために、これから認知、発達、社会、感情、人格、臨床、法、犯罪の各心理学の海を案内しよう。この本が諸君の楽しい航海のよき水先案内となることを祈っている。
日本書道史上、能筆家日本三蹟の一人、藤原佐理は、正しく伝えられてはいなかった。藤原兼家、道隆、道長等勝利者の系譜を主流とする『大鏡』には、佐理は、根廻しの拙ない政略にうとい如泥人の評をうけ、歴史的に敗北者とされている。しかし、『大鏡』の佐理評については、そうした反面をも考えるべきではないか。著者の研究は、佐理の多くの記録を広く整理し、天暦の治から摂関時代への推移、藤原氏内部の政争の中の佐理を見つめている。佐理の若年以来の行動と書状を関連し解読し、古記録と結んで裏付けとした。今、ここに、佐理の玲瓏とした実像を浮び上らせている。
山のあなた、海のかなたに求める「幸いの国」とはー。王朝びとの魂の原郷であった浄土、楽土の世界を探る。
本書は、明治以降現代までの名歌556首をとりあげ、それぞれ鑑賞を加えたものである。本書に収録した歌人は122名で、現在活躍中の歌人までを含めた。鑑賞の対象とした作品は、現行教科書の採録歌を原則として収め、それ以外については各執筆者に選出を抑いだ。