労働の中のジェンダーを理論的・体系的に学べる変革の書(竹中恵美子講義録)。解決の扉は自動扉ではありません。どうすれば改革できるのか、その展望を切り拓く形で話をすすめました。
「国家の物語」から「ディアスポラの物語」へ
資本主義の高度な発達によるグローバル化が加速した現代社会。猛烈に肥大化したハリウッド映画に代表された「映画理論」からも、グローバル化の陰で第三世界の国々に飛び火しつつある「ナショナリズムの論理」からも解放された、もうひとつの《空間》を作り出すことへの積極的な参画。本書の「映画読解行為」は新たな《闘いの場》を創造する。
(1)ナショナル・シネマとジェンダー(2)インディペンデント・トランスナショナル・シネマの可能性(3)植民地映画の系譜(4)フランス映画のアイデンティティ危機(5)植民地映画『望郷』分析(6)ベトナム革命映画の成立過程(7)南北分断のジェンダー化(8)革命映画とジェンダー(9)『インディア・ソング』アンヌ・マリー=ストレッテルの死(10)アイデンティティと政治性(11)白人植民ブルジョワ社会の終焉(12)声の導く時空間(13)『姓はヴェト、名はナム』政治的映画の製作(14)「ベトナム女性の声」の構築過程(15)国家とジェンダーの関係(16)声の中の「ホームランド」(17)ナショナル・シネマにおける国家/国民とジェンダー(18)新しい女性表象の創造。図版資料多数収載。
オリエンタリズム、ピクチャレスク、崇高美を縦糸に、階級、人種、ジェンダーを横糸に、女性の言説/表象が織り紡ぐ美学的光景が、トルコ、西インド諸島、ピクチャレスク庭園、革命期のパリ、北欧、スコットランドを舞台に、“近代-美学”を形成する政治的、社会的論理を浮き彫りにする。
未来に向けて「働くこと」を語る。ジェンダーの視点から歴史的に。
男女が別々に競技する現代スポーツに対して、「男女別競技を撤廃しよう」「男女の身体能力差を考慮すべきだ」などの多様な意見がある。現在の男女別競技は、どのように「常識」になっていったのだろうか。近代日本におけるスポーツ受容、女子選手への批判、遊技教育の諸相から、戦後の「東洋の魔女」、プロ野球、生涯学習としてのスポーツまでの歴史的な事例を丹念に辿り、従来の議論が見落としていた「身体感覚」という視点から私たちが身体とジェンダーをどのように捉えてきたのかを浮き彫りにする。それをもとに、「規範としてのジェンダー」という視角から、優劣や役割にとらわれないジェンダーの可能性を提言する。
女ことば・男ことばって本当は何だろう?ドラマやマンガの登場人物と私たちの話し方が違うのはなぜ?身近なことばから、ジェンダーの「当たり前」を問い直す。
ジェンダーは、女を歴史の周縁から中心へと転位させる批判的概念であった。しかし、その限界が見え始めたいま、あらためてジェンダーと歴史を再考する増補新版。
ジェンダーの視点で広がる発達研究。ジェンダーという概念が導入されて新たな地平が開かれた心理学研究。現実のさまざまな場面に見られる男女の差をその特徴、成り立ち、生物学的・社会的意味から検証しながら、人が社会・文化・歴史のなかのジェンダーに影響されつつ自己を形成していく様子を生涯発達として描き出す。
本書は、最新のジェンダー学、女性学、フェミニズム、クィア・スタディーズの視座に立って、言葉も時代も地域も異なるさまざまな社会の文化表象を多角的に読み解いた、個別研究成果の集成である。多様で錯綜した現実を読み解くうえで、「ジェンダー」という視角あるいはファクターを考慮に入れるとはどういうことなのか、種々の専門研究領域が培ってきた問題意識を投影しながら検討をすすめるとともに、ジェンダー視点そのものを再検証し、それをふまえた研究のあらたな展開の可能性を探る試みの軌跡がここにある。
レディスコミックからジェンダー表現ガイドラインまで、女と男の性差から生じる世紀をまたぐ相互干渉の課題を縦横無尽に論じる!意識とメディアをめぐるカルチュラルスタディーズ。
プロレタリア作家として、階級格差の原因に気づいた佐多稲子は、同時に男女差別の因ってきたる構造にも目覚めていったのではないか。「くれない」の佐多稲子はこのようにして生まれた。この論集を編むことによって、その道筋が佐多の小説の行間から立ち上ってくるように思った。──────あとがきより
佐多稲子小伝─他者という鏡
1 詩から小説へ
詩からの出発─仮面から素面へ
小説への転身
2 プロレタリア文学の中の女たち
「女工」もの五部作─走る、泣く、揺れる「女工」たち
「煙草工女」の語りの構造─母の顔と党員の妻の顔
「別れ」─乳を搾る女
3 戦争前夜の模索
「牡丹のある家」の位置─「くれない」につながる転換点
「樹々新緑」─目覚めと苦悩
「くれない」─政治、生活、文学の転機
4 戦後日本の時空間
敗戦直後の評論活動─使命感とともに
「みどりの並木道」─空虚な明るさ
「夜の記憶」─二つの夜の明暗
「渓流」(一)─ある女系家族の終焉
「渓流」(二)─〈わが家〉はなぜ失われたのか
「黄色い煙」と「ばあんばあん」─時事問題の取り込み
5 同時代の女性作家
若杉鳥子(一)─階級格差と男女格差
若杉鳥子(二)─闊達な女語りの魅力
壺井栄「廊下」─逆境の下での夫婦愛
大谷藤子「須崎屋」─母子幻想の崩壊
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5.1chホーム・シアターセット、ポータブルBDプレーヤー、ハイレゾ・ヘッドホン
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■応募方法
パソコン、携帯からなどインターネットでのご応募となります。
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シリアルNOを入力し、応募フォームに必要事項を入力してご応募ください。
・お一人様何度でもご応募できますが、キャンペーンシール1枚につき1回のご応募となります。
・同じシリアルNOで複数回の応募は無効となりますので、ご注意ください。
・携帯電話からのご応募の場合、機種によっては一部応募できない場合があります。予めご了承ください。その場合は、パソコンからサイドご応募お願いたします。
・商品デザイン、機種、仕様等は変更になる場合がございます。
・抽選結果は2015年11月中旬〜下旬の発送をもって当選と替えさせていただきます。
・キャンペーン運営:ハピキャン事務局 info@hapican.com 応募に関するご質問は左記アドレスまでメールにてお問い合わせくださいませ。
〈尋ね人〉13歳の先生が迷子の生徒を探しています。グレイのシャツの男の子。教室で一番わんぱくだけど、今はとても心配しています。遠い遠い空の下、元気でいてね、迎えにいくから。
男と女の境界が無くなるとき・・・バロック・オペラは盛り上がる。
CD2枚にたっぷり盛り込まれた、超絶のメゾ、ジェノー、美麗カウンターテナー、ザッゾの
華麗なるアリアの競演
バロック時代、イタリア・オペラの舞台では、女性の役が男性のカストラートもしくは女性によって演じされることは日常茶飯事でした。カストラート歌手は、最初は女性役として歌いましたが、遅くとも1630年代以降は、彼らは男性役としてソプラノ・パートを歌い演じていました。女性歌手は女性と男性の両方の役柄を歌いました。
バロック・オペラにおけるこうしたジェンダーの越境こそが、2017年にヘンデル賞を受賞した超絶のコロラトゥーラ・メゾ、ヴィヴィカ・ジュノー、堂々たる王者の風格を漂わせる美麗なカウンターテナー、ローレンス・ザッゾと、ヴォルフガング・カチュナー率いるラウテン・カンパニーがお届けする2枚組の新録音『バロック・ジェンダー・ストーリーズ』のテーマです。ここには、ヘンデル、ヴィヴァルディ、ハッセ、ガルッピ、トラエッタ、そしてヴァーゲンザイルらによるオペラからのアリアと二重唱、そして器楽曲がたっぷり収められており、ジェノーとザッゾがジェンダーを行き来しつつ、バロック・オペラの華麗な声の共演を聴かせてくれます。
中心に位置するのはペルシャの皇太子を主役に据えたオペラ『シロエ』で、最も有名なヘンデルだけでなく、ガルッピ、ヴァーゲンザイル、トラエッタ、ハッセと合計5人の作曲家による作品が収録されています。ハッセのオペラ『シーロのアキッレ』では主人公アキッレ(アキレス)がトロイ戦争に参加せずにすむように女装し、ヘンデルの『セルセ』の二重唱では、ジェノーがペルシャ王の役でザッゾがセルセの嫁となるアマストレ役を歌うなど、ジェンダーの越境がいとも簡単に行われるのがバロック・オペラの面白いところ。バロック・オペラの旗手であるジェノーとザッゾの華麗かつ豊麗な歌唱を、カチュナーが率いるラウテン・カンパニーの躍動感あふれるオーケストラが彩っていきます。人間の声の究極の魅力と輝かしさを味わえる楽しさ満載の濃密な2枚組です。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
1. ハッセ:歌劇『ペルシャ王、シロエ』よりシンフォニア
2. ガルッピ:歌劇『シロエ』より、エミーラのアリア「Rendimi l'idol mio」
3. ランプニャーニ:歌劇『セミラミスの確認(セミラーミデ)』より、セミラーミデとシタールチェの二重唱「Crudel morir mi vedi」
4. ランプニャーニ:歌劇『セミラミスの確認(セミラーミデ)』より、タミーリのアリア「Tu mi disprezzi」
5. ポルポラ:歌劇『セミラミスの確認(セミラーミデ)』より、セミラーミデのアリア「Il pastor si torna aprile」
6. ヘンデル:歌劇『セルセ』より、アマストレのアリア「Cagion son io」
7. ヘンデル:歌劇『ペルシャ王、シロエ』より、シロエのレチタティーヴォ・アッコンパニャート「Son stanco, ingiusto numi」
8. ヘンデル:歌劇『ペルシャ王、シロエ』より、アリア「Deggio morire, o stelle」
9. ヴィヴァルディ:歌劇『狂えるオルランド』より、オルランドのレチタティーヴォ「Insolito coraggio」
10. ヴィヴァルディ:歌劇『狂えるオルランド』より、レチタティーヴォ・アッコンパニャート「Orlando, allora il ciel」
11. ヴィヴァルディ:歌劇『狂えるオルランド』より、アリア「Nel profondo cieco mondo」
12. バルダッサーレ・ガルッピ:歌劇『シロエ』より、シロエとエミーラの二重唱「Ah non fuggirmi, ingrate」
Disc2
13. ヘンデル:歌劇『ペルシャ王、シロエ』序曲
14. ヘンデル:歌劇『セルセ』より、セルセとアマストレの二重唱「Gran pena e gelosia」
15. ヘンデル:歌劇『アルチーナ』より、アリア「E gelosia」
16. ヘンデル:歌劇『セルセ』より、セルセのアリア「Se bramate d'amar chi vi sdegna」
17. ヴァーゲンザイル:歌劇『シロエ』より、シロエのアリア「La sorte mia tiranna」
18. ハッセ:歌劇『シーロのアキッレ』より、アキッレのアリア「Risponderti vorrei」
19. ヴァーゲンザイル:歌劇『シロエ』より、エミーラのアリア「Esci, crudel, d'affanno」
20. トラエッタ:歌劇『シロエ』より、エミーラのアリア「Che furia, che mostro」
21. ヘンデル:歌劇『デイダミア』より、デイダミアとウリッセの二重唱「Nell'armi e nell'amar」
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