平城京長屋王邸跡と推定される地から出土した膨大な木簡のなかに、古代のミルク文化の存在を証明する「蘇」の字が読みとれるものがあった。この蘇こそ、今日のチーズである。渡来した人々により、大和朝時代、蘇は畿内を中心に広く伝播し、天皇家をはじめ貴族社会の重要な滋養源として欠かせないものだった。しかしなぜかその後の日本人の食生活から姿を消す乳製品に現代科学のメスを入れ、閉ざされていたミルク文化を照射する。
この世のものが生まれた秘密はじつにさまざま。コーラの誕生からパンダの発見、公衆トイレができたワケまであらゆる“きっかけ”面白話を教えよう。
世界にはこんなにおいしいチーズがある。地球のどこにナイフを入れても、切り口に必ずチーズが顔を出す。本書は豊かな知識と感性に彩られたチーズの万華鏡だ。ヨーロッパをめぐりアメリカ、アジアへ、世界のチーズに出会う旅。
フランスの隅々まで歩き回り、良質のチーズを輸入販売してきた著者。そのセレクトによる美味しいチーズの紹介のほか、各地の風土や伝統料理などをまとめたガイド。
いま人気の美味でヘルシーなチーズの、選び方・愉しみ方の徹底ガイド。
日本でも海外旅行経験者の増大やグルメブームによって、世界中の珍しいチーズが店頭に並ぶようになりました。チーズの消費量も増加の一途をたどっています。とはいってもチーズの買い方や保存方法の情報はまだまだ不足しています。チーズのできる背景や、食べ頃、そしておいしく食べきる方法を知ってこそ、もっと家庭で親しめるはずです。本書はチーズをもっと手軽に、そして、よりおいしく食べていただくために役立ちます。