経済のグローバル化とローカルな農村政策を両立させるフランスとEUの挑戦を詳論。
われわれの精神と文化は、動物たちと深くかかわることによって、彼らと相互作用の中から生み出されてきたのである…。独創的な視点から動物について考え、自然の秩序を通して今日の生命観を見出そうと試み意欲的な思索の書。
近年、製品開発におけるリーン生産方式、すなわち開発プロジェクト方式が注目されているが、さらに複数のプロジェクトの統合管理・最適ポートフォリオの考え方がいま必要とされている。継続的な新製品開発と企業成長の戦略を提示。
本書は、環境庁の地球環境研究総合推進費による最新の研究成果を中心に、内外の研究を参考として、熱帯林減少の現状、メカニズム、動植物の多様性への影響などについて、研究に携わる方々のみならず、一般の方々にも関心をもって読んでいただけるようとりまとめました。
本書の目的は、賃金と雇用の側面に生まれた新たな潮流を描き出し、その行く末を展望することにある。賃金に関しては「年俸制」に着目し、雇用に関しては出向・転籍という「企業間人材配置」に着目した。それらの発生を促した背景や経緯を明らかにし、その意味を分析すると同時に、現時点での機能を分析し、将来求められる対策を考えた。
本書は、「雑草とは何か?」を自由に考える研究会(雑草学会小集会)の討論課題を補強するかたちで、雑草にかかわる歴史、分類、適応、進化、生活の仕組みといった課題を収録したものである。いずれも専門的な解析に加え、人間の生活とかかわる植物である雑草のたくましい性格を考察している。「雑草」に対する執筆者ごとの解釈の違いは、雑草の認識が、どのように多様であるかを示している。本書では特に雑草に関する歴史や生物学的な特性を人間の文化や生活とのかかわりを踏まえて解説することにつとめている。また、できるだけ広い視点から雑草の種類を含めるようにしている。
温暖化で何が起こるのか。プランクトン、昆虫から人間まで気鋭の研究者たちが、フィールドの最前線から報告する。
本書は「色」、「香り」、「形」、「咲く」のシンプルなタイトルの4部から構成されている。というのも、花粉を運ぶ動物や昆虫たちのみならず、私たち人間もこの4つの特徴により花を認識していると考えたからである。さらに、この花の色、花の香り、花の形、そして花の咲きかたこそが、まさに繁殖のために進化してきた花の特徴でもある。本書では、花の多様性ならびにその美しさに秘められた進化の謎を、繁殖生態学、化学生態学、分子生物学、生理学などの多彩な側面から紹介する。
本書は、大学に籍を置きそれぞれ世代を異にする研究者、若手学究に、民間企業の中堅を加えた14の論文から成る。テーマは統一せず自由論題、新たな時代の経済秩序を模索するかに見える現代の混迷する経済社会に思いを馳せた論文集である。
生産技術の変遷、地球上の有用植物資源の種類、植物と環境との関係、食品の持つ第3次機能である生体機能調節、植物資源と遺伝子工学との関係、遺伝子組み換え食品の安全性、さらには植物資源の生産と環境との調節ならびに資源環境型社会の構築のためのゼロエミッションの考え方について記述する。
本書は、応用科学としての生物学を背景にしたさまざまな立場からの分析結果とこれまでの知見にもとづいて、栽培植物の本質とその自然史を論考しようとするものである。栽培植物の成立にかかわるさまざまな科学領域のうち、とくに植物学と遺伝子科学にかかわる内容を中心として構成した。