人々の絆は消え去るのか!「自己利益優先」の社会から「助け合い」の社会へ。
協同組合の理論と実践をとおして、「相互扶助」を基盤とした新しい社会づくりを展望する。
はじめに 全労済協会 西岡秀昌
序 章 協同組合とはいかなる存在なのかー「国際協同組合年」と「協同組合の10年」の課題ー 杉本貴志
第1編 協同組合の事業
第1章 買い物が社会を変えるー協同組合における購買事業の可能性ー 杉本貴志
第2章 コミュニティの自立をめざしてー協同組合によるエネルギー事業と医療・福祉事業ー 杉本貴志
第3章 協同組織金融機関と社会 秋葉武
第4章 共済生協ー未来に向けて果たすべき役割ー 相澤浩也
第2編 協同組合の理念と組合員
第5章 現代協同組合教育論の基本視座 大高研道
第6章 組合員の多様化と協同組合のアイデンティティ 川島美奈子
第7章 情報社会における協同組合運動 伊丹謙太郎
終 章 未来へのメッセージー市場、民主主義、そしてシチズンシップー 中川雄一郎
糖尿病性腎症(以下:腎症)は透析療法導入の原因疾患では最大のもので、新規透析導入の約40%を占めています。
腎症の重症化を予防するには、多職種連携による早期からの患者支援と治療が重要です。
本書では、各職種の役割を示した上で、患者の状況に合わせた具体的な支援を詳しく述べています。
患者が自分の病状を理解し、セルフケアを続けていけることを目標にした支援が理解できます。
圧倒的大多数の現地語といくつかのヨーロッパ諸語の織りなす重層的な多言語使用の実態。危機言語、母語主義といった西側世界による介入。それらがつくり出す複雑な言語状況を概観し、サハラ以南アフリカ14カ国の、ことばと社会をめぐる諸問題を具体的に論じる。アフリカ社会を理解するうえで、なぜ言語問題が重要なのかを明らかにし、アフリカ地域研究への新たな視点を提示。
身近な環境問題に向き合うには、まず何よりも、私たちが地域に存在する問題・課題を知る必要がある。本書では、映像やワークショップ、ボードゲームなどのツールを用いて、地域の諸問題を〈見える化〉し、その過程で、人と自然のつながりが再構築されていく様子を描き出す。
はじめに(近藤康久)
第1部 異なるまなざしから対話を生む
第1章 記憶を可視化し、可能性を顕在化する
--「100才ごはん」と「三才ごはん」をめぐる映像とインスタレーション(寺田匡宏)
第2章 環境教育としての映像
--土と暮らす陶芸家の自然観から学ぶこと(三村豊・竹田優哉)
第3章 地域に根ざした自然の恵みと災いを再考する
--滋賀県比良山麓の地域文化をとらえた映像が生みだす対話
(吉田丈人・長岡野亜・深町加津枝)
第4章 空から流域を俯瞰する
--琵琶湖とラグナ湖における水を通した人と自然のつながり(上原佳敏)
第5章 変えるもの、変えてはならないもの
--宮崎と東ティモールで「日常」を撮る(阿部健一)
第6章 まなざしを共有する
--ブータン王国の食農システムの近代化に関する映像上映の事例から(金セッピョル)
第2部 対話から協創を仕掛ける
第7章 「私」の問題から「私たち」の問題解決へ
--ザンビアの子どもクラブのデジタル・ストーリーテリング(片岡良美・山内太郎)
第8章 分散した研究のプラットフォームを作る
--ニホンミツバチ・養蜂文化ライブラリーと、伝統養蜂の映像化(真貝理香)
第9章 専門化と非専門家の「わからなさ」の可視化
--「同位体座談会」を通して(中原聖乃)
第10章 社会課題をボードゲームにする
--コモンズの悲喜劇、マナーな食卓、サンタチャレンジ
(太田和彦・井上明人・藤枝侑夏・大谷通高・小田龍聖)
第11章 超学際研究でルーブリックを使う
--コミュニケーションと自己評価(太田和彦・金セッピョル)
第12章 アイディアを可視化し、発想を育む
--オンラインワークショップの基本プロセスと実践例(大西有子)
おわりに(ハイン・マレー)
「ホリスティック」を鍵概念とし、哲学思想、臨床教育、オルタナティブスクール、多文化共生教育などの重要課題を多角的に検討する。
「ホリスティック」(holistic)は、whole、heal、holyなどに共通するギリシア語holosを語源とし、一般に「全体的/包括的/総体的/全体論的」といった訳が充てられる。本書はホリスティック思想を歴史的に繙き解説しつつ、ホリスティック教育研究の現在地を多様な執筆陣が考察する。
川嶋みどりコレクション第3弾! ロングセラー書に関連論考を追加した決定版登場!
語り,問い続けてきた看護とは
第一章 看護ナラティブの蓄積と技術化への道
第二章 生活行動援助の価値づけを
第三章 看護のアイデンティティとは何か
第四章 これからの看護
終 章 あとがきにかえて
新型コロナウイルスによる世界的パンデミックが起きた。ワクチン接種を終えても再度感染者が増加する等で収束はまだ見えない。しかし、「禍福は糾える縄の如し」である。本書は、危機を好機に転じる未来への一助を示す
第1章 新型コロナウイルスが人間社会へ残した禍根とコロナ世代の誕生
第2章 ポストコロナ社会のコミュニケーションのリスクと可能性
第3章 コロナ禍におけるコミュニケーションと映像メディア
第4章 コロナ禍下で、大学生活を充実したものにするために─ 学生運動が盛んな時期に入学した一教員の回顧─
第5章 大きなコロナの禍の下で、教える・学ぶ
第6章 新型コロナウイルスと日本社会、そして改革の提言─ コロナ対策と劣化した社会の再編成を一つの動きとして行うー
第7章 禍福は糾える縄の如し
■進化するものづくりの職業能力開発
匠の技や技能五輪入賞者などの熟練技能者がもつ、ものづくりに求められる技能に対して、その見える化や高度化のための科学的アプローチとして、工学に加えて社会システム科学や教育学、人間情報学などの方法論の適用を紹介し、いま求められる職業能力開発の姿を明らかにする。
第1章 技能科学総論ー技能、技術そして科学
第2章 技能の見える化1 -IE的アプローチ
第3章 技能の見える化2 -身体性認知科学的アプローチ
第4章 技能五輪における技の見える化ー言語プロトコル・教育工学
第5章 技能伝承の容易化ー習熟理論
第6章 知識・技能・技術のモデルデータ化
第7章 職業教育訓練のスピード化ーVR、AR 技術の活用
第8章 技能の普遍化の工学的アプローチ1 -自動化設備を支える技能とその応用
第9章 技能の普遍化の工学的アプローチ2 -高齢者・障害者の生活を支える匠の技
第10章 技能の普遍化と工学的アプローチ3 -電気分野における技能の定量化・形式知化
第11章 技能の普遍化と工学的アプローチ4 -材料・器具および工具開発による省力化
第12章 技能の普遍化の工学的アプローチ5 -光をプローブとした計測技術
第13章 技能の普遍化の工学的アプローチ6 -複合材料とエコマテリアル
第14章 技能の普遍化の工学的アプローチ7 -平削り加工の切削面性状の評価技術
第15章 技能の普遍化の工学的アプローチ8 -打音検査と構造損傷検出技術
第16章 機械との協働による弱点補完とキャリア形成
第17章 機械との協働による技能の高度化
第18章 「機械+AI+人」による新たな価値の創造
第19章 職業能力開発の教育研究と技能科学
2000年に国連加盟国が合意した「ミレニアム開発目標」を軸に、現代の国際社会が抱える主要な問題群を解決するための理論と実践をともに学ぶテキスト。国際機関、援助実施機関、NGOなどでの実務経験をもつ執筆陣が自身の経験もふまえて解説する。
人口減少と高齢化が全国最速で進行している秋田県を事例に、「外国人介護労働者の受入れ」「外国人住民と地方経済」「日本語教育」「民俗文化の継承と外部参加者」の4つの切り口から、外国人労働者受入れの現状と共生社会の構築へ向けた課題を考察する。
エネルギー・環境問題についての教育は、人々の行動にどう影響するのか?環境行動を促す効果的な教育・政策を社会心理学的アプローチにより探究した貴重な成果。
中国地方の建材加工・販売でシェア1位を誇る島屋グループ。同社躍進の要因は、社員一人ひとりが強みを発揮できる「全員経営」にあった。全員経営を実現する社内の心理的安全性を高める方法など、人手不足解消にもつながる、生産性向上のためのさまざまな仕組みを解説。
異なる文化的背景、ジェンダーやセクシュアリティ、障害など、学校で学ぶ子どもたちの多様性は高まっている。多様性を対処すべき問題ではなく、強みとして捉え、これからの教育をどう構築するのか。本書は世界の教育政策・実践とともにその手がかりを提供する。
本書は医療プロフェッショナリズムの定義とさまざまな測定尺度について論じたものであり、米国における医療プロフェッショナリズムの運動の中で広く読まれているものである。本書が、日本の医学教育に携わる諸先生方が医療プロフェッショナリズムを意識した教育をさらに推進し普及させる礎になれば幸いである。