肉まん、ジンギスカン、餃子、焼売、ラーメン、麻婆豆腐、ウーロン茶。あの味はなぜ懐かしいのか。帝国主義の時代に広まり、戦後の日本人の心と体を癒してきた中華料理。地域や家庭で愛されてきた品々は、誰が、いつ、どうやって日本にもたらし、なぜこれほど普及したのかーー。文化人、実業家、軍人、料理人たちの情熱と葛藤に光をあて、日本の中華料理一〇〇年の軌跡を世界史的な視点から描く、食文化の物語。
鎌倉時代は幕府の終焉で幕を閉じる。しかし「鎌倉」はその後も日本の歴史を規定した。本書では、その鎌倉を2つの視点で考える。第1部では、中世後期東国史の大局を語る。第2部では、鎌倉の史跡に宿された記憶を掘り起こす。
国家資格・公認心理師が誕生し、より一般普遍的なカウンセリングの方法が求められている今、ロジャーズのカウンセリング理論(自己一致、共感的理解、肯定的関与)から発展したフォーカシングをベースとした心理療法は、日本のカウンセリングにおける共通基盤としての実践理論にもなりうると考えられる。本書では、基礎や専門用語を解説したうえで、実際の臨床場面での実践、プロセスを、具体的な事例に即して丁寧に示す。
大正時代を生きた人々に抉るような傷を与えた大逆事件。時代が再びきな臭さを増す今日、福島泰樹の眼の前に、死者がよみがえり、踊りながら歩き出した。ひらめくナイフの光のように危険な第三十一歌集。
年相応の問題ができない。教科書を見ても意味が分からない。説明を聞いても分からないまま。そうして周りから冷ややかに見られ、ときには怒られ…。こんなつらい思いを、もししたとしたら。学校へ行く気も失せてしまいますよね。しかし、一定数いるのです。努力しても、がんばろうとしても、できないつらさを抱えた子どもたちが。
学習でつまずく子どもの気もちを理解し、察して対応策を考えて実行していくことがもっともっと浸透するといいな。本書は、そのような願いから「興味をそそる・短めの課題」を意識した手作りの教材です。一人でも多くの子の自己肯定感・自己有能感の向上に繋げられれば幸いです。(後書きより)
まえがき
さんすう
こくご 漢字の巻/読み取りの巻/音読の巻
あとがき
ここ30年間に不登校児童数といじめの報告件数は、小学生で5.2倍と46倍、中学生で2.5倍と6倍、特別支援教育対象児童は、15年間に小中学生ともに3倍近い。少子化にかかわらずだ。本書は深刻な混迷の中にある日本社会と教育の歴史を辿る。なぜここまで行き詰まったのかーー。貧困、学校紛争、日教組、財界主導、校内暴力、政治介入、いじめ、学級崩壊、発達障害の激増など、各時代の問題を描きつつ、現在と未来の教育を考える手掛かりとする。
源氏と聞いてイメージするのは頼朝や義経らに代表される武士だろう。だが日本古代史においては、源氏の姓を与えられた天皇の子孫たちが貴族として活躍していた。光源氏のモデルとされ藤原氏に対抗した源融、安和の変で失脚した源高明、即位前に源定省と名乗った宇多天皇など。家系は「二十一流」に及び、久我家、岩倉家、千種家、大原家など中世や幕末維新期に活躍した末裔も数多い。王権を支えた名族の全貌。
365日活用できる、 生きる力のエキスを満載。 心迷う 時、悲しい時、 何かを決めようとする時、 あなたの座右にあって、 強い力と明るい安心を与え、真実の幸福を開く。
人間生命の本源の力を湧き出させる書。
〈十一代目仁左衛門から六代目歌右衛門まで、昭和の歌舞伎を彩った名優たちの魅力にせまる〉
〈華やかな舞台は、名優たちの人知れぬ苦難と努力から生まれた〉
昭和という時代を彩り、伝説となっている歌舞伎の名優たち。ところが現在ではその伝説だけが一人歩きして、実際はどういう人物で、どのように修養を積んできたのかを知る人は多くありません。歌舞伎を愛し、研究を続ける著者が、さまざまな資料から、また実際に観た印象から、数多くのエピソードを交えながら名優たちの実像にせまります。十一代目片岡仁左衛門から、六代目中村歌右衛門まで、三十一人の昭和の歌舞伎の名優列伝です。
ジャンルにとらわれない幅広い音楽性と美しい音色をもつピアニスト小原孝の編曲楽譜。デビュー25周年記念アルバム『弾き語りフォーユーpresents〜アルハンブラの想い出』の中から選曲。クラシックギタリストだった父、小原二郎の想い出の曲「禁じられた遊び」(スペイン民謡)と「アルハンブラの想い出」(タレガ)、さまざまな編曲で演奏してきた「トルコ行進曲」(モーツァルト)の25周年記念アレンジ、そしてデビュー以来の人気コンセプト〈ねこふんじゃった+ショパン〉として仔猫と子犬が喧嘩しているバージョン「仔猫と子犬のワルツ」。メモリアルで心のこもった、選りすぐりの4曲、演奏会に発表会にぜひ。
禁じられた遊び
アルハンブラの想い出
トルコ行進曲
仔猫と小犬のワルツ