●現在のデジタル脳波計は,機器が小型化して,インクや紙のコスト,保存のためのコストが削減されている.
●また,記録容量が増加し,ビデオ画像を含むポリグラフデータの同時記録や長期連続記録が可能となり,各種の定量解析も容易で,記録後にリモンタージュ機能を駆使することで判読精度が向上し,初心者への教育にも有用な手段となっている.
●しかし,デジタル脳波計を常備している現場でも,これまでのアナログ脳波計と同様に用いられていることが多く,デジタル脳波計の魅力が十分に発揮されていないケースも散見される.本書は,デジタル脳波計の構造や機能を理解し,その性能を十分に発揮させるための脳波記録技術と判読技をわかりやすく解説.これからの臨床脳波検査と脳波判読にかかわる多くの医師や臨床検査技師の,デジタル脳波検査の活用に好適な手引きとなっている.
第1章 脳波とは
第2章 脳波計の構成
第3章 電極と電極配置法
第4章 基本波形と導出法
第5章 脳波賦活法と睡眠ポリグラフ
第6章 アーチファクト
第7章 正常脳波
第8章 境界領域の脳波
第9章 異常脳波
第10章 脳波判読法
2022年の国際抗てんかん連盟による新しいてんかん症候群分類に沿ったてんかん症候群ごとに発作間欠期,発作時脳波の見るべきポイントを脳波図を示しながら詳細に解説.
本書に登場する各てんかん症候群の基本的な臨床特徴,脳波特徴を覚え,具体的な脳波異常箇所を確認しながら典型的な異常をとらえることで,“脳波判読は難しい”という苦手意識を克服し,自信をもって正常・異常の判断ができるようになります!
第1部 総 論
A てんかん発作・てんかん・てんかん症候群の最新分類 高橋幸利
B 脳波の役割:発作間欠期・発作時・発作直後の脳波と臨床症状 高橋幸利
C 覚醒時,睡眠時の背景脳波活動の発達,加齢に伴う変化 植田佑樹
D 突発性異常波(発作間欠期) 本山りえ/川口典彦
E 境界領域の脳波所見 池田 仁
F 光刺激で誘発される脳波異常 美根 潤/高橋幸利
G アーチファクトの種類と見分け方 荒木保清
H 発作時脳波の見方 西田拓司
第2部 各 論
A 全般てんかん
小児欠神てんかん(CAE) 宮下光洋
若年欠神てんかん(JAE) 寺田清人
若年ミオクロニーてんかん(JME) 芳村勝城
全般性強直間代発作のみを示すてんかん(GTCA) 山崎悦子
ミオクロニー欠神発作を伴うてんかん(EMA) 徳本健太郎
B 焦点てんかん
海馬硬化を伴う内側側頭葉てんかん(MTLE-HS) 日吉俊雄
中心側頭部棘波を示す自然終息性てんかん(SeLECTS) 福岡正隆
自律神経発作を伴う自然終息性てんかん(SeLEAS) 秋山麻里
小児後頭視覚てんかん(COVE) 池田浩子
C 発達性てんかん性脳症または進行性神経学的退行を伴う症候群
1新生児・乳児期発病
早期乳児発達性てんかん性脳症(EIDEE) 今井克美
遊走性焦点発作を伴う乳児てんかん(EIMFS) 九鬼一郎
乳児てんかん性スパズム症候群(IESS) 山口解冬
Dravet症候群(DS) 水谷聡志
KCNQ2-発達性てんかん性脳症(KCNQ2-DEE) 大松泰生
ピリドキシン/ピリドキサールリン酸依存性発達性てんかん性脳症(PD/P5PD-DEE) 矢部友奈/高橋幸利/秋山倫之
CDKL5-発達性てんかん性脳症(CDKL5-DEE) 森岡景子/高橋幸利
PCDH19群発てんかん 木水友一
グルコーストランスポーター1欠損症(Glut1DS) 渡辺陽和
Sturge-Weber症候群(SWS) 小川博司
視床下部過誤腫による笑い発作 大谷英之
2小児期発症
ミオクロニー脱力発作を伴うてんかん(EMAtS) 最上友紀子
Lennox-Gastaut症候群(LGS) 久保田裕子
睡眠時棘徐波活性化を示す発達性てんかん性脳症(DEE-SWAS) 白石秀明
3発症時期が一定でない疾患
Rasmussen症候群(RS) 高橋幸利
進行性ミオクローヌスてんかん(PME) 江川 潔
第3部 付 録
A 発作時脳波焦点とMRI所見 近藤聡彦
B 発作時脳波焦点とSPECT所見 松田一己
C 発作時脳波焦点とPET所見 臼井直敬
D よりよい脳波記録のための検査テクニック 鈴木菜摘
E 長時間ビデオ脳波検査に耐えられる電極装着法
(当院で行われている装着の一例) 佐藤哲也
日本における精神薬理学の第一人者、村崎光邦氏の珠玉の論集。日本の精神薬理学界に計りしれない貢献をしつづけてきた村崎氏が『神経精神薬理』『精神科治療学』『臨床精神薬理』の三誌に執筆した38の主要論文を一挙収載。特に、最近日本で認可されたSSRI、SNRI、SDA等の各新規向精神薬の基礎と臨床が満載。まさにわが国の精神薬理学の歴史と進歩の濃縮版といえる論文集。
薬剤師業務に役立つ医療情報検索・活用テクニックを事例に沿ってしっかり解説!
的確・迅速な医療情報検索は薬剤師にとって必須のスキルです。本書では、EBM(エビデンスに基づく医療)を実践する2人の著者が、検索テクニックを丁寧に分かりやすく解説しています。検索対象は添付文書、インタビューフォーム、診療ガイドライン、医学論文(PubMed、コクラン・ライブラリー)など。薬剤師が現場で出会いそうな疑問を事例として取り上げ、どんな資料をどう検索すれば答えが得られるかを示します。単なる診療ガイドラインの読み方、PubMed検索の仕方などにとどまらない、薬剤師の仕事の実情に沿った内容です。
■本書で取り上げている検索テーマ
1.情報検索の大切さ
「コデインリン酸塩」の小児投与リスク、いつから知ってた?
患者さんの人生も左右する薬剤師の「情報検索力」
2.添付文書の活用
この睡眠薬(エスゾピクロン)は、飲んだらすぐ効くの?
血中濃度の推移について検索する
3.インタビューフォームの活用[1]
妊娠希望の患者さん、「ロラタジン」継続は選択肢になる?
妊娠中の薬剤の安全性について検索する
4.インタビューフォームの活用[2]
私に出された睡眠薬、飲む量が夫より少ないのはなぜ?
性別・年齢による用量調節について検索する
5.診療ガイドラインの活用[1]
片頭痛の頓服薬、1カ月何回以上は使い過ぎ?
「薬物乱用頭痛」の診断基準について調べる
6.診療ガイドラインの活用[2]
「ロサルタン」の「1日2回服用」は間違い?
添付文書に記載がない薬剤の例外的な用法を検索する
7.診療ガイドラインの活用[3]
妊娠に気付かず吐き気止めを飲んでしまった
添付文書上は「禁忌」の薬の影響を調べる
8.医学論文の活用[1]
「バルプロ酸」と「テビペネム」の併用、3日間なら大丈夫?
併用禁忌の薬で起こる副作用の詳細を調べる
9.医学論文の活用[2]
「チアマゾール」と「プロピルチオウラシル」、副作用のリスクが高いのは?
類似薬を比較検討したデータを調べる
10.医学論文の活用[3]
「桔梗湯」で喉の痛みは本当に軽減するの?
「前後比較研究」による有効性の評価
ほか
本書ではPT・OTを目指す学生にとって必要十分な小児科学の基礎的知識を学習できるようになっています。基本構成は前版を踏襲しつつ、臨床での治療活動における重要度から小児の神経疾患、心身医学的疾患、虐待などの項目を刷新して、さらに充実度を高めました。
すいみん博士になっちゃおう!
大人に注意されるナンバー1は「早く寝なさい」。どうして眠くなるの?どうして目覚めるの?すいみんに関する疑問について、最新の研究を踏まえて易しく解説しています。
平成十一年秋の臨時国会で、「成年後見制度」に関する民法改正が審議され、「任意後見契約に関する法律」および「後見登記等に関する法律」の制定とともに大幅な改正法が成立しました。本書も、新法施行にあわせて第三章を全面的に補訂しました。
これからの水泳指導者には、単に水泳について知っているだけではなく、それぞれニーズの異なる参加者の目的を満たすことのできる水泳・水中運動の指導が求められるようになってきている。本書には、水中運動とアクアダンスについて、プロの水泳指導者として知っておかなければならないことが詳しく述べられている。また、学んだ内容を指導現場において直接役立てることができるようになっている。
NPPVエキスパートたちによる具体的な症例、実際の管理におけるコツとポイント、エビデンスまで。
花粉症、BSE、地震など、身近で興味深いトピックを厳選してあるから、飽きずに学習でき、科学分野に強くなる1冊。最新のサイエンスレポートから選りすぐりの20編を収録。