1958年に44歳という若さで亡くなった、スペインのアルヘンタの遺産。オケを乱れなく統率することよりも、熱いパッションを全開して、ドラマティックな起伏のある音楽を作るのが身上。チャイコも面白いが、アルベニスが濃厚な民族色で興奮させる。
58年に44歳で亡くなったスペインの指揮者アルヘンタがパリ音楽院管の特長的な音色を生かしきっての「ファウスト交響曲」。色彩豊かな、絵画的な演奏であり、現代のオーケストラからは失われてしまった音色の記録なのかもしれない。モノながら好録音。
埼玉県は朝霞駐屯地にある陸自東部方面音楽隊による名曲集。さすがに椿姫前奏曲で色合いを出すのはちょっとキツイが、タンホイザー行進曲やポーギーとベス組曲はなかなかの味わい。それにしても指揮の三等陸佐・片山伸生隊長ってどんな人なんだろうか。