冷凍工学・空調工学の基本事項を簡明に記述。
本書では、熱に強い金属間化合物に注目しつつ、まず金属間化合物を取り扱うための一般的基礎知識について説明し、続いて金属間化合物を主体とする材料にはどのような優れた性質と問題があるのか、現在、どのような金属間化合物がどのようなところに用いられているのか等々について、できるだけ平易に解説した。単位はSI単位系、合金の組成は主にat%を用いるが、必要に応じてmass%も用いた。組成単位が自明でないときには、その都度単位を付した。
ガラス性結晶の発見など、国際的に知られる物質とエネルギーに関する研究の足跡を、化学の歴史をひもときながら平易に語る。
まえがき
第一回講座 自然科学の考え方と役割
はじめに
なぜ化学を選んだのか
生涯の恩師との出会い
新しい分野への挑戦
失敗から学んだもの
三つの純度ーー恐水病になれ
議論をする環境で
塾生の質問に答えて
現代青年の理系離れについて
科学者は何を語っているか
地球環境における数量的関係
実験測定の重要性と意義
第二回講座 科学熱力学発展の道のり
近代科学の芽生え
定量化学の発展
科学熱力学の成果
熱力学第一法則の感性
熱力学第二法則の感性
近代熱力学の確立
熱力学に対する見解
物理化学の研究領域
固体・液体・気体と分子の状態
状態図の話
X線等による分子運動の解析について
第三回講座 柔粘性結晶と包接化合物
結晶を理解するために
物質の熱容量を測る
急に柔らかくなる結晶
球状分子と柔らかい結晶
液晶とは何か
液晶に関する質問に答えて
包接化合物について
包接化合物研究の進展
包接化合物の種類
包接化合物の実用例
ガス水和物と全身麻酔
第四回講座 非平衡状態の化学ーーガラス状態
純物質の状態変化の概観
塾生の質問に答えて
非平衡状態にしかならない物質
ガラスと無定形固体
ガラス状態とデボラ数
ガラス転移が起こる条件
相転移とガラス転移
ガラスの定義と無定形固体の特徴
多様なガラス状態物質の発見
純度へのこだわり
高分子固体の非晶質部分
水との闘いを振り返って
異常で重要な物質ーー水
第五回講座 水ーーこの特異で重要な物質
地球にしか存在しない物質ーー水
水は生命の子宮・・・・・・
水の重要性にまつわる話
水の異常性について
水のガラス転移点
氷のガラス転移点
氷の発見ーー第三法則に従う水
水と他の物質の相互作用
両親媒物質との出合い
塾生の質問に答えて
略年譜
コーディネーター略歴
塾生名簿
あとがき
令和の問題を収録した全面改訂!全問題も詳しく解説。工学に関する基礎(数学・物理)編。
親しみやすいコマまんがで、わかりやすい展開。写真を効果的に使って身近な事象との結びつきも図り、物理学を親しみやすいものにした科学絵本のシリーズ。物理の基本や理屈が、楽しく理解できます。
熱が生まれ、伝わり、物質を変身させるようすを見せてくれるナビゲーターはフレア。燃えさかる炎で妖精に変身したエナジの姿のひとつ。うまれて遠くへ伝わり、物を変化させるまでの、熱の一生を追いかけます。
30年以上の実績!!充実の出題傾向分析!!受験対策の決定版!!試験制度改正以降、全10年分完全収録!!
本書は、筆者らが奉職している大学の工学部機械システム工学科の2、3年次の学生に、1年半にわたって行っている「材料の科学」の講義テキストをもとにまとめたものである。個々の材料の各論的解説は全体の3分の1程度にとどめ、材料学に関する基礎的理解を深めることにより多くのウェイトを置いた構成となっている。
本書が取上げるのは「方」。古代処方55首、現代処方107首の計162首を収録。どの処方も謹厳に構成され、優れた治療効果があり、再現性あるものである。古方では13類の病症の予防・治療について、現代処方では内科・外科・婦人科・小児科・皮膚科・耳鼻咽喉科まで各種疾患を網羅し、それぞれに有効な鍼灸処方を把握することができる。
地震や耐震強度の偽装は、多くの人にとって、自分の力だけでは回避できないことがらです。これが火災になると「自分自身が注意し、周囲にも注意をうながせば防げる」と考えられがちです。「注意していれば防げる」はずの災害が1日に165件ものハイペースで発生し、不可抗力である震災に比べて倍以上も死傷者を出しています。この事実は、火災こそが「明日は我が身」と呼ぶべき脅威であることを物語っていると思いませんか?さらにいうなら、火災に対する意識の低さや知識のなさが、もっと抑えられるはずの死傷者数をいたずらに増やしている可能性も十分に考えられるのです。
好評のテキスト「新施設園芸学」の全面改訂版。園芸作物の環境応答に関する基本を解説するとともに,近年めざましい学術的・技術的発展も紹介。〔内容〕緒論/園芸植物の特性/園芸施設の環境調節/栽培管理/新領域(園芸療法,宇宙農場他)
1. 緒論
1.1 はじめに
1.2 施設内環境の特徴とその利用
1.3 園芸施設関連用語
1.4 わが国における施設園芸の現況
1.5 施設園芸における石油エネルギーおよびプラスチック使用量
1.6 施設園芸技術の新展開
1.7 物理量,単位,および物理学用語
2. 園芸植物の生理・生体特性
2.1 はじめに
2.2 呼吸と光合成
2.3 蒸散
2.4 成長
2.5 光/温度形態形成
2.6 栄養繁殖
3. 園芸施設の物理環境調節
3.1 はじめに
3.2 湿り空気の物理的性質と伝熱
3.3 空気流動
3.4 温度(暖房・保温・換気・冷房)
3.5 光
3.6 CO2
3.7 根圏環境
3.8 苗および収穫物の貯蔵環境調節
4. 施設園芸作物の栽培管理
4.1 はじめに
4.2 育苗システム
4.3 栽培システム
4.4 環境保全型の病虫害防除法
4.5 施設野菜・薬用植物・ハーブの特徴と栽培管理
4.6 施設花卉・施設果樹
5. 施設園芸学における新領域
5.1 はじめに
5.2 閉鎖型植物生産システム
5.3 栽培支援ITシステム
5.4 園芸福祉と園芸療法ー暮らしにおける園芸の活用ー
5.5 宇宙農場
5.6 環境影響による遺伝子発現
5.7 施設園芸におけるバイテク応用
5.8 都市環境健康園芸学とその展開方向
巻末付録:湿り空気線図
索 引
日本工業大学の1年生に実施される実験科目のテキスト。
実施するテーマは専門学科によらず,どの分野でも共通して必要となる基礎的な物理実験を取り上げた。
第1編 総説
工学基礎物理実験の目的と基本事項/物理量とSI単位系/物理量の測定/物理量の取り扱い/測定データの整理/誤差の見積り/測定器具を取り扱う際の注意/報告書(レポート)の書き方/グラフの書き方
第2編 基礎実験
測定の基礎と基本的な物理現象(角柱・円柱の密度測定/力のつりあい実験/落体の実験/オームの法則)
第3編 応用実験
力学(ばね振動による質量の測定/ボルダの振り子による重力加速度の測定/共振の実験)
連続体(アルキメデスの原理/金属線の伸びに対する電気抵抗変化の測定ーひずみゲージの原理ー/流体の実験(ベルヌーイの法則))
波動と光学(クントの実験/手作り分光器(工作実験)/光の強さ・明るさ)
熱(熱電対の製作と温度測定(工作実験)/熱気球の実験(工作実験))
電気と磁気(オシロスコープによる電圧波形の観測/静電気の実験/コンデンサーの放電と過渡現象/荷電粒子に働く力と電磁推進(クリップモーターの製作))