1:花
2:不眠
3:憧れ
4:熱
5:喪失
熱力学の進展の歴史が示すように,ニュートン力学に充分に精通していたとしても,熱力学の理解には,それなりの新たな「熱力学的」発想が要求されるわけで,容易に行かないのも当然であろう。それゆえ,この種の学問を会得するにあたっては,基礎的事項の的確で正確な理解,「基礎と要点」が極めて重要となる。その意味を込めて,本書のタイトルを「工業熱力学の基礎と要点」とした。
本書においては,まず初めに,熱力学の基礎的事項が確実に身に着くよう配慮されている例えば,熱力学の第1法則を理解する上で重要となる完全微分量と不完全微分量は区別して表記されており,数学的な対応も理解できるよう例題が組まれている。このように,はじめの段階で基礎的事項の正確な意味を把握することで,その後の,熱力学の核心部を一つ一つずつ無理なく会得できるよう構成されている。
また,読者が自ら理解を深められるよう,各節には例題を,そして各章には演習問題を設けている。
第1章 熱力学の基礎的事項
第2章 閉じた系の熱力学の第1法則
第3章 開いた系の熱力学の第1法則
第4章 理想気体の熱力学
第5章 熱力学の第2法則
第6章 熱力学の一般関係式
第7章 蒸気の性質
第8章 ガス動力サイクル
第9章 気液二相サイクル
第10章 空気調和
第11章 圧縮性流体の流動
演習問題の回答
参考文献
索引
本書は、統計力学の専門書として、幅広い近年における研究の成果の中で、多体問題の手法を中心にまとめたものである。第1章では、ギブスの確率集団理論について、古典統計力学と量子統計力学の立場から概説し、経路積分法について説明を加えた。第2章では、量子統計力学における場の理論の方法を用いたいろいろな手法について、相関関数の立場から整理して解説した。第3章は、非平衡統計力学を取り上げ、ボルツマン方程式の説明と、線形応答理論について解説した。第4章は、20世紀後半になって著しい進展を見せた相転移現象を扱う理論について詳説した。なかでも、低次元系の相転移について節を設けて論じた。第5章では、乱れた系に対する統計力学について概説している。
はじめて本格的に物理学を学びたい人に物理の考え方や魅力を伝えたい。--定評のある入門書が増補・改訂により一段と充実。
充実した解説の東大入試問題集でおなじみ、東大受験指導の名門・鉄緑会が書き下ろした物理攻略のための参考書。無駄のない学習こそ実力アップの近道。
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人間と自然をケアする思想
人間や自然に破局をもたらす経済学から、生を支える経済学へーー。産業革命期イギリスを舞台に、思想家たちの格闘がいまここに蘇る。人新世という危機の時代に応答する知の冒険。エコノミーとエコロジーを統合し、経済の根源に向かう思想史の道標。
現代物理学の全体が概観できる「読む事典」 ロングセラー『現代物理学小事典』の改訂版。現代物理学全体を12章に分け、各章独立に読み進めることができる。索引を利用すれば用語事典としても使える。
第1章 素粒子物理学
第2章 原子核物理学
第3章 原子物理学
第4章 物性物理学
第5章 量子力学
第6章 相対性理論
第7章 電磁気学
第8章 熱学・熱力学・統計力学
第9章 非平衡系の熱力学・統計力学
第10章 流体力学
第11章 波動
第12章 力学
主要目次:気体の性質/熱力学第一法則/熱力学第一法則の応用/熱力学第二法則/純物質の相平衡/混合物の性質/化学平衡:原理/化学平衡:応用/電気化学/反応速度/速度式の解釈/量子論/量子化学:原子構造/量子化学:化学結合/分子間相互作用/高分子と分子集団/金属,イオン性固体,共有結合固体/固体表面/分光法:分子の回転と振動/分光法:電子遷移と光化学/分光法:磁気共鳴/統計熱力学
本書は、理系専攻の大学初年度一般教育課程向けの物理化学の基礎的内容を学習するための新たな教科書として編集したものである。
本書は、長年にわたりこの分野の教科書として定評のある柴田茂雄著の『物理化学の基礎』(共立出版)をベースにして、その記述内容を精選し、さらに演習・例題の遂行を重視する現代教育で用いるべく、応用的な例題をふんだんに盛り込んでいるため、物理化学の基礎的内容を自学自習する人たち向けの参考書としての使用にも適している。なお,本書を教科書として使用する大学教員には、章末の全演習問題の詳細解答集を提供する。
1章 原子の構造
1.1 電子の発見
1.2 ラザフオードの実験と原子模型
1.3 水素の原子スペクトルとボーアの原子模型
1.4 光電効果と光子
1.5 原子内の電子と電子の波動性
1.6 量子力学とシュレディンガー方程式
1.7 水素類似原子の原子軌道
2章 元素の周期的性質
2.1 元素の周期表
2.2 原子中の電子の量子状態
2.3 原子パラメータと周期性
2.4 酸化数
3章 分子の構造
3.1 共有結合
3.2 分子軌道法
3.3 結合次数
3.4 共有結合の極性
3.5 分子の形
4章 原子・分子・イオンの粒子間力と物質の三態
4.1 理想気体
4.2 マクスウエル・ボルツマンの速度分布
4.3 実在気体の状態方程式と液化
4.4 結晶と無定形固体
4.5 イオン結晶
4.6 共有結合性結晶
4.7 金属結晶
4.8 分子結晶
5章 化学熱力学
5.1 系と状態
5.2 熱力学第一法則
5.3 気体の体積変化と仕事エネルギー
5.4 気体の熱容量
5.5 エネルギー収支と反応熱
5.6 理想気体の等温変化と断熱変化
5.7 カルノーサイクル
5.8 熱力学第二法則とエントロピー
5.9 熱力学第三法則と標準エントロピー
5.10 ギブズエネルギーとヘルムホルツエネルギー
5.11 化学ポテンシャル
6章 相平衡と化学反応平衡
6.1 水の状態図
6.2 1成分系の相平衡
6.3 液体および固体の蒸気圧
6.4 圧力と固体の融点
6.5 多成分系における相平衡と相律
6.6 2成分系の相平衡
6.7 溶液の蒸気圧降下,沸点上昇,凝固点降下
6.8 溶液の浸透圧
6.9 溶液の化学ポテンシャル
6.10 ギブズエネルギーと化学平衡
6.11 平衡定数
6.12 標準生成ギブズエネルギー
6.13 平衡の移動
7章 電解質溶液と電池
7.1 電離説
7.2 イオンの水和
7.3 電解質水溶液の電気伝導率
7.4 イオンの移動度と輸率
7.5 電池と半電池
7.6 参照電極
7.7 電池の起電力
7.8 電池内反応のギブズエネルギー変化と起電力
7.9 実用電池
8章 反応速度論
8.1 反応速度の表し方
8.2 濃度と反応速度
8.3 反応速度と温度
何か風格すら漂う。余裕としっかりした信念を感じさせる演奏である。ポピュラーな3曲だが、及川の成熟した表現とこなれた解釈が隅々まで行き渡った印象。「ワルトシュタイン」がよくまとまっている。「熱情」などひとつひとつの楽想が吟味され説得力がある。
いま誰もが信じていることが、ある日突然、根底から覆されたり、逆に、信じられないようなことが実験などによって証明されたり…。そんな物理学に挑むには、現状に満足しない反骨精神とあきらめない気持ちが必要なのかもしれません。常に最前線を追い求める物理学という学問と、それに挑み続けた人々の歴史を読んでいきます。