きものを通して日本文化の伝統を受け継ぎ、基礎から実習まで豊富な図や写真で、誰にでもわかりやすく解説。
東国の地で歌われた東歌が、「万葉集」に定着した過程と、一首一首の歌の解釈を纏めた、四半世紀ぶりの続編。
日本神話のもつ幻想性とは…。想像力としての“神話力”を考える。
雲居にそびえる吉野の山を聖山とし、その水を集めて巨岩に激する吉野の川を聖水とする信仰は、大和盆地に誕生した王権と深く関わっている。吉野が神仙境に見立てられる要因を民俗と伝承に探る。
樋口一葉研究会は一葉を「原点」や「中心」にすえていますが、近世や近代への文学史的あるいは文化史的拡大を絶えず試みてきています。そうした試みの成果がいま、ここに本書となっているわけで、研究会としては十二分の満足感を抱いています。
物語文学は古伝承を巧みに取り込んでいる。『源氏物語』『伊勢物語』『千羽鶴』『菩提樹』『偸盗』等にみる国津罪の物語と民俗信仰。
本書は、東北を対象フィールドとして、この地での言語動態を詳細に記述し、将来の展望を論じたものである。
泊瀬の地にまつわる伝承歌に関する考察。前作『山の辺の道』『大和三山』に続く完結作。三輪山周辺の記紀万葉の世界を説き明かす三部作ついに完成。
釈迢空・折口信夫との若き日の出会い、師没後の歌への訣別。心底に行方知らぬ思いの揺蕩う半生を、現代の世相を見据えつつ語る著者の詩と真実。