■【特集】農業にもっと多様性を! 価値を生み出す先駆者たち
便利で安価な暮らしを求め続ける日本ーー。これは農業も例外ではない。大量生産・大量消費モデルに支えられ、食べ物はまるで工業製品と化した。このままでは食の均質化はますます進み、価値あるものを生み出す人を“食べ支える”ことは困難になる。しかし、農業が持つ新しい価値を生み出そうと奮闘する人は、企業は、確かに存在する。日本の農業をさらに発展させるためには、農業の「多様性」が必要だ。
文・出井康博、熊野孝文、笹井清範、編集部
INTRODUCTION
農業をもっとクリエーティブに もっとイノベーティブに
編集部
PART 1 農業の価値再考
前例がなければつくればいい ベトナム発“次の農業”
編集部
PART 2 有機農業
拡大し続ける世界市場 有機農業の黎明期に立つ日本
編集部
PART 3 都市農業
農業が都市にあることの価値 絶やさないためのヒント
出井康博 ジャーナリスト
PART 4 用途広がるコメ
「ごはん」だけじゃない コメが持つ無限大の可能性
熊野孝文 元米穀新聞記者
PART 5 小売業の役割
「売れればいい」から脱し 小売業は“価値伝達業”たれ
笹井清範 商い未来研究所 代表
■WEDGE_SPECIAL_OPINION
・世界は「動乱の時代」へ 2023年、日本外交の課題
PART 1
米国政治は荒れ模様 それでも日米同盟は揺るがない
ザック・クーパー アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)上級研究員
PART 2
「多極世界」から「多極アジア」へ インド外交の鍵握る中国
溜 和敏 中京大学総合政策学部 准教授
PART 3
「大国なき時代」の中東 日本外交の自主性が試される
青木健太 中東調査会 研究員
■WEDGE_OPINION
・原発の運転延長を前提に新増設への制度設計を急げ
遠藤典子 慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート 特任教授
佐々木経世 イーソリューションズ 代表取締役社長
■WEDGE_REPORT 1
・「賢すぎるAI」の大競争時代 日本よ、取り残されるな
編集部
■WEDGE_REPORT 2
・住民帰還で動き始めた双葉町 “空白の11年”をどう埋めるか
稲泉 連 ノンフィクション作家
■連載
・社会の「困った」に寄り添う行動経済学〈実践編〉:休暇取得の日数を増やすには? (佐々木周作)
・インテリジェンス・マインド:米国独立の裏側で暗躍した 3人のインテリジェンスの父(小谷 賢)
・新しい原点回帰:最先端のブランドづくりに挑む老舗洋菓子メーカー(磯山友幸)
・MANGAの道は世界に通ず:『スラムダンク』に学ぶ 最強組織のつくり方(保手濱彰人)
・天才たちの雑談【最終回】:健康の鍵握る体内の「ゴミ掃除」 実は人体は謎だらけ
・1918⇔20XX 歴史は繰り返す:揺れ続けるスペイン内戦への評価 歴史とは何なのか(細田晴子)
・近現代史ブックレビュー:『暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで』 一坂太郎(筒井清忠)
・時代をひらく新刊ガイド:『昭和の参謀』 前田啓介(稲泉 連)
・Letter 未来の日本へ:音楽家として、母として 知的で優しい日本の皆様へ
椎名林檎 音楽家(河合香織)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
「さらばリーマン」は休載させて頂きます。
・Dickらにより実験的にがん幹細胞の存在が証明されてから四半世紀が経過した。この間、多くの技術的進歩に伴ってがん幹細胞の性質やその作動原理が解明された。
・当初の骨髄性白血病での証明に続いて乳がんや脳腫瘍など、他のがん種にも幹細胞が存在することが示され、さらには遠隔転移や治療抵抗性における機能的重要性も明らかになった。
・本特集では、これまでのがん幹細胞研究を振り返ってその進歩を総括するとともに、次の四半世紀のがん研究の方向性を議論する基礎となるよう、多様な研究背景を持つ先生方に執筆いただく。
《目次》
・はじめに
●がん幹細胞維持機構:総論
・がん幹細胞と薬剤耐性
〔key word〕がん幹細胞、薬剤耐性、がんの不均一性
・がん幹細胞とそのニッチ
〔key word〕腫瘍微小環境、乳がん、サイトカイン、セマフォリン、がん間質細胞
・がん幹細胞のエピゲノム制御
〔key word〕がん幹細胞、エピジェネティクス、DNAメチル化、ヒストン修飾、クローン性造血
・がん幹細胞と転写後制御
〔key word〕メッセンジャーRNA(mRNA)、スプライシング、RNAプロセッシング、poly(A)tail
●がん幹細胞を支える多様なシグナル/メカニズム
・Spred1による造血幹細胞制御と白血病化
〔key word〕造血幹細胞、自己複製、高脂肪食、腸内細菌
・乳がんと正常乳腺における転写因子NF-κB による幹細胞維持機構の相違
〔key word〕トリプルネガティブ乳がん(TNBC)、Basal-like乳がん、乳腺上皮幹細胞
・FOXOによるがん幹細胞の制御
〔key word〕フォークヘッドO型転写因子(FOXO)、抗がん剤抵抗性、がん微小環境、TGF-β-Smad3、Wnt-β-カテニン
・造血器腫瘍におけるHIF1A/ARNTシグナル経路とがん幹細胞制御
〔key word〕HIF1A、pseudohypoxia、骨髄異形成症候群(MDS)、急性骨髄性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)
・RB1によるがん幹細胞の制御
〔key word〕RB1、がん幹細胞、分化、代謝、炎症
・がん組織における分岐鎖アミノ酸代謝制御
〔key word〕分岐鎖アミノ酸(BCAA)、代謝リプログラミング、がん代謝
・マイクロRNAによるがん幹細胞の制御
〔key word〕マイクロRNA(miRNA)、がん幹細胞、治療抵抗性、m6A
・細胞内鉄代謝とがん幹細胞の制御
〔key word〕細胞内鉄代謝、がん幹細胞性維持、IRP-IRE鉄制御システム
・タンパク質翻訳後修飾とがん幹細胞制御ーーヒストンアシル化による遺伝子発現制御
〔key word〕ヒストンアシル化、エピジェネティクス、翻訳後修飾、代謝
●がん幹細胞の理解に向けた新技術開発とその応用
・ヒストンアセチル化酵素とがん幹細胞制御
〔key word〕ヒストンアセチル化、転写活性化、MLL、合成致死
・CRISPRスクリーニングによる幹細胞制御因子の網羅的探索
〔key word〕ゲノム編集、CRISPR-KOスクリーニング、マウスES細胞、未分化能
・iPS細胞から再生したT細胞を用いたがん免疫療法の開発ーーWT1抗原を発現する固形がんを標的にして
〔key word〕細胞傷害性T細胞(CTL)、iPS細胞、T細胞レセプター、他家移植、WT1抗原
・多発性骨髄腫の根治をめざしたCAR T細胞の開発
〔key word〕多発性骨髄腫(MM)、がん幹細胞、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞
・患者由来がん幹細胞の三次元培養と臨床応用への展望
〔key word〕がん幹細胞、三次元培養、オルガノイド、スフェロイド
・メタボロミクスによるがん幹細胞の代謝研究
〔key word〕代謝可塑性、メタボロミクス
・合成ポリマーを用いたがん幹細胞ニッチの解析
〔key word〕がん幹細胞、ニッチ、ケミカルバイオロジー、ポリマーmicroarray
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで、幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され、栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか、すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ、日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ、新たな診療ガイドラインなど、医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています。
≪特集テーマの紹介≫
●少子超高齢化が急速に進展する今日では、医療や介護、地域保健に求められる機能と役割も複雑・多様化し、地域における医療・介護・福祉・保健等の連携強化や、関係機関および多職種が協働する包括的で継続的な取り組みがますます必要となります。
●このような背景のもと、本特集では「薬剤師と管理栄養士のパートナーシップ」にフォーカスし、両者の活動内容と連携・協働について紹介するほか、病棟から在宅・地域医療での栄養管理の連携やシームレスな栄養支援を実現させるための課題などについて解説しています。
●総論では、病院と薬局の医療領域での連携体制、ならびに病院ー地域をつなぐ栄養ケア活動について解説し、続く各論では、各領域のエキスパートがより実践的なテーマをわかりやすく執筆。
●病院や在宅の現場における栄養指導や栄養相談、食事療法等の栄養ケアに活かすための「くすりの知識・情報」についても、最新の知見を含めて掲載。
【目次】
病棟での薬剤師との連携
在宅・地域における管理栄養士ー薬剤師の連携ー薬局管理栄養士の立場から
急性期医療から在宅医療に“つなげる”栄養管理
薬学教育における栄養学と在宅医療教育の現状
薬物治療情報の栄養管理への活用ー処方箋と添付文書の見方
薬物と食品の相互作用
薬剤による栄養障害
管理栄養士が知っておくと役に立つ薬剤服用に関する知識
●巻頭カラー
リハ飯コンテスト(前編)
●活動レポート 栄養ケア・ステーション
医療法人社団 明正会 機能強化型認定栄養ケア・ステーション
●ぷろらぼ 研究室で学んでみませんか
無理なく続けられる食事と運動により健康寿命延伸に貢献する/京都女子大学大学院 家政学研究科 食物栄養学専攻(博士前期課程)/生活環境学専攻(博士後期課程)臨床栄養学研究室
●スポット
ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)と健康長寿
軽度不調とかかわるG-Plus食品の可能性
●連載
リハ栄養診断推論を究める! 誌上ケースカンファレンス
vol.6 歩行困難に陥った高度肥満女性において、ADL改善、減量を目的として栄養管理を実施し、社会的支援につなげた症例
●Case Reportに学ぶ 摂食嚥下障害の栄養アセスメントと介入のコツ(9)
歯科医院に所属する管理栄養士が配食サービス施設管理栄養士と協働で栄養介入を行った在宅療養中のパーキンソン病患者の例
●宮島流! 病棟栄養士のためのケースカンファレンス活用術
CASE 18 胆管炎
●Medical Nutritionist養成講座(66)
静脈栄養投与経路の管理(2)-PICCとCVポート
●ORIGAMI ART-食に活かすおりがみ/食の教養
大葉と赤じそ
●こんだてじまん
じまんの一品料理 鰯の梅煮
公益社団法人 東京都教職員互助会 三楽病院
●国家試験
第37回管理栄養士国家試験 解答・解説(2)
■【特集】災害大国を生きる 積み残された日本の宿題
「こういう運命だったと思うしかない」
輪島市町野町に住んでいた小池宏さん(70歳)は小誌の取材にこう答えた。1月の地震で自宅は全壊。9月の豪雨災害時は自宅周辺一帯が湖のようになったという。
能登半島地震から1年。
現地では今もなお、土砂崩れによって山肌が見えたままの箇所があったほか、瓦礫で塞がれた道路や倒壊した家屋も多数残っていた。
日本は今年で発災から30年を迎える阪神・淡路大震災や東日本大震災など、これまで幾多の自然災害を経験し、様々な教訓を得てきた。にもかかわらず、被災地では「繰り返される光景」がある。
能登の現在地を記録するとともに、本格的な人口減少時代を迎える中、災害大国・日本の震災復興に必要な視点、改善すべき方向性を提示したい。
文・菅野 拓、井原 裕、渥美公秀、島村菜津、山川 徹、編集部
Photo Report 奥能登4地区で見た地震・豪雨の爪痕と復興の兆し
編集部
Part 1 災害法制を“根本”から見直し持続可能な復旧と支援を
菅野 拓 大阪公立大学大学院文学研究科 准教授
Part 2 被災者の“本音”から知る 1年たった現場の実像
編集部
Part 3 いつまで雑魚寝なのか? 避難所運営に必要な発想の転換
編集部
Part 4 被災者支援に欠かせない「ケアマネジメント」の視点
井原 裕 獨協医科大学 埼玉医療センター こころの診療科教授
Column 1 仮設住宅での生活 孤立をどう防ぐ?
編集部
Part 5 参加してみて分かったボランティアの力と限界
編集部
Interview 多様性こそ真骨頂 ボランティアだからできること
渥美公秀 大阪大学大学院人間科学研究科 教授
Column 2 「非常時の人」が生むシンクロニシティ
編集部
Part 6 世界に誇る「市民保護局」 イタリアから日本が学べること
島村菜津 ノンフィクション作家
Part 7 災害関連死は氷山の一角 未来の被災者を救うために
山川 徹 ノンフィクションライター
Part 8 人口減少時代の復興に必要な「地方自治」の要諦
編集部
■WEDGE_SPECIAL_OPINION
混沌とする国際情勢 動乱の2025年、日本はどう生きるか
Part 1 【新連載】MAGA解剖 MAKE AMERICA GREAT AGAIN
「MAGA派」とは何者か? トランプ政権の幹部を徹底解剖
大野和基 国際ジャーナリスト
Part 2 むき出しの「ホンネ」が横行する トランプ後の世界
佐伯啓思 京都大学名誉教授
Part 3 「戒厳」で混乱する韓国 日本のメディアが報じない“真相”
吉永ケンジ 安全保障ジャーナリスト
Part 4 欧州統合は終焉しない 今こそ真の「日本独自外交」の展開を
渡邊啓貴 帝京大学法学部 教授
■WEDGE_OPINION
・「昭和100年」を契機に 「知的インフラ」の整備を急げ
奈良岡聰智 京都大学大学院法学研究科 教授
■WEDGE_ REPORT
・「スポットワーク」バブルで人手不足は解消するのか?
編集部
■連載
・胃袋を満たしたひとびと:中内 㓛(実業家)(湯澤規子)
・偉人の愛した一室:太宰 治「起雲閣」(静岡県熱海市)(羽鳥好之)
・MANGAの道は世界に通ず:「生き方」の指南書はこれだ! 令和の仏陀・『路傍のフジイ』(保手濱彰人)
・日本病にもがく中国:日本外交の成否から学んだ 「一帯一路」のキーワード(富坂 聰)
・商いのレッスン:なぜ営業は足で稼ぐべきか?(笹井清範)
・時代をひらく新刊ガイド:『就職氷河期世代』 近藤絢子(稲泉 連)
・新幹線を支える匠たち:商品を待つお客様のもとへ 台車を扱うプロ集団の舞台裏(ジェイアール東海物流)(大坂直樹)
・モノ語り。:おいしいという感動につながる「かたち」 伊賀焼窯元長谷園「かまどさん」(水代 優)
・フィクサー:第五章 逆襲(真山 仁)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
・わが国の高齢化率は28.7%(2020年)となっており、世界一の長寿国である。奇しくも2021年から2030年までの10年間を国連、WHOは“Decade of Healthy Ageing”と設定した。
・高齢化はグローバルな現象であり、健康寿命の延伸は世界的な願いであるが、世界一の高齢化率を誇るわが国の果たすべき役割はきわめて大きい。
・超高齢社会のフロントランナーとして医学・医療の領域から提案すべき内容について老年医学・老年学の力を結集すべく、それぞれの分野のエキスパートから重要かつ最新のトピックスを多面的に取り上げていただく。
■ 超高齢社会を支える医学・医療の提案
・はじめに
●総論
・超高齢社会における日本老年医学会の役割
〔key word〕フレイル、老年症候群、高齢者総合機能評価(CGA)、ポリファーマシー
・超高齢社会を支える地域包括ケアシステムとかかりつけ医の役割
〔key word〕地域包括ケアシステムの構築、かかりつけ医の社会的機能、尊厳の保障
・超高齢社会における高齢者の定義の意義
〔key word〕高齢者、准高齢者、エイジレス社会、日本老年学会、日本老年医学会
・21世紀の慢性期医療を考える
〔key word〕慢性期医療、高齢者医療、医療・介護連携、科学的介護
・高齢者の在宅医療の展望
〔key word〕地域包括ケアシステム、多職種協働、地域共生社会、コアコンピテンシー、ポジティブヘルス
・超高齢社会におけるエイジングサイエンスの展望
〔key word〕老化制御、老化細胞、細胞老化、健康寿命、Senolytic薬、細胞老化関連分泌形質(SASP)
●基礎老化研究
・老化制御機構の新展開ーー慢性炎症除去やセノリシス
〔key word〕テロメア、ニコチナアイドモノヌクレオチド(NMN)、セノリシス、慢性炎症、細胞老化関連分泌形質(SASP)
・睡眠と脳内の寿命制御因子
〔key word〕老化、睡眠、記憶固定、老廃物除去、免疫応答、視床下部
・サルコペニアにおけるミトコンドリアの役割
〔key word〕サルコペニア、ミトコンドリア、筋線維タイプ、呼吸代謝機能
・老化ストレス応答研究
〔key word〕老化、ストレス応答、生体防御
・臓器間ネットワークと個体・臓器老化
〔key word〕臓器連関、恒常性、適応修復機構、個体老化、神経ネットワーク
・SASPによる疾病発症メカニズム
〔key word〕細胞老化、細胞老化関連分泌形質(SASP)、セノリティック、セノモルフィック
●認知症
・高齢者の多様な認知症
〔key word〕ATNシステム、非AD型変性性認知症(SNAP)、バイオマーカー
・認知症における修飾可能な危険因子と推奨される介入
〔key word〕認知症予防、認知症、危険因子、多因子介入
・認知症のバイオマーカーーーアルツハイマー病の血液バイオマーカーを中心に
〔key word〕認知症、アルツハイマー病(AD)、ATN、バイオマーカー、血液検査
・認知症とイメージング
〔key word〕アミロイドPET、タウPET、MRI
・認知症のゲノム解析
〔key word〕認知症、ゲノム解析、疾患関連変異
・認知症の人の介護者支援の展望
〔key word〕介護者支援、家族教室、エビデンス、psycho educational intervention(PEI)、集団型・多要素支援(group based multi-component intervention)
・認知症のリハビリテーション
〔key word〕認知症、リハビリテーション、意義、診断、評価
・認知症の権利擁護と地域生活支援
〔key word〕権利擁護、意思決定支援、地域生活支援、独居認知症高齢者、地域共生社会
●フレイル・サルコペニア
・フレイルの概念・診断UPDATE
〔key word〕身体的フレイル、精神心理的フレイル、社会的フレイル、認知的フレイル、オーラルフレイル、後期高齢者の質問票
・サルコペニアの概念・診断UPDATE
〔key word〕サルコペニア、アジアサルコペニアワーキンググループ(AWGS)、四肢筋量、握力、身体機能
・社会的側面からみたフレイル
〔key word〕フレイル、社会的側面、地域支援事業、一般介護予防事業、生活機能
・超高齢者社会の口の機能を支える視点ーーオーラルフレイル
〔key word〕オーラルフレイル、健康寿命、口腔機能低下症
・骨粗鬆症とフレイル・サルコペニア
〔key word〕骨粗鬆症、フレイル、サルコペニア
・フレイル・サルコペニアのバイオマーカー候補
〔key word〕バイオマーカー、フレイル、サルコペニア
・フレイルと介護予防
〔key word〕フレイル、介護予防、運動、社会参加
●高齢者疾患の包括的管理
・高齢者総合機能評価アップデートーー老年病専門医による臨床的観点から
〔key word〕包括的高齢者機能評価(CGA)、基本チェックリスト、DASC、MASA、転倒ハイリスクスコア
・高齢者糖尿病の管理ーー認知機能とADLの評価に基づいたカテゴリー分類による包括的治療
〔key word〕高齢者糖尿病、認知症、ADL、フレイル、認知・生活機能質問票(DASC-8)、包括的治療
・高齢者の二次骨折予防
〔key word〕高齢者、大腿骨近位部骨折、周術期合併症、多職種連携、二次骨折予防
・誤嚥性肺炎予防に向けた包括的アプローチ
〔key word〕嚥下調整食、とろみ、トロマドラー【○R】
・高齢者下部尿路機能障害ーーフレイル・認知機能低下と下部尿路機能障害の関係
〔key word〕下部尿路機能障害、フレイル、サルコペニア、ウローフレイル
・高齢者のポリファーマシー対策
〔key word〕multimorbidity、ポリファーマシー、とくに慎重な投与を要する薬剤(PIM)
・高齢者の外科手術
〔key word〕高齢者、周術期管理、身体的フレイル、精神心理的フレイル
・高齢者に対する脳梗塞治療
〔key word〕心原性脳塞栓症、組織型プラスミノーゲンアクチベータ(rt-PA)静注療法、経皮的血栓回収術、高齢者
・人生100年時代における共有意思決定支援を取り入れた日本のアドバンス・ケア・プランニングの展開ーー対話による多様性重視の社会にむけたACP実践のための教育強化の必要性
〔key word〕人生の最終段階、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)、共有意思決定支援(SDM)
・高齢者の睡眠を考える
〔key word〕高齢者、不眠症、睡眠衛生指導、薬物療法
・高齢者へのワクチン治療
〔key word〕インフルエンザ、肺炎球菌、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、帯状疱疹
・COVID-19禍におけるフレイル・認知症予防
〔key word〕コロナ禍における健康二次被害、コロナフレイル、ハイブリッド型の地域コミュニケーション
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
■【特集】移民問題に揺れる世界 水面下で進む日本人の海外流出
世界は今、移民・難民問題で大きく揺れ動いている。
事実、2024年11月の米大統領選挙では、不法移民対策が大きな争点となった。
彼らは命がけで故郷を離れ、今この瞬間も、米国や欧州大陸を目指し、移動を続けている。
その光景は、戦前・戦後に日本人が「出稼ぎ移民」として、ブラジルやパラグアイを目指した姿とも重なる。
翻って、現代日本。かつての状況と異なるものの、今、静かに日本人の海外流出が続き、23年の永住者は調査開始以降、最多の約57万5000人に達した。
豊かで暮らしやすいと思われている日本から、なぜ日本人は“脱出”していくのか。
彼らの動きが物語ること、そして、これからの日本社会に必要なことを考えたい。
文・村山祐介、西山隆行、出井康博、佐々井 司、水谷竹秀、宮下洋一、大石奈々、得能摩利子、編集部
PART 1 「大移民・難民時代」の到来 命がけで故郷を離れる人々を追う
村山祐介 ジャーナリスト
PART 2 米国で繰り返される歴史 移民排斥が日本人に伝えること
西山隆行 成蹊大学法学部 教授
PART 3 かつて日本人も移民だった 南米で体験した壮絶な過去
出井康博 ジャーナリスト
DATA 過去最多の永住者 海を渡る日本人
佐々井 司 福井県立大学地域経済研究所 教授
PART 4 幻想の「出稼ぎワーホリ」 それでも若者たちが目指す理由
水谷竹秀 ノンフィクションライター
PART 5 海外生活に苦悩はつきもの パリに移住した日本人の素顔
宮下洋一 ジャーナリスト
COLUMN 外国で感じた文化の違い 移住してみて分かったこと
編集部
PART 6 静かに進む海外移住 見つめ直すべき日本のあり方
大石奈々 メルボルン大学アジア研究所 准教授
INTERVIEW 固定観念を乗り越え 多様性で日本社会の変革を
得能摩利子 日産自動車 社外取締役、フェラガモジャパン 元CEO
■WEDGE_OPINION 1
・“トランプ外交”大解剖 同盟強化に日本がなすべきこと
小谷哲男 明海大学外国語学部 教授
■WEDGE_OPINION 2
・激甚化する自然災害 日本の適応技術で世界を救え
田村耕太郎 国立シンガポール大学 リークワンユー公共政策大学院 兼任教授
■WEDGE_ REPORT 1
・都内で続出する億ション 「マンション難民」はどこへ?
中西 享 ジャーナリスト
・INTERVIEW 住宅政策の手本 持続可能な街づくり 山万「ユーカリが丘」に人が集まる理由
林 新二郎 山万 代表取締役副会長
■WEDGE_ REPORT 2
・ロシアへの危機感が生む フィンランドのイノベーション
土方細秩子 ジャーナリスト
■連載
・MANGAの道は世界に通ず:「天才」に共通することは何? 『龍と苺』に見る成長の本質(保手濱彰人)
・胃袋を満たしたひとびと:小河滋次郎(監獄行政官)(湯澤規子)
・商いのレッスン:プロモーションのヒント(笹井清範)
・偉人の愛した一室:陸奥宗光「聴漁荘」(神奈川県大磯町)(羽鳥好之)
・時代をひらく新刊ガイド:『裏庭のまぼろし』 石井美保(稲泉 連)
・新幹線を支える匠たち:新幹線が生まれる場所で見た 車両を造り進化させる巧技(日本車輌製造)(大坂直樹)
・日本病にもがく中国:逆風こそ技術発展の苗床 中国EVが世界を席巻する理由(富坂 聰)
・フィクサー:第四章 暴露(真山 仁)
・モノ語り。:わざわざ買いに行くことの価値 宇陀 松月堂「きみごろも」(水代 優)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●一冊一会
●拝啓オヤジ (相米周二)
●読者から/ウェッジから
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで、幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され、栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか、すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ、日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ、新たな診療ガイドラインなど、医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています。
≪特集テーマの紹介≫
●NSTによる治療効果や経済効果が、医療政策上意義のあるものとして評価をうけ、近年、診療報酬のうえからも、栄養サポートチーム加算の専従から専任要件への緩和、対象病棟の拡大、早期栄養介入管理加算などの加算システムが後押しするかたちで、全国のさまざまな施設に広がっている。
●NSTの取り組みが施設ごとに多様化する中、本特集では「NSTを見つめ直すー取り組みの実際と今後の展開」と題して、急性期から慢性期、在宅、さらに専門病院まで、活動の現状や実際の症例について詳しく紹介。
【目次】
大学病院急性期病床におけるNST-COVID-19症例の栄養管理を通して
二次医療圏におけるNST
回復期リハビリテーション病棟におけるNSTの取り組み
地域包括ケア病棟におけるNST
精神科単科病院におけるNST-NBMとEBMの両立を実践するチーム医療
小児病院におけるNST
がん専門病院におけるNST
高齢者施設における栄養サポートの実態について
在宅医療におけるNST-訪問栄養の実際
●Competition 地域の伝統食からオードブル・デザートまで
第8回「嚥下食メニューコンテスト」
●スポット
スペシャルオリンピックスにおける知的障害者を対象とした栄養相談活動
科学的介護データベース「CHASE」-栄養を中心に
●ORIGAMI ART-食に活かすおりがみ
イチゴ
●活動レポート 栄養ケア・ステーション
認定栄養ケア・ステーション D-june
●ぷろらぼ 研究室で学んでみませんか
生活習慣病の一次予防と健康長寿をめざした栄養疫学研究の展開/静岡県立大学大学院 食品栄養環境科学研究院・薬食生命科学総合学府 食品栄養科学専攻 公衆衛生学研究室
●こんだてじまん
じまんの一品料理 鈴鹿抹茶のバナナケーキーあずき添え/桜の森白子ホーム
●栄養指導に役立つ医薬品の知識
10.静脈栄養法と薬(1)静脈栄養法の基本と輸液の使い分け
●現場発! 管理栄養士のための臨床研究Tips
22.いずれあなたも査読者にー査読者の心得
●Medical Nutritionist養成講座
40.SPN, SEN, SON(補完的静脈・経腸・経口栄養法)
●回答しやすく・分析しやすい 業務に活かせる! アンケート調査のキホンと応用
13.多群の平均値の比較
●『日本食品標準成分表』の活用でもっと深まる 食品と調理のキソ知識
特別編3.適切な栄養価計算のために2
●速報
第35回管理栄養士国家試験 問題
●日本栄養士会医療職域
2020年度政策事業 全国病院部門実態調査(業務量調査)結果速報
自治体病院
全国自治体病院協議会 栄養部会オンラインセミナー報告
精神科病院
新年度にあたり
厚生労働省・消費者庁
新型コロナワクチンの有効性・安全性について・他
●おしらせ
日本食品化学学会 第27回総会・学術大会・他
1
●複雑機構に情熱を注ぎ続けるジュウ渓谷の名門
オーデマ ピゲはロイヤル オークでのちのラグジュアリースポーツウォッチの道を開き、CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲのような過去に類例がない独創的な新アイコンでその名が知られる。しかし忘れてはならない。1875年に設立された時から、複雑機構の優れた担い手であり続けたことを。さらにジュウ渓谷における時計製造の歴史を遡れば、1875年以前にオーデマ家とピゲ家の名前が見付けられる。例えば1760年にこの地における最初期の時計マイスターとなったイサク=アブラハム・ピゲであり、パーペチュアルカレンダーを1830年にいち早くものにしたシャルル=アンリ・オーデマである。そうした優秀な時計一族の血脈にあり、才能にも恵まれた二人の創業者、ジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲが、複雑機構に情熱を傾けるのは必然であった。そのDNAは、彼らの子孫によって受け継がれ、ジュウ渓谷の伝統に則った製作技術で複雑機構を革新してきた。
2
●百花繚乱のパーペチュアルカレンダー
月の大小の月末を時計が自動で判別し、4年に1度しか訪れない2月29日も正確に表示するパーペチュアルカレンダーは、実用性に秀でた複雑機構である。フランス語ではQuantième Perpetuel。ゆえに“QP”と称される。腕時計に初搭載されたのは、1925年。そしてクォーツショックさなかの1970年代後半から80年代、新コンセプトのQPが登場したことで、機械式時計が再評価されるひとつのきっかけとなり、今では多くのブランドが同機構で個性を競い合う。QPリストウォッチ100年間の進化の歴史を追う。
3
●諦められた革新を、ただ一社のプライドが形にした
1964年10月、東京・晴海。第11回東京モーターショーに展示されたマツダ コスモスポーツの試作車は、観る者の目にクルマの未来を運んで来たかのように映った。本稿では現存する希少なコスモスポーツの試作車に焦点を当てた。そこには、日本の自動車人が世界に追いつき追い越そうと邁進する姿が見て取れるからである。
4
●登頂よりも帰還を尊ぶ者たちがひっそりと選び続けた ロレックス エクスプローラー IIの物語
ロレックスに傍流があるとすれば、このモデルだ。サイケデリックが隆盛を極めた1970年代に発表されてから50年、そして最近のアップデートまで、世界一高い山頂に立つ運命にある、変わり種の“ケイブ(洞窟)ドゥエラー”を再評価しよう。
5
●ハイエンド・アナログキーボードというジャンルを確立した男の物語
ライアン・ノルバウアー氏は起業家にして工業デザイナーだ。懐古未来主義者でもある。さらにはワーカホリックときている。そんな彼が立ち上げたNorbauer & Co.は、日常的な道具に徹底した美意識と哲学を注ぎ込む、ラグジュアリーキーボードのアトリエである。スタートレックに影響を受けた審美眼と、クラフトマンシップへの深い敬意、そして非合理性さえ肯定する精神が交錯するそのガレージには、現代における新しい“ものづくり”の姿が映し出されている。
6
●天文複雑機構の粋を極めた、編集部厳選ムーンフェイズウォッチ10選
時計の複雑機構のなかでも最も伝統的で、じつにロマンチックなムーンフェイズは、日々の実用性に縛られることなく、アニメーションによって楽しさと好奇心を与えてくれる機構である。これは、時間を地球上で、あるいは月面で測定するためのものではなく、空に浮かぶ月のさまざまな姿との視覚的関係を、ミニチュアとして表現するための複雑機構なのだ。伝統的な遺産であるにもかかわらず、ムーンフェイズは現在でも、多くの新旧ブランドが天文学的要素を強調し、楽しみを加える手段として用いている。かつてはシンプルでミニマルなドレスウォッチに対して、空想的な装飾を加える要素としての役割が大きかったが、いまでは機械的要素と芸術性を融合させた多様な表現が見られ、なかには毎日満ち欠けする“自分だけの月”を腕元に備えるようなモデルさえ登場している。今回の10選では、ウォッチメイキングにおいて最も古くから存在する複雑機構のひとつであるムーンフェイズが、多くのブランドによっていかに独自に取り入れられ、洗練されているかを示すため、編集部のお気に入りモデルを10本集めた。
7
●オークションの舞台を仕切る指揮者、オーレル・バックス
オーレル・バックスは世界で最も重要な時計オークショニアであり、人類史上最高額のヴィンテージウォッチを含め、数億ドルの売り上げを誇る名ショーマンである。それはすべて称賛すべき事実だ。しかしこんな素朴な疑問には答えてくれない。彼はいったいどんな人物なのか?
■【特集】日本の教育が危ない 子どもたちに「問い」を立てる力を
明治国家の誕生以来、知識詰め込み型の画一的な教育が行われ、日本社会には“正解主義”が蔓延するようになった。
時を経て、令和の日本は、数々の前例のない課題に直面し、従来の延長線上に「正解(アンサー)」が見出しにくく、「自らが『問い』を立て、解決する力(ソリューション)」が求められる時代になっている。
一方、現代を生きる子どもたちの状況はどうか。
学校教育は「質の低下」が取り沙汰され、子どもたちは外遊びよりも、塾通い、宿題に次ぐ宿題で、“すき間”時間がない。本当に、このままでいいのだろうか。
複雑化する社会の中で日本の教育が向かうべき方向を提示する。
文・先崎彰容、小林美希、李 一諾、広田照幸、和田重宏、小泉英明、冷泉彰彦、石井光太、編集部
PART 1
前例なき時代に“正解主義”が蔓延する日本
編集部
INTERVIEW 1
「自ら問いを立てる」ことは決して生易しいことではない
先崎彰容 日本大学危機管理学部 教授
PART 2
首都圏の中学受験最前線 母親、子どもたちの“本音”とは
小林美希 ジャーナリスト
PART 3
拝啓 日本の皆様 教育の力で国家の再構築を
李 一諾 一土学校創設者
INTERVIEW 2
詰め込み型暗記教育の転換期 国に求められる“指導力”
広田照幸 日本大学文理学部 教授
COLUMN 1
私たちの「声」を聴いて! 学校現場はこんなに忙しい
編集部
PART 4
子どもたちに生きる力を「三つのカン」を育てるには
和田重宏 寄宿生活塾「はじめ塾」 二代目塾長
COLUMN 2
市間寮で見た社会の縮図
編集部
INTERVIEW 3
脳科学の視点で考える「自然」に触れたり「実体験」する意義
小泉英明 東京大学先端科学技術研究センター フェロー・ボードメンバー
PART 5
日本と違う米国の公教育「1億総事務員」教育から脱却せよ
冷泉彰彦 作家・ジャーナリスト
COLUMN 3
危機に瀕する「外遊び」子どもの遊び場確保が急務
編集部
PART 6
国語力の衰退は国家の衰退 今こそ求められる大人の責任
石井光太 ノンフィクション作家
COLUMN 4
子どもたちの「なぜ?」を刺激 民間支援の新たな教育の形
編集部
PART 7
教育者主体から学習者主体へ 新たな一歩を踏み出す時
編集部
■WEDGE_SPECIAL_OPINION
・台湾有事に備えるために 日本に必須の“新発想”と“多様性”
PART 1
日本の想定、ここが足りない 島国ゆえの「脆弱性」直視を
渡邊剛次郎 元海将・元横須賀地方総監・日本戦略研究フォーラム 政策提言委員
PART 2
有事における邦人輸送は至難 「政府公船」活用に解を見出せ
武居智久 日本戦略研究フォーラム 顧問
PART 3
感情的な中国脅威論やめ “正しく恐れる”ために必要な視点
量産型カスタム氏 技術者・研究者・ハッカー
■WEDGE_OPINION 1
・高まる地政学リスク 日本は新たな「グローバル化」を生かせ
中島厚志 新潟県立大学国際経済学部 教授
■WEDGE_OPINION 2
・誰のため? 何のため? 新たな洋上風力入札に異議
朝野賢司 電力中央研究所社会経済研究所 副研究参事
佐藤佳邦 電力中央研究所社会経済研究所 上席研究員
・COLUMN 問われる産学連携 求められる「公正さ」や「誠実さ」
編集部
■WEDGE_OPINION 3
・英国のCPTPP加盟を機に世界貿易体制の再興を図れ
PART 1
世界に示した英国の戦略と地政学上のメリットとは?
ステファン・ウールコック ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE) 特別研究員
PART 2
日英関係、新ステージへ 英国加盟の三つの意義
渡邊頼純 藤女子大学 特任副学長
■WEDGE_ REPORT 1
・日本メーカーの凋落は深刻 激変する家電産業の地政学
関口和一 MM総研 代表取締役所長
■WEDGE_ REPORT 2
・加速するヤングケアラー支援 理念だけでは語れない(後編)
大山典宏 高千穂大学人間科学部 教授
■連載
・MANGAの道は世界に通ず:思い出こそ人生最良の資産 フリーレンが示す追憶の価値(保手濱彰人)
・インテリジェンス・マインド:暗号解読組織に制された大戦 日本が学ぶべき歴史の教訓(小谷 賢)
・時代をひらく新刊ガイド:『前の家族』 青山七恵(稲泉 連)
・誰かに話したくなる経営学:KPIはいらない!? 業績測定の不都合な真実 (岩尾俊兵)
・偉人の愛した一室:北大路魯山人「八勝館」(愛知県名古屋市)(羽鳥好之)
・近現代史ブックレビュー:『一人一殺 血盟団事件・首謀者の自伝』 井上日召(筒井清忠)
・商いのレッスン:商品の価値を伝える秘訣(笹井清範)
・フィクサー:第一章 乱闘(真山 仁)
・モノ語り。:料理しながら考えた「あったらいいもの」 野田琺瑯(水代 優)
●一冊一会
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●読者から/ウェッジから
【特集】
●地球を抱きしめる「インド東部 黒いトラはなぜ?」
100年前、絶滅の縁に追い込まれていたインドのトラ。生息数は回復したものの、遺伝子の多様性が失われるという深刻な問題が新たに生じている。
●アスリートに学ぶ 健康長寿のヒント
長く生きるだけではなく、より健康的な毎日を過ごすにはどうすればいいか?中高年の現役アスリートや往年のスター選手たちの話にヒントがあるかもしれない。
●宇宙と地上から世界を見る
宇宙に滞在中の飛行士と地上の写真家が、同じ場所を二つの視点からとらえた。すると、まったく新しい世界が見えてきた。
●地球で最も高い山は?
山の高さをどうやって測るか?新たに提唱された方法が、そんな議論に再び火をつけた。「標高」だけではない基準と方法を見てみよう。
【コラム】
●フォーカス
●寄稿者たちの横顔
●日本だけの生命「オオサンショウウオ」
外来種との交雑が問題になっているオオサンショウウオ。クラウドファンディングも後押しする研究で、絶滅が危惧される生き物の過去が明らかになってきた。
●日本版の足跡「科学技術を追った30年」
ゲノム編集やAI(人工知能)といった先端分野から、脳研究や宇宙探査の最新情報まで、一歩先を行く科学技術に光を当ててきた。
●ニュースの街角「赤道直下でアイスホッケー」
練習場所は小さなスケートリンク。そんな逆境を跳ね返し、ケニアにできたアイスホッケー・チームはオリンピック出場を目指す。
●読者の声
●ナショジオの本
●ウォッチ・ナショジオ
●次号予告
●おみやげジャパン「大きな自然と小さな人間」
●今月の表紙: インド東部にあるシミリパル・トラ保護区の森を歩くベンガルトラ。一般的なトラよりも黒っぽい。突然変異によるもので、ここに生息する約30頭のうち、半分ほどで見られる。
■【特集】日本のコンテンツが世界へ羽ばたく時
日本のマンガやアニメに向けられる視線が熱くなっている。
世界での熱狂を背に、政府は「新たなクールジャパン戦略」として、
コンテンツ産業を中核にすえた“リブート(再起動)版”を示した。
ただ、人々を魅了するコンテンツはお金をかければ生まれるものではない。
今度こそ「基幹産業」として飛躍するために、必要な戦略を探ろう。
文・中山淳雄、保手濱彰人、滝田洋一、パントー・フランチェスコ、浅野いにお、黄 仙惠、編集部
Part 1 総論
日本のエンタメ、世界を席巻! さらなる成長に必要な視点
中山淳雄 エンタメ社会学者、Re entertainment 代表取締役
Part 2 歴史
マンガ産業は日本の宝 歴史・文化が育んだ肥沃な土壌
保手濱彰人 ファンダム! 代表取締役会長
Column 1 図解
図で見て納得「IPビジネス」 “作り手”を守れる仕組みを
編集部
Part 3 人材育成
クリエーターをすり減らすな 国に求められる支援と覚悟
編集部
Column 2 法律
〈解説〉AI時代だからこそ知っておきたい著作権の知識
編集部
Part 4 国内還元
「聖地巡礼」だけじゃない 多様化するコンテンツの地域還元
編集部
Column 3 インバウンド
マンガだから伝わる インバウンド向けマナー広告
編集部
Part 5-1 経済
ビジネスパーソン必読! 『ゴルゴ13』に学ぶ世界経済
滝田洋一 名古屋外国語大学 特任教授
Part 5-2 医療
日本のアニメが心を癒やす? エンタメという“薬”の可能性
パントー・フランチェスコ 精神科医、慶應義塾大学病院精神・神経科教室 医員
Interview 進化するマンガ
変化を恐れず“逆算”を楽しむ 浅野いにおが語るマンガの未来
浅野いにお マンガ家
Part 6 韓国
「文化政策=投資」ではない! 韓国のコンテンツが強い理由
黄 仙惠 城西国際大学メディア学部兼ビジネスデザイン研究科 教授
Part 7 マスメディア
サブカル隆盛の陰で進む危機 日本の自由民主主義を守れ
編集部
■WEDGE_OPINION 1
知られざるトランプの素顔 「米国第一主義」の裏にある真意
・解説 日米同盟の価値は不変 日本が導くべき多国間協力
小谷哲男 明海大学外国語学部 教授
・米国の視点 元政権スタッフが分析 トランプ2.0で変化したこと
アレクサンダー・グレイ 元米大統領次席補佐官
■WEDGE_OPINION 2
・国民の住宅取得が困難に 東京の都市機能に忍び寄る危機
中川雅之 日本大学経済学部 教授
■WEDGE_OPINION 3
・「2024年問題」は未解決! このままでは物流が破綻する
鼎談
矢野裕児 流通経済大学流通情報学部 教授 × 首藤若菜 立教大学経済学部 教授 ×
田阪幹雄 NX総合研究所 リサーチフェロー
■WEDGE_ REPORT 1
・最先端半導体への挑戦 ビッグピクチャーを描け!
小柴満信 JSR前会長、経済同友会経済安全保障委員会委員長
■WEDGE_ REPORT 2
・世間を脅かす「闇バイト」 匿流と暴力団を同一視するな
溝口 敦 ノンフィクション作家、ジャーナリスト
■WEDGE_ REPORT 3
・「生物模倣」で製品開発 脱炭素の切り札となるか
編集部
■連載
・商いのレッスン:ハラスメント解決のために(笹井清範)
・MANGAの道は世界に通ず:「夢」に振り回されない唯一絶対の方法はこれだ! (保手濱彰人)
・胃袋を満たしたひとびと:永松 昇(実業家)(湯澤規子)
・偉人の愛した一室:伊藤博文 「春帆楼・日清講和記念館」(山口県下関市)(羽鳥好之)
・日本病にもがく中国:上海万博を機に“量”から“質”へ 中国が日本に学んだ「J-感覚」(富坂 聰)
・MAGA解剖:保健福祉省長官 ロバート・F・ケネディ・ジュニア 名門ケネディ家が生んだワクチン懐疑派の陰謀論者(大野和基)
・新幹線を支える匠たち:“旅の出入り口”と向き合う 機械設備を司る技術者たち(東海交通機械)(大坂直樹)
・時代をひらく新刊ガイド:『やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく』 梯 久美子(稲泉 連)
・フィクサー:第六章 隠蔽(真山 仁)
・モノ語り。:デザイナーとDJが手がける 東京・ゆしま花月「かりんとう」(水代 優)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
【商品構成】雑誌【仕様】A4判縦/116頁【分類】雑誌|エレクトーン【楽器】エレクトーン【機種】ELS-01C/ELS-01/ELS-01X/ELS-02C/ELS-02X/ELS-02/ELB-02/ELC-02【難易度】8級/7級/6級/5級/5〜4級/中級/上級【商品説明】役立つエンタメ&実用記事+今スグ弾きたい人気定番曲や話題のヒット曲のスコアが満載『アニメと音楽の素晴らしい関係』と題した【第1特集】では。数々の名クリエイターと名コンポーザーが参加していることでも話題を呼んでいるTVアニメ『キャロル&チューズデイ』の紹介とあわせて、時代を重ねることに多様化していく日本のアニメと音楽の関係性に焦点をあてて、その変遷を辿ります。また、【第2特集】『弾けばハマることまちがいなし!魅惑の吹奏楽』では、吹奏楽の作・編曲家として人気の樽屋雅徳さんのインタビューを交え、吹奏楽と吹奏楽作品の魅力に迫ります。ソロスコアは、「Ambitious (Superfly)」、「ジユーダム (椎名林檎)」、「Do Well (SIRUP)」、リクエスト「LIFE feat. bird (MONDO GROSSO)」、「A・RA・SHI (嵐)」、「『科捜研のテーマ』メドレー (科捜研のテーマ ?厚くー ~科捜研のテーマSeason12)」、かんたん初級アレンジ「おどるポンポコリン (ももいろクローバーZ)」、弾き歌いにチャレンジ「シング (カーペンターズ)」、きれいに弾きたい!We Love CLASSIC「アルヴァマー序曲」、みんなが弾きたいJAZZ! JAZZ!! JAZZ!!!「イパネマの娘 -Jazz Bossa ver.-」、P&Eアンサンブルはシューベルト作曲のピアノ5重奏曲「『ます』第4楽章より」、プリセットで弾けるポップクラシックは坂本有正編曲の「組曲『動物の謝肉祭』より 白鳥 (16ビートバラード・アレンジ)」、といったラインナップでお届けします。そのほか、屏東香LIVE TOUR 2019東京場所、826aska「スター・ウォーズ」ストーリーライブのイベントレポートや、エレクトーン作品コンテスト2018受賞記念コンサート、Massage For You~ヴァイオリン、マリンバ、エレクトーンによる華麗なる饗宴〜などのコンサートレポート、橋本由香利、スキマスイッチ、宮川純、Calmeraのインタビューなどを掲載。【収載曲】[1] Ambitious / Superfly TBS系火曜ドラマ『わたし、定時で帰ります。』主題歌 難易度: 7級[2] ジューダム / 椎名 林檎 NHK総合テレビ『ガッテン!』テーマソング 難易度: 5級[3] Do Well / SIRUP Honda「VEZEL TOURING」CMソング 難易度: 6級[4] LIFE feat.bird / MONDO GROSSO ANA HAWAii CM曲 難易度: 5級[5] A・RA・SHI / 嵐 難易度: 6級[6] 「科捜研のテーマ」メドレー 科捜研のテーマー厚くー〜科捜研のテーマSeason12 難易度: 5級[7] おどるポンポコリン / ももいろクローバーZ 難易度: 8級[8] シング / カーペンターズ 編成: 弾き歌い 難易度: 中級[9] アルヴァマー序曲 難易度: 5〜4級[10] イパネマの娘 -Jazz Bossa ver.- 難易度: 5級[11] 白鳥(16ビートバラード・アレンジ) 組曲『動物の謝肉祭』より 難易度: 中級[12] 「ます」第4楽章より 編成: ピアノ&エレクトーン 難易度: 上級
・近年、深層学習を中核とした機械学習技術の進歩、安価で高性能のGPUの登場を含む情報基盤技術の進歩、またパブリックデータベースの拡充などにより、大規模なデータを利活用することが容易になってきた。
・医療AIに対する期待および可能性は大きいものの、改正個人情報保護法の下で要配慮個人情報と定められた医療情報の取り扱い、また機械学習・深層学習技術に特有の問題点など、解決すべき課題も多いのが現状である。
・本特集は医学分野・情報科学分野のみならず、法律、生命倫理、プライバシー、医療機器の薬事規制など、さまざまな分野において国内第一線で活躍しておられる専門家に、医療AIの現状・期待・課題を論じていただく。
■ AIが切り拓く未来の医療
・はじめに
・特別提言ーーAI時代の“臨床医学のまなざし”
〔key word〕臨床のまなざし、第四世代AI、臨床医学オントロジー、知の構造化
●AI技術の動向
・人工知能研究のこれまでとこれから
〔key word〕人工知能(AI)、人工神経回路網、機械学習、深層学習、信頼される高品質なAI
・統計的学習機械の医療応用ーーPLRM、dPLRMの場合
〔key word〕機械学習、ベイズモデル、罰金付きロジスティック回帰機械(PLRM)、カーネル法
・深層学習の興隆と医療における今後の展望
〔key word〕深層学習、ニューラルネットワーク、個別化医療、タンパク質構造予測
・医用画像解析におけるパターン認識
〔key word〕医用画像解析、パターン認識、機械学習、深層学習
・スモールデータ深層学習とその医用画像処理・診断支援への応用
〔key word〕少症例学習、大規模学習ニューラルネット(MTANN)、コンピュータ支援診断、仮想画像化法、深層学習
●AI技術を用いた医用画像解析
・AIを用いた内視鏡画像診断
〔key word〕人工知能(AI)、深層学習(deep learning)、内視鏡
・深層学習技術を活用した放射線画像解析
〔key word〕深層学習、放射線画像、教師あり学習、教師なし学習、深層畳み込みニューラルネットワーク
・病理画像に秘められた可能性の探求ーーAIによる知識の拡張
〔key word〕人工知能(AI)、病理画像、ディープラーニング、教師なし学習
・AIを用いた超音波画像診断
〔key word〕超音波画像、手動走査、音響陰影、物体検知技術
・多施設データを用いたradiomics解析
〔key word〕Radiomics、深層学習、Domain shift、Segmentation
●AI技術を用いたオミックス解析
・機械学習を用いたゲノム研究
〔key word〕ゲノム・エピゲノム研究、新NP問題、機械学習、マルチオミックス、マルチモーダル学習、電子カルテ
・機械学習技術を駆使したエピゲノムデータの本質的意義の解明ーー多様化する機械学習法の利活用
〔key word〕経時的環境要因、モダリティ、多層オミックスデータ、予測精度
・人工知能技術による大規模ゲノムコホート・バイオバンク解析
〔key word〕バイオバンク、人工知能(AI)、機械学習、深層学習
・AI技術を利用したマルチオミックス解析
〔key word〕マルチオミックス解析、機械学習、深層学習、がん
●ビッグデータ時代における医療情報学分野
・次世代健康医療記録システムの共通ICTプラットフォーム構想
〔key word〕次世代電子カルテ、診療記録、Society5.0、HL7 FHIR【○R】、IoT
・ビッグデータ・AIがもたらす医療のイノベーション
〔key word〕ビッグデータ、人工知能(AI)、先制医療、システム医学
・AI解析を志向した医療情報統合プラットフォームの構築
〔key word〕AI、ビッグデータ、電子カルテ、標準化、個人情報保護
●自然言語処理と医療への応用
・言語処理とテキストマイニング
〔key word〕テキストマイニング、言語処理技術、オントロジー
・電子カルテデータを用いた診断支援システムの構築
〔key word〕医療言語処理、自然言語処理(NLP)、人工知能(AI)、BERT、ヒトAI共生
・統合データベースのための専門用語を考慮した再帰的パラフレーズ検索
〔key word〕パラフレーズ、統合データベース、自然言語処理、医学専門用語、がんゲノム医療
●AI技術の創薬への応用
・人工知能(AI)を用いた創薬プロセスの加速におけるデータの重要性
〔key word〕創薬、機械学習、データ、予測モデル
・AIが拓くデータ駆動型創薬とリポジショニング
〔key word〕AI創薬、医薬ビッグデータ、機械学習、ドラッグリポジショニング、分子設計
●AI技術の実臨床への応用
・内視鏡AIでがんの見逃しゼロへ
〔key word〕人工知能(AI)、ディープラーニング、内視鏡、検出診断
・AI技術を用いたゲノム医療へ
〔key word〕ゲノム医療、シークエンス解析、ゲノム情報の臨床翻訳、人工知能(AI)
・精神医学へのAI技術の応用
〔key word〕精神医学、人工知能(AI)、機械学習、診断支援、治療効果予測
・慶應義塾大学病院における内閣府AIホスピタルプロジェクト
〔key word〕AIホスピタル、革新的イノベーション創造プログラム(SIP)
・眼科領域におけるAIの活用
〔key word〕Optos AI、充血Grading AI、白内障手術解析AI
・AI技術の実臨床への応用
〔key word〕人工知能(AI)、特許、厚生労働省、プログラミング、深層学習
・人工知能を用いた皮膚腫瘍予測システムの開発
〔key word〕人工知能(AI)、皮膚がん、悪性黒色腫、ディープラーニング
●医療AIの生命倫理、安全および法的整備
・医療AIと医療倫理ーー患者・市民とともに考える企画の試みから
〔key word〕人工知能(AI)、PPI、市民・患者、倫理
・医療AIとサイバーセキュリティ
〔key word〕医療AI、サイバーセキュリティ、安全管理、医療機器、アルゴリズム、電源機能、プレシジョン・メディスン・イニシアティブデータセキュリティポリシー
・ AI倫理とプライバシー
〔key word〕AI倫理、プライバシー、アカウンタビリティ、説明可能性、トラスト
・AIを利用した医療機器の薬事規制のあり方
〔key word〕医療機器、人工知能(AI)、深層学習、薬事規制、学習済みモデル
・医療AIと法律
〔key word〕薬機法、個人情報保護法、知的財産権法、損害賠償
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・症状緩和を越えて緩和ケアをとらえなおそうという試みとして意思決定過程、とくに、諸外国で制度化されたアドバンスディレクティブからの流れをくむアドバンスケアプランニングがある。
・がん患者での診断時早期から緩和ケアを提供しようという流れ、心不全患者に緩和ケアを提供しようという流れ、そして、安楽死や自殺幇助の枠組みのなかで緩和ケアの役割をどこに位置づけるかといった領域がある。
・本特集では、それぞれの領域のまさに先端を現場から紹介し、緩和ケアの多様な方向性を伝えることができれば幸いである。
■ 急速に変わる緩和ケア -薬物療法の進歩からアドバンスケアプランニングまで
・はじめに
・変わるがん疼痛の治療ーーWHOがん疼痛ガイドラインの改訂を中心に
〔key word〕がん疼痛、WHOガイドライン、オピオイド、鎮痛薬
・がん疼痛に対する新規治療薬
〔key word〕ヒドロモルフォン、ミロガバリン、ラコサミド、ポリファーマシー、薬物相互作用
・呼吸困難の緩和治療ーーモルヒネは本当に効くのか
〔key word〕呼吸困難、chronic breathlessness syndrome、モルヒネ
・アドバンスケアプランニングーー本当の意味
〔key word〕アドバンスケアプランニング(ACP)、プロセス、機序、目標
・診断時からの緩和ケアーー本当の意味
〔key word〕オンコロジーと緩和ケアの統合(IOP)、診断時からの緩和ケア、早期からの緩和ケア、日本がんサポーティブケア学会(JASCC)
・心不全の緩和ケアーー今わかっていること、そしてこれから
〔key word〕慢性心不全、緩和ケア、非がんの緩和ケア
・安楽死・自殺幇助と緩和ケアの接点
〔key word〕緩和ケア、安楽死、自殺幇助、尊厳死、鎮静
●TOPICS
病理学
・ヒトが進化の過程で失った異種糖鎖Neu5Gcと動脈硬化との関連
医用工学・医療情報学
・新型コロナウイルス感染症感染拡大を経たオンライン診療の提供価値の変化
遺伝・ゲノム学
・日本人におけるアルツハイマー病感受性遺伝子
●連載
再生医療はどこまで進んだか
・11.臨床応用をめざすヒューマンオルガノイド研究
〔key word〕オルガノイド、NAFLD/NASH、がんオルガノイド(tumoroid)、精密医療(precision medicine)
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・4.T細胞機能と細胞内エネルギー代謝
〔key word〕T細胞、解糖系、酸化的リン酸化、ミトコンドリア、脂肪酸代謝
●フォーラム
・リワークプログラム
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
GAMING THE MULTIVERSE
拡張するゲームと世界
『WIRED』日本版、10年ぶりのゲーム特集──。この世界では今日も30億人のプレイヤーたちがゲームパッドやVRコントローラーを夢中で握りしめている。AIという“知性”を獲得したゲーム内世界は「リアルとは何か」の再考を迫り、XRが3次元の制約を超えた没入体験を実現し、オープンワールドを埋め尽くす無限のストーリーがわたしたちの人生を紡いでいるのだ。いまやゲームエンジンによって物理社会をもその領域に取り込み、マルチバース(多次元世界)へと拡張していくゲームのすべてを総力特集!
水口哲也、中村育美、三宅俊輔、生高橋、溝部拓郎、外山圭一郎、npckc、Daigo、アン・フェレロ、但木一真、田中“hally”治久、戸田誠司、中村弘二、Jini、中川大地、山内万丈、玉樹真一郎、樹ひかり、伊藤明日香、クリス・コーラー、三宅陽一郎、八島游舷、水野祐、豊田啓介、倉田哲郎、川田十夢ほかが登場。
EDITOR’S LETTER
ゲームが世界をのみ込む
WELCOME TO THE WORLD WITHOUT SCREENS
ゲームは四角いスクリーンを飛び出し
いよいよ空間に溶けていく
水口哲也に再び訊く、次の10年に起こること
『WIRED』日本版が前回ゲーム特集を行なったのは2012年。そのなかで「今後10年のゲーム業界を読み解くキーワード」として、ゲームエンジン、インディーデべロッパー、デモクラタイゼーションといった今日につながる重要な視座を提示したのが、クリエイター/ゲームデザイナーの水口哲也だった。彼はいま、何を見据えるのか。10年の時を経て、再び「次の10年の展望」を訊く。
WHY STAY INDEPENDENT?
わたしたちがゲームをつくる理由
いわゆる“大手”と呼ばれるゲーム会社から独立した立場をとり、自らが理想とするゲームづくりを追い続けるスタジオや開発者たち。ゲームの多様性の源ともいえるその創作のモチベーションやインスピレーションはどこにあるのか? 世代もキャリアも立場もさまざまな東京の独立系開発者たちの横顔を追うフォトストーリー。
中村育美/三宅俊輔/生高橋/溝部拓郎/外山圭一郎/npckc/Daigo/アン・フェレロ
THE PLAYER-DRIVEN ECONOMY
「プレイして稼ぐ」の経済圏
但木一真
ブロックチェーンゲームの文脈で注目されている「Play to Earn(P2E)」。しかし、ゲームを中心に生まれる経済活動は、NFTを利用したゲームが生まれるずっと前から存在していた。興行や動画コンテンツ、議論の的となることも多い二次創作まで、「プレイして稼ぐ」の経済圏の過去と現在、そして未来を見つめる。
FROM CHIP TO POP
かくしてゲーム音楽はポピュラーミュージックになった
1980年代、チープな電子音が街を満たし始めた。街角のゲーセン、またはファミコンが接続されたお茶の間のテレビから、それは響いた。これぞ偉大なミニマルサウンド。なんて議論は当時は(ほぼ)なかったが創造性という点でいうならポップスもゲーム音楽も同じなのだといまでは断言できる。ゲーム音楽史の第一人者田中“hally”治久がひもとくゲーム、あるいは音楽の拡張の歴史。
田中“hally”治久/戸田誠司/中村弘二
SIMULATING THE REAL WORLD
ゲームをつくらないゲームエンジン
ゲーム開発に不可欠なゲームエンジン。デザイン、アセット、音楽、さらには人工知能まで、ビデオゲームの開発を効率化したミドルウェアはいまやゲーム業界を飛び出し「社会のミドルウェア」になろうとしている。
VIDEO GAMES AND STORYTELLING
ヴィデオゲームの物語論
Jini
他メディアにはないインタラクティブなシステムやデザインをもつゲーム。没入感を生かしたメディアは、これまで物語をどう語ってきたのか? そして、インタラクティブなメディアであるが故のゲームの責任とは?
EXPANDING CHRONOLOGY
「一緒に遊ぶ」の現代史
中川大地
20世紀から21世紀にかけての社会や情報技術の変遷において、ゲームはどんな役割を果たしてきたのか。世界大戦後の「現実」に拮抗する〈理想〉〈夢〉〈虚構〉、そしてポスト冷戦期の「現実」を塗り替える〈仮想〉〈拡張〉〈複合〉という時代性の読み解きから、人々が「一緒に遊ぶ」テクノロジーの系譜を振り返る。
NINTENDO
THE MAKER OF NEW RECREATION
娯楽の進化とゲームの深化
任天堂と5つの視点
日本を代表するゲーム企業のひとつ、任天堂。花札やトランプからゲームへとその舞台を拡張した同社のDNAはどこにあるのか。エリア開発やスタートアップ投資を手がける創業家ファンドや起業家、ゲームクリエイター、元任天堂の作曲家やジャーナリストなど、5人がもつ外部の視点から同社の独自性を追った。
山内万丈/玉樹真一郎/樹ひかり/伊藤明日香/クリス・コーラー
INVISIBLE/SEAMLESS
ゲームAIが都市(≒環境)に溶け出すとき
ゲームは本来エンターテインメント。しかしこの領域で培われた人工知能(AI)の生態系が、これからの生活に少なからずかかわってくることは間違いなさそうだ。ゲームから発達したAIは、わたしたちの未来に何をもたらすのか。ゲームAI研究の泰斗・三宅陽一郎と、スマートシティの真なる実装を目指す建築家/研究者の豊田啓介にその可能性を訊いた。
三宅陽一郎/豊田啓介
AS A TOOL
GAMING STUFF
ゲームのテクノロジーと思考は、ますます社会へ拡張されていく。当然ライフスタイルだって無縁ではいられない。ヘビーゲーマーであろうがなかろうが、仮想ではなくフィジカルな生活をアップデートするべきで、そのためのツールはいろいろある。
天駆せよ法勝寺 for PrayStation VR3、
ただしメタバース死にゲー
八島游舷
作家・八島游舷のもとに、台湾のゲーム会社から『天駆せよ法勝寺 for PrayStation VR3』のβ版が送られてきた。「天駆せよ法勝寺」とは、宇宙僧が星寺に搭乗して遥か彼方の星を訪れる冒険を描いた游舷のSF小説である。訝しく思いながらも、「原作者は果たして最強になれるのか」を確かめるべく、游舷はヘッドセットとグローブ型VRコントローラーを装着する……。『WIRED』初登場となる偉才・八島游舷による、自身の作品世界を下敷きにした「死にゲー」と転生を巡るメタストーリー。
GET IN THE GAME
eスポーツコーチの孤独と挑戦
辺境の地の「若者たち」と「社会」の接点としてのゲーム
愛する妻を亡くした失意のなか、自分自身をも見失いかけた男が、再び生きる気力を取り戻そうと掲げた使命──それは、米国ワイオミング州シャイアンの若者たちに、eスポーツを通して希望を与えること。学費の問題や学業との両立など、血と汗がにじむような努力を重ねた新生eスポーツチームと、その集団を率いたコーチの奮闘の記録。
NEW TRUST, NEW SOCIAL CONTRACT
水野祐が考える新しい社会契約
〔あるいはそれに代わる何か〕
第11回 アヴァターと相互運用性
法律や契約とは一見、何の関係もないように思える個別の事象から「社会契約」あるいはそのオルタナティブを思索する、法律家・水野祐による連載。ゲームの先に見えているメタバースにおいて課題となる「相互運用性」について、アバターの標準化ファイルフォーマットの視点からひも解く。
すすめ!! VIRTUAL CITIES Inc.(仮)
豊田啓介 × 倉田哲郎
第9回 ルールを制定するのは誰?
モノと情報が重なる“共有基盤=コモングラウンド”の可能性を追求する建築家・豊田啓介と、大阪府箕面市の市長を3期にわたり務めた倉田哲郎。この両名が、日本のスマートシティ戦略にもの申すべく張った「共同戦線」に密着する集中連載の第9弾!
Way Passed Future
川田十夢の「とっくの未来」
第23回 プロンプトエンジニアリングと『智恵子抄』
文学が記述した「ジャンル分けされる前の未来」の痕跡を見いだし「いま」と接続することで、文学とテクノロジーを新たなパースペクティブで捉える本連載。今回のテーマはプロンプトエンジニアリング、いわゆる「お絵描きAI」だ。同技術を駆使するために必要な能力を、高村光太郎を引きながら探る。
・ナッジ(nudge)とは、“ヒジで軽く突く”という意味であり、行動経済学や行動科学分野において、“選択構造”という“選択肢を提示する形”を利用して行動変容を促す戦略のことである。
・英国ではナッジ理論を応用した減塩への取り組みが功を奏した。減塩に限らず、肥満予防としての摂取する砂糖や総カロリーの減量、さらには禁煙、運動、検診、ドナー登録にも応用可能ではないであろうか。
・本特集がひとつの契機となり、ナッジ戦略でわが国の健康長寿が達成されることを期待したい。
■ ナッジ理論の医療への応用
・はじめに
・医療現場の行動経済学の“過去・現在・未来”
〔key word〕行動経済学、ナッジ、予防医療、治療医療、倫理
・日本版ナッジ・ユニットにおける健康・医療分野の取り組み
〔key word〕ナッジ、行動インサイト、日本版ナッジ・ユニット(BEST)
・日本医師会の予防戦略にナッジをどう活かすか
〔key word〕健・検診、健康寿命の延伸、かかりつけ医、日本医師会
・ナッジなどの行動科学やソーシャルマーケティングを活用したがん検診受診勧奨ーーテレビ番組と連動した全国360市区町村による86万人へのがん検診受診勧奨はがき送付の試み
〔key word〕ナッジ、ソーシャルマーケティング、マスメディア、キャンペーン、がん検診、希望の虹プロジェクト
・高血圧予防のためのナッジによる減塩
〔key word〕高血圧、ナッジ、食塩含有量、塩分、心血管疾患
・ナッジ理論と特定保健指導
〔key word〕特定保健指導、モデル実施、ナッジ理論、オンライン禁煙プログラム
・ナッジを活かした自宅で筋肉元気体操
〔key word〕ナッジ、レジスタンストレーニング、筋肥大、物理的刺激、化学的刺激
●TOPICS
循環器内科学
・経皮的冠動脈インターベンション(PCI)はどこまで有効かーーORBITA試験の結果を受けて
腎臓内科学
・先天性腎尿路異常発症の理解のためにーー新規原因遺伝子CBWD1の発見
血液内科学
・鉄過剰症の新規マーカー、NTBIとLPI
●連載
再生医療はどこまで進んだか
・19.異種動物を用いた三次元臓器の作出
〔key word〕多能性幹細胞、異種間キメラ、胚盤胞補完法
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・12.疾患特異的マクロファージの機能的多様性
〔key word〕アレルギー、メタボリックシンドローム、線維症、疾患特異的マクロファージ、自然免疫
バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用
・8.生物に学ぶ生体適合材料ーー生体系の水の構造から学ぶ生体適合材料の設計
〔key word〕タンパク質吸着、細胞接着、血栓形成抑制、バイオ界面水、合成高分子
●フォーラム
・C型肝炎ウイルスの発見ーー2020年ノーベル生理学・医学賞によせて
日本型セルフケアへのあゆみ
・8.コンタクトトレーシングと個人情報
天才の精神分析ーー病跡学(パトグラフィ)への誘い
・7.モーリス・ラヴェルーー結晶化できない音楽
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
●帰ってきたシネマのヒロイン
21世紀を迎え早20年、スクリーンの中の女性像は変わったのだろうか?
ここに登場する2020年代のヒロインたちは、ヘリテージを受け継ぎながら、大胆に、勇敢に、
映画の中の女たちをアップデートしている。注目の新作から、映画の未来を感じてほしい。
●「持続可能性」のためにできること
「サステナビリティ」は今、あらゆる企業にとって喫緊の課題だ。
そんななか、自然の恩恵を受けて成長する美容業界では、多様な取り組みが実践されている。
さまざまな角度から、その最前線に迫る。
●モードな気分で新デニムスタイリング
今シーズンの必須ボトム、デニムパンツ。
どんなデザインを選び、どうコーディネートすればいい?
都会的な着こなしを成功させる7つのヒントをチェックして。
●ファッショニスタの指名買いリスト
トレンドに敏感なモードラバー6人より、2020年春夏の厳選ウィッシュリストが到着。
かぶり必至の人気ブランドからECサイトで見つけたイットアイテムまで、絶対に欲しいものだけ大集結!
●時間を纏うファッション
ファッションのいちばんの醍醐味は、クリエイションに込められたストーリーをそれごと纏うことではないだろうか。
ベルエポック、70 年代、そして90年代…
デザイナーたちはまるで歴史と会話をするように時代の美をすくい、新たな一枚を紡いでいくのだ。
●グウィネス・パルトロウ、自然体のLAライフ
生まれながらの裕福なハリウッドセレブ、誰もが認める美貌の持ち主で、
円満な離婚に順調な2度目の結婚、2人の子供に恵まれ、キャリアも絶好調‥‥‥。
完璧な人生を謳歌しているように見えるグウィネス・パルトロウが、家族や昔の恋人、
”MeToo”についてオープンに語った。
●女たちの声に耳を傾けて
エネルギッシュに生きる女たちが、思いを語り、言葉を交わす。
これまでの歩み、これからの展望‥‥‥。
混沌とした2020年代の始まりに、彼女たちの声が高らかにこだまする。
1
■テーラードで、自由をまとう
19世紀のイギリスが発祥といわれるテーラードは、今また大きな変革の時期を迎えている。素材の進化で軽やかさを手に入れたもの、天然素材で上質さを追求したもの、構築的なシルエットからビッグシルエットまで、そのバリエーションは実に多彩だ。
多様性が求められる現代、テーラードだからといって、ルールに縛られる必要はない。なぜなら、テーラードそのものが“自由”を象徴する存在になっているのだから。
2
■地球のための設計図─4人の建築家の視点
気候変動や都市の過密化、生物多様性の喪失ー地球規模の課題が交差するいま、建築は何を描くべきか。レム・コールハース(OMA)、安藤忠雄、カルロ・ラッティ、ダン・スタバーゴー(Cobe)、世界の最前線で活躍する4人の建築家が、それぞれの哲学と創造力で示す、未来への設計図。
3
■ある牧師の死──ネットメディアが引き起こした悲劇
アメリカ・アラバマ州の小さな町で牧師として信徒たちに愛されたパーソン氏が命を絶った。インターネットに投稿されたプライベートな写真や文章がメディアによって暴露され、絶望に追い込まれたのだ。入念な取材のもと、彼の最期の日々を克明に描き出した米国版エスクァイアのマーク・ウォーレンの記事が、創刊92年で初となるピュリッツァー賞(特集記事部門)を受賞した。
4
■過去で未来を創造する、勃興のウズベキスタン
ウズベキスタン。この国の正確な位置を世界地図で探せる人は、日本ではまだ少ないかもしれない。無論ニッチな旅や絶景を好む人たちには、目の覚めるような紺碧のタイルが輝く世界遺産、“文化交差点”サマルカンドやブハラ歴史地区、そしてヴァの旧市街地“イチャン・カラ”の建築はおなじみ。いずれも中世イスラム文化の建築技術や天文学の先進性をたたえている。しかし、この国はシルクロードの要衝であった栄光のみを資産に生きていくことを拒否。文化資本と創造経済を重視した、急速な発展とユニークな国興しのため、いま注目を集めている。
5
■重力に抗い、優雅に舞う/堀米雄斗
長年にわたり唯一無二の存在感を放つルイ・ヴィトンの今季の新作は、2000年代のストリートから着想を得たコレクション。オリンピック2連覇を成し遂げた世界的スケートボーダー、堀米雄斗が誕生したのはちょうどその頃。ストリートの申し子が、モードでラグジュアリーな2025秋冬メンズ・コレクションを軽やかに、エレガントにまとう姿を、本号の表紙とともに12ページにわたり特集します。さらに、インタビューでは、撮影の裏側やファッションへの思い、挑戦を重ねる彼の人間像を、エスクァイアならではの視点で描き出します。
ー その他コンテンツ
・エレガンスの継承/志尊 淳
・テーラードの夜明け/前田拳太郎
・緑目の怪物たち──トップドライバー、アルフォンス兄弟の確執
・富士の聖域に、静寂と再生の宿
・0.1%の“素の味”がつなぐ日本古来の「おいしい」
・何を選ぶ? 毎日のシャンプー問題
・Journals 伊藤穰一・鈴木正文・鈴木芳雄・砂村栄力・W・デーヴィッド・マークス・浜田敬子・藤本壮介
■【特集】人口減少社会 もう一つの論点 令和のクマ騒動が人間に問うていること
全国でクマの出没が相次ぎ、メディアの報道も過熱している。
しかし、クマが出没する根本的な原因を見落としていないだろうか。
人間はいかに自然と向き合い、野生動物とどう生きていくべきか。
人口減少社会を迎える中、我々に必要とされる新たな観点を示す。
文・梶 光一、横山真弓、田中淳夫、編集部
Introduction 全国で相次ぐクマの出没 私たち人間が考えるべきこと
編集部
Part 1 野生動物に“押し戻される”人間 人口減少社会の「新たな戦い」
梶 光一 東京農工大学名誉教授
Column 1 東京・青梅の林業家に聞く 徐々に近づくクマとの距離感
編集部
Part 2 クマと共生する知床半島 日常を守る対策から学べること
編集部
Column 2 ごみ拾いが人とクマを救う? 知床発・地域変革の試み
編集部
Part 3 発想の転換と行政官育成は急務 クマ対応の「地域力」向上を
横山真弓 兵庫県立大学 教授
Column 3 ツキノワグマのフンを探して 丹波の山をめぐる
編集部
Part 4 鳥獣害対策、最前線の現場を歩く 問われる行政の本気度
田中淳夫 ジャーナリスト 編集部
Part 5 地域を守るため野を駆ける ハンターたちは何を思うのか
編集部
Part 6 軽井沢の安全は自分たちが守る! クマ対策のプロ集団
編集部
Interview クマは“自然そのもの” 軽井沢町から馳せる思い
編集部
Part 7 日本という国でどう生きるか クマ出没が投げかける課題
編集部
■WEDGE_OPINION 1
・対中政策は日本立国の基本 「白か、黒か」の視点から脱却を
岡本隆司 早稲田大学教育・総合科学学術院 教授
■WEDGE_OPINION 2
・不妊治療と教育機会の充実で 少子化対策に必要な協働を
乾 愛 ニッセイ基礎研究所 生活研究部ジェロントロジー推進室 ヘルスケアリサーチセンター 研究員
■WEDGE_ REPORT 1
・地域の足としての自動運転 “背伸び”でなく現実解を
編集部
・INTERVIEW 日本のトップランナーが語る 自動運転で“勝つ”ための要諦
加藤真平 TIER IV(ティアフォー)創業者 兼 代表取締役社長CEO
■WEDGE_ REPORT 2
・日本の研究に多様性は必須 イグ・ノーベル賞が示す価値
編集部
■連載
・偉人の愛した一室:愛新覚羅 浩「愛新覚羅溥傑仮寓」(千葉県千葉市)(羽鳥好之)
・新幹線を支える匠たち:彼らの仕事で新幹線は脈打つ “グループ唯一”電気の匠たち(新生テクノス)(大坂直樹)
・胃袋を満たしたひとびと:相馬黒光(実業家)(湯澤規子)
・MANGAの道は世界に通ず:『BLEACH』の“神展開”を生んだ究極の思考法とは?(保手濱彰人)
・日本病にもがく中国:世界が舌を巻く中国ゲーム 日本に学びパクリから本物へ(富坂 聰)
・商いのレッスン:商品開発のヒントは「声なき声」にあり(笹井清範)
・時代をひらく新刊ガイド:『生殖記』 朝井リョウ(稲泉 連)
・フィクサー:第四章 暴露(真山 仁)
・モノ語り。:日本の第二都市が生んだ「カトラリー」(水代 優)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
【インタビュー】●アメリカに遅れること約10年……やっと芽吹き始めた日本の不動産DX巻口成憲 不動産テック協会代表理事●乗り越えるべき壁日本の現状とその先に見えるもの平井清司 EYストラテジー・アンド・コンサルティングストラテジー・アンド・トランザクション アソシエートパートナー●不動産DXが変える私たちの生活不動産業界の常識を変えうるユーザー目線からのDXの可能性桜井 駿 プロップテック・ジャパン ファウンダー【Part 1】不動産DXで変わる!不動産ビジネスのビフォー&アフター●業界を活性化するには?アメリカの事情から占うニッポンの不動産業の未来●日本の現状を俯瞰する多岐にわたる不動産DXの種類と多様な広がり●不動産市場の変化にテクノロジーで対応官民一体の不動産DXで不動産取引を変える●デジタル化された不動産市場のビジョン取引の透明性を向上させ不動産流通市場を活性化する【まちと不動産の新しい関係】●不動産の魅力、都市の魅力アーバンサイエンスは都市と不動産の何を変えるか吉村有司/東大先端研特任准教授●DXとアナログを融合するまちづくり「次世代まちづくりスクール」にみる「人」中心のテクノロジー活用福田和則 エンジョイワークス代表取締役●DX導入に積極的な大手不動産の手法テクノロジーを生かして住民の満足するまちづくりを 篠原靖直 三菱地所 DX推進部 データ&UXデザインユニット ユニットリーダー【Part 2】不動産DXが拓く新たな地平住まいと暮らしのイノベーション●宅建業法改正が不動産売買に与える影響紙と判子からの解放で業界全体にDX化の追い風が吹く●不動産DXで住宅購入と不動産投資はどうなる?マイホーム探しから契約締結まで全てがオンライン化する日●不動産DXで始まる未来の暮らしと働き方在宅ワーカー増加の影響で需要が高まるスマートホーム【コラム】不動産DXの注目技術・顔認証とは【Part 2】AIによる管理の効率化●AIによる管理の効率化の可能性を探る「三老」に悩むマンション管理組合 最新技術で若返りを図る!土屋輝之 マンション管理コンサルタント さくら事務所執行役員 ●誰でも使いやすいICTをマンション管理に活用管理組合業務の負担軽減には簡単なアプリの導入が効果的【Part 3】先進事例に学ぶ!最新不動産DX ケーススタディ●不動産管理会社向けAI「管理ロイド」実務のペーパレス化に寄与 中古物件の流通も活性化●住宅ローン「いえーる ダンドリ」スマホ1つで最適な住宅ローンを提案する●顔認証システム「FreeiD」顔ひとつ、手ぶらで街を歩ける時代が来る!●商業用不動産データ分析基盤「estie pro」オフィスビル市場をデータとテクノロジーの力でアップデート●不動産仲介サイト「東京R不動産」デジタル化が進めば進むほど信頼性の確保が鍵に●マンションのオンラインショップ「sumune for LIVIO」思いついた時が買い時。引渡しまでワンストップ●不動産エージェント真に顧客ファーストになれるシステム【AIとDX】●日本が不動産DXのトップランナーになる可能性先端技術者が語る 不動産業界のAI実装片渕博哉 トリプルアイズ技術本部AIZE開発部部長