本書の目的は、金融ビジネスの歴史的事例を取り上げることによって、金融技術が制度(慣行や法のようなルール)として定着する過程を検討し、今後の金融制度改革に役立つ現実的な情報を提供することである。
エネルギー資源の消費国は現在、エネルギー源の多様化とエネルギー資源調達先の多様化とを同時進行させている。それがエネルギー消費国のトップ・プライオリティーとなっている。海上輸送路(シーレーン)とパイプラインの安全確保は、エネルギー資源のサプライ・チェーンを構築する上で不可欠の要素である。とにかく、エネルギー資源の消費量は、今後確実に増えていく。殊に、開発途上国の伸び率が高くなる。この顕著な例が、中国とインドである。では、エネルギー資源供給国はこのニーズに的確に応答できるのか。本書は、21世紀におけるこの火急な問題を分析の対象としている。その問題点は多岐に亘る。それをすべて網羅することは不可能に近い。だが、主要かつ緊急の課題については、その大半を包括していく。加えて、ミクロ分析にも眼を向けた。分析の内容を深めるためである。こうした作業を経て、本書は完結する。
森の構成者としての菌類(カビ、キノコ)を学ぶ。日本の森のミクロ生物学。
記録を塗り替えた猛暑と台風…。地球温暖化との関わりは?地球環境問題をどうしていくのか?これは人類ひとり一人の問題である。実際多くの要素が絡み合っているため、総論賛成、各論反対の状況である。このような中、今何が起こっており、これからどうなるのか、その科学的根拠、ならびに問題解決への技術的な取り組み状況などについて、わかりやすく説明することが求められている。地球環境問題を考えるための前提となる知識を示した1冊である。
匠の智慧・伝統木構法の創造的展開の書。第1章で伝統木構法に込められた匠たちの知恵を抽出。第2章、第3章では抵抗のしくみと木構造の多様性を解説。第4章では要素の剛性を計画上の基礎データとして整理。第5章、第6章では基礎データを用いた具体的な架構計画と安全性を検討した。
いまだ謎の多い海の生物多様性ーさんご礁や熱水噴出孔の生物群集から漁業、国内外の政策、環境問題までを包括的に解説する。
学会設立10年にわたる研究を総括し、これからの環境経済・政策学の研究のあり方を探る。「生物多様性」についての最新の研究成果もあわせて収録。
認知科学というのはなにせ領域が広いから、とても一回の「招待」では案内しきれません。そこで今回の「招待2」です。今回は言語獲得から人工知能まで、前回に劣らず多彩に、「心の研究」を紹介。
戦争と戦後がここにある。日本人の住まいの新たな創造を目指して鉄筋コンクリート造公営住宅普及のためにつくられた一九五一年度C型標準設計。その当事者が書き下ろした建築計画学の戦後から現在に至る全史。
高校で生物を学んでいない学生にもわかりやすい、生命科学の入門教科書。大学1〜2年で身につけるべき、生物学・細胞生物学の基本を網羅。必須事項が一目でわかる概略図など、イメージしやすい図表が満載。
本書は、人の生と病い、そして医療者のあり方をめぐって展開を見せているナラティヴの考え方に焦点を当て、ナラティヴ・ベイスト・メディスンや社会構成主義といった立場から、実践家・研究者が集い、心身医学、内科学、看護学、終末医療、医療倫理、医療訴訟、医学教育、遺伝相談などの医療の姿を多声的に描き出したものである。