近年、ますます多くの政策分野で科学的根拠に基づく助言が不可欠になり、関連の議論が世界的に進んでいる。食品安全、医薬品審査、地震予知、地球温暖化などの事例を紹介しつつ、科学と政治・行政のよりよい協働に向け、科学的助言の課題と今後の展望を示す。
目先の利益よりも企業理念が会社を伸ばすー。「ソーシャルビジネスの雄」として各方面から注目を集めるサラヤのすべて。
奄美群島は熱帯・亜熱の外来生物の日本への侵入経路であり、世界自然遺産候補の島でもある。農業被害をもたらし感染症をまん延させる昆虫や、在来種を駆逐する魚や爬虫類、大規模に展開されたマングース駆除や、昨今浮き彫りになってきたノネコ問題など、外来生物との闘いの最前線を報告する。
オープンサイエンスのための基盤はどうあるべきか?知識インフラの構築に学術研究の未来が懸かっている。学術研究におけるデータの利用について、根源的な問題を整理しつつ、科学、社会科学、人文学の分野から具体的な六つの事例研究を紹介。知識インフラへの大規模な投資の必要性を述べる。
業界のイメージを覆す採用戦略は、「真のホスピタリティ」実現のためだった!コストを度外視した“人財”の育成で推し進める国際自動車の改革の本質とは何か、経営者から現場のドライバーまでの幅広い取材で迫る。
SDGsへの取り組みを環境の側面から掘り下げるとともに、世界が直面する課題の解決のための処方箋を提示。
昆虫類のすさまじいまでの減少の理由とは。田舎の里山を保全するための現実的な方策はどこに。メディアと政治のコトバと化した「生物多様性」擁護・懐疑両派の怪しげな言説を問いただし、イキモノと日本各地の自然環境の実像について興味深い事実を数多く紹介しながら、自然を守る本当の手だてを視野広く述べた注目作。
日本で記録されているクモ目Araneae61科471属1659種(日本産クモ類目録2018)のうち、857種(一部、未記載種および新種を含む)のカラー生態写真を掲載。研究者だけでなく、広くクモ類に興味を持つ方、林学、公衆衛生、環境アセスメント、公園管理などの実務に従事する方など自然科学に興味を持つ幅広い層の人にとって必携の書。大学、博物館、研究所や大学図書館、公共図書館、郷土資料館の図書室などの参考書として最適。
2000年にデンマークのNGO(Stop the Violence)が、北欧最大級の音楽祭であるロスキレ・フェスティバルで始めた「人を貸し出す図書館」ヒューマンライブラリー。障害者、ホームレス、性的少数者、薬物依存症の人、外国人就労者など、社会のなかで偏見やスティグマを経験したことのある人々が「本」になり、一般「読者」と対話をするこの「図書館」は、世界中に広がり、現在では90カ国以上で開催されている。本書では、大学や団体をはじめとする国内外の多様な実践を紹介すると同時に、偏見の低減効果やヒューマンライブラリーの運営がもたらす学習効果を分析し、自己と他者の関係性の再構築、また、日常の生活空間と差異を再構築する場としてのヒューマンライブラリーの意義を論考する。