兄の死で、父の会社を継いだマーニィは、順調に業績を伸ばし、キャリアウーマン向けの雑誌創刊を準備していた。ところが、その編集会議の席上でスタッフ一同は、カバーモデルとして社長みずから登場すべきだと、強く主張する。しぶしぶ承諾した彼女は、撮影当日、大変なショックを受けた。なんとカメラマンは、マーニィが17歳のときに熱愛した相手であり、死んだ兄の親友でもあったウェブだった。しかも、兄は彼の運転するオートバイに同乗して、事故死していた。私情を押し殺してカメラの前に立つマーニィ。しかし、愛憎を隠しきれぬ彼女には、モデルは無理だった。
シカゴ郊外にある小さな田舎町ブーンビル。幼なじみのダン・バトラーとの恋に破れたエイプリルは、農場を経営しながら、保守的な町を活気づけようと努力している。ある日、ダンの祖母アイリーンが莫大な遺産を町に残して亡くなった。しかも、エイプリルとダンをその遺産運営委員会のメンバーに選んで。町のために遺産を有効に使うには、ダンと協力し合うしかない。複雑な思いでアイリーンの葬式に参列したエイプリルは、バトラー家に代々伝わる美しい指輪がダンの母親の指にないことを知って愕然とする。いったいあの指輪はだれにゆずられたのかしら?
クレアは夫と別れたのち、しばらく伯父のウォルターの仕事を手伝うつもりで故郷のミネソタ州の田舎町へ帰ってきた。ところが、伯父の営む骨董店に賊が侵入し、伯父は頭を殴られて意識不明の重体になってしまった。ちょうどそのころ、ミネアポリスで独立戦争当時の公文書が盗まれ、海外に持ち出せば百万ドルの値がつくとされ、密輸団の暗躍も噂にのぼっていた。そこへ、十数年前、町を出ていったダンが捜査官として密かに任務を負って帰ってきた。彼と再会したクレアの心は波立つーかつて愛し合いながら、何も告げずに去っていったダン。あの時、いったい何があったのか。それに町の保安官のバートと今も反目しているのはなぜなのだろう。そんな時、再び骨董店に賊が押し入り、今度はクレアが襲われた。そしてダンから店がミネアポリスの盗難事件とかかわりがあると知らされ、骨董の壺が狙われていたこともわかる。クレアとダンは犯人を追いはじめるが、ついに恐ろしい殺人事件へと発展して…。
農場でくらすサリーのまわりには、冬から春へ、夏から秋へと自然のめぐみと命のかがやきがいつもいっぱいです。絵本作家タシャ・チューダーの代表的な絵本世界。
本当に自分が果たさなければならない“なにか”とは。苛立ちをつのらせながら、新しい自分の生き方を見出していく女性の姿を描く物語。
四季折々の季節感から生まれる詩、俳句。季語と季節感を探りながら、歳時記の問題までを明快な筆で綴る好エッセイ集。
今、私の中に新しい女の季節が始まる。さまざまな国を旅しさまざまな人と出会い、さまざまな生き方を知ってここに私がいる。妻となり、母となった今だから綴る出会いの数々。旅と出会いを綴る爽やかエッセイ