・グルタミン酸受容体のひとつであるNMDA受容体は精神疾患の病態に深く関わっていることが知られている。NMDA受容体遮断作用を有するケタミンをヒトに投与すると、統合失調症と酷似した臨床症状を惹起する。
・このことから、統合失調症のNMDA受容体機能低下仮説が提唱され、多くの研究者に支持されている。また、NMDA受容体抗体による精神症状発症もこの仮説を支持している。
・本特集では、わが国において第一線で精神疾患とNMDA受容体について研究をされている基礎から臨床の先生方に執筆いただく。専門外の方にも精神疾患におけるNMDA受容体の最新情報を理解できると信じている。
■ NMDA受容体と精神疾患
・はじめに
・NMDA受容体サブユニットの構造と機能ーー 生理機能と精神疾患への関与
・統合失調症におけるNMDA受容体とガンマオシレーション異常
・NMDA受容体とミスマッチ陰性電位
・精神疾患の病因における抗NMDA受容体抗体
・統合失調症の病態におけるNMDA受容体の役割と新規治療薬の展望
・気分障害の病態におけるNMDA受容体の役割と新規治療薬の展望
・心的外傷後ストレス障害の病態におけるNMDA受容体の役割と新規治療薬の展望
●TOPICS
循環器内科学
・心血管系システムとβ3受容体
神経内科学
・脳神経内科におけるオンライン診療ーー現状と可能性
神経精神医学
・暴力への対応ーー司法精神医療の実践から
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・9.蟯虫症(コンバントリンを投与しても陰性化しません。どうすればよいでしょうか?)
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・8.質量分析装置による薬毒物検査
●フォーラム
日本におけるワクチン不信を巡る謎
・1.19世紀後半から1920年代までのワクチンの位置づけ
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・口腔内の細菌とウイルスは血流や誤嚥を介してほかの臓器に運ばれるため、歯周疾患や齲蝕などの口腔感染症を単に口腔内に限局した疾患ではなく、全身に影響を及ぼしうる疾患として捉える必要がある。
・口腔ケアをはじめとする口腔健康管理が糖尿病や誤嚥性肺炎の予防に有効であることは広く認知されて久しい。とくに、周術期における口腔ケアが、口腔微生物に起因する肺炎などの術後合併症を減少させる。
・そこで本特集では、豊富で固有な微生物層を抱える口腔と全身疾患との関連を研究する各分野の第一人者の先生方に、疾患発症に関わる最新知識を解りやすく解説いただく。
■ 口腔と全身疾患研究の最前線
・はじめに
・ 口腔細菌叢解析の臨床意義とその手法
〔key word〕口腔細菌叢、メタゲノム解析、アンプリコン解析、分子疫学
・口腔と脳機能・認知症との関連性
〔key word〕Porphyromonas gingivalis(P. gingivalis)、菌血症、アミロイドβ、脳炎症
・口腔と呼吸器疾患との関連ーー口腔細菌による下気道炎症進展の可能性
〔key word〕口腔細菌、歯周病、肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
・齲蝕原性細菌の引き起こす循環器疾患
〔key word〕Streptococcus mutans(S. mutans)、コラーゲン結合タンパク、感染性心内膜炎、脳血管疾患
・歯周病と糖尿病の相互作用
〔key word〕adipocyte-macrophage interaction、急性期タンパク、インスリン抵抗性
・口腸連関から紐解く歯周病と全身疾患の相互作用
〔key word〕口腔細菌叢、腸内細菌叢、歯周炎、全身疾患
・口腔内細菌と妊娠
〔key word〕胎盤、妊娠合併症、妊娠高血圧症候群
・歯周病と関節リウマチ
〔key word〕関節リウマチ(RA)、歯周病(PD)、破骨細胞、抗シトルリン化タンパク/ペプチド抗体(ACPA)、PAD
・口腔とフレイル・サルコペニアとの関連ーー口腔健康管理の重要性
〔key word〕高齢者、口腔機能、QOL、フレイル、サルコペニア
●TOPICS
腎臓内科学
・フェロトーシスを標的とした急性腎障害の治療薬の探索
遺伝・ゲノム学
・精子幹細胞の自家移植による先天性男性不妊マウスからの子孫作成
癌・腫瘍学
・肺腺癌の初期からstratifinは腫瘍性タンパク質のユビキチン化による分解を抑制し、悪性化に関与する
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・10.広東住血線虫症(髄液検査で好酸球増多が?)
〔key word〕広東住血線虫、好酸球性髄膜炎、好酸球増多症、アフリカマイマイ
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・9.鉄代謝検査
〔key word〕トランスフェリン、トランスフェリン飽和度、フェリチン、ヘプシジン
●フォーラム
日本におけるワクチン不信を巡る謎
・2.戦後の日本におけるワクチンと予防接種
●速報
・新型コロナウイルス感染症の初年度死亡率からみた消化器がん検診の必要性
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・“病は気から”ということわざにも示されるように、神経系と免疫系がなんらかの形で影響を及ぼし合っていることが古くから経験的に知られていた。
・神経ー免疫相互作用のメカニズムが分子レベルで解明されるようになったのは、今世紀に入ってからのことである。今日に至るまで自律神経系と免疫系の相互作用のメカニズムに関する知見が蓄積されてきた。
・本特集が、自律神経系と免疫系の機能連関についての最新の知見を読者の先生方と共有する機会を提供し、わが国における研究者コミュニティーの裾野を広げる一助となれば幸いである。
■ 自律神経と免疫 -ここまでわかった神経ー免疫相互作用のメカニズム
・はじめに
・ゲートウェイ反射による組織特異的な炎症の制御
〔key word〕ゲートウェイ反射、IL-6アンプ、組織特異的炎症性疾患、交感神経、迷走神経
・交感神経による免疫細胞動態の制御
〔key word〕交感神経、アドレナリン受容体、免疫細胞動態、免疫応答、日内変動
・自律神経による自然リンパ球の制御
〔key word〕自然リンパ球、2型自然リンパ球、2型炎症応答、β2アドレナリン受容体(β2AR)
・中枢神経障害による免疫系の変容
〔key word〕脊髄損傷、脳梗塞、免疫、自律神経
・心臓恒常性と心疾患における自律神経ーー免疫連携
〔key word〕自律神経、神経ー免疫、心筋梗塞、恒常性
・腸ー肝臓ー脳相関による炎症制御
〔key word〕脳腸相関、自律神経系、迷走神経、抗原提示細胞(APC)、制御性T細胞(Treg)
●TOPICS
血液内科学
・炎症性微小環境から迫る骨髄異形成症候群の病態
アレルギー学
・脳内報酬系の活性化はアレルギーを緩和する
医用工学・医療情報学
・医療機関における勤務環境改善・働き方改革とIT
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・11.旋毛虫症(食歴を尋ねよう)
〔key word〕旋毛虫症、熊肉、トリヒナ、Trichinella spp.
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・10.造血器腫瘍の遺伝子検査:臨床的意義と測定原理
〔key word〕造血器腫瘍、遺伝子関連検査、診断、予後、微小残存病変
●フォーラム
日本におけるワクチン不信を巡る謎
・3.1950〜1980年代の日本における信頼の動きーーポリオ、百日咳、MMR
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。もなっている。
・わが国は超高齢化社会を迎え、糖尿病や動脈硬化症の増加に伴い、下肢にさまざまな足病を抱え、自力歩行困難な患者が急増している。
・慢性の足病を抱える患者群ではサルコペニアが進行し、重症下肢虚血にまで病態が及べばフレイル予備軍となり、下肢大切断を余儀なくされると自力歩行不可で介護を要する。
・難治性創傷に悩む患者も多く、多職種・多診療科での横並びでの診療体制とフットケアを主体に、患者の歩行・生活を守るチーム医療確立が喫緊の課題である。
■ フットケア・足病医学
・はじめに
・循環器内科医による足病管理
〔key word〕糖尿病、末梢動脈疾患、血行再建、チーム医療
・腎臓内科医(透析医)の視点から
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、サルコペニア、血管石灰化、レオロジー、protein energy wasting(PEW)
・血管外科の立場から
〔key word〕血行再建後歩行機能、血行再建後潰瘍治癒、血行再建後生命予後
・大学病院初の「足の疾患センター」における足病診療の取り組みと形成外科の役割
〔key word〕足病、形成外科、チーム医療、創傷管理
・看護師の立場から
〔key word〕特定行為研修、創傷管理、血糖コントロール、フットケア
・足病チーム医療における理学療法士の視点
〔key word〕包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)、歩行、理学療法、チーム医療
・作業療法の立場から
〔key word〕作業療法、日常生活活動(ADL)、フットケア・足病医学
・義肢装具士の立場から
〔key word〕義肢装具士、フットウェア、インソール、靴、足病変
・“地域”の視点から
〔key word〕フットケア、地域医療、生活支援
●TOPICS
脳神経外科学
・スポーツ頭部外傷の現状と対策
細胞生物学
・筋ジストロフィー関連心筋症でみられるゴルジ異常と微小管過重合
免疫学
・新型コロナウイルス感染症における液性免疫の異常ーー胚中心およびBcl6陽性濾胞性ヘルパーT細胞の減少
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・13.腸アニサキス症(腸閉塞を診たら食歴も尋ねよう)
〔key word〕アニサキス、腸閉塞、食歴聴取、血清診断
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・12.長時間ビデオ脳波モニタリング
〔key word〕ビデオ脳波モニタリング、てんかん、発作時脳波、発作症候、難治性てんかん
●フォーラム
子育て中の学会参加
・5.産婦人科領域ーーキャリアアップのための支援とは?
・新型コロナワクチンの公平な供給ーーCOVAXファシリティの取組み
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・体外受精・胚移植、顕微授精といった生殖補助医療は20世紀終わりから爆発的な普及をみせ、現在では不妊症治療の中心となっている。
・現在、日本では約15人に1人が体外受精で生まれており、一般的な治療といっても過言ではない。しかし、1回当たりの治療で挙児を得るのは20%程度と低く、成功率を上げるための改良が望まれている。
・不妊症は他の疾患と同様にヒトとしての健康を害する疾患として、科学の進歩で克服していく必要がある。本特集により読者の皆様に不妊症治療の現状と課題を理解していただければ幸甚である。
■ 不妊治療の現状と課題
・はじめに
・PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)
〔key word〕着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)、染色体異数性、染色体の数的異常、生殖補助医療(ART)
・子宮内フローラと不妊症
〔key word〕子宮内フローラ、着床、妊娠
・着床不全と免疫異常
〔key word〕着床不全、T細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞
・子宮内膜菲薄化による難治性不妊に対するPRP(多血小板血漿)療法
〔key word〕多血小板血漿(PRP)、菲薄化子宮内膜、再生医療、難治性不妊、胚移植
・胚発育モニタリングの最新技術
〔key word〕胚選択、タイムラプス、動的形態解析、非侵襲的評価
・男性不妊治療の現状と課題
〔key word〕男性不妊症、造精機能障害、精索静脈瘤、無精子症、射精障害
・女性患者に対するがん・生殖医療の最新技術
〔key word〕がん・生殖医療、ランダムスタート法、PPOS、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト、人工卵巣
・生殖医療における心理的サポート
〔key word〕心理社会的ケア、精神的健康、多職種連携
●TOPICS
麻酔科学
・麻酔科医としてCOVID-19患者の飛沫・エアロゾルと闘う
血液内科学
・慢性骨髄性白血病幹細胞におけるリゾリン脂質代謝
脳神経外科学
・脳外傷による高次脳機能障害
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・15.肺吸虫症(食歴を尋ねよう)
〔key word〕肺吸虫症、淡水産のカニ、イノシシ肉、肺結節影、胸水貯留、プラジカンテル
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・14.ウイルス核酸多項目同時検出
〔key word〕ハイブリダイゼーション、Multiplex PCR、nested PCR、融解曲線分析
オンラインによる医療者教育
・はじめに
オンライン教育ツール
・1.LMS(learning management system) を用いた医療者教育ーー運用に関する10のTipsと今後の可能性
〔key word〕LMS(learning management systems)、教育設計、教育支援、学習支援
●フォーラム
病院建築への誘いーー医療者と病院建築のかかわりを考える
・特別編ー感染症対策と建築5
子育て中の学会参加
・子育てしながらの学会参加が当たり前の時代へ
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・腸管には1,000種100兆個以上とも推定される細菌が生態系を形成し、感染防御、消化管機能の調節、食事性非消化炭水化物の分解や代謝、ビタミン類の産生および腸管上皮に必要な栄養素の供給など生体に重要な役割を担う。
・腸管は最大の免疫器官であり、生体の半数以上のリンパ球が存在し、その種類も多彩である。またシークエンスによる常在細菌の網羅的遺伝子解析が進み、腸内細菌とさまざまな疾患との関連の研究も進められている。
・腸内細菌による免疫応答の仕組みや疾患との関連が解明されることで、これら疾患の病態の理解が深まるばかりでなく、これら疾患の診断、治療、さらには予防法の開発までつながることが期待される。
■ 腸内細菌と免疫
・はじめに
・腸内微生物と腸管免疫細胞の相互関係
〔key word〕腸内微生物叢、短鎖脂肪酸、インターロイキン(IL)-10、制御性T細胞(Treg)、マクロファージ、自然リンパ球
・腸管IgA抗体による腸内細菌制御
〔key word〕腸内細菌、免疫グロブリンA(IgA)、腸管免疫
・腸内細菌とリウマチ性疾患
〔key word〕関節リウマチ(RA)、腸内細菌叢、dysbiosis、Prevotella
・多発性硬化症における腸内細菌研究の進歩
〔key word〕多発性硬化症(MS)、腸内細菌叢、短鎖脂肪酸(SCFA)、メタゲノム解析、酸化ストレス
・腸内細菌と肝臓疾患
〔key word〕腸内細菌、Th17細胞、原発性硬化性胆管炎(PSC)
・がん免疫応答と腸内細菌
〔key word〕腸内細菌叢、大腸がん、Fusobacerium nucleatum、免疫チェックポイント阻害薬
●TOPICS
社会医学
・高齢者における通院中の医療機関数と多剤併用の関連
臨床検査医学
・細胞治療における臨床検査技師の役割
免疫学
・COVID-19における免疫応答の性差
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・16.肝蛭症(肝占拠性病変の鑑別診断のひとつに考えよう)
〔key word〕肝蛭症、肝SOL(space occupying lesion)、hepatic phase、biliary phase、トリクラベンダゾール
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・15.循環器関連疾患の遺伝学的検査
〔key word〕マルファン症候群、血管型エーラス・ダンロス症候群、先天性QT延長症候群、遺伝性出血性末梢血管拡張症、遺伝カウンセリング
オンラインによる医療者教育
・2.COVID-19パンデミック下の解剖学実習:オンラインバーチャル実習のち御遺体解剖
〔key word〕オンラインバーチャル解剖学実習、対面式解剖学実習、コンピュータベース学習
●フォーラム
子育て中の学会参加
・8.内科医の視点から
●速報
・大監医における夏期取り扱い例では腐敗を伴う孤独死によって熱中症死亡を過小評価している
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・ここ10年、ヒューマノイドロボットの露出は急激に進んでいる。医療分野においてもヒューマノイドロボットの需要はすでに出現している。
・医療従事者の不足する未来、感染症の脅威に見舞われている現実を踏まえると、ヒューマノイドロボットの技術を医療の場に積極的に取り入れる決断が必要かもしれない。
・ヒューマノイドロボット技術は今後の進歩も確約されているといえる。技術が医療の世界で正しく利用されるためには医療従事者の研究参加も不可欠である。
■ ヒューマノイドロボットの医療分野での応用
・はじめに
・医療分野で支援するロボットの現状
〔key word〕医療・介護支援、ロボット介護機器、コミュニケーションロボット、アンドロイドロボット
・ロボットを活用した自閉症研究・自閉症療育
〔key word〕自閉症スペクトラム障害(ASD)、ロボット、アイコンタクト、共同注意、コミュニケーション療育
・精神科におけるヒューマノイドの潜在性
〔key word〕ヒューマノイドロボット、自閉スペクトラム症(ASD)、アンドロイド、外見、個別化
・対話型ヒューマノイドロボットの技術
〔key word〕人間型ロボット、ヒューマノイドロボット、対話、自閉症スペクトラム(ASD)、コミュニケーション支援
・生活習慣病治療におけるヒューマノイドロボットの役割
〔key word〕生活習慣病、肥満症、サイコメタボリズム
・抱擁型通信メディアによる不安やストレスの軽減
〔key word〕抱擁型通信メディア、コルチゾール、脳活動、教育応用
・医学分野のロボット研究ーー今後の展望に向けて
〔key word〕自閉スペクトラム症(ASD)、ロボット、コミュニケーション障害、視線ベクトル、文字化
・ヒューマノイドロボットが問う倫理
〔key word〕ヒューマノイド、倫理、代替問題、非代替問題
●TOPICS
免疫学
・腫瘍由来可溶型CD155を介した新規免疫逃避機構
生化学・分子生物学
・種間で保存されたACE2様酵素B38-CAPによる高血圧・心不全の改善作用
細胞生物学
・狙ったオルガネラ膜でのリン脂質の蛍光ラベル化と動態追跡
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・17.旋尾線虫幼虫症
〔key word〕ホタルイカ、皮膚爬行症、旋尾線虫Type X幼虫、Crassicauda giliakiana
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・16.先天異常疾患における遺伝学的検査
〔key word〕マイクロアレイ染色体検査、遺伝子パネル解析、エクソーム解析、NIPT
オンラインによる医療者教育
・3.医学生評価のオンライン化(デジタル化)の7つのポイントーー富山大学の場合
〔key word〕医学生評価、Millerのピラミッド、学習管理システム(LMS)、Moodle
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・はじめに
脊椎動物
・1.絶滅危惧種アマミトゲネズミーーメスの細胞から精子が生じる柔軟性
〔key word〕絶滅危惧種、アマミトゲネズミ、iPS細胞、異種間キメラ、性決定
●フォーラム
パリから見えるこの世界
・102.百寿エドガール・モランのMy Way、そして我が道としての自然哲学
子育て中の学会参加
・9.救急科医の視点から
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・65歳未満の若い年代に発症する認知症のことを若年性認知症とよんでいる。高齢発症の認知症に比べるとその頻度は少ないものの、本人および家族は高齢発症の認知症とは異なる深刻な心理的・社会的課題に直面している。
・若年性認知症の本人や家族のニーズに合った診断後支援や社会的支援のあり方、症候学的なプロフィルに合わせた診断・治療・リハビリテーションのあり方について、意味のある重要な知見が集積されてきている。
・疾患修飾薬によるプレクリニカル(前臨床)期からの治療が現実化しつつあり、体液バイオマーカーや神経画像検査を用いた新たな早期診断・治療戦略の開発と医療サービス提供体制の整備が求められている。
■ 若年性認知症 -臨床・基礎・社会的支援のstate of arts
・はじめに
・若年性認知症の疫学と社会政策
〔key word〕若年性認知症、有病率、発生率、生活実態、社会政策
・若年性認知症の診断と診断後支援ーーアルツハイマー型認知症を中心に
〔key word〕若年性アルツハイマー型認知症、診断後支援、若年性認知症支援コーディネーター
・行動症状が優勢な若年性認知症の治療と社会的支援ーー自立支援医療制度の問題点を含めて
〔key word〕前頭側頭型認知症(FTD)、若年性アルツハイマー病、行動障害、自立支援医療、社会的支援
・失語を主症状とする若年性認知症の症候学
〔key word〕原発性進行性失語症(PPA)、前頭側頭型認知症(FTD)、アルツハイマー型認知症、意味性認知症(SD)、進行性非流暢性失語(PNFA)
・若年性認知症の体液バイオマーカー研究
〔key word〕若年性認知症、若年性アルツハイマー病、脳脊髄液バイオマーカー、血液バイオマーカー
・若年性認知症の人の就労と社会参加権利
〔key word〕就労、社会参加、権利、アイデンティティ、ハブ機能、自己選択と決定
●TOPICS
小児科学
・小児科から内科診療科への円滑な移行ーー小児期発症慢性肝疾患における移行期医療の現状と課題
癌・腫瘍学
・慢性炎症によるエピゲノム異常とがんーーその分子メカニズム
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・18.“古くて新しい”住血吸虫症
〔key word〕住血吸虫、虫卵検査、輸入感染症、人獣共通感染症
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・17.超音波エラストグラフィによる肝線維化診断
〔key word〕超音波エラストグラフィ、SWE(shear wave elastography)、フィブロスキャン、肝線維化、肝硬変
オンラインによる医療者教育
・4.同期オンラインによるTBL(team-based learning)
〔key word〕チーム基盤型学修、TBL、オンライン、Teams、Moodle
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・2.ウーパールーパーーー“蛇足”つけます!? 驚異のわがままボディ
〔key word〕ウーパールーパー、四肢再生、FGF、BMP、過剰肢付加モデル
●フォーラム
子育て中の学会参加
・10.脳神経外科医の視点からーー学会とんぼ返りからWeb参加へ
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・ゲノム解析によって、急性白血病や骨髄異形成症候群(MDS)の病態が急速に解明され、新規の治療標的の発見も期待される。また分子標的治療の歴史を知ることは、さらに治療法を発展させていくために必要である。
・最近、キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法も若年者のALLで利用できるようになった。MDSでは脱メチル化阻害薬や免疫調整薬が導入され、一定の効果が得られるようになった。
・白血病幹細胞は、従来の治療法では殲滅が困難で、白血病再発の原因となる。白血病幹細胞に真に有効な薬剤が開発されれば、白血病治療は劇的な変化を遂げるに違いない。
■ 急性白血病と骨髄異形成症候群に対する分子標的治療
・はじめに
【総論】
・急性白血病と骨髄異形成症候群の分子病態概説
〔key word〕遺伝子変異、染色体異常、クローン性造血、急性白血病、骨髄異形成症候群(MDS)
・分子標的薬開発の歴史と将来展望
〔key word〕分子標的治療薬、ヘッジホッグ阻害薬、イソクエン酸脱水素酵素(IDH)阻害薬、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害薬、二重特異性T細胞誘導(BiTE)抗体
【各論】
・急性骨髄性白血病に対する分子標的治療
〔key word〕急性骨髄性白血病(AML)、分子標的薬、化学療法
・APLに対する分子標的治療
〔key word〕レチノイド(ATRA)、亜ヒ酸(ATO)、タミバロテン、ゲムツズマブ オゾガマイシン(GO)
・急性リンパ性白血病に対する分子標的治療
〔key word〕急性リンパ性白血病(ALL)、分子標的治療、inotuzumab ozogamicin、blinatumomab、キメラ受容体T細胞(CAR-T)
・フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の分子標的治療
〔key word〕フィラデルフィア染色体(Ph)、急性リンパ性白血病(ALL)、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)、抗体医薬品、二重特異性T細胞誘導(BiTE)抗体
・骨髄異形成症候群に対する分子標的治療
〔key word〕骨髄異形成症候群(MDS)、遺伝子変異、低リスクMDS、高リスクMDS
【特論】
・白血病幹細胞に対する分子標的治療
〔key word〕急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ球性白血病(ALL)、白血病幹細胞(LSC)
●TOPICS
遺伝・ゲノム学
・性決定遺伝子の全貌ーーマウスSryにおける”隠れエクソン”の発見
生化学・分子生物学
・新型コロナウイルス複製機能阻害を目指したファーマコフォアのモデル化
癌・腫瘍学
・大腸がん診療における遺伝子関連検査
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・19.“古くて新しい病気”トキソカラ症ーー温故知新ーー
〔key word〕幼虫移行症、イヌ回虫、ネコ回虫、食物媒介性寄生虫症
オンラインによる医療者教育
・5.コロナ禍で実践するオンライン外科系臨床実習ーーとくにオンライン手技実習を中心に
〔key word〕オンライン手技、SNS、YouTube
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・3.ハムスター:マウス/ラットの未踏の地へ
〔key word〕ゴールデンハムスター、ノックアウト、GONAD法
●フォーラム
日本型セルフケアへのあゆみ
・13.自宅療養者が急増する今、自宅と病院の間のサポート役が鍵となる
子育て中の学会参加
・11.ある麻酔科医の場合
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・従来、学童近視は眼鏡矯正のみで様子をみられることが多かったが、低濃度アトロピン点眼薬をはじめ、さまざまな進行抑制治療の有効性が明らかとなり、今日では、小児期に進行を積極的に抑制すべきと考えられてきている。
・病的近視の眼合併症に対する治療も顕著に進歩してきた。さらには、合併症が生じる前に、根本原因である眼球の変形(後部ぶどう腫)を抑制しようとする研究も進行中であり、成果が期待されている。
・近視研究は新たなるチャプターに入った。小児期の学童近視から病的近視に至るまで近視研究のさまざまな局面を、それぞれのエキスパートから最新の知見を解説いただく。
■ 近視研究の最前線
・はじめに
総論
・近視の疫学
〔key word〕近視、強度近視、疫学、公衆衛生、学校健康診断
・近視の遺伝子
〔key word〕近視、強度近視、病的近視、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、感受性遺伝子
学童近視
・学童近視の環境要因
〔key word〕学童近視、環境要因、教育、屋外活動、近業、スクリーンタイム
・学童近視の治療ーー低濃度アトロピン
〔key word〕学童、近視、点眼、ムスカリン受容体拮抗薬、アトロピン
・学童近視の治療ーーオルソケラトロジー
〔key word〕オルソケラトロジー(OK)、近視進行抑制、眼軸長、軸外収差理論、アトロピン点眼の併用
病的近視
・病的近視の合併症ーー網膜分離・剥離
〔key word〕近視性牽引黄斑症、後部ぶどう腫、黄斑円孔網膜【剥】離(MHRD)
・病的近視の合併症ーー視神経障害(緑内障性? 近視性?)
〔key word〕緑内障性視神経症、近視性視神経症、強膜変形、篩状板
・病的近視の後部ぶどう腫の診断と治療
〔key word〕後部ぶどう腫、病的近視、超広角光干渉断層計(OCT)、強膜クロスリンキング
●TOPICS
細菌学・ウイルス学
・SARS-CoV-2はニューロピリン1を使って感染を促進するーー第2の受容体として暗躍
社会医学
・Disease mongering(疾患喧伝)--啓発との境目は?
癌・腫瘍学
・HIF2阻害薬によるフォン・ヒッペル・リンドウ病の治療
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・20.有鉤嚢虫(皮下のしこりが増えて, 便に虫がでてきました)
〔key word〕有鉤条虫、有鉤嚢虫、Neurocysticercosis(NCC)
オンラインによる医療者教育
・6.オンラインでの総括試験
〔key word〕オンライン試験、総括試験、オンライン試験監督システム、Proctorio
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・4.ウサギ:ヒトの動脈硬化をウサギで再現
〔key word〕アテローム血栓、ウサギ、動脈硬化、モデル動物
●フォーラム
子育て中の学会参加
・12.海外での経験
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・性の要素は身体の性、性の自己認識(性自認)、性的指向、性別表現、性役割、指定された性(社会に割り当てられた性)など多岐にわたる。これらのいずれかが多数派と異なる人々は性的マイノリティとよばれる。
・性的マイノリティ当事者は“医療”を利用する患者の数%を占めると考えられ、すべての診療科の医療スタッフは、見えにくいながらも日常的に接しているはずである。
・しかし、多くの医療スタッフにとっては系統的に知識を得る機会は限られている。本特集がその一助となればと思う。
■ 医療スタッフが知っておきたい性的マイノリティと医療
・はじめに
・LGBTと精神科医の役割
〔key word〕レズビアン(lesbian)、ゲイ(gay)、バイセクシュアル(bisexual)、トランスジェンダー(transgender)、精神科医
・性別違和、トランスジェンダーにおけるホルモン療法
〔key word〕性別違和、エストラジオール、テストステロン、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)アナログ
・性同一性障害/性別違和に対する外科治療
〔key word〕性同一性障害(GID)、性別違和(GD)、性別適合手術(SRS)、緩和外科
・性同一性障害/性別違和と保険適用
〔key word〕性同一性障害、健康保険、ホルモン療法、乳房切除術、性別適合手術、混合診療
・性同一性障害/性別違和の診療ガイドラインとGID(性同一性障害)学会認定医/認定コーディネーター制度
〔key word〕日本精神神経学会、GID学会、性同一性障害の診断と治療に関するガイドライン、エキスパート研修会、認定医、認定コーディネーター
・地域における多施設連携から協働への進展
〔key word〕性別違和(GD)、連携、協働、地域、性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン
・性的マイノリティ当事者が受診を躊躇しない外来づくり
〔key word〕性的マイノリティ、医療施設、受診、躊躇
・性的マイノリティの子どもーー教育と医療の連携
〔key word〕児童期、教育、医療、連携
・性的マイノリティ当事者を取り巻く現状ーー法律、結婚、生殖医療など
〔key word〕同性パートナー、子なし要件、手術要件、婚姻要件、同性婚、配偶子提供
●TOPICS
神経精神医学
・重大な他害行為を行った精神障害者の社会復帰ーー医療観察法
臨床検査医学
・Lp(a)の臨床的意義アップデート
麻酔科学
・新しい静脈麻酔薬レミマゾラム
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・22.単包虫症(診断は肝?胞と思いますが、何となく違うような気もします)
〔key word〕単包虫、単包条虫、包虫症、エキノコックス症、中間宿主、アルベンダゾール
オンラインによる医療者教育
・8.Withコロナ時代の内科系診療参加型臨床実習:兵庫医科大学の事例ーーハイブリッド型の診療参加型臨床実習
〔key word〕Moodle、Teams、ハイブリッド
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・6.ヒツジ:胎仔を用いた先進医学研究
〔key word〕ヒツジ胎仔、ヒト血液キメラ、ヒト胎児モデル
●フォーラム
子育て中の学会参加
・14.学会中の戦慄
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・「臓器移植法」の改正にもかかわらず、脳死からの臓器提供は期待したほどには増加していない。わが国の臓器移植はいまだに生体ドナーからの移植が主流であり、移植医療のさらなる普及のために社会的な課題は山積している。
・21世紀となった今、臓器不全に対する移植医療のブレイクスルーとして期待がかかる課題としては、高齢者や担癌患者への適応拡大や免疫寛容の誘導、革新的な臓器保存方法の開発、再生医療の新展開などがあげられる。
・本特集では、今後の移植医療を革新する課題について、現状をまとめ展望していただく。また予想もしなかった新興感染症を経験した今、有事における移植医療のあり方を考察し、将来への提言をいただく。
■ 臓器移植 -限界と挑戦
・はじめに
・高齢レシピエントの腎移植ーー腎移植の恩恵を享受するために
〔key word〕腎移植、高齢レシピエント、フレイル、免疫抑制療法、生存率
・超高齢社会における肝移植
〔key word〕高齢者、生体肝移植、高齢ドナー、超高齢社会
・臓器保存の臨床への挑戦
〔key word〕移植外科、臓器保存、機械灌流保存、マージナルドナー
・Transplant Oncologyが拓くがん治療の未来
〔key word〕Transplant oncology、肝胆道がん、肝移植、切除可能性、oncological eliminability
・移植免疫から展開するがん免疫ーー血管内皮細胞の免疫学的特性の側面から
〔key word〕内皮細胞、免疫寛容、免疫逃避
・免疫寛容誘導への挑戦
〔key word〕免疫寛容、臓器移植、拒絶反応
・腎臓再生の現状と小児医療への応用
〔key word〕再生医療、腎再生、胎生臓器補完法、腎代替療法、低ネフロンナンバーモデル
・コロナ禍における移植医療
〔key word〕移植医療、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
●TOPICS
神経精神医学
・悲しみは痛みを強くするーー急性痛と慢性痛について
環境衛生
・気候変動と感染性胃腸炎
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・23.多包虫(北海道のキツネとエキノコックス)
〔key word〕多包虫、エキノコックス症、アルベンダゾール
オンラインによる医療者教育
・9.少人数でもできるオンライン開催の小規模学会大会・研究集会の運営ーー10のTips
〔key word〕学会大会、研究集会、運営、Web会議システム、ライブ、オンデマンド
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・7.特異な哺乳類ハダカデバネズミの秘密ーー真社会性・老化耐性・がん化耐性
〔key word〕ハダカデバネズミ、社会性、老化、がん
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・はじめにーー連載にあたり
・1.コロナ禍で明らかになった課題:臨床研究とPCR検査
●フォーラム
パリから見えるこの世界
・103.「科学の形而上学化」を文化に、そして今なぜ改めて「科学精神」なのか
子育て中の学会参加
・15.形成外科医の視点から
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスの感染による慢性肝炎、あるいはアルコール肝炎、肥満症に伴う非アルコール性脂肪肝炎などが原因で肝硬変が進む。
・肝線維化進行による門脈圧亢進により側副血行路形成や腸管浮腫をきたし、静脈瘤形成やその破裂、腸内細菌などPAMPsに影響を受けたり、便秘や解毒能の低下からくる脳症、近年ではPoPHにもつながることが解明されてきた。
・ウイルス制御も可能になった今、われわれは今まで“No return point”を超えたとあきらめていた肝硬変症患者に対する次世代治療の開発、あるいは悪化させない新たな治療の開発を進めていかなければならない。
■ 肝硬変は治るか? 組織改築改善・研究の最前線
・はじめにーーNo return pointを超えるためのTranslational Research & Reverse Translational Research
【基礎】
・肝線維化進行の機序
〔key word〕肝線維化、肝星細胞、筋線維芽細胞、細胞外マトリックス、コラーゲン
・iPS細胞を用いた創薬研究ーー肝線維化治療薬の開発
〔key word〕iPS細胞(人工多能性幹細胞)、肝線維化、静止期星細胞
・幹細胞・オルガノイドを用いた肝線維化研究の最前線
〔key word〕肝線維化、iPS細胞、肝星細胞、ビタミンA、肝オルガノイド
・線維化改善機序からみた肝線維症の治療戦略
〔key word〕肝線維症、線維化改善機序、肝星細胞、脱活性化誘導
・薬剤による肝線維化改善ーーADAMTS13を含めて
〔key word〕肝硬変、肝線維化、レニンーアンジオテンシン系(RAS)、インスリン抵抗性、分子標的治療薬
【トランスレーショナルリサーチ】
・間葉系幹細胞、エクソソームを用いた肝硬変治療
〔key word〕間葉系幹細胞、エクソソーム、肝硬変
・ビタミンAをターゲットにした肝線維化改善剤の開発
〔key word〕肝星細胞(HSC)、ビタミンA、HSP47
【臨床】
・抗ウイルス療法による肝線維化改善
〔key word〕抗ウイルス治療、肝線維化、C型肝炎、B型肝炎
・門脈系血行動態の改変による肝線維化改善の可能性
〔key word〕肝硬変、門脈圧亢進症、血行動態、肝線維化、バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)
●TOPICS
皮膚科学
・免疫チェックポイント阻害薬誘発皮膚免疫関連有害事象ーー乾癬様皮膚炎を中心に
社会医学
・大切な人を介護した経験は「人生会議」実施に関連するーー「人生の最終段階における医療に関する意識調査」の分析から
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・24.疥癬ーーその治療と対策(病型が違えば感染力も大違い)
〔key word〕通常疥癬、角化型疥癬、イベルメクチン、フェノトリン
オンラインによる医療者教育
・10.オンラインを活用した模擬患者参加型医療面接教育ーー大阪市立大学での試み
〔key word〕模擬患者、オンライン活用型教育、Web会議システム、医療面接教育
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・8.マーモセットーーそのユニークな特性と、ヒトとの類似性
〔key word〕小型、繁殖特性、社会性、ライフサイクル、感染症
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・2.COVID-19の疫学ーー発生率、死亡率、年齢、性別、患者背景、発生様式、発生地域、とくに世界と日本のデータ比較
●フォーラム
子育て中の学会参加
・16.耳鼻咽喉科医の場合
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はまたたく間に世界へと広がり、人々の生活を大きく変革させたが、疾患はCOVID-19だけではなく、常にCOVID-19とそれ以外の疾患との両立が求められる。
・全国各地で新たな医療システムも動き出している。体外式膜型人工肺(ECMO)が必要な重症患者の集約化、そのための患者搬送、経口治療薬の開発、自宅療養患者のモニタリングと容態変化を早期に把握できるシステムなどである。
・本特集では多岐にわたるCOVID-19での課題に対して第一線で闘ってきた研究者、臨床家に解説いただく。今後も新興感染症によるパンデミックが発生するであろう。本特集がその体制作りに少しでも役立つことを期待する。
■ COVID-19と循環器疾患
・はじめに
・COVID-19の重症化予測アプリケーションの開発
〔key word〕重症化予測、医療機器プログラム(SaMD)、深層学習、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、機械学習
・COVID-19と心筋炎
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、心筋炎、多系統炎症性症候群(MIS)
・COVID-19と血栓症
〔key word〕新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、血栓症、凝固障害、抗凝固療法
・COVID-19と心筋梗塞を両立するための地域体制ーー神奈川県の取り組み
〔key word〕災害派遣医療チーム(DMAT)、集中治療室(ICU)、PCR(polymerase chain reaction)、神奈川モデル
・COVID-19が循環器診療に与えた影響ーー日本循環器学会アンケートを踏まえて
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、医療崩壊、循環器診療、循環器救急疾患
・COVID-19による遅発性の劇症型心筋炎に対して、V-AV ECMOを要した1例
〔key word〕劇症型心筋炎、mixing zone、differential hypoxia、hybrid ECMO
・重症COVID-19の移送ーーPrimary ECMO transportとは
〔key word〕Primary ECMO transport、多職種mobile ECMOチーム
・ニューヨークにおけるCOVID-19パンデミックーー日本とニューヨークは何が違ったのか
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、救急外来(ER)、リサーチマインド
・日本でのCOVID-19に対するECMOの現状ーー日本ECMOnetレジストリ・データからみえてくるもの
〔key word〕コロナウイルス、アウトカム、生存率、死亡率
●TOPICS
腎臓内科学
・生体内ATPイメージングを用いた急性腎障害の予後予測
再生医学
・膵島オルガノイドによる糖尿病の改善
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・25.トコジラミ症(シラミではない、カメムシだ!)
〔key word〕トコジラミ、南京虫、カメムシ
オンラインによる医療者教育
・11.コロナ下での地域医療実習の実際ーー鳥取大学医学部地域医療学講座の場合
〔key word〕地域医療、文化人類学、ネガティブ・ケイパビリティ、COVID-19
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・9.カニクイザルーーヒト橋渡し研究の大本命
〔key word〕非ヒト霊長類、疾患モデル、ゲノム編集、トランスジェニック
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・3.SARS-CoV-2のウイルス学的特徴と変異
●フォーラム
子育て中の学会参加
・17.総合診療医の視点から
・物理刺激受容のメカニズムの解明ーー2021年ノーベル生理学・医学賞によせて
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・1990年代、循環器内科領域における血栓止血領域への興味は少なかった。心筋梗塞などの血栓症を診ていたのに、血栓止血の視点が少なかったのは不思議であった。
・その後、抗血小板薬としてクロピドグレルが開発され市場が拡大した。さらに、心房細動の脳卒中予防に経口の直接的凝固因子阻害薬(DOAC)が開発され、数兆円の市場規模に至った。
・今回の特集では基礎的、臨床的視点から血栓止血学における最近の進歩をエキスパートに解説いただく。診療に役立つのみならず、読者の皆様の学術活動に資することを期待する。
■ 基礎と臨床の両面から挑む血栓止血学
・はじめに
・血小板と血栓形成ーー機序と臨床的意義
〔key word〕血小板、止血、動脈血栓、静脈血栓
・循環器領域における抗血栓治療の現状
〔key word〕虚血性心疾患、抗血小板薬、抗凝固薬
・血栓止血におけるプロコアグラント血小板の役割
〔key word〕血小板プロコアグラント活性、血小板第III因子、血小板、マイクロパーティクル、リン脂質、非活性化GPIIb/IIIa
・脳血管疾患発症制御における抗血栓療法
〔key word〕抗血小板療法、抗凝固療法、再灌流療法、経静脈的線溶療法
・血流下における血小板を中心とした血栓形成シミュレーター
〔key word〕血小板、GPIbα、フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、血栓形成、シミュレーション
・血栓性疾患の病理
〔key word〕アテローム血栓症、プラーク破綻、静脈血栓症、癌関連血栓症
・COVID-19に伴う血栓症
〔key word〕新型コロナウイルス感染(COVID-19)、血管内皮細胞傷害、微小血栓、D-ダイマー、サイトカインストーム
・フォン・ヴィレブランド因子と血栓・止血
〔key word〕フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、フォン・ヴィレブランド病(VWD)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、血栓症、出血
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・26.シラミ症(この白くうごめくモノは?)
〔key word〕アタマジラミ、コロモジラミ、ケジラミ、殺虫剤耐性、心のケア
オンラインによる医療者教育
・12.診療科の魅力が伝わるオンライン実習ーー北海道大学産婦人科の事例
〔key word〕オンライン実習、外科基本手技の遠隔指導、シネメデュケーション、プロフェッショナリズム
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・10.ショウジョウバエから見出された非典型的ドパミン放出による学習強化モデル
〔key word〕ショウジョウバエ、ドパミン、オンデマンド放出、学習強化、一酸化炭素
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・4.血栓症と炎症:多臓器不全・多様な症状への進行機序
●特報
・ウイルス感染症の制御機構
・ヒトT細胞白血病ウイルス1型の生き残り戦略と病原性
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・日本集中治療医学会と日本救急医学会は、合同で「日本版敗血症診療ガイドライン2020(J-SSCG2020)」を作成し、2021年2月に正式出版した。
・J-SSCG2020は、多職種が関わる国内外の敗血症診療の現場において、ベッドサイドで役立つガイドラインとして広く活用されることが期待される。
・本特集では、なかでも注目すべきトピックスを取り上げ、ポイントを解説いただく。現時点のエビデンスを整理し、臨床現場で活用していただくとともに、新たな課題をピックアップする機会にしていただければ幸いである。
■ 敗血症診療を知る -J-SSCG2020のポイント
・はじめに
・J-SSCG2020が目指すもの
〔key word〕敗血症、ガイドライン、多職種、GRADE
・Sepsis-3における敗血症の定義と診断
〔key word〕Sepsis-3、日本版敗血症診療ガイドライン、敗血症診断
・感染症の診断
〔key word〕感染、血液培養、培養検体、グラム染色、バイオマーカー
・画像診断・感染源のコントロール
〔key word〕画像診断、感染源の検索、感染源のコントロール、ドレナージ、感染性膵壊死
・抗菌薬療法
〔key word〕敗血症、抗菌薬、適正使用
・初期蘇生・循環作動薬
〔key word〕初期蘇生輸液、血管収縮薬、強心薬、心機能評価
・ステロイド療法・免疫グロブリン療法
〔key word〕劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)、毒素性ショック症候群(TSS)、フルドロコルチゾン
・急性腎障害・血液浄化療法
〔key word〕腎代替療法、開始時期、エンドトキシン吸着療法
・敗血症におけるDIC診断と治療
〔key word〕播種性血管内凝固症候群(DIC)診断基準、血栓性微小血管症(TMA)、アンチトロンビン、リコンビナント・トロンボモデュリン
・PICSとICU-AW
〔key word〕PICS、ICU-AW、早期リハビリテーション、他動関節運動療法、神経筋電気刺激
●TOPICS
生理学
・脳内の硫化水素は正常な呼吸の維持に必須
神経精神医学
・事象関連電位:精神病性障害への臨床応用の可能性
臨床検査医学
・ポイントオブケア検査(POCT)の質保証
●連載
オンラインによる医療者教育
・13.G Suiteを用いた新たなオンライン教育システム「F.MOCE」
〔key word〕F.MOCE、G Suite、遠隔授業、オンライン教育システム、ユーザー本位
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・11.カイコを実験動物として用いた創薬研究
〔key word〕カイコ、創薬、体内動態、感染症、動物愛護
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・5.新型コロナウイルス感染症の臨床像
●フォーラム
子育て中の学会参加
・18.眼科医の視点から
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・わが国では2014年に「健康・医療戦略推進法」が制定され、翌年には日本医療研究開発機構(AMED)が発足して、“オールジャパンでの医薬品開発”と並んで“オールジャパンでの医療機器開発”の取り組みが開始された。
・ヒトの能力では実現できない“質的・量的限界”を凌駕するための新たな医療機器・技術を、DX、AI、5/6G通信技術やロボット技術などを駆使して実現させようとする研究開発が医療機器研究開発の世界的潮流になっている。
・本特集では、それらを踏まえてオールジャパンで挑む先端医療機器の研究開発の全容を紹介するとともに、とくに2020年に登場した国産外科手術ロボットを取り上げて、第一線の方々から論じていただく。
■ オールジャパンで挑む先端医療機器の研究開発
・はじめに
・わが国の健康・医療戦略(第2期)に基づく日本医療研究開発機構(AMED)の医療機器・ヘルスケアの研究開発支援
〔key word〕医療機器・ヘルスケア、イノベーション、実用化支援、エコシステム、日本医療研究開発機構
・経済産業省における医療機器開発支援
〔key word〕医療機器、研究開発、安定供給、経済安全保障
・hinotoriTMサージカルロボットシステムーー国産初手術支援ロボットの製品化と今後の展望
〔key word〕手術支援ロボット、インストゥルメント、ネットワークサポート、遠隔ロボット手術支援
・国産手術支援ロボット開発の意義と重要性
〔key word〕ロボット支援手術、hinotoriTM、泌尿器、前立腺癌、腎癌、国産手術支援ロボット
・力覚提示機能を有する新たな国産外科手術ロボットの開発
〔key word〕手術ロボット、力覚提示、空気圧駆動
・先端外科治療機器の技能トレーニングと学会認定
〔key word〕トレーニングセンター、手術支援ロボット、先端医療機器、多元計算解剖学(MCA)、人工知能(AI)
・ふくしま医療機器開発支援センターーー先端外科手術機器/手術支援ロボットの普及に伴うトレーニングシステムの必要性
〔key word〕先端外科手術機器、手術支援ロボット
●TOPICS
社会医学
・生命科学・医学系研究倫理指針2021--以前とどのように変わったのか?
生化学・分子生物学
・シグナル情報伝達を担うRNA修飾由来液性因子
細胞生物学
・プロテオグリカンTsukushiによる脳神経幹細胞ニッチの制御
●連載
オンラインによる医療者教育
・15.オンラインによるFaculty Development--東海大学の事例
〔key word〕Faculty Development、卒前医学教育、オンラインワークショップ、ZOOM
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・13.線虫C. elegansを用いた学習を制御する神経機構の解明
〔key word〕塩走性、シナプス伝達、味覚神経、一次介在神経
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・7.介護・医療施設における感染予防策・クラスター対策
●フォーラム
子育て中の学会参加
・20.海外での学会参加と子育てーーシンガポールでの経験(最終回)
●書評
・『神戸市立医療センター中央市民病院 新型コロナウイルス感染症対策マニュアル』(木原康樹 監修/黒田浩一 編集)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・閉経や加齢に伴うエストロゲン欠乏などにより骨代謝平衡が破綻すると、骨量と骨質が変化して骨脆弱性が亢進した骨代謝異常症、すなわち骨粗鬆症を生じる。
・骨粗鬆症の治療が骨折前に適正に提供されれば、超高齢社会にも高く貢献するはずである。そのためにも骨粗鬆症を骨代謝異常症として捉え、他の代謝疾患と同様に内科的に治療、管理することが必要ではないであろうか。
・本特集では、骨粗鬆症の適切な治療や薬剤の提供とは何か、適切な医療を提供するために臨床医に何が求められるか、各薬剤の将来展望も含めて第一線の先生方にご執筆いただく。研究や臨床にいかしていただきたい。
■ 骨粗鬆症 -予防と治療の将来展望
・はじめに
・総論:骨粗鬆症の予防と治療の戦略と将来展望
〔key word〕最大骨量(peak bone mass)、骨質、逐次療法
・カルシウム製剤、活性型ビタミンD製剤
〔key word〕カルシウム、活性型ビタミンD、アルファカルシドール、エルデカルシトール
・選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)--徹底解説! 治療薬を使いこなす“知識”と“ノウハウ”
〔key word〕エストロゲン受容体(ER)、エストロゲン・アゴニスト/アンタゴニスト(EAA)、ラロキシフェン(RLX)、バゼドキシフェン(BZA)、組織選択的エストロゲン複合体(TSEC)
・ビスホスホネート
〔key word〕骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ)、非定型大腿骨骨折(AFF)
・抗RANKL抗体
〔key word〕RANK、デノスマブ、破骨細胞、骨吸収
・副甲状腺ホルモン、PTHrPアナログ
〔key word〕テリパラチド、アバロパラチド、骨代謝マーカー、モデリング
・抗スクレロスチン抗体(ロモソズマブ)
〔key word〕古典的Wntシグナル、スクレロスチン、骨形成促進薬、逐次治療
・総論:超高齢社会のなかでの骨粗鬆症治療普及に向けて
〔key word〕骨検診、骨粗鬆症リエゾンサービス、多職種連携
●TOPICS
循環器内科学
・「心血管疾患における心臓リハビリテーションに関するガイドライン2021」のポイント
神経内科学
・ペランパネルはパーキンソン病モデルにおけるαシヌクレイン伝播を抑制する
薬理学・毒性学
・タキサン系抗がん剤誘発末梢神経障害の新展開ーーシュワン細胞に着目した発症機序の解明と原因治療法の提案
●連載
オンラインによる医療者教育
・16.COVID-19収束後の臨床留学再開への課題と展望
〔key word〕国際化、短期留学、臨床実習、COVID-19、グローバル人材育成
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・14.脳のないヒドラを用いた睡眠研究ーー睡眠現象をよりシンプルに理解する
〔key word〕睡眠、行動睡眠、刺胞動物、散在神経系、ヒドラ
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・8.クリニックにおける感染症予防策とPCR検査センター設置
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・はじめにーー生物毒の虜(中毒)になって
植物編
・1.ギンナンーー食べてよいのは歳の数まで
日本型セルフケアへのあゆみ
・14.排尿障害のセルフケア:在宅での排尿管理Q&A
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。a
・女性の社会進出や環境変化に伴い、検診先進国の英国においてさえ国民検診を実施しないかぎり子宮頸がん死亡率は増加することが示されている。
・性交経験のある女性の8割以上にHPVが感染し、その9割は自然消退するものの、一部は持続感染化してがんとなる。多くは無症状であるため、検診を受けないかぎり子宮頸がんや前がん病変の発見は困難であろう。
・本特集では、このような状況に危機感を共有する専門家に集合していただいた。子宮頸がんに関する日本の現状、このままHPVワクチン接種が滞るとどのような不利益が発生するかについて報告する。
■ HPVワクチンと子宮頸がんHPV1次検診
・はじめに
・日本と世界の子宮頸がんの現状
〔key word〕ヒトパピローマウイルス(HPV)、子宮頸がん予防ワクチン、組織型がん検診、周産期医療、リプロダクティブ・ヘルス
・HPVワクチンの有効性と8年にわたる接種率の低迷がもたらす負の影響
〔key word〕子宮頸がん、ヒトパピローマウイルス(HPV)、HPVワクチン、ワクチン勧奨
・HPVワクチンの副反応問題
〔key word〕ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン、副反応、有害事象、紛れ込み
・思春期の子どもの機能性身体症状とその対応
〔key word〕機能性身体症状、心身症、変換症、起立性調節障害、接種ストレス関連反応(ISRR)
・子宮頸がん検診におけるHPV検査ーー細胞診・HPV検査併用法とHPV検査単独法
〔key word〕子宮頸がん検診、ハイリスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)検査、細胞診・HPV検査併用検診、HPV検査単独検診
・子宮頸がんのない未来へーーWHOの世界的戦略
〔key word〕子宮頸がん、ヒトパピローマウイルス(HPV)、予防接種、根絶
・子宮頸がん検診におけるHPV検査導入の意義と年齢別解析による効率化
〔key word〕ヒトパピローマウイルス(HPV)検査併用、子宮頸がん検診、年齢別解析
●TOPICS
腎臓内科学
・慢性腎臓病患者への生活食事指導は費用対効果に優れるーー腎臓病戦略研究(FROM-J)の結果から
社会医学
・海藻摂取と循環器疾患
脳神経外科学
・頭部外傷に対する神経集中治療
●連載
オンラインによる医療者教育
・17.Withコロナ時代のオンライン多職種連携教育ーー課題と展望
〔key word〕多職種連携教育、オンライン教育、COVID-19
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・15.クマムシ:極限ストレス耐性のメカニズムーーヒトへの応用を展望して
〔key word〕クマムシ、極限環境、ストレス耐性、乾眠、DNA防護
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・9.専門家会議ーーこれまでの背景と役割
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・2.スズランーー若芽をギョウジャニンニクやアマドコロなどの山菜と誤食すると
オンライン診療の二元論
・1.医療とデジタルーー診療報酬差額がもたらすもの
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・心不全患者は先進国では超高齢社会に伴って増加しており、入退院を繰り返しながら徐々に悪化する疾患である。入退院のリスクには心不全と医学的併存疾患の状態以外に、家庭背景・社会背景も重要であることが知られている。
・欧米では30年以上前から疾病管理プログラムを多職種で実践して入退院を回避させるという多職種チーム医療の概念がある。
・一方で、わが国での検討は最近の10年であり、有志のメンバーのいる病院で多職種チームが結成され、心不全手帳などが使用されつつある。歴史的には浅いが、欧米にはない独自の領域も検討されつつある。
■ 心不全チーム医療の理論と実践
・はじめに
・心不全チーム医療の理論概要
〔key word〕心不全、チーム医療、栄養、緩和ケア、薬剤師、心臓リハビリテーション
・心不全のチームアプローチーー心不全チーム医療における看護
〔key word〕患者教育、セルフケア支援、意思決定支援、動機付け面接法(MI)、ナラティブ・アプローチ
・心不全チーム医療と心臓リハビリテーション
〔key word〕心不全、チーム医療、心臓リハビリテーション、患者教育
・心不全のチーム医療ーーstage A〜Dの栄養指導
〔key word〕Obesity paradox、減塩、栄養補助食品、栄養評価
・心不全チーム医療と薬剤師ーー患者指導・医薬品適正使用の推進・緩和ケア・薬薬連携
〔key word〕薬剤師、患者教育、適正使用の推進、緩和ケア、薬薬連携
・集中治療の理論から考える心不全チーム医療
〔key word〕多職種チーム医療、早期栄養、早期リハビリテーション、postintensive care syndrome(PICS)、ICU-acquired weakness(ICU-AW)
・心不全患者における緩和ケア
〔key word〕心不全、緩和ケア、緩和ケアニーズ、Universal Health Coverage(UHC)
・在宅における心不全チーム医療
〔key word〕フレイル、多職種チーム、情報共有
●TOPICS
循環器内科学
・潰瘍性大腸炎治療薬の青黛が肺高血圧症を惹起するメカニズムーーreverse translational researchの実践
産科学・婦人科学
・“妊娠しやすさ”とは何かーー出生力および妊孕力に関連する用語の整理
麻酔科学
・全自動麻酔は可能か?
●連載
オンラインによる医療者教育
・18.オンライン教育における学習分析・教学IR--学習・教育の履歴を活用する方略と注意点
〔key word〕教学IR、学習分析、可視化、学習支援、教育改善
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・10.COVID-19の薬物治療
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・3.トリカブト中毒ーー若芽をニリンソウやモミジガサなどの山菜と誤食すると……
・COVID-19の急激な感染者数減少を考察するーーIgGFcBPに注目して
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。