「マイスター・エックハルトというのは偉大な名である。…我々はエックハルトを知っている。同時に我々はエックハルトを知らない」と語られる中世ドイツの神秘主義思想の創始者エックハルト。本書は、思想家エックハルトの生涯と思想の形成を第一人者が精魂を込めて叙述。さらに「脱却して自由」「神との合一」等を説いた論述、及び説教集を平易に紹介、広範にわたる彼の思想の本質に迫る意欲作。
「俺はこの人のためとあれば命を棄てても惜しくなかぞ。」-西郷隆盛の人柄に惹かれた中村半次郎ーのちの桐野利秋は、得意の示現流の腕に冴えを見せ、「人斬り半次郎」の異名をとるようになった…。維新に賭ける志に生きた薩摩武士の若き日の情熱と颯爽たる生き方を描く。
西郷隆盛の下野とともに陸軍少将を辞して、故郷薩摩で私学校幹部になる一方、農地の開墾にあたっていた桐野だったが、時代の奔流は彼を西南戦争という舞台へ押し出していった…。新事実と解釈によって、青雲の志に生きた全く新しい桐野像を描く意欲作。
東アジアの利権をめぐり列強の思惑が錯綜する1901年ロンドン。日英同盟を阻止すべく、日本側全権公使を狙う刺客が放たれた。一瞬にして刃で喉を掻き切る凄腕。もと京劇の女形、コード名「朱雀」とスコットランド・ヤードの死闘が始まる。時代の転換期に蠢く郡像を活写した巨編。
鳥形鬼神・器怪・誘惑図・死の舞踏・マンダラ・蓮華文…。イメージの絶えざる越境と異種交配を空前のスケールで描いた形体の詩学、ここに完結。図版多数、2分冊。全面改訳決定版。
ここには精神の音楽と、顕在的潜在的な響きが織りなす音楽、用語の喚起と反覆の探索の果てに到達した思想がある。本を閉じ、蝋燭を消し、孤立した峻厳な姿勢でイジチュールは生涯を終える。無も去り、純潔の「城」が残る。厳密すぎる散文で書かれた未完の狂気の物語。
レベル補正、トーンカーブがわかる。デザイナー、編集者、DTPオペレータ必携のPhotoshop色補正マニュアル。
光源氏四十歳。十四歳の女三の宮を正室に迎える。
ヴィクトリア朝の英国貴族は何を食べていたのか?19世紀のカントリー・ハウスのキッチンをリアルに再現。実際にヴィクトリア朝の料理が作れるレシピ付き。
「アイヌ新法」成立以降を検証する-。「ことば」こそ民族の証-アイヌは民族としての自文化をどう次代に伝えていくのか。アイヌ文化の保存・伝承には、いかなる施策が求められているのか。多文化時代の共有財産である「アイヌ文化」の意義を探り、現在の課題を議論、報告する。
高齢者や障害者を介護する現場において、ともすれば使われがちな専門職の方々による不適切な言葉から(禁句)の事例を挙げ、禁句の意味を考えます。利用者を支え、癒し、共にわかり合える、利用者との信頼関係をつくる、禁句にかわる適切な言葉かけ(名句)の例を紹介。
離散数学は有限個のものだけを考える対象とする数学で、20世紀半ばに誕生し、近年目覚しい発展を遂げている。本書は初学者を対象に、組合せ論、離散幾何学、グラフ理論の3つの分野のイントロをわかりやすく解説した。