19世紀ロンドン。マイケル・ケニヨン卿は、ワーテルローの戦いで瀕死の重傷を負う。命を救ってくれた美貌の従軍看護師キャサリン・メルボーンに、強烈な愛情を感じるが、彼女は将校の妻だった。かつて人妻を愛し、人生を狂わせた過去を持つマイケルは、彼女の夫婦生活の破綻を知っても、その心を封印する。一方、自分のある欠陥に怯えるキャサリンは、苦い結婚から解放されても、彼を愛する気持ちをひた隠す。そこへ運命が、財産と地位、娘のための遺産をもたらすことに。マイケルが夫になりすまし、コーンウォールの自然あふれる島を一緒に訪れてくれるなら、それが何もかも手に入る。マイケルはしかたなくこの仮面劇に応じる。はじまりはただの旅にすぎなかった。だが、しだいにふたりは、危険と裏切りが渦巻く世界へ引きずりこまれていくーそして、もはや拒むべくもない灼熱の愛の世界にも。
意識と物質の発生をイメージさせる虹の体験は、文化を閉じ込める、終わりなき解釈のらせん階段からの脱出の方法を示唆してくれる。メタフィジカルな8つの物語。
自己と文化を解放するための〈科学の寓話〉
意識と物質の発生をイメージさせる虹の体験は、文化を閉じ込める、終わりなき解釈のらせん階段からの脱出の方法を示唆してくれる。
メタフィジカルな8つの物語。
人生とは何か。いかに生きるべきか。この永遠のテーマに82歳のシゲおばあちゃんが答えます。「常に前へ、前へ進むこと」そうすれば道は必ず開け、「虹の橋」が見えてくる。おばあちゃんの実体験に基づいた人生論が私たちを圧倒し、導いてくれます。
“天支竜”と“天潰竜”、強大な竜同士の戦いで地上へと降り注いだ竜の身体の欠片ー“竜鱗”。“竜鱗”に宿る竜の力の残滓は、周囲の大地を怪物が跋扈し異常気象が渦巻く“魔境”へと変えた。拡大を続ける“魔境”を消し去れるのは、“竜鱗”を身に宿し、竜の力を操ることができる“竜脈使い”のみー。主人を救うため“虹色に輝く竜鱗”を求める影武者の少女、彼女に忠誠心と恋心を抱く魔法士、村と婚約者を失った過去を笑顔に隠す聖女、ただ「最強」のみを求める流浪の戦士。4人の“竜脈使い”たちの旅を通して、3年前に世界を揺るがした事件「中原の悪夢」の真実が明らかになるー。グループSNEの気鋭によるファンタジーTRPGのリプレイ、書き下ろしの完結編を加え単行本化。
臆病者で失敗続きのNY市警の巡査ハリー。刑事への昇格を打診されるものの、自信がもてず、すぐに返事ができない。昇格すれば、恋人でもある刑事ドイルが相棒になるからだ。公私を混同し、ドイルの足手まといになるのでは、という不安ばかりが募る。その翌日、ダイヤモンド街で強盗事件が発生、ハリーは現場に急行した。
アフガニスタンに散った男の恋と宿命を壮大なスケールで綴る長編物語。京都、哲学の道での出会いから始まり、国境を越えて大きく花開く、日本人青年と韓国人少女との恋。その陰で一輪、ひっそりと咲く大和撫子の想い。
私のそばにはいつも子どもたちの笑顔があった。保育者として働きながら結婚・出産・子育てを経験した7人が、保育に魅せられ歩み続けてこられたのは、仲間と共に学び、子どもの笑顔に支えられたから。関西保問研の発足から50年。当時、保母として出発した若者たちは、この会から大きな影響を受け、学び、育った。
あまくて、からくて、しょっぱくて、ちゃっぴり苦くて、やっぱりあまい。主婦で会社員で小学生二人の母親で、映画監督の妻で作家。5つの顔をもつ夏石鈴子の毎日。心にしみこむエッセイ。