理科に親しみと興味を覚えてもらうこと、理科教育に役立つことを目的とした物理と化学の入門編。「理科年表」を中心に、基礎データの物理・化学的意味の読み方を、用語解説も含めてわかりやすく解説し、様々なデータを、数値の傾向が一目でわかるよう、グラフで表している。また、目には見えない分子を3次元で正確に再現している。理科アレルギーをなくす手助けとなる1冊である。
本書は、大学生のころから雲に魅せられた、若き女性写真家が卒業後の約10年間に国内、国外の航空路で、高度10,000m以上の高空を飛行中のジェット機機窓から、その時々に撮影していた雲の写真を、撮影時の思い出とともに集録した写真集です。
本書は、主としてこれから建築を学び、建築および建築環境を創造することになるであろう建築系の学生(専門分野は問わない)を対象に、建築環境全般を平易に解説するものであるが、知識だけにとどまらず、ものの見方、考え方を学んで頂きたいと意図して企画されている。その意味では、とりわけ建築計画や建築設計の実務者に対する「建築環境工学・再入門」の書としての価値も高いものである。今般、音に係わるJIS改訂に伴う表記法の修正など、多くの場面でSI単位への移行が進行しつつあることもあって、単位の修正を行うとともに、必要箇所を修正して、改めて第二版として出版することとなった。
本書は、いわゆる難問や奇問を避け、基礎的な事項を理解するのに必要な例題と問題にとどめ、その数もあまり多くはならないようにつとめた。数学の予備知識としては代数と微積分の初等的なものにとどめ、それを超えると思われるものについては基本事項や必要となる箇所で説明を加えた。また、近頃の教科書には、熱力学と統計力学を融合させたものが多い。しかし、本書は熱力学の部分の前半の3章と統計力学の部分の後半の5章とに分かれている。ただし、双方に関連する重要事項や例題の引用については、十分に注意を払ったつもりである。新訂版では、単位系を今までのcgs系からすべてSI単位系に改めた。
本書は、著者らの経験を踏まえて、最初から高度な知識を求めるのではなく、多少大雑把であっても本質を把握するように、できるだけ簡潔にストーリーをもたせ、詳細については注釈や例題を設けるなど、工夫して書かれている。
化学工学のスタンダードなテキストとして好評を博した書の改訂版。多数の図表を用いた平易で分かりやすい表現はそのままに、最新技術の事例を盛り込み、SI(国際単位系)の採用(ただし必要に応じて工業単位系を併記)し、これまで以上に詳しい解説を例題に加え、より一層の充実感を増した。とくに相平衡と物質移動に基づく流体混合物の分離操作には新たに晶析を加え、最近の研究・技術の進歩の事例として多成分混合物の分離にも触れている。
「生物は自然にわいて出る」「植物は土を食う」「血を抜けば病気が治る」など、今日では言うも恥ずかしいようなことが、かつては常識だった。古代から現代まで、世界的に強く信じられてきたさまざまな「思い違い」は、どのように正されていったのだろうか。科学研究者6人がやさしく解説する。
本書では風という観点からいくつかの現象を取り上げ、春夏秋冬の季節に分けて説明している。
本書では、「カッツの太鼓の問題」の理解を目標として、漸近挙動の一端を、やさしいことはていねいに詳しく解説し、むずかしいことについてはその雰囲気を紹介したものである。
本書は、とくに著者が感銘を受けた物理学者たちを集めて、構成したものである。テーマごとに二一人の物理学者を収めた。
本書は、化学への応用を目的として熱力学を学ぶ人のために書かれたもので、とくに初めて熱力学を学ぶ学生諸君のための入門となるよう心掛けてある。そのために、全体として記述を丁寧にし、かつ式の誘導も親切に記している。
身の回りの熱から、ブラックホールのエントロピーまで、なっとくしながら理解できる。熱と温度はどう違うのか?エントロピーとは?マックスウェルの悪魔はなぜいないのか?まだ、もやもやしている人に最適の再入門書。
「大和」、「武蔵」などに装備されていた徹甲弾や装甲鈑の性能は世界に冠たるものと製鋼技術者として自負してはいた。第二次大戦では艦隊同士が激突して砲戦を交える決戦に遭遇しなかったので、この点を実証する機会もなかった。米軍は、終戦直後に来日して海軍の技術を克明に調査するとともに弾丸や甲鈑を米国に持ち帰り、実射を含む各種の試験を実施。その報告書類が機密保持期間後ワシントンの国立公文書館で開示された。日本海軍が実施していた製鋼作業の実態、製品の性能とともにベールに包まれていた「外国の甲鈑や弾丸との性能比較」も極めて正確に記載されていた。本書はこれらを本邦初公開する。
学部3、4年生がこれから卒業研究や大学院の志望先を選ぶ際に役立つ入門書。原子レベルやナノスケールよりも、物質の巨視的な外形に重点を置いて述べている。
物理化学は、化学の基本となる法則や理論を対象に研究する分野である。これらの基礎を理解することは、化学を、あるいは物質について学ぶ上できわめて重要である。本書はこの目的のために、理系学生を対象に書かれた大学初年度の教科書あるいは参考書である。