多くの関心を集めている学問分野の社会学。あらゆる方向に向かって触手を伸ばしつづけている現代の社会学の全貌を捉えるために、本書は見開き構成で簡潔明快にその基幹部分を解説していく。好評既刊の内容を最新情報にアップデートするとともに、より現代的テーマもとりあげて生きた社会学の現在を伝える。
女性が管理職になれない/なりたがらないのはなぜか。各種統計やインタビューから、職場が抱える構造的な問題、女性の心理的な葛藤、待遇面・役割面での格差や差別などの要因を検証して、多様性を生かすための新たなリーダーシップ像の確立を訴える。
序 章 女性と管理職をめぐる現状 大沢真知子
1 ジェンダー・ステレオタイプ
2 評価者に存在するジェンダーバイアス
3 性差を超えた新たなリーダーシップの導入が求められている
4 日本はいま、時代の転換点に立っている
第1章 女性の昇進を阻む心理的・社会的要因 坂田桐子
1 女性の昇進意欲に関する先行研究の知見
2 ステレオタイプ
3 好意的性差別
第2章 女性管理職の声から考えるーー管理職志向の変化と職場重視モデル 大槻奈巳
1 管理職志向を職場重視モデルから考える必要性
2 新入社員の管理職志向
3 若年層男女の管理職志向
4 管理職になってみてーー女性管理職の事例
5 真の女性活躍のために
第3章 性差を超えた新たなリーダーシップ構築を 本間道子
1 関心の高さと現状の低さ
2 権力・権威志向ではないーー進化心理学から
3 リーダーシップ役割ーー役割不適合性理論
4 現場では何が起きているか?
5 職場ではリーダーシップに男女の差異はあるのだろうか
6 社会通念との闘いーー社会的バリアを超えて
第4章 ダイバーシティ&インクルージョンの必要性とその課題 大沢真知子
1 静かな革命とジェンダー革命
2 日本に起きている静かな革命
3 静かな革命の静かすぎる理由
4 ダイバーシティ&インクルージョン経営
5 女性にも必要な意識改革
なぜみずからの性別に違和感をいだくのか?どのようにして、割り当てられた性別とは異なる性同一性を形成していくのか?「ある性別として生きる」とはどういうことなのか考えてみたい、すべての人におくる一冊。
序章 「ある性別として生きる」とはどういうことかー新たな性別観呈示のために(多様な性に関する諸概念
本書の構成)
第1章 これまでの性別観はどのようにつくられてきたかー本書の背景(性別観をめぐる学校教育領域とマス・メディア領域の立場の違い
これまで性同一性は、何によって形成されると考えられてきたのか
遺伝と環境要因をつなぐ行動遺伝学研究
“病理”としての性的自己の非典型性)
第2章 研究1 双生児データによる性同一性障害傾向の発達メカニズム(小児期から成人期までの性同一性障害傾向の遺伝と環境の影響)
第3章 研究2 多様な性同一性の形成(性同一性の測定法
身体への医学的介入とジェンダー・アイデンティティの関連
典型的性役割とジェンダー・アイデンティティの関連
性的指向の諸側面
他者や社会からの受容とジェンダー・アイデンティティの関連
ストレスコーピング・スタイルとジェンダー・アイデンティティの関連
規定されないものとしてのジェンダー・アイデンティティ)
終章 これからの性別観ー総合考察(多次元モデルからみた性同一性
多様で流動的な性別のあり方)
TVドラマ化された大人気作!
「どうやったらめぐるくんの魅力を最大限に伝えられるでしょうか…!」
めぐるとささめのユニット[ユニコーンボーイズ]がブレイクして、わこの推し活もヒートアップ中!
関係者席を断って、リリイベに数十口(詳細はひみつ)応募するなど、
熱い活動は最推し本人・めぐるくんにさえ止められません?
進撃を続けるユニボには、ささめが愛する”兄貴”からのコラボ動画のお誘いが!
さらに、めぐわこカップルが仕事の現場で会う機会も訪れそうでーー!?
漫画もリアルもドラマ化旋風?
皆の夢が実現していくハッピー増し増し第4巻!
戦争、災害、夢、ジェンダーなど「トラウマ」をめぐる今日的なテーマについて、精神分析に軸足をおく臨床家の粋を尽くした一冊。
序 文……藤山直樹
第一部 精神分析とトラウマ
第一章 フロイトの外傷概念の展開とその今日的意義に向けて……岡田暁宜
第二章 フェレンツィとトラウマ……細澤 仁
第三章 トラウマとビオンーー非表象領域の探究……松木邦裕
第四章 ウィニコットと外傷……関真粧美
第二部 人間存在とトラウマ
第五章 「私」たちのトラウマと罪悪感についてーー「母殺し」から「巻き込まれ型原光景」へ……北山 修・荻本 快
第六章 夢見ることができない、についてーートラウマをめぐる夢の試論……筒井亮太
第七章 戦争とトラウマ……上田勝久
第八章 芸術とトラウマーー三島由紀夫と虐待後遺症……祖父江典人
第九章 災害とトラウマ……浜内彩乃
第一〇章 ジェンダー論から見たトラウマーーヒステリー、ホモソーシャル、女性のエクリチュール……日野 映
トランス男性はどこにいるのか。移行後の実生活に根差して「男性」の範疇でトランス男性をとらえ直すとともに、これまでその存在がまったく想定されていない「男性学」に対して、当事者の視点から新たな見方を提起する意欲作。
はじめに
第1章 トランス男性とは
トランス男性とは
トランスジェンダーの用語
トランス男性の人生
トランス男性の治療
トランス男性が社会的に男性化するときのステップ
第2章 既存の男性学と、トランス男性の不在
男性学とは何だったのか
日本の男性運動の歴史
男性学はフェミニズムと手をとるのか
男性同士で同じものへ向かう
男性学においてトランス男性はどこにいる?
男を男たらしめる、覇権的男性性とは
トランス男性が獲得させられる男性特権
メディアにおけるトランス男性の不在
トランス男性の現状から
トランス男性は弱者男性なのか?
弱者男性論の抱える問題
男性差別の実態
ラディカル・マスキュリズムへの警戒
コラム 『幽☆遊☆白書』から読みとるトランス男性の不在
第3章 トランス男性の発掘
男性外部からのアプローチ
男性内部からのアプローチ
新しい視点から
第4章 第一の切り口:フェミニズムに囚われるトランス男性
なぜトランス男性とフェミニズムは親和性を持ちうるのか
「ピンクの赤ん坊」だったトランス男性
ラディカル・フェミニズムへの接近
トランス男性がフェミニズムに関わり続けることの困難さ
だからトランス男性はフェミニズムと別れなければならない
第5章 第二の切り口:トランス男性は男性学に潜在していたのか
トランス男性は主張しない?
少年と成人男性の対比
男性内部の多様性
トランス男性とゲイセックス
男性ホルモンによる性的感覚の変化
トランス男性の孤立した心理
男性同性愛という歴史
トランス男性にとっての同性愛
ゲイの男性性
コラム 『POSE/ポーズ』に見るトランス男性の不在と、夫人の抱える“名前のない問題”
第6章 第三の切り口:トランス男性の男性性を探して
トランス男性の男性性
Self-Organizing Men--トランス男性によるトランス男性のための本
女性コミュニティにいたトランス男性
女性との差異ーートランス男性の「胸」
ペニスのない男性
トランス性を残したいトランス男性について
なぜ手術要件なしで戸籍変更希望のトランス男性がいるのか
トランス男性の孤独と向き合う
おわりに
参考文献
プログラミング必修の時代に欠かせない、女子&ジェンダーマイノリティのための新しい進路応援ガイド。
国際女性デーに合わせて、3月8日全国発売。
\ITやプログラミングが気になっている人、必読!!/
「女性は理工系に不向き?」「IT分野は男性ばかり?」という不安を吹き飛ばす、
知識とアドバイスが盛りだくさん。読めば力が湧いてくる。
「女子だから」にしばられず、あなたがワクワクする道を進もう!
〈本書の魅力は?〉
◆「なぜ理工系に女子が少ないの?」「IT分野に多様性がないとどうなるの?」という疑問に対して、データを用いながら中高生にもわかりやすく解説。⇒1歩踏みだす勇気が出る!
◆女性ITエンジニアや研究者を含む、16人のインタビューを収録。⇒ロールモデルがきっと見つかる!
◆ITが社会のあらゆる場面で使われ、社会を良い方へ変えてきた事例を多数紹介。⇒ITを身近に感じ、興味が湧く!
◆巻末には「プログラミング学習を今日から始めたい」「仲間と出会えるコミュニティを探したい」といった希望に応える、お役立ち情報をまとめて掲載。⇒次のアクションにつながる!
〈著者はどんな人?〉
IT分野のジェンダーギャップ解消を目指し、女子&ジェンダーマイノリティの中高生〜大学生に無料でプログラミングを学ぶ場を提供しているNPO法人Waffle。
「愛情深く、そして論理的に女性をエンパワーメントしたい。むずかしく捉えられがちなテクノロジーを、お菓子のワッフルのようにポップに」(Women AFFection Logic Empowerment)が名前の由来。
「第5次男女共同参画基本計画素案」に対するパブリックコメントをはじめとした政策提言も積極的におこなう。
〈どんな人におすすめ?〉
◆プログラミングやITに興味がある中高生〜大学生と、その保護者。
◆教育現場で働く人、企業でDXに取り組む人、ITエンジニアの仕事について知りたい人。
= = =
スプツニ子!さんも推薦!!
「この本を読んで、コーディングで未来を切り拓こう。
自分の手で未来を創るって、めちゃくちゃ楽しい!」(帯コメントより)
= = =
文理選択や進路に悩む10代へ。
たくさんのヒントと勇気を与え、カラフルな選択肢を紹介する、新しい未来地図がここに。
やりたいことに性別は関係ない。女子&ジェンダーマイノリティにあらゆる選択肢を!
認知科学の概念「プロジェクション」とは、自分の内的世界を外部の事物に重ね合わせるこころの働きのことである。
プロジェクションには “推し”の存在に生きる意味を見出すようなポジティブな面がある一方で、霊感商法、オレオレ詐欺、陰謀論、ジェンダー規範など、他者によってこころを操られたり自分自身を無意識のうちに縛ったりすることでネガティブな問題を生じさせる面もある。
実際には起きていないことや存在しないものを想像して現実に投射できるがゆえに生まれる「イマジナリー・ネガティブ」を認知科学の視点で考察する一冊。
久保(川合) 南海子 (くぼ(かわい) なみこ)
1974年東京都生まれ。
日本女子大学大学院人間社会研究科心理学専攻博士課程修了。
博士(心理学)。
日本学術振興会特別研究員、京都大学霊長類研究所研究員、京都大学こころの未来研究センター助教などを経て、現在、愛知淑徳大学心理学部教授。専門は実験心理学、生涯発達心理学、認知科学。著書に『「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か』(集英社新書)、『女性研究者とワークライフバランス キャリアを積むこと、家族を持つこと』(新曜社)ほか多数。
あの鬼のモデルとなった人物は? 「約束」や「原初信仰」の謎を解く鍵は?
数々の名シーンを引用しつつ、文学研究者が徹底考察! ファン必読の一冊!!
累計発行部数2,100万部超を誇る大ヒット漫画『約束のネバーランド』。
その意表をつく展開や複雑な頭脳戦といった要素から、「少年ジャンプらしくない」と評されることもある同作ですが、その物語の背景には、多彩な文学作品や宗教に関する膨大な知識が踏まえられていることが窺えます。
本書は、そんな大人気作品「約束のネバーランド」を、気鋭の英米文学者が学術の立場から読み解こうと試みた考察本にして、英米文学・文化への最良の入門書です。
同作の名場面を豊富に引用しながら、数々の謎の核心に迫っていく、ファン必読の一冊と言えるでしょう。
なお、本書はあくまで「週刊少年ジャンプ」編集部から許可をいただいた上で、『約束のネバーランド』を作中の手がかりをもとに、英米文学者の視点から読んだ、いわば第三者目線での考察本です。
よって、原作者の白井カイウ先生や出水ぽすか先生の真意を紹介した「公式解説本」とは性格が異なります。
加えて、原作の終盤にかけての「読み解き」を含むゆえに、ネタバレを多く行っているので、あらかじめご注意ください。
【本書の主な内容】
・『約束のネバーランド』というタイトルの真の意味とは
・謎を解く手掛かりとなる、幾つかの英米文学作品
・レウウィス大公、バイヨン卿……あの鬼たちのモデルは?
・ソンジュ達の宗教「原初信仰」とユダヤ・キリスト教
・階級、女王、狩り……鬼の社会と似た特徴を持つ国は?
・鬼の言葉とヘブライ語
・レウウィスのペットはなぜ猿なのか
・ジェンダーから見た『約束のネバーランド』という物語の新しさ ほか
【著者略歴】
戸田 慧(とだ けい)
1985年奈良県生まれ。広島女学院大学人文学部国際英語学科准教授。
関西学院大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門はアメリカ文学。
共著書は『アメリカン・ロード 光と影のネットワーク』(英宝社)、『ヘミングウェイと老い』(松籟社)、『アーネスト・ヘミングウェイ 21世紀から読む作家の地平』(臨川書店)など。
エッセイスト・酒井順子氏 推薦!
「ここまで書いてしまっていいの?」と思わせるほどの筆致が清々しい。
部活動での体罰や、勝利至上主義、アスリートのメンタルヘルスなど、近年スポーツに関する様々な問題が浮上している。
この構造を温存させてきたのが、理不尽なことにも従順に従う風土である。
それによって「体育会系」学生は、無理な仕事も拒まないと見なされ、就職活動でも有利に働き、組織の中で重用されてきた側面がある。
しかし、スポーツの価値はそこにあるのではない。
スポーツによって磨かれるのは、論理的かつ戦略的な思考、コミュニケーション能力、そして何より忖度なくフェアにプレー(行動)する精神である。
これらは社会の分断を乗り越え、コミュニティを支える基盤ともなる。
つまりスポーツには、社会を変革する力がある──。
本書では日本のスポーツ界に潜む病根を忖度なく指摘し、スポーツの真の価値を提言する。
【「はじめに」より】
スポーツを通して自分とは異なる他者と出会い、力を合わせて競技する中で、多様性の重要性を理解したり、コミュニケーション能力が高まります。
スポーツを介したつながりは、コミュニティを支える基盤にもなり得ます。また、スポーツによって鍛えられる分析力や行動力、戦略性は、学業やビジネスにも役立ちます。
本書ではこのような「スポーツの多様な価値」を考えたいと思います。
【目次】
はじめに…スポーツは感動の「打ち上げ花火」?/スポーツ観が変われば社会が変わる
序章ー東京五輪の「レガシー」とは何だったのか?…東京五輪検証の意義/勝利至上主義が選手を追い詰める/アスリートのメンタルヘルスを守るために/希望の萌芽
第1章ー子どもが輝くスポーツのあり方…若年層の全国大会は必要ない/フランスの親はなぜ子どもに柔道をさせるのか/自己評価ができれば弱くても続けられる
第2章ースポーツから考えるジェンダー平等…指導者の資質に男女差はない/「数」から「質」へ
第3章ー沈黙するアスリートたち…声を上げる海外の選手たち/毅然とした態度が取れない日本のスポーツ界
終章ースポーツの価値とは何か…スポーツは社会を映す鏡/「体育会系」がもてはやされる時代の終焉/スポーツが文化となるために
おわりに
【プロフィール】
山口香(やまぐち かおり)
筑波大学教授。柔道家。第1回全日本女子体重別選手権大会で最年少優勝。以後10連覇を達成。世界選手権では4個の銀メダルと、日本女子初の金メダルを獲得。1988年ソウル五輪では銅メダルに輝き、翌年引退。シドニー五輪、アテネ五輪で日本柔道チームのコーチを務めた後、日本オリンピック委員会(JOC)理事などを歴任。
今、「女」が選挙で勝つためのキーコンテンツになりつつある!?
与野党を問わず、政治家は女性の存在と女性にまつわる政策を“頼みの綱”にしているのだ。
日本の政治がいかに変わりつつあるのかーー。
女性初の朝日新聞政治部次長を務めた著者が、海外の事例を含めて丹念に取材し、データとともにひもとく。
多様化が進んだ現代では政治家も多様性が求められており、分断を広げるだけでは真の男女平等につながらない。
女性政治家が増えれば〈誰もが〉生きやすい社会になるということを可視化する、新しい論点。
民主主義を機能させるのはあなたです!
【目次】
第1章 地方で芽吹く変化
第2章 女性議員が増えると政治の何が変わるのか
第3章 今、杉並区で起きていること
第4章 女性議員を増やすには
第5章 もっと女性議員を増やすには〜海外編
第6章 国政は変わるのか
【著者プロフィール】
秋山訓子(あきやま のりこ)
朝日新聞編集委員。
東京生まれ。東京大学文学部卒業。ロンドン政治経済学院にて修士、筑波大学にて博士号を取得。
朝日新聞入社後、政治部、経済部、AERA編集部などを経て現職。
政治やNPO・市民社会、多様性・ジェンダーなどを中心に取材。
著書に『女は「政治」に向かないの?』『コーヒーを味わうように民主主義をつくりこむ』ほか。
最近の日本の政治、教育、社会……
ちょっとおかしなことが多すぎませんか?
世の中の動きに、何も言わずに黙ってスルーしていると、
いつのまにか物事がどんどんアブナい方向に進んでいたり、
私たちにとって、日本の未来にとって、とても重要な問題が
きちんとした批判に基づいてしっかり議論されることなく
短時間で決まってしまったりすることが増えています。
どう考えてもおかしなことが平然とまかり通ってしまう
理不尽だらけの日本の社会とどう向き合えばいいのか。
そこに不可欠な、健全な批判でもっと議論を深めるための
正しい「批判のお作法」をどうやって身につければいいのか。
大阪のおばちゃん、谷口真由美と、
奈良のおっちゃん、前川喜平ががっちり対談。
黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題に、
激アツトークで鋭くツッコミ入れさせていただきます!!
【目次】
第1章 「お上意識」が日本をダメにする
第2章 ヤンキーとカオスとラグビーで批判力を磨く
第3章 教育が直面している厳しい現実
第4章 政治が直面している厳しい現実
第5章 憲法が想定した人間を目指す
第6章 批判に疲れた人たちへ
【著者プロフィール】
前川喜平(まえかわ きへい)
元・文部科学事務次官 現代教育行政研究会代表
1955年、奈良県生まれ。東京大学法学部卒業。
79年、文部省(現・文部科学省)入省。94年、文部大臣秘書官。
2010年、大臣官房総括審議官。12年、大臣官房長。
13年、初等中等教育局長。14年、文部科学審議官、
16年、文部科学事務次官。17年、退官。
現在、自主夜間中学のスタッフとして活動しながら、
講演や執筆を行っている。著書に、『面従腹背』(毎日新聞出版)、
『これからの日本、これからの教育』(寺脇研氏との共著。ちくま新書) など。
谷口真由美(たにぐち まゆみ)
大阪国際大学准教授 全日本おばちゃん党代表代行
1975年、大阪府生まれ。国際人権法、ジェンダー法などが専門分野。
非常勤講師を務める大阪大学での「日本国憲法」講義が人気で、
一般教養科目1000科目の中から学生の投票で選ばれる
〝ベストティーチャー賞″こと「共通教育賞」を4度受賞。
TBS系『サンデーモーニング』、朝日放送『おはよう朝日です』『キャスト』、
ABCラジオ『伊藤史隆のラジオノオト』はじめ、
TV、ラジオ、新聞のコメンテーターとしても活躍。
2012年、おばちゃんたちの底上げと、オッサン社会に愛とシャレで
ツッコミをいれることを目的に、Facebook上のグループ
「全日本おばちゃん党」を立ち上
医大の不正入試から、痴漢や「生理の貧困」問題、女性政治家の少なさ等々、女たちが性差別に声を上げる一方で、「男らしさの呪い」から抜けられない男たちのしんどさも。「女は翼を折られ、男はケツを蹴られる」と喝破する著者が、男も女も繊細でいいし傷ついていい、よりよい未来のために声を上げていこう! と元気づける爆笑フェミエッセイ。
リベラリズムの衰退、命の選別、ジェンダーをめぐる攻防……
尽きることのない「不安の時代」を生きるための、心の旅の記録ーー。
東日本大震災から新型コロナの蔓延。日本、そして世界が大きな変化に曝された十数年。リベラリズムの衰退、ジェンダーをめぐる攻防、分断された被災地など、戦後の昭和的な社会の仕組みやそれを支える美徳が崩壊し、人々は不安の時代を生きている。著者がさまざまな現場に足を運び、そこで出会った人の生の声に耳を傾けながら、この社会を生きる意味を問う。新たな時代の扉を叩く、心の旅の記録。書き下ろし文庫版まえがき・あとがきを特別収録!
【目次】
年表
文庫版まえがき
はじめに
第一章 政治は人を救えるか
第二章 ルポ・福島を行く 〜分断された被災地
第三章 変わりゆく知のカタチ
第四章 揺れ動く世界
第五章 ジェンダーをめぐる攻防
第六章 問われる人間の価値
第七章 ルポ・沖縄を行く 〜消えない傷跡
第八章 コロナ禍を生きる
第九章 不透明な時代の幸福論
おわりに
文庫版あとがき
【著者略歴】
姜尚中(カン サンジュン)
1950年熊本県熊本市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。東京大学名誉教授。専攻は政治学・政治思想史。著書に『在日』『悩む力』『母 -オモニー』『心』『アジアを生きる』他多数。
その神話は いま、解体されるーー。
『クレイマー、クレイマー』などの人気映画にひそむ罠とは?
新進気鋭のアメリカ研究者が「イクメン」の文化的イメージを斬る!!
ーーーーー
日常のいたるところで濫用され、消費されている「イクメン」という表現。本書は、自身も子育て中のアメリカ研究者が「イクメン」という言葉そのものに疑義を抱くところから始まる。
日米の保育史と実情を比較するとともに、『クレイマー、クレイマー』や『幸せのちから』をはじめとした誰もが知る映画、雑誌、小説、ビジネス書など、「イクメン」がテーマの日米(英)作品の文化的イメージを分析。その言説が新自由主義と手を組んで「男性の育児」をあくまでビジネス的な観点から評価し、「女性の育児」と区別している事実に迫る。
2022年10月から改正育児・介護休業法により「産後パパ育休」が施行され、23年4月からは育児休業取得状況の公表が義務化。「イクメン」という言葉の流布から10年以上が経ち、再び注目されるキーワードになった今こそ、その意味を構造的に問いなおす。無批判に「イクメン」文化を受け入れてきた日本社会に対する、強烈なカウンターオピニオン!
ーーーーー
私はつねづね、「イクメン」という言葉に違和感を持っていた。
この言葉に込められた「育児をする男性は格好良い」という軽いニュアンスが、どうにも好きになれなかった。
(中略)私は「男性は育児をしなくてよい」と主張しているわけではない。
そうではなくて、「男性が育児をするだけでは不十分である」というのが本書の提起する論点のひとつである。
母親に比べて父親が育児を担う割合が大幅に少ないという日本の現状に鑑みれば、「イクメン」という言葉にはある種の存在意義があったかもしれない。
けれども、いつまでもその言葉に固執していると、見えなくなるものがあるのではないだろうか? (「はじめに」より)
【目次】
第一章 日本の父親は遅れている? 日英版『FQ』を比較する
第二章 アメリカの保育史
第三章 日本における保育と新自由主義
第四章 フレンチトーストの神話を解体する──『クレイマー、クレイマー』
第五章 見えない父親──『ミセス・ダウト』
第六章 黒人の父親と能力主義──『幸せのちから』
第七章 ビジネススキルとしての育児
第八章 ケアする男性、ケアされる男性
【著者プロフィール】
関口洋平(せきぐち・ようへい)
1980年生まれ。フェリス女学院大学文学部英語英米文学科助教。
東京大学大学院人文社会研究科にて修士号、ハワイ大学マノア校アメリカ研究科にて博士号を取得。東京都立大学人文社会学部英語圏文化論教室助教を経て現職。2018年、アメリカ学会斎藤眞賞受賞。専門はアメリカ研究。特に、アメリカ文化における家族の表象について研究している。本書が初の単著となる。