山崎元幹(一八八九ー一九七一)は、一九三一年九月十八日の満洲事変勃発時、南満洲鉄道株式会社(満鉄)の総務部次長で、のちに最後の満鉄総裁となった。山崎が一九二八年から三六年にかけて残した貴重な文書をここに翻刻する。満鉄は事変にどう関与したのか、歴史の空白を埋める満洲事変研究の第一級の史料。上巻は事変前の張学良政権との鉄道交渉関係文書などを中心に収録した。
ユゴー、トルストイ、ホイットマンーー。
青春時代を文学とともに歩んだ池田。
次の時代を担う若き人々に、「読む」ことを通し「希望」を見出し、
「知る」ことを通し「生き抜く力」を湧き出すよう訴え続けてきた。
「読書」を通し青年を薫陶する池田の信念は、やがて創価大学の「中央図書館」へと結実していく。
第1章 いじめられている側に立つーー中央図書館1
第2章 大学は庶民のオアシスたれーー中央図書館2
第3章 「人間之王者」を育てよーー中央図書館3
第4章 君たちが喜ぶためならーー大学の日々1
第5章 アラブとともに、川崎寅雄ーー大学の日々2
第6章 国家悪との死闘、大熊信行ーー大学の日々3
第7章 占領下に灯した核廃絶の炎ーー少年雑誌1
第8章 “マンガの神様”も憧れたーー少年雑誌2
第9章 いっさいの名聞名利なくーー少年雑誌3
識者の声
シンプルでキュートなおり紙作品をセレクト。それらを用いた季節ごとの壁面飾りサンプル集を前半に、おり紙作品のわかりやすい折り方を後半に収録。
画家になりたかった竹芸家ー飯塚小玕齋。
「工芸」と「絵画」の間で苦闘し、
成し遂げた「造形美」を1冊にまとめた決定版!
「竹は自然が最も美しいと思う」
飯塚小玕齋(いいづか・しょうかんさい、1919-2004)は、竹という素材を尊重し、竹ならではの造形美を追求した竹工芸家です。1982(昭和57)年には、重要無形文化財「竹工芸」保持者(人間国宝)に認定され、「用の美」の理念のもと、作品を磨き上げました。父・琅玕齋から学んだ技術を現代的な感性で発展させた作品は、今日の竹工芸の基盤を形成したとも言われ、格調高く、洗練された美しさを有しています。
その小玕齋が、若かりし頃、画家を目指していたことはあまり知られていません。代々竹工芸を生業とする飯塚家の次男として生まれた小玕齋は、幼少期から竹に親しんできたものの、画家を志し東京美術学校油画科(現・東京藝術大学)に入学、画家・藤島武二の教室で、画業の研鑽に励みました。しかし、父から竹工芸を継承すべく修行をしていた長兄・幹雄が1943年に他界。戦後復員ののちは、画家を諦め、琅玕斎の指導のもと、竹工芸の道へ進むこととなります。竹工芸家としての初期の主な発表の場であった日展への出品作品は、竹を素材にしながらも、具象的・抽象的表現を取り入れた、絵画研究を下地とするものでした。ところが、竹という素材と向き合うなか、そのような鑑賞を主体とする作品ではなく、使用することを一義とした「用の美」の追求こそ本来の竹工芸の仕事ではないかと思い至ります。
本書は、飯塚小玕齋の生誕100年を記念して、太田市美術館・図書館にて開催される「太田の美術vol.2「生誕100年 飯塚小玕齋展ー絵画から竹工芸の道へー」の公式カタログとなります。同展は、非凡な画才を感じさせる中学校時代のスケッチから東京美術学校時代の卒業制作、そして竹工芸に絵画的な表現を取り入れていた時期の作品を経て、「用の美」へと至る晩年までの仕事を約30点の竹工芸作品と資料によって振り返るものとなっており、本カタログにはそれらの図版や資料を収録しています。
さらに本書では、展覧会出品作品(絵画、竹工芸)にかぎらず、飯塚小玕齋が主な発表の場とした日展、日本伝統工芸展、現代工藝展出品作品を可能なかぎり図版として掲載。さらに、飯塚小玕齋の東京美術学校時代の同級生であった画家の野見山暁治氏のインタビュー、長女・飯塚万里氏の当時を振り返ってのエッセイ、担当学芸員の同展にあたっての論考も収録します。
飯塚小玕齋のキャリアを一望にできるレゾネ(全作品集)として、また、「工芸」というジャンルがはらむ「用の美」と「鑑賞の美」との葛藤の歴史を、一人の竹工芸家の造形をもとに考察していくものです。
自身の意に反しながらも絵画から竹工芸の道へと邁進し、挑むようにして素材と向き合い、工芸とは何か、美とは何かを真摯に問い続けた飯塚小玕齋の歩みをご覧ください。
大学図書館支援機構(IAAL)が年2回実施する「IAAL大学図書館業務実務能力認定試験」の公式過去問題集。
「総合目録ー図書」の過去問題から「初級」の4回分と「中級」の2回分を収録した。
大学図書館職員へ向けた,実務能力研鑽のための書。
第1章 IAAL大学図書館業務実務能力認定試験の設計思想と概要
第2章 「総合目録ー図書初級」過去問題
・第1回 試験問題
・第2回 試験問題
・第3回 試験問題
・第4回 試験問題
第3章 「総合目録ー図書中級」過去問題
・第1回 試験問題
・第2回 試験問題
巻末 解答一覧シート
情報化社会での学校図書館と司書の役割を提言
学校の情報化が進められ,平成13年度末までに全学校がインターネットに接続された.それに伴い,学校図書館へもインターネット端末が導入され,学校図書館の情報化も進められてきている.平成10年に旧文部省より出された報告書においても,「学習情報センター」としての学校図書館整備強化が挙げられている.こうした流れの中で学校図書館における司書教諭の役割は大きくなるが,学校図書館法の一部改正により平成15年度から一定規模以上の学校図書館に司書教諭が必置となる状況においても,司書教諭に対する認識および司書教諭の情報化に対する認識は高いとはいえない.このような状況を鑑み,今後の学校図書館と司書教諭のあるべき姿を具体的に提言した一冊.今後学校図書館で行われるであろうインターネット学習について,情報の検索・評価・収集・提供,著作権処理等の観点から解説した.
魔王の脅威が迫る世界。最果て図書館の館長・ウォレスは、失われた記憶を取り戻すために動き始めるがーー明らかになったのは残酷な真実だった。勇者と魔王の決戦を陰で支えた人々の物語、クライマックスの第2巻!
市役所の行政部門で18年間勤めた後、図書館員となった著者の「図書館は人で決まる」(素晴らしい図書館サービスは優秀な図書館員の育成から)という考えの実践記録。
公共図書館などで取り組まれている児童サービスは、読書支援に加え、子どものリテラシーの育成、
情報活用能力の育成、宿題支援および学習支援、公共性および社会性の育成、親など保護者への支援、
児童福祉の推進など、重要な役割を果たしている。
近年の社会的な課題である少子化対策や子育て支援も含めて、より広い社会的な視野から子どもや
子どもを取り巻く環境についてとらえ、今後の動向も踏まえながら子どもを主軸においた
児童サービスのあり方について論じる。
章末に「考えてみよう・調べてみよう」と「読書案内」の項目を設け、各章の内容の復習、
応用問題として実践できるよう、より学習の理解を深められるように工夫した。
国内外で0歳?18歳の読書を連続的に捉え、読書習慣の形成と継続について、家庭、学校、地域で
総合的に支援しようという傾向がみられる。
このような状況を踏まえ、児童サービスやヤングアダルトサービスに関する国内外の
最新の動向を盛り込み、第3版を刊行した。
背すじがゾーッとするようなたのしいお話。
図書館のコレクションについて,やさしく,楽しく,ちょっとマニアックに考える「マニコレ」第2弾。「図書館をもっと知ってほしい,使ってほしい」という願いを,個性豊かな6人の図書館員が,選書や棚づくりを通して綴ります。
1 あらためて図書館のコレクションを考える
2 やっぱり図書館員は本が好き
●北澤梨絵子
好きな気持ちを応援したい!--まちの誇りをコレクションする/地元企業から見る本づくりの現場とコレクション/手紙のもつ力と図書館からのラブレター
●清野愛子
やってみよう!YAサービス/「読書離れ」ってホント?/こんなYA棚をつくりたい/十代による十代のためのイベント!
●高橋真太郎
図書館の特別コレクション/図書館で一番“貴重”な資料は何?/図書館と書店と住民の幸せな関係/まちじゅうが図書館?/本当に役立つその一冊を
●千邑淳子
ビブリオ・キッチン・スタジオ/自分の好きなように生きよう!/昭和の時代を語るカラーブックスに恋をして/大好きなチョコレートのための棚/視聴覚資料と本が恋をする
●小嶋智美
病院の中の「図書館」と医療・健康情報/ロックな医学文献への旅ーー医学文献データベースをゆるやかに使う/医療・健康情報と公共図書館の司書ーー多治見市図書館 中島ゆかりさん/場末の酒場は究極の図書館であるーー『なんや』店主 西川プヨ明男さん
●大林正智
ボンボン時計は歌う/ゼロヨンコレクションとは何か/カモメ占い/きのこ先生ふたたび