平和な未来に必要なのは、哺乳類の本能を知ることだった
[オス脳ミーム]とは「人類社会に通念として伝承されてきた男性優位の社会脳」のこと。
進化学・生物学の研究者である著者が、
今、世界で起こっている戦争の原因と平和社会への道程を
科学的・社会学的観点から考察した現代人必読の一冊。
ジェンダー平等が叫ばれる今だからこそ必要な
人類と社会のあり方を考える新たな知見がここにある。
前書き
第1章 哺乳類の性淘汰(性選択)[オスーオス闘争]
〜 哺乳類の多くの種ではメスよりオスが大きいのはなぜか?
第2章 色覚遺伝子と性淘汰(性選択)
〜哺乳類の[オスーオス闘争]には恐竜が関与!?
第3章 攻撃性・暴力性を特徴とする哺乳類[オス脳(male brain)]による殺傷性
〜種のためではなく自身の衝動・欲求に依存!?
第4章 [オス脳]はアンドロゲン(雄性/男性ホルモン)によって形成される
第5章 [残存オス脳(residual male brain)]
〜 非・低アンドロゲン下でも[オス脳]は維持される
第6章 [オス脳ミーム(male brain meme)]
〜 オス脳を基盤とした社会に継承されてきた男優位の社会脳
第7章 [オス脳ミーム]を介した人類社会の殺人・殺戮・戦争
第8章 [オス脳ミーム脱構築(deconstruction of male brain meme)]へのヒント:非オス脳ミームの人たち
第9章 [オス脳ミーム脱構築]の実現に向けて:ミームシフト(オス脳ミームから多様性寛容の平和ミームへ)
第10章 [オス脳ミーム]という観点からの人類文化・世界の再構築
後書き:平和vs戦争
参考文献
多くの企業がブランド戦略に取り入れている「パーパス」。
実際の現場では、どう作られ、浸透されているのか。
その実例を紹介する。
この国の生活保障システムは人びとの命と暮らしを脅かしている。所得再分配後に貧困が深まるという〈逆機能〉の存在を指摘してきた著者が、歴史の検討と各国との比較を通じて「男性稼ぎ主」型システムの問題点をあぶり出し、社会のしくみを歪めたアベノミクスとコロナ対策を徹底批判。転換の方途を提言する。
はじめに これでは持続しない
1 問題の所在
2 貧困事情
3 コロナ禍の死亡事情
4 小 括
序 章 生活保障システムの機能と型
1 定義と課題
2 生活保障システムの型ーー政策サイクルにそくして整理すると
3 小 括
第1部 多様性のなかの日本の位相
第一章 「男性稼ぎ主」型の成立と脆弱性
1 政府側はどう見てきたか
2 「男性稼ぎ主」型システムの形成
3 「男性稼ぎ主」型と大企業本位の淵源
4 大企業本位の設計はいかに適用されたか
5 小 括
第二章 「男性稼ぎ主」型の成果とその推移
1 たかが所得、されど所得
2 所得貧困の推移
3 小 括
第三章 生活保障システムの機能ーー税と社会保障の累進度に注目して
1 政府税収の状況と推移
2 社会支出の状況と推移
3 小括に代えてーー貧困削減率の推移
第四章 投資する国と処罰する国ーー子どもを産み育てること、就業すること
1 社会的投資パッケージの展開
2 社会的投資アプローチへの批判と反論
3 「男性稼ぎ主」型の強さと社会サービス
4 小 括
第2部 アベノミクスを検証する
第五章 生活保障をめぐるビジョンの布置
1 福祉国家の実現から自助自立へ
2 政権危機・経済危機下で「安心」の優先
3 民主党内閣の政策と自民党二棚一棚年綱領
4 小括に代えてーー財政健全化への責任感と生活保護バッシング
第六章 アベノミクスはなにをしたのか パート1--社会保障の重点化・効率化
1 生活扶助基準引き下げと子どもの貧困対策法、
社会保障制度改革国民会議報告書
2 一連の骨太の方針と制度改正
3 分配と再分配
4 小 括
第七章 アベノミクスはなにをしたのか パート2--コロナ禍よりもコロナ対策禍
1 コロナ禍が露にした脆弱性
2 コロナ禍への日本政府の対応
3 小 括
第八章 周回遅れから逆走し、苛烈な女性処罰ーー岸田「新しい資本主義」の実相
1 「新しい資本主義」の変遷ーー貧困削減をめぐって
2 アベノミクスから離反したのか
3 小 括
終 章 命と暮らしを守る生活保障システムとは
1 「国の奴雁」たちは何を提案してきたか
2 本書の提案
注
あとがき
引用文献
人名索引・事項索引
フルカラーのイラストとわかりやすい解説で人気の教科書が改訂! 人口統計学・エネルギー資源・プラスチックの生産と廃棄・食品ロス・グローバルな取り組みなど、新しい話題を盛り込み、より時代に即した内容になりました。高校教科書レベル以上の化学・生物の知識がなくても、自然環境や地球環境の基本的事項がわかります。
【目次】
1章 序章
2章 自然科学の基礎
3章 地球システム
4章 地球環境をみる
5章 地球内部のしくみ
6章 地球の大気と気候
7章 地球の物質循環
8章 生態系
9章 生物多様性
10章 地球人口の爆発と人口統計学
11章 地球上の資源
12章 資源・エネルギー問題
13章 地球大気の異変
14章 水質汚濁と土壌汚染
15章 食品と環境
16章 「化学」と環境
17章 プラスチックの利用と環境
18章 廃棄物問題とリサイクル
19章 「経済」と環境
【目次】
1章 序章
2章 自然科学の基礎
3章 地球システム
4章 地球環境をみる
5章 地球内部のしくみ
6章 地球の大気と気候
7章 地球の物質循環
8章 生態系
9章 生物多様性
10章 地球人口の爆発と人口統計学
11章 地球上の資源
12章 資源・エネルギー問題
13章 地球大気の異変
14章 水質汚濁と土壌汚染
15章 食品と環境
16章 「化学」と環境
17章 プラスチックの利用と環境
18章 廃棄物問題とリサイクル
19章 「経済」と環境
生体内で多様な情報を担う糖鎖は、DNA鎖、ポリペプチド鎖に続く「第3の生命鎖」として注目を集めている。受精・神経・免疫・癌・感染などの生命現象における糖鎖の役割を中心に、基礎から最先端のトピックまで解説した本書は、理学・農学・医薬系などの大学院生・研究者必読。
本書では,さまざまな生物や生物の機能を利用したテクノロジーを理解するために必要な生物学の基本事項を中心に解説する。生物学の基礎を学ぶことで生態系の中で生物がどのように生き,ほかの生物とかかわり合っているのか理解することを目指す。単なる知識の習得ではなく,ヒトの生活との関連や生物多様性の重要性などを含め,総合的な基礎知識を身につけ,いろいろな角度から新しい発見ができるような基礎力を身につけよう。
第1部 生物とは何か
1.生物の定義と細胞の構造
2.生体を構成する物質
第2部 代謝
3.炭酸同化と窒素同化
4.消化・異化
第3部 遺伝子と遺伝
5.遺伝子の構造と発現
6.細胞分裂と生殖
7.遺伝
第4部 恒常性の維持と免疫
8.神経とホルモンによる恒常性の維持
9.細胞性免疫と体液性免疫
第5部 生物の機能と生物多様性
10.生態系
11.生物の多様性と環境問題
12.生物機能の工学的応用
近年、野生動物による農林業への被害が深刻化し人身や自然環境への影響、都市への侵入についても懸念されており、被害を防ぐ対策とともに、野生動物の適切な管理が急務となっている。本書は、生物多様性の保全と持続可能性を念頭に、ニホンジカ、イノシシ、クマ、ニホンザル等の生態や行動特性をふまえ、野生動物による被害とその対策、個体数の管理、それらをめぐる社会的課題等を科学的見地からわかりやすく解説する。野生動物の管理をめぐる歴史的な変遷や各種法制度、外来哺乳類の扱い、感染症対策、管理従事者の育成等、幅広い観点から管理のあり方を学ぶ。現場ですぐに役立つ知識や技術を事例とともに紹介しており、大学における関連科目の講義や実習の教科書としてはもとより、自治体などの研修用テキストとしても最適な野生動物管理学の実践的入門書である。
有機農業に取り組む農家(経営体)は現在、全国に約6万9000戸(2020年センサス)。しかし、その63%は65歳以上で、うち7割は後継者がいない。一方で、新規就農者の約20%が有機農業に取り組んおり、先駆者の知恵や技術が失われてしまう前に有機農業技術を伝承することは喫緊の課題である。
本書は「共通技術編」「作物別編」の2巻セット。執筆者は合計350名を超え、所属は農林水産省はじめ、各都道府県の農業試験場、普及センター、各市町村役場、大学や農研機構、日本有機農業研究会、日本有機農業学会、民間稲作研究所、自然農法国際研究開発センター、そして農家も100名以上登場!農文協の機関雑誌『現代農業』に登場する農家たちにも、試行錯誤して磨き上げた農業技術を紹介していただく。
有機農業にはさまざまな農法や考え方があるが、本書はそれらの違いを乗り越えた1冊。ベテランも新人も、農法の違いも関係なく、循環型で持続可能で生物多様性で脱炭素を目指す、すべての農家が有機的に繋がる本という思いを書名に込めた。
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目次
2分冊・内容
第1巻 共通技術編(約1100頁)
■第1部 有機農業とは何か
■第2部 有機農業と炭素貯留、生物の多様性
■第3部 有機農業の共通技術
■第4部 農家の有機資材
■第5部 減農薬の技術
■第6部 話題の有機栽培
*付録 天敵に影響の少ない農薬一覧/有機JASで使える資材一覧/有機農業の推進に関する法律ほか
第2巻 作物別編(約1100頁)
■水稲
■畑作・転作作物
■野菜・花
■果樹
■茶
■畜産
*索引
新しい自然保護の概念を整理し、地球上で生きて行く上で誰もが教養として知っておくべき、「自然保護のための生態学」をわかりやすく解説。自然保護の現場の社会問題や法制度に関心のある学生が読んでも興味がもてる内容とした、これからの「自然保護」の教科書。
シリコンバレーの大物は、みんな「この男」に学んでいる。ジョブズ、ザッカーバーグを超える無敵の男、その全戦略と破壊的思考法にせまる初の本!
陸上植物の代表的な群でのゲノム解析が進展し、それらの比較から、陸上植物の四群(種子植物、シダ植物、小葉植物、コケ植物)では、それぞれ発生様式とその遺伝子制御ネットワークが大きく異なっていることがわかってきた。
本書ではこれらの成果をもとに、植物進化の新しい体系の構築を試みた。現生植物のゲノム生物学、細胞生物学、発生学、形態学の知見に古生物学の知見を融合し、陸上植物全体について包括的に形態と進化を議論した、世界に類を見ない教科書と言える。
生物学、化学、物理学、生命科学、天文学…各分野のトップランナーが集結。最新成果をもとに、究極の謎に出した答えとはー。科学者自筆の宇宙人イラストも収録!
アリの匂いや動きを真似て巣に居候しタダ飯を食うハネカクシ、交尾のためにわずか数十分の命を懸ける雄と寄生先から一生外に出ない横着な雌のネジレバネ、何の意味や役割があるのか全く分からない奇妙キテレツな形をしたツノゼミ…--アリと共生する昆虫が専門の人気学者・丸山先生、無類の虫好きでお馴染み養老ハカセ、生態が謎だらけの寄生虫研究者・中瀬クンによる夢の“虫屋”トリオが、昆虫ワールドの魅力を語りつくす。
扱うテーマは私たちの現代社会が直面している課題に関するものばかりです。動物研究を通して,動物とヒトとを比べることで,こころへの新しい視点が得られるはずです。初学者の関心に沿った構成,かつ大学の入門講義に必要なトピックを厳選しました。
序章 動物心理学のすすめ──こころの謎を動物たちと解いてみよう
1章 脳から探る──こころの基盤は脳なのだろうか? Column1動物心理学の歴史 Column2動物実験倫理
2章 動物の多様性から探る──こころと脳の個人差はどう作られるのか? Column3内分泌かく乱
3章 動物たちが見せる絆から探る──こころが通うとはどういうことか? Column4動物の発達障害 Column5動物心理学研究で使うユニークな行動テスト
4章 動物の社会的葛藤から探る──ヒトはなぜ葛藤し,衝突するのか? Column6不合理な行動で,不条理な世界を生き延びる
5章 動物の感覚・知覚から探る──彼らの感じている世界は我われと同じか? Column7動物心理学研究で使う神経科学的手法
6章 動物の学習から探る──どのように学び,忘れるのか? Column8行動薬理
7章 動物のこころの不調から探る──なぜ悩み,病むのか? Column9ノーベル賞と動物心理学 Column10動物心理学はSDGsにどう貢献しうるか?
地球温暖化がこのまま進んでいけば、異常気象、海面上昇、生態系、健康、食料、水資源などに、多大な影響を与えるといわれている。こうした環境問題は飢餓や貧困、格差や不平等といった社会的な問題にむすびつくことで、人々の生存を深刻に脅かす。「気候正義」という言葉に象徴されるように、「地球が病んでいる」という現状認識には、環境と社会が相互にからみあわせて、グローバリゼーションの功罪をとらえていく視点が重要である。紛争と難民、平和と農業といった、いま注目される問題も含めて、考える手掛かりを多角的に提供する。
問いを持ち続け、より深く考え続けるために
食と農に関する既存概念を覆し、「クリティカル・シンキング」(論理的思考)のための基礎づくりに
◎キークエスチョンで、食べることや農林漁業に関する「当たり前」を、もう一度問い直す
◎サステナブルな社会の実現につながるアイデアを、第一線で活躍する研究者などがデータも交えて丁寧に解説
◎探求に役立つ関連キーワードや、もっと学ぶたまの参考文献・資料で、より深い学びに役立てる
●はじめにー世界の農と食、そして「平和」は、わたしたちの身近な問題
●地球の気候変動
気候が変調をきたしている/環境変動に農業はどう立ち向かうか/立ち上がるZ世代/科学者は地球温暖化をどう解き明かしてきたのかーIPCCを中心に/地球温暖化と世界の取り組み
●生物多様性と農業
「生物多様性」と「生物文化多様性」/生物多様性と外来生物の複雑な関係/生物多様性を守る農林漁業/農業が環境を「つくり」、守る/生きものを守る農業とはートウキョウダルマガエルと中干しの関係
●感染症
農業と感染症の関係/新型コロナウイルス感染症が浮き彫りにした社会病理/人獣共通感染症と越境性家畜感染症
●飢餓と肥満
世界に広がる貧困・格差/飢餓と肥満は同根の問題/世界は貧困と飢餓にどう立ち向かってきたのか/「食堂」が与えてくれるものー日本でも広がった子ども食堂とフード・バンク
●都市化と食・農
都市化する世界/日本の過疎・過密問題はどう進展してきたのか
●紛争と難民
紛争が人権としての食を奪うー難民問題/難民・移民とエスニック食文化/人間の安全保障と紛争/世界は難民問題にどう向き合ってきたのか/アフガニスタンの平和と「水」 中村 哲さんの実践と願い
●平和と食・農
農業で国際協力をする/食への権利と食料主権の実現に向けて/障害がある人と共に歩む農業/エシカルな消費とフェアトレード/2020年のノーべル賞はWFP国連世界食糧計画に/広がり始めた農と福祉と医療をつなぐ取り組み
●未来への提言
小さな農業が次の時代を切り開く/人らしく生きる田園回帰/食と農を学が場を拡げる/一人ひとりが農から「生きる力」を学ぶ/都市(まち)で農業をする/「ノンフォーマル教育」から学ぶ、食と農と私のつながり
●おわりにーパラダイムシフトに向けた深い学びと変える力を
手軽に・つまずかずに、Javaをはじめられる。「オブジェクト指向」の本質とおもしろさが理解できる。実務で役立つ基礎と要点をひととおりマスターできる。学習中にぶつかる「なぜ」「どうして」が必ずわかるから、難所のオブジェクト指向もスッキリわかる!
序章 人口縮小! でも、生き心地の良い明日のために(遠藤)
第1部 人口縮小! 社会を俯瞰する
1章 人口縮小社会・日本のいま(金子隆一:明治大学政治経済学部特任教授)
2章 人口縮小と時間の中で孤立する人びと(遠藤)
3章 人口縮小社会における都市と地域と〈幸福〉(遠藤)
第2部 人口縮小! 何が問題? どう解決?
4章 人口縮小社会をケアするのは誰か(落合恵美子:京都大学名誉教授)
5章 このままでは衰滅する(大沢真理:東京大学名誉教授)
6章 人口縮小問題とイデオロギーとしての「家族主義」(伊藤公雄:京都大学名誉教授)
7章 人口縮小社会におけるキャリア形成(武石恵美子:法政大学キャリアデザイン学部教授)
第3部 人口縮小! 医療に何ができる?
8章 人口縮小と生殖医療(石原 理:女子栄養大学栄養学部教授)
9章 人口縮小社会における高齢者(荒井秀典:国立長寿医療研究センター理事長)
10章 人口縮小社会と子どもの生命(水口 雅:東京大学名誉教授)
第4部 人口縮小! 技術に何ができる?
11章 人口縮小社会の中での「こども施設」(山田あすか:東京電機大学未来科学部教授、斎尾直子:東京工業大学環境・社会理工学院教授)
12章 多様性が開くインクルーシブな未来社会に向けて(浅川智恵子:日本科学未来館館長)
13章 人口減少社会におけるモビリティ(鎌田 実:東京大学名誉教授)
終章 未来への贈り物(遠藤)
私たち人間がやっている行動や、築いてきた社会・文明によって生じた物事は、ほとんど昆虫が先にやっている。狩猟採集、農業、牧畜、建築、そして戦争から奴隷制、共生まで、彼らはあらゆることを先取りしてきた。特に面白いのは繁殖行動。相手と出会うため、あの手この手を使い、贈り物、同性愛、貞操帯、子殺し、クローン増殖と何でもアリだ。どうしても下に見がちな私たちの思考を覆す、小さな生物のあっぱれな生き方を気鋭の研究者が大公開!