本書は、分裂病が軽症化し、境界例が増加している状況の中で、不明確になった神経症にいかに対応すべきかを探ろうと編まれたものであり、そのために、第一線の臨床家がさまざまな立場から、具体的な治療経過を公開したものである。
戦略・組織・情報。日本の企業経営を考える、わが国初の「個人」年報。
病院が雑踏に見えることがある。ぼくは、「雑踏の医療」と呼んでひとりで頷く。大学病院や一流の病院に比べると、設備、技術、研究、治療などいろいろの点で随分と劣ると思う。でも雑踏は雑踏なりのよさを持っているのではないか,と思ってこれらの文章を書いてみた。
米国で主流をなすシステム論の立場を取ると否とにかかわらず、精神医学・臨床心理学領域で、家族を視野にいれない臨床は、今や考えられない。本書は、さまざまな家族療法理論により、あるいは独自の経験と技法により、そしてまた病院や相談機関などいろいろな場面で家族にかかわってきた臨床家による実践記録であり、そこにみられる理論の検証と技法の適用、種々の条件による限界とその対応はすべての臨床家に限りない示唆を与えてくれる。
本書は、特にこれから結婚される方、結婚を前提として付き合っている恋人のいる方のために書いたものです。性に対する正しい知識、妊娠や出産について、あるいはそれ以前の思春期のあり方なども含めてわかりやすく書いたものですから、そういった方々にぜひ読んでいただきたいと思います。
古き良きセンス・オブ・ワンダーに愛を込めてノスタルジックに展開するSFシネマ・クリティック・ノヴェル。この驚異の時間旅行で、キミはSF映画の真髄を見る。
この本は、将来、幼稚園、保育所、養護施設などに勤め、多くは「母親」となる、保育科女子学生のための精神衛生の講義をまとめたものである。
大転換期を迎えるアメリカ社会の危機的変貌の実態を統計的・経済学的に鋭く分析。家庭や仕事、雇用はどう変わるか。教育や老後はどうなるか。人間の一生を6段階に分けて、《いかに生きるか》の条件を徹底追究。
心身医学はストレスの増大する現代において、ますます臨床医学の基幹としてその重要性が認識されつつある。しかし臨床の場でそれを実践するには、多くの協力・理解と経験が必要となることはいうまでもない。今回、私どもは心身医学を実践している経験を生かして、看護婦を主体に「心身医学的ケアとその実践」と題したテキストを出版することにした。
思春期やせ症の多発や境界例などの新しい病態の登場により、従来の治療方法を超えた技法が要請されるに至った。こうした病態に対処した臨床指導書として、ウィニコット、アブラハム、サリヴァン、マーラー、ガントリップ、ジェーコブソンの理論と技法を収めたのが本書の初版であった。今回の増補に当っては、新たにエリクソン、マスターソン、バリント、ビオンの理論を補い、それの実地臨床への適用を初版同様に具体的な事例をとおして紹介することにより、名実ともに精神科医・心理臨床家必読の書となった。
本書は、「栄養学各論」のテキストとして、対象別およびいろいろな条件下の栄養を豊富な図表を用いて平易に解説したものである。