「いのち」は誰のものか?ヒトは、進化心理学者のいうように遺伝子で「こころ」すら決められ、もともと不平等に生まれついているのか。学校教育には限界があるのか。子どものためにその遺伝子を改造することは許されるのか。遺伝子の権利は誰のものか…遺伝子をめぐるさまざまな難問題の核心を、気鋭の研究者たちが徹底的に掘り下げてゆく。
英語抽象名詞の可算性に関して解明すべき問題点を整理し、先行研究の主張を検証した。「適切な文脈があればすべての名詞は可算・不可算のどちらでも用いられる」と「不可算抽象名詞は修飾を伴うと不定冠詞と共起する」の2つの主張についてアンケート調査およびコーパスデータにより支持されないことを示した。また、抽象名詞が可算解釈を得るメカニズムを調べ、英語学習辞典の可算・不可算表記の問題点を指摘し改善案を提示した。
経営・経済、法律・政策、人間生活と多様な分野を網羅している学部の教員がそれぞれの専門領域の問題意識と研究成果を社会に問う。
●本書の著者D・W・ウィニコット(1896-1971)が亡くなってからほぼ半世紀になるが,最近になってもウィニコットに関する新しい書物が内外で続々と出版され,その関心は衰える気配がない。生前からウィニコットは世界各国に招かれて講義や講演を行い,ラジオ番組を持つなど,臨床家から一般の人にいたるまで幅広く知られていたが,没後久しいにもかかわらずこれだけの注目を得ているのは,後述のように,彼の発想のなかに同時代には容易に理解されない,時代を先取りした視点があったからでもあろう。また,ウィニコットへの今日の注目は,単純な理想化によるものではなく,そのさまざまな側面や複雑さを見つめながらそこから学ぼうとする,以前よりも成熟した受容になっているように思える。
本書『遊ぶことと現実(Playing and Reality)』(原書1971年)は,ウィニコットの生前に編集されたものとして最後の論文集である。それ以前の,各時期の多様な臨床論文を集めた観のある『小児医学から精神分析へ』(1958)や『情緒発達の精神分析理論(原題:成熟の過程と促進的環境)』(1965)とはやや違って,移行現象と中間領域を扱った論文を中心に選ばれており,晩年を迎えたウィニコットの,ひとつのテーマを明確に打ち出そうとする意図がうかがえる論文集である。
●目次
謝辞
序論
第1章 移行対象と移行現象
第2章 夢を見ること,空想すること,生きること──一次的解離を記述するケース・ヒストリー
第3章 遊ぶこと──理論的記述
第4章 遊ぶこと──創造的活動と自己の探求
第5章 創造性とその諸起源
第6章 対象の使用と同一化を通して関係すること
第7章 文化的体験の位置づけ
第8章 私たちの生きている場所
第9章 子どもの発達における母親と家族の鏡ー役割
第10章 本能欲動とは別に交叉同一化において相互に関係すること
第11章 青年期発達の現代的概念とその高等教育への示唆
終わりに
文献
解説
訳者あとがき
索引
これから資産運用を始める人のために、運用の基本からベストな商品選びまで、オールカラーでやさしく解説。
「資産運用とは何か?」「資産運用する必用があるの?」から始まり、リスクとの付き合い方、金融商品の解説、ライフプラン別の制度の活用方法などを紹介。
巻頭や各章の冒頭には導入マンガを掲載。主人公と一緒に資産運用について学びましょう! 最新の制度変更についても解説した、改訂版。
1on1、OKR、同一労働同一賃金……
最新キーワードをコンパクトに解説!
働き方、そして働くことについての価値観が多様化するいま、
旧来の「人事の常識」が通用しない場面が増えています。
コロナの影響によるリモートワークの定着。
働き方改革関連法、パワハラ防止法、女性活躍推進法改定など、新たな法律の枠組みの登場。
通年採用の普及やシニア雇用など、様変わりするキャリアや組織のあり方……。
次々に登場するこうした新しい「人事の常識」について、わかりやすく紹介したのが本書です。
人事部に配属された若手や、異動してきたひとたち、
「新しい言葉についていけない」職場のマネジメント層でもわかるように、
重要なキーワードを短く、ビジュアルに解説。
この1冊でひととおりの知識が身につきます。
第1章 採用と人材の戦力化
第2章 育成と能力開発
第3章 組織開発と関係性構築
第4章 人材マネジメント
第5章 働き方とキャリア
専門家としての科学技術者の役割を問い直し、市民に開かれた新しい科学技術のあり方を追求する。
糖尿病性腎症(以下:腎症)は透析療法導入の原因疾患では最大のもので、新規透析導入の約40%を占めています。
腎症の重症化を予防するには、多職種連携による早期からの患者支援と治療が重要です。
本書では、各職種の役割を示した上で、患者の状況に合わせた具体的な支援を詳しく述べています。
患者が自分の病状を理解し、セルフケアを続けていけることを目標にした支援が理解できます。
こころの襞の解きほぐしー子どものかすかな動きが告げる世界の豊かさに気づくこと。現象学の視点から教育現場に長年関わってきた著者が、そのエッセンスをやさしく説く。
関係性からの再構築。40年以上前の概念拡張論争から問い直す。あのとき、一体どういう未来が見いだされていたのか。顧客概念の刷新にまで迫る、マーケティング研究のまったく新しい可能性。
認証取得企業、コンサルタント、審査員の視点から事例を詳解!食品安全MS取得までの経過を解説!食品安全MS構築に必須のマニュアルを掲載!企業、コンサルタント、審査員が各々の視点からコメント!食品安全MS構築に必要な関連知識を収録。
予測困難な時代を生きる子どもたちに向けて、学校教育で「生きる力」の育成が求められているが、本書では「音楽科でどのように生きる力を育むか」に迫る。これから求められる授業づくりはもちろん、教師のマインドにも触れており、指導に悩む音楽科教諭にとって心強い味方になる一冊。
はじめに
第1章 学校教育で大切にしたいこと
学校に来るってすごいこと
学校について考える
「自分を受け入れてくれる場所」の実現
「会いたい人がいる場所」の実現
「ワクワクする楽しいことがある場所」の実現
学校で育つ多様性
多様性を考えてみよう
子ども一人一人のよさを見つけよう
音楽の授業で多様性を考えてみよう
コラム こんなこともありました!
未来を生きる子どもたちの育成
生きる力って何だろう?
予測困難な未来に向けて
音楽の授業で変化に柔軟な思考力を身に付けよう
第2章 音楽ってどんな教科?
これからの音楽
思考を広げて表現を深める
実践を見つめてみよう
生きていく力を身に付ける音楽教育
音楽科教育とエージェンシー
エージェンシーって何だろう?
エージェンシーが育つ授業づくり
安心できる居場所づくり
結果ではなくプロセスを
エージェンシーが見える瞬間
コラム 担任の先生の存在
コラム 音楽会での記録
音楽科教育で広がるコミュニティー
音楽と創造性
他教科とのつながりを視野において
第3章 教師に必要な心得
自分の心を整えるために
子どもたちのポジティブを探そう
教師が元気=子どもも元気
パートナーシップ(partnership)
失敗に学ぶ
子どもの変化を見つける視点
当たり前ってすごい
一人一人の子どもに合わせて
ネガティブな感情はちょっと我慢
音楽で変化を見つけよう
子どもの変化を促す言葉掛け
第4章 授業デザイン
年間指導計画の大切さ
年間指導計画って必要?
系統的な学びの視点で題材配列を見つめよう
教材研究の進め方
指導案ってどうして必要?
教材で子どもたちを育むために
授業の組み立て方【常時活動の視点から】
学校生活を豊かにしていく言葉掛け
おわりに
大人になるとは何か,学校経験をどのように生かして生きる力を身につけるか.
社会の状況が悪化し,子どもたちの生活がますます困難になっている現在,この現実に抗し,排除に加担しない学校と教育の可能性を追求する.文化住宅街の子ども,進路選択,フリーター調査,養護施設など困難な環境に置かれた子どもの実態に迫る.教育社会学に投じられた貴重な一冊.
オンデマンド版として発売中:Amazon・楽天ブックスネットワーク・三省堂書店のみの取り扱いとなります。
序論 格差・貧困の拡大と社会的排除
第1章 都市流入者の地域形成と大人への移行過程
第2章 大人になるー下町の中学生の学校生活と進路選択
第3章 貧困・生活不安定層における大人への移行過程
第4章「自然な移り行き」と「投資・配慮と努力」
第5章 社会の底が抜けるー住居喪失経験者の語りから
第6章 排除する学校・教師
第7章 児童養護施設と学校教育
第8章 排除に抗する学校・教師
2018年に全面改定されたJIPデータベースの解説をするとともに,今回の更新で充実度が増したサービス産業の生産性の計測結果を用いて,医療,教育,人材紹介といった諸外国に比べて労働生産性が低水準な分野の我が国の現状を分析するとともに政策提言を行う.
はしがき(深尾京司)
第I部 サービス産業の生産性計測ーーJIPデータベースの構築
第1章 JIPデータベース2018の構築
--概要と推計方法(深尾京司・池内健太・乾 友彦・金 榮愨・権 赫旭・田原
慎二・徳井丞次・牧野達治・松浦寿幸・宮川 努)
第2章 サービス産業における労働生産性上昇の源泉
--JIPデータベースを用いた産業レベルの実証分析:1955-2015年(深尾京
司・牧野達治)
第II部 市場型サービス産業の生産性ーー生産要素投入・技術革新・需要の特性
第3章 資本蓄積の低迷と無形資産の役割
--無形資産から過少投資論を考える(宮川 努・石川貴幸)
第4章 中小企業人材の生産性向上
--都市から地方への人材紹介の試み(川口大司・川田恵介)
第5章 人工知能・ロボットと生産性
--サービス産業における新しい自動化技術の利用(森川正之)
第6章 日本家計の余暇行動
--時間制約に着目したサービス消費の分析(阿部修人・稲倉典子・小原
美紀)
第III部 非市場型サービス産業の生産性ーー医療・高等教育・女性と仕事
第7章 医療サービスにおける質とコスト
--トレード・オフと効率性の計測(杉原 茂・川渕孝一)
第8章 人的資本の経済効果
--高等教育は生産性・イノベーションを高めるか?(乾 友彦・池田雄哉・柿埜
真吾)
第9章 不妊治療と労働生産性
--治療活動と仕事の両立のために(小塩隆士・臼井恵美子・光山奈保子・
平河茉璃絵)
第IV部 サービス産業の生産性向上策ーー資源配分・経済集積・政策
第10章 アベノミクス下のビジネス・ダイナミズムと生産性上昇
--「経済センサス活動調査」調査票情報による分析(深尾京司・金 榮愨・
権 赫旭・池内健太)
第11章 サービス産業の空間分布ーーそのメカニズムと実証研究(中島賢太郎)
終 章 サービス産業の生産性向上策(深尾京司)
限りある資源、美しい地球を次世代につなげていくために、私たちは今、何ができるだろう?「食」「自然」「暮らし」「心」「住」の5分野からさぐる未来への可能性。
買って地区大会で戦うか、売って全国大会へ行くか。いまやビジネスは業種の垣根を越えた「異種格闘技戦」