日本中世史研究40年、学校経営15年と、研究・経営の両面に携わってきた著者。校長・理事長の任にあった豊島岡女子学園では、戦国武将の領国経営や生き方を拠り所に、学校運営にあたり、女子御三家(桜蔭・雙葉・女子学園)と肩を並べる難関大合格実績(最多の年で東大41名)を挙げている。
戦国時代は、つねに戦争と死という極限状況にあったという点で、史上最も過酷な時代であった。武将たちは、その判断を誤れば自分だけでなく、家臣とその家族をも破滅に追い込む。それだけに、彼らの活躍や言葉の中に、現代人の困難や挫折を乗り越えるヒントがある。
本書では、著者の専門の中世・戦国武家社会研究やNHK大河ドラマの監修、女子校経営での経験から、人材育成やマネジメントなど、現代の組織において実際に役立つ、戦国武将の知恵・発想・戦術、ひいては人間力を探ろうとするものである。
目次
第1章 時代を拓いた天下取り三人の頭脳
第2章 将たる器
第3章 戦国大名の人材登用と育成
第4章 名将の人を動かす極意
第5章 働き方の知恵
戦国武将列伝シリーズ第10弾!
諸氏を従え甲斐を統一した武田氏と、それを支えた一門・家臣団。
激しい勢力争いを繰り広げた小笠原・諏方・木曽・高梨・市河・依田ら信濃国衆たち。
武田信玄・上杉謙信の争い、織田信長の侵攻、そして天正壬午の乱を経て生き残りを図った武将たちの消長を活写する。
武田信虎・信玄・勝頼・山県昌景・小笠原長時・村上義清・真田幸綱・諏方頼重ら52名を収録。
武田信虎ーー武田家を戦国大名に押し上げた勇将 海老沼真治
武田信玄ーー数々の逸話を残した甲斐の英雄 海老沼真治
武田勝頼ーー時代に背かれた悲劇の名将 海老沼真治
小山田信有・信茂ーー御譜代家老をつとめた武田家重臣 小佐野浅子
穴山信友・信君・勝千代ーー武田一門の国衆として苦悶しつづけた一族 深沢修平
大井信達ーー乱国の甲斐を生きぬき歌を愛した信玄の祖父 深沢修平
今井信元ーー武田信虎に最後まで抗った反骨の一族 深沢修平
山県昌景ーー愚直に信玄に尽くした「赤備えの猛将」の実像 深沢修平
馬場信春ーー“働き比類なし”と賞された武田家宿老 海老沼真治
内藤昌秀ーー信玄の信頼厚き西上野郡司 金子裕太郎
春日虎綱ーー『甲陽軍鑑』の原作者とされる北信濃支配の要 平山 優
小笠原政秀ーー南信濃戦国史の扉を開いた人物 花岡康隆
小笠原定基ーー内外から一目おかれた故実家 村石正行
小笠原長時・貞慶ーー国を追われた信濃最後の守護 村石正行
小笠原信貴・信嶺ーー信濃戦国史の“勝者” 花岡康隆
仁科道外ーー一族の盛衰を決定づけた仁科氏の重鎮 逸見大悟
諏方頼満・頼重ーー武田氏に立ちはだかった信濃屈指の名族 平山 優
高遠頼継ーー諏方氏惣領を目指した野心家 長谷川幸一
藤沢頼親ーー信玄に立ち向かった伊那衆の有力者 村石正行
木曽義康・義昌ーー信濃西部を領した大身衆 村石正行
下条信氏・頼安ーー美濃・三河にまで勢力を広げた境目の国衆 平山 優
知久頼元・頼氏ーー明治維新まで続いた数少ない信濃国衆 平山 優
高梨政盛ーー関東管領を討った北信濃の雄 花岡康隆
高梨政頼・頼親 --信濃最北の国衆 降幡浩樹
市河信房ーー武田・上杉両家の狭間を生きた武将 西川広平
島津忠直ーー大勢力の狭間で翻弄された北信濃の雄 中村亮佑
須田満親ーー上杉景勝の信頼厚い海津城代 原田和彦
村上義清ーー「武田信玄を二度破った武将」の実像 花岡康隆
屋代政国・正長・秀正ーー戦国乱世を泳ぎきった村上一族の名門 平山 優
室賀信俊・満正・正武・満俊ーー諸勢力に翻弄された村上氏の一族 平山 優
真田幸綱・信綱ーー没落から再起した不屈の父子 平山 優
真田昌幸ーー天下人に警戒された「表裏比興の仁」 平山 優
祢津常安・昌綱ーー武田・北条・徳川・真田を渡り歩いた滋野一族の名門 山中さゆり
依田信蕃・康国ーー家康の信頼厚い天正壬午の乱の功労者 平山 優
イギリスの女兵士はなぜ日本軍捕虜の面前で全裸のまま平気でいられるのか、彼らはなぜ捕虜に家畜同様の食物を与えて平然としていられるのか。ビルマ英軍収容所に強制労働の日々を送った歴史家の鋭利な筆はたえず読者を驚かせ、微苦笑させながら、西欧という怪物の正体を暴露してゆく。激しい怒りとユーモアの見事な結合と、強烈な事実のもつ説得力のまえに、読者の西欧観は再出発をよぎなくされよう。
聖職者志望の青年コルの旅の連れは、「お嫁さんにしてほしい」と迫ってくる賢狼の娘ミューリ。海賊の島から出た二人は、嵐に巻き込まれウィンフィール王国の港町デザレフにたどり着く。
教会が機能していないその町で、コルは「薄明の枢機卿」と呼ばれ、まるで救世主のような扱いを受けることに。
そしてコルはミューリの求愛に向きあうべく、自らを「兄様」と呼ぶことを禁止し、関係を変化させようとするのだった。
そんなコルたちの前に、イレニアと名乗る商人の娘が現れる。彼女はなんと羊の化身であり、“ある大きな計画”に協力してほしいと持ちかけてきてーー?
どんな人生であろうとも、そこには尊く深い意味が隠されている。あなたの生きる意味、 使命、本当の喜び……をガイドする、“生きること″への祝福に満ちた「輝ける生命のメッセージ」。
オーケストラ・マーチとして定番の「ラデツキー行進曲」は、ヨハン・シュトラウス二世の父ヨハン一世が作曲した最大のヒット作です。ボヘミア出身でオーストリア軍に従軍したラデツキー将軍が、北イタリア独立運動の鎮圧に勝利した祝典のために書かれました。
作曲者のオリジナル版から離れた様々なヴァージョンが存在するため、全音では初稿版をベースに編曲されたA. ウィンターによるオーケストラ・パートを原本としてスコアを製作。ドブリンガー社の原典版を参照して精度を高めています。作品成立の背景に詳しい解説つきです。
「EI Office」をはじめて使うユーザーが、戸惑うであろうポイントを考慮して、操作を1つ1つていねいに解説。MS Officeと高い互換性、全機能が制限なしに使える「1ライセンス版」付き。
病気や加齢変化が私たちの命を阻みます。しかしそれをある程度予防することが可能です。具体的には、日々の生活習慣の改善と、疾病の早期診断を目指した定期的な検診や健診です。健診医は受診者の適切な健康管理をお手伝いしなければなりません。その目的で、Q & A(質問とその回答)を書き溜めたものが本書です。Qを400項目に絞り、それに対するA(答え)として要点をまとめ、各項目ごとに「健診医からコメント」としてテーマの問題点、対応の仕方を解説しました。またAとともに窓口となる担当科を示しました。読者の健康増進に役立つものと期待します。
口絵:皮膚科疾患付図
健康管理の心得
はじめに
1.健康管理Q&A:400項目 目次
Q:001〜Q:400
2.症状および疾患・事項別にみたQ&A
3.健康管理Q&A項目
4.本文中用語解説(Qe)
5.検査値の読み方
索引
著者略歴
学者ながら右大臣に昇進、無実の罪で太宰府に左遷された菅原道真(845〜903)。藤原氏が権力を恣にし始めたこの時期、紀伝道を家業に歴史と漢文を教える道真は英邁で名高く、宇多天皇に見出され異例の出世を果たす。遣唐使廃止など重大な国政にも関与、天皇の思惑に乗り皇子に娘を嫁がせるが、藤原氏の策謀により都を追われた。本書は、学者、官僚、政治家、漢詩人として、多才が故に悲劇の道を辿った平安貴族を描き出す。
季刊考古学169 特集 よみがえる日本列島の古墳時代
文化財保護法にみる古墳の保存と活用ー整備の方向性ー(小野友記子)
日本列島における盛土構造物の保護と整備の考え方
「整備遺産」としての保存と活用(西光慎治)
妙見山 1 号墳(小野隼弥)
森将軍塚古墳(小野紀男)
雨の宮古墳群(福永 徹)
柳井茶臼山古墳(大岡弘明)
大安場古墳群(荒木麻衣)
五色塚古墳・小壺古墳(橋詰清孝)
昼飯大塚古墳(中井正幸)
心合寺山古墳(藤井淳弘)
宝塚 1 号墳(村田 匡)
兜山古墳(深川義之)
千足古墳(西田和浩)
私市円山古墳(廣富亮太)
保渡田古墳群(関屋夕紀子)
ガランドヤ古墳(渡邉隆行)
賤機山古墳(毛利舞香)
二子塚古墳(内田 実)
武蔵府中熊野神社古墳(廣瀬真理子)
牽牛子塚古墳(西光慎治)
【コラム】来訪者視点からの古墳整備(辰巳俊輔)
盛土構造物のリスクと課題ー整備に向けた諸条件ー
地盤工学からみた古墳の構造特性とリスク(三村 衛)
土の力学的視点を取り入れた遺構の維持管理(澤田茉伊)
古代の技術者も地質リスクを考慮したか?(北田奈緒子・井上直人)
遺跡整備にみる水・塩対策(脇谷草一郎)
東アジアにおける王墓の整備事情
中国大陸における盛土構造物の整備ー魏晋南北朝時代の中国陵墓の調査と公開ー(村元健一)
朝鮮半島における盛土構造物の整備(井上主税)
最近の発掘から
縄文時代中期の石棒祭祀跡と弥生時代前期集落ー愛知県設楽町根道外遺跡ー(川添和暁)
学術的泥炭層調査の先駆けー埼玉県さいたま市真福寺貝塚ー(吉岡卓真)
リレー連載・考古学の旬 第27回
瀬田遺跡SZ4500と奈良盆地の社会(山本 亮)
リレー連載・私の考古学史 第18回
歩み,来た道(難波洋三)
書評/論文展望/報告書・会誌新刊一覧/考古学界ニュース
所得課税を題材に「政府の視点」と「納税者の視点」を明確に峻別した上で,時間軸とリスクの二つの側面から,伝統的な租税法理論の再構築を行う。比較法的視座に加え,法と経済学,ファイナンス理論,行動経済学等の知見も縦横に駆使して分析する意欲的研究。
第1編 課税のタイミングの理論と法的構造──政府の視点と納税者の視点の峻別
序 章 問題の所在
第1章 先行研究と本書の視座
第2章 法理論・法制度の形成と到達点──アメリカ法を題材に
第3章 基礎理論の再検討──政府の視点と納税者の視点
第4章 課税繰延への対処策と日本法への示唆
結 語
第2編 租税法理論の理解更新──納税者の視点から
はじめに
第1章 ゼロ金利時代と課税のタイミングに関する基礎理論
第2章 納税者行動の理解の更新
第3章 法人の投資行動と税制
結 語
本書は、一般的な医学的・歯学的知識はもつものの、口唇口蓋裂に関してはこれから学ぼうとする方々を主な対象とし、治療についてより深く知りたい患者や、その両親が読んでも理解できるように書かれたものである。