鎌倉時代は幕府の終焉で幕を閉じる。しかし「鎌倉」はその後も日本の歴史を規定した。本書では、その鎌倉を2つの視点で考える。第1部では、中世後期東国史の大局を語る。第2部では、鎌倉の史跡に宿された記憶を掘り起こす。
大正時代を生きた人々に抉るような傷を与えた大逆事件。時代が再びきな臭さを増す今日、福島泰樹の眼の前に、死者がよみがえり、踊りながら歩き出した。ひらめくナイフの光のように危険な第三十一歌集。
2人に1人はがんに罹り、その75%が65歳以上の高齢者である。今では6割の人々が治癒するが、それでも患者は時として「身体と心の弱者」になってしまう。本書は、がん発生のメカニズムから健康管理、正しい診断と最善の治療、退院後の注意点まで、最新の医学を解説。さらに、高齢がん患者と家族の心をケアするために何ができるか、がんと向き合うための心構えをどう持つか、1万人以上の患者・家族の証言をもとに説く。
はじめに
第1章 高齢がん患者の特徴
1 超高齢社会の訪れ
2 高齢者の定義
3 高齢がん患者の治療
4 高齢がん患者に対する配慮
5 高齢がん患者の心
6 高齢がん患者の療養生活
第2章 がんという病気
1 がんの本態
2 がんの特性ーー浸潤と転移
3 がんの分類
4 遺伝性がん
5 小児がんとAYA世代のがん、希少がん
第3章 健康管理とがん対策
1 がんとの闘い全経過
2 がんの予防ーーゲノムを守る
3 がん検診と特定健診
4 日常診療
第4章 がんと心
1 心を支える闘い
2 深刻な事態に直面したときの心の動き
3 がん治療を受ける患者の心
4 「がんの社会学」研究
5 苦痛・悩み・負担を聞き取る
6 生きる意味ーー「生き甲斐」と「生かされ甲斐」
7 現代の死生観
第5章 治療の準備
1 病院の選択
2 医療スタッフとのつきあい方
3 確定診断への道すじ
4 治療方針の決定
5 インフォームド・コンセント(説明と同意)
6 治療法の選択に迷ったとき
7 セカンドオピニオン(第二の意見)
8 患者支援団体・患者会
第6章 治療の実践
1 集学的治療と標準治療
2 がんの手術療法
3 がんの放射線療法
4 がんの薬物療法
5 がん薬物療法による副作用ーー臓器障害
6 がん薬物療法による副作用ーー全身症状
7 苦痛を和らげる治療・ケア
第7章 初期治療後の診療と暮らし
1 経過観察期への移行
2 自分の暮らしを取り戻す
第8章 進行・再発がんの治療
1 進行・再発がん
2 薬物療法
3 標準治療が困難な場合
4 症状緩和と終末期の治療・ケア
5 やるべきこと、やりたいこと、やれること
6 患者から学んだこと
第9章 がんと情報
1 患者・家族のための情報
2 民間療法・健康食品
第10章 がんと暮らし
1 暮らしを守る
2 家族・周囲との絆
3 経済的負担
4 仕事の悩み
5 行政による医療福祉サービス
第11章 家族の役割と心構え
1 身体と心の弱者
2 家族の心構え
3 最期の看取り
おわりに
文献
フェノロサによって日本の伝統絵画が評価され「日本画」として成立し、岡倉天心らの努力により発展していった。現代篇では、戦前の前衛美術から、21世紀までを扱う。戦前・戦中には富士山や軍人を主題とする絵画を多く制作した画家らだったが、戦争の経験から日本的なものが否定され、新しい道を模索せざるを得なくなった。いま、日本画はどうなっているのか。戦後の人気画家らの作品をはじめ、主要な日本画を多数収載。
開催に反対する世論、政治家の思惑、文学者による批判、地方都市での受け止め方、学校での関連教材の配布や観戦動員、音楽や踊りの経験、パイロット選手の記憶ーー。1964年の記憶を掘り起こし、成功神話を批判的に検証して、遺産の正負両面を明らかにする。
すべての人に光は降り注いでいる。 喜びに満ち溢れている時も、 自らを信じられなくなってしまった時も……どんな自分をも、 変わらず愛し、 赦しつづけてくださっている大いなる存在の光を実感できる一冊。
北日本を中心に、豊かな生態系と美しい景観を保ってきたブナの森。このブナの森は、かつて広く伐採され、質的にも大きく変わってしまった。しかし近年、その豊かさの再評価が進み、生物多様性保全の重要性が社会的に認知されるようになり、ブナの森の伐採に歯止めがかかったばかりでなく、再生への取り組みが各地で始まっている。こうした取り組みでは、その土地独自の生物多様性への配慮が不可欠になる。科学に裏打ちされた、健全で効率的なブナ林復元に必要な技術、考え方を紹介。
建築家の頭の中の「設計」のメカニズムを、構想、計画から基本設計にいたるまで、
段階的に解き明かす実践的建築論。
東京理科大学教授としての知見と、建築家としての実践の融合であり、
同時に建築設計論として広く議論され深められてゆくことも狙っている。
「建築の規則」「建築の条件」に続く坂牛卓の建築論第3弾。
第1章 理念を紡ぐ力
1 現在の建築的ハビトゥス
2 建築理念
第2章 課題を見つける力
3 環境・プログラムを問う
4 社会の意識につなげる
第3章 答えをつくる力
5 答えをつくるための基礎
6 窓をつくる
7 フレームをつくる
8 リフレームする
9 流れをつくる
終章 建築理念を再考する
森有礼、西村茂樹、西周、加藤弘之、中村正直、福澤諭吉ら錚々たる顔触れが集った知的結社・明六社。
本書は、彼らの議論を通して、明治の思想を描き出す。政体、宗教、社会などに関するビジョンや論点を照らし、その内実を照らす試み。
目 次
はしがき
序 章 明治六年の東京物語
土佐の少年、備中の中年女性/論争の海へ/活動のはじまり/「啓蒙」というレッテル
第1章 「ふたり」をつくる/「みんな」をつくるーー森有礼と西村茂樹
公私での苦難/後の華麗なキャリア/「哲学的な論争者」という可能性/「妻妾論」への誤解/森の論点/理想の夫婦という秩序/妾と養子/家と血筋をめぐって/「妻妾論」の実践とその帰結/藩の人/「賊」と「民」/「転換説」/「政府与人民異利害論」--「民権」と漸進主義という二つの焦点/「不平の気」と議会制ーー明治の保守主義の先駆者/「一身にして二生」/「道徳会」の構想/「なかま」としての社会へ
コラム1歴史と革命ーー 箕作「兄弟」
血縁なき二人/麟祥と翻訳/秋坪と教育
第2章 「国のかたち」をつくる、「国」を開くーー西周と津田真道
升子の不安/西周の鬱屈/「大君のモナルキ」と「改革之機」/学者職分論論争/応用哲学のこころみ/情実・秘密・愛敵/料理と国学/歴史意識と国家論ーー「日本国総制度」と徳川合衆国/公議所での活躍/「文明」と欲望を捉える/自由貿易という論点/それぞれの議論のスタイルと政策論/それぞれの死
コラム2統計と国家ーー杉亨二
苦学からの立身出世/統治と為政者への関心/歴史とデータ
第3章 「宗教」をめぐってーー加藤弘之と中村正直
近代日本初のアンチ・フェミニスト?/学者貴族としてのプライド/蕃書調所・開成所/国権論と国富論/民選議員論争/国家と宗教 「米国政教」/女子師範学校での一光景/江戸のメリトクラシー/『西国立志編』/『自由之理』/政治と道徳/論争好きの加藤、争わない中村
コラム3紙幣と市場ーー神田孝平
明六社「通信員」・神田孝平/金融財政政策と議会論/陸奥宗光と異なる歩み
第4章 演説する/翻訳する 福澤諭吉と阪谷素
暗殺の季節/『自伝』の沈黙と「大君のモナルキ」/手段としての明六社/営業戦略としての論争/議論への不信/久坂玄瑞との思い出/旅と漢詩/「孔孟の道」の延長線/欲望と気力/儒者から見た政治/会議・公論/演説・翻訳/「自由」のエネルギー/その後
終 章 「社会」とは何か
「概括力」/竹越三叉とコペル君のまなざし/明治八年の停刊/勝海舟と福澤諭吉の対面/「交際」という理念
後書き
研究案内
参考文献
略年表
年相応の問題ができない。教科書を見ても意味が分からない。説明を聞いても分からないまま。そうして周りから冷ややかに見られ、ときには怒られ…。こんなつらい思いを、もししたとしたら。学校へ行く気も失せてしまいますよね。しかし、一定数いるのです。努力しても、がんばろうとしても、できないつらさを抱えた子どもたちが。
学習でつまずく子どもの気もちを理解し、察して対応策を考えて実行していくことがもっともっと浸透するといいな。本書は、そのような願いから「興味をそそる・短めの課題」を意識した手作りの教材です。一人でも多くの子の自己肯定感・自己有能感の向上に繋げられれば幸いです。(後書きより)
まえがき
さんすう
こくご 漢字の巻/読み取りの巻/音読の巻
あとがき
十六世紀に日本を訪れたヨーロッパ人は茶の湯の文化に深い憧憬を抱いた。茶に魅せられ茶を求めることから、ヨーロッパの近代史は始まる。なかでもイギリスは独特の紅茶文化を創りあげ、茶と綿布を促進剤として伸長した資本主義は、やがて東洋の門戸を叩く。突如世界市場に放り出された日本の輸出品「茶」は、商品としてはもはや敗勢明らかだった。読者がいま手に茶碗をお持ちなら、その中身は世界史を動かしたのである。
一九九四年、国連開発計画によって「人間の安全保障」が提唱された。国家ではなく、一人ひとりの人間を対象とするこの概念は、頻発する紛争や暴力、世界を覆う貧困や飢餓からの「自由」を目的に発展を遂げてきた。本書では、最前線で緊急人道支援、地雷禁止条約策定交渉などの活動を長年続けてきた著者が、自身の経験と国際政治学の知見をふまえて解説する。全面的にデータを刷新し、「人間の安全保障」の最新動向を解説する新章を加えた増補版。
スラヴ行進曲作品31"
「現場で使える知識」「トラブル対応の視点」「成功・失敗事例の背景」。この3点にこだわって構成されています。
外国人材の採用はすでに多くの中小企業にとって“現実的な選択肢”となっています。一方で、企業の最前線で支援を行うべき社労士や行政書士、税理士といった専門職が、制度等の複雑さなどから、相談業務等に一歩を踏み出せないケースも見受けられます。
本書は、実際にどんな書類で、どのタイミングで、どんな伝え方で対応すべきなのか。その「現場のリアル」と「士業としての立場の整理」を実践している社労士が執筆。提案書の一部として、また企業との面談時の参考資料として、活用できます。
第1章 外国人採用の基礎知識(制度・在留資格などの全体像)
PART 1 外国人採用が注目される社会的背景
PART 2 外国人採用の主要な制度の全体像
PART 3 在留資格の種類と就労可能な範囲
PART 4 在留カードとパスポートの確認ポイント
PART 5 外国人雇用に関する届出・企業の義務・士業の関与ポイント
第2章 採用・雇用に関する実務と手続きの流れ
PART 1 外国人採用計画の立て方と求人の出し方
PART 2 外国人採用の基礎ー面接時の確認事項と適性判断のポイント
PART 3 雇用条件書・特定技能雇用契約書の作成実務
PART 4 在留資格の取得・変更・更新の実務フロー
PART 5 入社対応と定着支援を見据えた導入ステップ
第3章 労務管理とトラブル対応(文化・言語の違いを踏まえた実務)
PART 1 外国人社員とのコミュニケーションの工夫
PART 2 労働時間・残業・休暇管理における注意点
PART 3 社会保険・労働保険の適用と実務ポイント
PART 4 よくあるトラブル事例と士業の対応策
PART 5 退職・契約終了時の在留資格と手続きの留意点
第4章 成功事例・失敗事例と、士業としての対応力
PART 1 成功事例1 現場リーダーを巻き込んだ定着支援
PART 2 成功事例2 生活支援を含めたトータルフォロー
PART 3 失敗事例1 価値観のズレによる早期離職
PART 4 失敗事例2 制度誤認による就労リスク発生
PART 5 成功支援に共通する要素と士業としての価値
第5章 法改正と、ビジネスチャンス
PART 1 2026 年以降の入管法・労働法の動向と解釈
PART 2 技能実習制度の見直しと「育成就労」制度の概要
PART 3 特定技能制度の進化と士業の関与機会
PART 4 外国人雇用支援を商品化する戦略と仕組み
PART 5 地方中小企業における外国人雇用のニーズと展望
第6章 支援の“仕組み化”と、士業としてのブランド戦略
PART 1 外国人雇用支援の全体像を再定義する
PART 2 相談→提案→実務の“支援導線”を設計する
PART 3 支援メニューを商品としてパッケージ化する
PART 4 情報発信と信頼構築のブランディング戦略
PART 5 連携とネットワークで全国展開を視野に入れる