蒸気機関が支配するレトロフューチャーな世界へようこそ!総勢43名が描くスチームパンクの世界!夢野れい氏によるイラストメイキング・まんが表現学科合作まんがも収録。神戸芸術工科大学オフィシャルイラストブック第5弾。
人が行き交う公共空間において、コミュニケーションの最も基本的な手段である「言葉」の力を見つめなおすことを目的に、「言葉」を作品のモティーフや手法とした同時代の表現を紹介した「ことばのいばしょ」展。
「言葉」に対する鋭敏な感覚を持った作家たちに依頼し、他者と理解し合うための術である言葉が、その本来の、或いはあたらしい力を発揮する「居場所」としての作品を提示しました。
本書は、札幌文化芸術交流センター SCARTSで下記のとおり開催された同展の図録としてつくられたものです。
○2020年8月22日〜9月22日
折笠良
小森はるか+瀬尾夏美
○2020年9月4日〜9月22日
言葉と版画、本の森
※出品者
初谷むい(短歌)×風間雄飛(版画)
文月悠光(詩)×土岐美紗貴(版画)
三角みづ紀(詩)×大泉力也(版画)
山田航(短歌)×松浦進(版画)
ごあいさつ
折笠良
小森はるか+瀬尾夏美
言葉と版画、本の森
ことばのいばしょをめぐることば
ことばのいばしょをつくる(樋泉綾子)
ことばの起こり、約束について(折笠良)
ことばの連鎖を願う(瀬尾夏美)
「言葉と版画、本の森」という居場所(矢倉あゆみ)
土地から生まれる言葉と文化的背景(吉田慎司)
あなた/わたしのためのことばのいばしょ(初谷むい)
とおくをおもう(風間雄飛)
会話をする速度で(三角みづ紀)
ことばのいばしょによせて(大泉力也)
ことばとからだと(山田航)
深い森と思考(松浦進)
きみを大事にしたいから(文月悠光)
言葉と作品の類似性(土岐美紗貴)
ことばのいばしょをめぐるできごと
作家プロフィール
出品リスト
謝辞
祖父樵舟、父一鷺と続く日本画家の家に生まれ、伝統的な心技を踏まえながらも新しい創造を目指す作者による日本画の世界。
テクノロジーを批評的に扱うアーティストたちの作品を通して、非生命も含んださまざまな「他者」との関わりが生起する場をつくり出した「遠い誰か、ことのありか」展。
時に摩擦や抵抗も起こり得る他者との複雑な関係を捉えなおし、他者と共に生きる意味について考える同展では、札幌在住の2名を含むクワクボリョウタ、やんツー、大橋鉄郎、岡碧幸の4名のアーティストが新作を発表しました。
本書は、札幌文化芸術交流センター SCARTSで2021年9月4日〜10月10日(緊急事態宣言発令中は開催延期)に開催された同展の図録としてつくられたものです。
新作制作のためにコラボレーションした、クワクボリョウタと渡邊淳司(NTTコミュニケーション化学基礎研究所)による対談も収録しており、また、同時開催されたワークショップ成果展「キョウドウ体/syn体」の成果も報告します。
ごあいさつ
おしくら問答|クワクボリョウタ×渡邊淳司
じぶんたぶんにぶんふかぶん|クワクボリョウタ
たたない塔|やんツー
モデルルーム|大橋鉄郎
私たちは壁をつくることができる|岡碧幸
論考 遠い誰かの手触り|樋泉綾子
(同時開催)++A&T 05 クワクボリョウタ×SCARTS×札幌の中高生たち
「キョウドウ体/syn体」ワークショップ成果展
関連イベント/アーカイブ
大阪大学文学研究科アート・メディア論研究室が発行する本誌『Arts and Media』は、アートとメディアの原初の関係に改めて注目し、芸術をもう一度、情報伝達の手段として見てみたい、そんな熱望から生まれた雑誌である。あるいは逆に、現在、情報伝達のツールとして生まれ、活用されている様々な手段が、今まさにアートへと変貌しつつあるその瞬間を切り取ってみたい。
収録される論考は、映画や写真、絵画、建築、文学、マンガ、新聞・ラジオ、演劇、博物館学などなど、実に多彩だ。この「祝祭的な混沌」が生み出すジャンル不明性こそは、ただ本研究室にのみ醸成可能な知的テンションであると自負するものである。
遺伝子の多様性が生命の安全装置として機能するように、我々は文化の多様性を保つことこそが、現代社会に対するある種のセーフティネットになるものと心から信じている。 文だの理だのといった狭隘な専門跼蹐の殻を打ち破り、百学連環の知の饗宴をとくと愉しんでいただきたい。
編集長 桑木野幸司
[追悼]
古後奈緒子|市川明先生と演劇のカレイドスコープ──手がかりとしての壁際のテクスト
[巻頭言]
東 志保
[巻頭特集]
「脱線」の魅惑/知の視覚
岡北一孝|イタリア・ルネサンスの建築エクフラシス:建築・文学・美術を統合的に考える
関俣賢一|ラブレーにおける〈記憶・脱線・発想〉考察のために──『第三の書』を中心として
[論文]
鈴木聖子|音楽芸能の記録における音と映像の関係──日本ビクターの音響映像メディアのアンソロジー(中編)
柴尾万葉|ピピロッティ・リストの映像作品におけるエレーヌ・シクスーの思想との共通性
武本彩子|ギー・ドゥボールの初期映画におけるニュース映画の「転用」
城 直子|近世カトマンズ旧市街におけるクマリの館と山車巡行の役割
片岡浪秀|放送界と石井光次郎(戦前〜占領期篇)──NHK会長人事への介入と朝日新聞の目論見
[研究ノート]
古後奈緒子|ベルリン王立歌劇場バレエの組織と演目:舞踊史の隠れた位相としての(長い)十九世紀バレエ
橋本知子|『家からの手紙』におけるニューヨークの表象──ディアスポラの観点から
[インタビュー]
奥野晶子|コンクリート・ポエトリーの系譜──大谷陽一郎氏インタビュー
野尻倫世|「役者」を経験した落語家──新人落語家の挑戦
[エッセイ]
河崎伊吹|記憶の町を編み上げる──みなとメディアミュージアム2024での実践から
[再録]
「退職記念:市川明教授」
※本誌は造本設計のコンセプトに基づき、意図的に一部のページを落丁させております。落丁したページは別冊「落丁本」に纏められております。
大阪大学文学研究科アート・メディア論研究室が発行する本誌『Arts and Media』は、アートとメディアの原初の関係に改めて注目し、芸術をもう一度、情報伝達の手段として見てみたい、そんな熱望から生まれた雑誌である。あるいは逆に、現在、情報伝達のツールとして生まれ、活用されている様々な手段が、今まさにアートへと変貌しつつあるその瞬間を切り取ってみたい。
収録される論考は、映画や写真、絵画、建築、文学、マンガ、新聞・ラジオ、演劇、博物館学などなど、実に多彩だ。この「祝祭的な混沌」が生み出すジャンル不明性こそは、ただ本研究室にのみ醸成可能な知的テンションであると自負するものである。
遺伝子の多様性が生命の安全装置として機能するように、我々は文化の多様性を保つことこそが、現代社会に対するある種のセーフティネットになるものと心から信じている。 文だの理だのといった狭隘な専門跼蹐の殻を打ち破り、百学連環の知の饗宴をとくと愉しんでいただきたい。
編集長 桑木野幸司
[巻頭言]
桑木野幸司
[巻頭特集]メディア考古学 in Japan
福島可奈子|はじめに
佐藤 洋|モノを信じすぎてはいけない、声を信じすぎてもいけない──アマチュア映画の研究について
山端健志|新発見の紙フィルム映画「月星フィルム」の印刷と録音について
かねひさ和哉|フライシャーと私
福島可奈子|忘れられた小箱のなかの私的イメージ──キノーラとタキシフォート
松本夏樹|印刷メディアと象形文字の大いなる業
[論文]
鈴木聖子|音楽芸能の記録における音と映像の関係──日本ビクターの音響映像メディアのアンソロジー(後編)
小池陽香|欧州評議会美術展──共通アイデンティティ創出のための展覧会
金 蘊灵|宝塚『虹のオルゴール工場』のマンガ化における物語の変容──一九七〇年代宝塚の性格変化に照らして
城 直子|都市空間におけるあいまいさ──交易路にサードプレイスは存在するのか
李 依茗|是枝裕和の映画作品における身振りの意味作用──『万引き家族』を中心に
北島 拓|近代化産業遺産におけるローカルな音楽実践とノスタルジア──名村造船所跡地を活用した市民向けイベントを事例に
片岡浪秀|放送界と石井光次郎(占領期〜戦後篇)──NHK会長人事への介入と朝日新聞の目論見
[研究ノート]
秋田奈美|メディアミックス作品の概念モデル作成の手法検討──『ヒプノシスマイク Division Rap Battle』を例に
大槻陽香|表現ジャンルとしての絵本の特質研究──ミロコマチコはなぜ絵本作家になりたかったのか
[インタビュー]
中村莉菜|映画と戯れ、映画を広げる人:井戸沼紀美インタビュー
奥野晶子|コンクリート・ポエトリーの系譜:砂田千磨氏インタビュー
[エッセイ]
城 直子|みえない暴力と連鎖──映画『ガス燈』とガスライティング
[教員研究動向]
東 志保|シネマ・ヴェリテの源流としてのケベックのドキュメンタリー映画
身の回りの「色」のフシギを徹底解剖!
「しゃぼん玉が虹色に見える仕組みは?」「あの色は動物にどう見えている?」
「なぜ4色だけでカラー印刷ができるの?」「日本の伝統的な美意識と色はどんな関係にあるの?」などなど、
工学(テクノロジー)と芸術(アート)の視点から、色の世界を巡る知的探求図鑑。
「色はどうやって感じるのか?(第1章)」「色はどう再現されてきたのか?(第2章)」の2章構成で、
「色」を科学と技術、そして文化芸術の側面から徹底的に解剖し、その全貌を明らかにしています。
色の名前 -外来語編ー
はじめに 色彩の科学とこれから
■第1章 「色」はどうやって感じるのか?
電磁波と可視光線
(1)電磁波ってなんだろう?
(2)電気と磁気は作用しあう
(3)太陽からの電磁波と色
(4)可視光線とは?
(5)光によって色が生まれる
構造色
(1)物理的な構造が色を生む
(2)空の色はなぜ青いのか
《コラム》金属の色
色を感じる人体の仕組み
(1)眼球の構造
(2)色を感じる細胞
(3)脳内での視覚処理
(4)5種類の色覚類型
動物の色覚
(1)人と動物の色覚比較
(2)グラフで見る色覚
動物・昆虫の目
《コラム》しゃぼん玉の色
■第2章 「色」はどう再現されてきたのか?
「色空間」とは?
絵の具
(1)絵の具の歴史
《コラム》絵の具以外の画材
(2)絵の具の種類
(3)絵の具の材料
カラー印刷
(1)現代のカラー印刷の基本
(2)カラー印刷がはじまるまで
(3)バクスター法
(4)カラー木口木版
(5)カラーリトグラフ
(6)写真製版技術と輪転印刷機
(7)現代の業務用カラー印刷機
(8)パソコンとプリンターの普及
(9)江戸時代のカラー印刷
(10)江戸時代の木版画の制作手順
カラーフィルム
(1)カラー写真(映画)の撮影
(2)初期のカラー撮影 リップマンのカラー撮影
(3)初期のカラー撮影 ルミエール社のオートクローム乾板
(4)初期のカラー撮影 三色分解撮影の時代
(5)初期のカラー撮影 六桜社式天然色印画法
(6)現代のカラー撮影 光と色材の三原色
(7)現代のカラー撮影 感光材料の製造
(8)現代のカラー撮影 カラーフィルムの構造
(9)現代のカラー撮影 カラーフィルムの色の再現
(10)現代のカラー撮影 フィルム工場の仕組み
ディスプレイ
ディスプレイで表示するには
ブラウン管テレビ
液晶ディスプレイ
《コラム》量子ドットディスプレイとは
有機ELディスプレイ
ディスプレイの中で色と世界を作る
日本の伝統と色 〜能の衣装の質感表現〜
能の衣装を顕微鏡で見る
和の色と陰翳
和の色の名前
日本では農村社会の生活スタイルを背景に、さまざまな「しきたり」が定着してきました。農村の暮らしは、自然とともにあります。四季の移ろいを楽しむ、豊作を祈願する、災害にそなえ厄除けをする、季節の節目や人生の節目を祝う、衣食住のしきたりを重んじる。そんな暮らしの中から生まれた「しきたり」を紹介します。正月飾りの意味は? 雛祭りの始まりは? 土用の丑の日に食べるのはうどんでもよい? 絵馬の起源は? 敷居を踏んではいけないわけは? などの疑問に対して、イラストと図解を入れてわかりやすく解説します。料理レシピや、冠婚葬祭の作法など、実践的な知識も身につけることができます。
中国人と交渉して、良い成果をあげるためには、諸子百家のすべての思想を踏まえおくくらいの準備が必要である。中国の歴史を簡潔にたどることによって、中国人の考え方の基本的な特色を知る、中国人とのつきあい方入門書。日本人にとって、隣国の歴史や行動様式を知ることは、政治的な交渉でも、経済活動の場でも、個人的な付き合いにも役立つものである。同時に日本の特色を知ることにも役立つ。中国をめぐる話題の多い現在、タイムリーな一冊。
12年前に、宇和島で多くの腎臓移植を手がける医師が“悪魔の医師”として注目された。地元では“赤ひげ”とも呼ばれる名医が、なぜそう呼ばれたのか。臓器売買の疑惑、修復腎の移植、日本移植学会による指弾、患者らによる応援、そしてそれらを報じたメディアの無責任さ……。すべての関係者が、抗えない大きな渦に巻き込まれたのはなぜか? NHKのETV特集で放送されて話題となった番組が、待望の書籍化!
不遇のときにも人生を前向きに生きた孔子の人生訓である『論語』。逆境のなかでつかんだ真理の言葉には、2500年の時を経た今も、悩める人々に勇気と癒やしを与える力がある。本書は『論語』解説の第一人者・佐久協が、キレのいい佐久節で孔子の言葉をテーマ別に解説。人生の友にしたい名著!
一途に思う女の心「女の一念」が起こす怪異、親の悪行が子へめぐる「因果応報」の恐怖、予期せず現れる異形の「妖怪変化」たち、身近な動物が魔物に変わる「動物変化」など、江戸時代のコワーイ話を集めた怪談本です。本書は、『曾呂利物語』や『諸国百物語』など、江戸時代に出版された多くの怪談本の中から、怖い話、面白い話を選び出し、読みやすさと分かりやすさを考慮して、現代語に訳した。短い話の中に、人生のペーソスや、江戸のユーモアを感じさせるものばかり。
なぜ人は生きものを殺すのか? なぜ人は人を殺すのか? なぜ虐殺は起きるのか?
オウム真理教を撮った『A』や、佐村河内守に密着した『FAKE』など、絶えず問題作を仕掛ける映画監督・作家である著者が、これまでの取材体験を元に、生きものの殺生から個人の殺人、そして大量虐殺について考える。生きものや人の生死に関する著者の思索・議論の集大成がいまここに!
代ゼミのカリスマ講師、“ミスター日本史”と呼ばれ一時代を築いた菅野祐孝による、日本史解説の決定版! 200万人超の受験生に読み継がれた伝説のテキスト『菅野日本史講義の実況中継』を再編集。講義のおもしろさはそのままに、歴史の流れをやさしく解説。日本史を最初から学び直したい人におすすめの1冊。
人生が思い通りにいかないのは、いつの時代も世界共通です。人々はピンチに遭遇するたびに、"うまく生きるための知恵"をことばにもとめ、それを言い伝えてきました。本書では、西洋諸国をはじめ、インド、アラブ、中国、アフリカなど、世界各地に伝わることばを集め、「世界の知恵」に注目しました。心理学的見解も添えて紹介しています。悩んだとき、つまずいたとき、なんとなく元気が出ないとき、この本を通じて新しい発想を得ることができます。そして、あなたの人生に、元気や希望が湧いてくることでしょう。