決して関わり合いになりたくない男。大黒にとってこれ以上のほめ言葉はなかった。記録的な猛暑だというのに、黒いシャツに黒いスーツ。ヘミングウェイさながらの黒々とした口髭に顎鬚。彼は毒蟲の異名を持つ別れさせ屋だ。恋人の志保が鷹場にたぶらかされたことから、根深い復讐心を抱いていた。一方、溝鼠の別名を持つ鷹場は、誰よりも金に執着し、軽蔑されることなど屁でもない逞しい生命力を持った男だった。新堂冬樹のロマン・ノワール・シリーズ。
日本とドイツの俗信の対比ーその共通性・類似性を示すことによって、それぞれの文化の背後に横たわっているものを際立たせる試み。
第1章 ねずみ・狐ー日独の民俗比較(前兆予知と吉凶告知の小動物ねずみについて
吉凶占いとワルの狐、そして霊狐・穀物神・富の招来者)
第2章 カラス・蛇・猿ー日独の諺の同質性(お天気博士にして貪食の鳥カラスについて
蛇ー汝君の名はワルー日本とドイツの諺の比較(共通点)13章
「猿に烏帽子」「猿知恵」「毛のない猿」)
第3章 ドイツ兎物語・ドイツ猿物語(ドイツ兎物語全18話ー臆病な兎・愛と幸福の招来者・魔女の化身
ドイツ猿物語ードイツの諺紹介)
⇒親子で楽しめるCD・DVD・ブルーレイはこちらをチェック!
グッドデサイン賞の審査委員が、これはいい、面白い、と思った一品をご紹介する本。
吹雪の夜、毛皮の外套を何枚も着込んだ乗客をのせ、急行列車は極北の都市ベーリングへと向かう。そこへ突然、きみょうな闖入者があらわれてー。光と影、寒と暖、現実と幻想、躍動感と静かな哀愁…スリリングな展開のなかに幾重ものイメージが交錯する物語世界を、量感ゆたかな美しい絵で見事に視覚化した豪華絵本。小学校中学年から。
こわいものばかりのねずみくん。でも、こころのおくで、ちいさなこえがいいました。「きみは、とびきりゆうかんなねずみだよ」…ゆうかんなねずみくんがした、とってもゆうかんなけっしんとは。
顕在意識・無意識・潜在意識。3つの意識の奥底に隠されてもうひとつの意識ー超意識。アメリカ成功哲学で研究されていた、望みのものを手にする力は、この超意識の引き出し方だったー。あなたの力を200%にする超意識とは。
何百年にもわたって石材の採掘を続け、地下に全容不明の空洞が広がっている過疎の町。石店を継いで都会から移り住んだ一家は、闇からの声を聞き、怪異を目にする。繰り返される惨劇から逃れるすべはあるのか?その町を目指して逃亡した脱獄囚の目的と運命はー。長編サスペンス・ホラー。
見逃せないネズミの被害。それでも家ネズミの根絶は可能だ。
こねずみのトトは、かいぶつにおいかけられるこわいゆめをみました。おかあさんやおとうさんやおにいちゃんに「どうしたらいい?」ときくと、みんなはこわいゆめをみないようにするいろんなほうほうをおしえてくれました。でも、またこわいゆめをみてしまったトトは、ゆうきをだして…?小さな子のきもちをやさしく、ていねいに描いた、イギリス生まれのお話。