エスピン=アンデルセン激賞
工業化された世界で、公的支出のかなりの部分を吸収する高度な福祉国家装置を持ち合わせていない国家は存在しない。
他方、福祉国家は多様な形態を取り、給付の手広さや手厚さには幅がある。
それゆえ、福祉国家の存在はあらゆる先進社会の特徴であるにもかかわらず、その全容は判然としない。
これに加えて、財源や税金をめぐり常に政治的に争点化されているため、左右両極でその像が大きく引き裂かれている。
本書は、救貧法の時代からポスト工業社会までの歴史を辿り、その多様な形態(社会民主主義的レジーム・保守主義的レジーム・自由主義的レジーム)をまず確認する。その上で給付のあり方(社会保険・社会扶助・ソーシャルワークなど)をおさえるのが特長だ。
そこで浮かび上がるのは、福祉国家が貧困層より中間層を優遇するシステムであるということである。
この点は、福祉国家が猛攻撃を受けたサッチャーとレーガンの「ニューライトの時代」も変わらなかったという。「ウェルフェア」から「ワークフェア」へ、福祉国家はいかに変容するのか? 入門書の決定版!
グローバルに展開する日本企業のケースを豊富に盛り込みつつコンパクトにまとめられた、スタンダード・テキスト。変動が激しく、多様に展開されているグローバル・マーケティングについて、戦略的視点に立った明確な枠組みに基づき解説。
なぜ、あの人の話には納得できるのか。21組のディストリビューターの行動に見る相手に自然と伝わるための知恵と工夫。
◇ワークライフバランスも働きがいもある \
◇だれもが輝き続ける \
◇成長意欲を引き出す >→変革のための17講
◇多様性を活かす /
◇キャリアや能力を高める /
少子高齢化と人口減少が進むなかで、経済社会における女性活躍の重要性が高まっており、これに呼応するかのように、企業は女性管理職や女性役員を積極的に登用する方針を相次いで表明しています。
本書は、「女性管理職登用と育成にはどのような意識変革が必要なのか」「労働力が減少するなかでいかに生産性を向上させていくのか」など、女性活躍推進をめぐる示唆に富んだ17講を収録しました。自社に適した仕組みをつくるためにぜひお役立てください。
《おもな内容》
I 女性活躍推進の意義と効果
人事・経営戦略としてのワークライフバランス/ダイバーシティ・マネジメントは流行か、
経営ニーズか/女性の活躍推進が企業力を高める/ダイバーシティ・マネジメントと
リテンション/企業における女性活用の変遷と今後の課題
II ダイバーシティ推進と働き方改革
女性が活躍する組織の新常識/女性の成長意欲を引き出し自律社員に育てる/女性
リーダーの育成とその環境づくりーキャリア開発の具体策/女性が活躍する中小企業
の特徴と取り組み/就業継続から能力発揮へー短時間勤務制度運用の課題
近年、ますます多くの政策分野で科学的根拠に基づく助言が不可欠になり、関連の議論が世界的に進んでいる。食品安全、医薬品審査、地震予知、地球温暖化などの事例を紹介しつつ、科学と政治・行政のよりよい協働に向け、科学的助言の課題と今後の展望を示す。
近年、「心理的安全性」という言葉がバズワードになっています。
その意味は、チームを構成するメンバーが恐れを抱いたり、ためらったりせずに自由に意見を言い
合える心理状態のことを指します。
しかし「心理的安全性」の確保や重要度を頭では理解していても、明日から自分の職場で具体的に何をすれば良いのか?現場レベルのプランについては、これまで断片的に語られるのみで、その全容が解像度高く、示されることはありませんでした。
本書は、「心理的安全性」について理解するだけではなく実践するための処方箋です。
具体的には、リーダーがマネジメントすべき3つの影響の輪、すなわち1リーダー個人の心理的安全性 2リーダー・メンバー2者間の心理的安全性 3職場・チームレベルの心理的安全性と段階ごとに分けて紹介し、ワークブックとして気づきを書き込みながら、リーダーが明日から自分の職場ですぐに使える「33の実践知」を示しました。
また、後半では、心理的安全性の影響の輪を全社レベル、社会レベルと広げていく上で陥りがちなチャレンジを阻む8つの溝(キャズム)を示し、どのようにすれば、そのキャズムを乗り越えられるのか、提言するなど、これまでの心理的安全性関連の書籍や研究にはなかった新しい切り口も示しています。ぜひ本書を「実践の処方箋」として活用してみてください。
第1章 心理的安全性とは何か?
第2章 リーダー個人の心理的安全性の高め方
第3章 リーダー・メンバー2者間の心理的安全性を確保する
第4章 職場・チームレベルの心理的安全性を確保する
第5章 心理的安全性、その先へ
Q&A
炎上、祭り、ネットスラング、アスキーアート、オフ会、MMD、MAD…。「2ちゃんねる圏」を舞台にネットユーザーが生み出した「くだらない」「取るに足らない」文化は、それゆえに論じられないままでよいのか。SNS全盛の現代、オワコンといわれる「2ちゃんねる圏」の文化に、社会学の知見を用いて大まじめに切り込む、ネットカルチャー論。
全9章・99項目で、生物学の創成から遺伝子編集、気候変動までを一冊に凝縮!
かつては身近な野草でありながら、絶滅危惧植物となってしまったものは数多い。その中のシンボルとも言えるサクラソウを主人公に、野草の暮らしぶりや花の適応進化、虫や鳥とのつながりを生き生きと描き出し、野の花と人間社会の共存の方法を探っていく。保全生態学の入門書としても大好評だった初版に、大型プロジェクト研究による分子遺伝生態学的成果を加え、植物の繁殖と保全の取り組みの方向性を示した。保全生態学の基礎解説も最新の記述に改めた。
「いいものを安く売る」から「プレミアムなもの(サービス)を価値に見合った価格で売る」へ。地域の付加価値や生産性を高め、賃金を上昇させ、地域が経済的にも精神的にも活性化する好循環を生み出すためのさまざまな事例を紹介。
心の豊かさのものさしである「観光」を、文化経済学の視点で読み解く。“観光とは自然、文明、文化を消費する行動であり、地域や一国の経済を支える役割も持つ”。
サイバーセキュリティは従来のIT管理項目から、いまや経営を守るリスクマネジメント最重要課題の一つとして、新たなフェイズにシフトし、「受動的な“防御”」ではなく「能動的な“検知”や“対応”」のインテリジェンスが求められる時代に入った。ますます高まるサーバーリスクにたいして、企業組織内で経営者および経営と現場の調整職務者の負担と混乱を解決する、いま最も求められる最新ガイド。
第1章 健全な経営を支えるサイバーリスクマネジメントの展開
第2章 ゼロトラスト時代の情報セキュリティガバナンス
第3章 サイバーリスクの根本原因となる脅威と脆弱性
第4章 多種多様な既知のサイバー攻撃と、その技術的対応策
第5章 新たな取組みと日々巧妙化する未知のサイバー攻撃への技術的対応策
第6章 グローバル環境におけるセキュリティガイドラインの変遷
第7章 サイバーリスクマネジメントに求められる説明責任
さまざまな環境問題の発生メカニズムを、経済学の予備知識がなくとも理解できるように、分析フレームワークを基礎から丁寧に解説します。身近な環境問題から新しい環境対策まで、幅広く現状を学ぶことができます。
企業提携論の決定版。M&Aとの有効な使い分け、経営学における定義と理論分析、最新事例から、ガバナンス設計、パートナー選定、条件交渉、契約締結、終結、評価まで。「理論」と「実践」を両輪に、アライアンス研究の最新成果と実務上のポイントを完全網羅。
多様性が推進されるほど、なぜ「違い」が気になるのだろうか?ダイバーシティが進んだ結果として生じる、組織内のサブグループ化。それは、あるきっかけによって、分断線を浮き上がらせる。職場の人間関係の決定的な亀裂を避け、メンバーがそれぞれのバックグランドを活かして、生き生きと働くための方策を示す。注目の集まるフォールトラインを取り上げた本邦初の研究書!