氷室健一と鈴音は、誰もが羨むような仲の良い兄妹。両親を早くに亡くした2人は、お互いをとても大事に思い合い、仲良く暮らしていた。しかし、ある夜を境に2人の関係は一変してしまう。それは、健一の体の奥から突如沸き出した強烈な性的衝動が引き金となったのだ…。MOONSTONEの『妹 わたし、どんなことだって…』を異なる3つの視点から描いた新感覚オムニバスノベルズ。
息子・光栄が、臨場感ある生々しい様子をつづる闘病記(第一部)と、死に至るまでの病状を温かく見守る両親の手記(第二部)で構成する貴重な記録。
「神様。本当にいるなら、僕に、世界でたったひとりの大切な女の子を、僕にください」二卵性双生児として生まれ育った兄妹、頼と郁。「いくはぼくのおよめさん」と誓い合った幼少時代はやがて過ぎ、出来のいい頼と、ドジな郁との距離は成長とともに離れていく。頼に嫌われたと落ち込む郁だったが、頼は、妹である郁を人知れず愛し始めていた…。頼の気持ちを知り、戸惑いながらもそれを受け入れる郁。禁忌を犯した兄妹を待ち受ける衝撃の結末とは!?累計六〇〇万部の大ベストセラーコミック『僕は妹に恋をする』と、その映画版を元にしたオリジナルノベライズ。
「それでは始めようか。服を脱いでください」。ファインダー越しの先生の視線を感じながら、静香は身体を開いていく。吐き気がするほどの羞恥と緊張、そして悦楽を味わいながらー。女子大生と大学教授、そしてその妻との奇妙な三角関係を描いた「先生と私」。13歳の美少年に恋をした女教師が禁忌を犯し続ける表題作など全三篇。傑作官能小説集。
何よりも仕掛けの面白さと見事さで注目された初期の代表作「パパに乾杯」とは趣を変えた鋭い人間観察眼をもって現代を喜劇的な枠組みで捉えたアラン・エイクボーンの最新作。