消費税は、わが国にとっては全く新しい税制であり事務処理や価格決定の面で、困難を伴うことも考えられます。そこで、消費税法では中小企業者には、特例を設けて事務処理の負担の軽減や税負担の軽減を図っているわけです。本書は、これらの特例を用いた中小企業者の会計処理の方法、価格転嫁の対応策や一般的な節税策を説明しています。
消費税の確定・中間申告書をはじめ、各種の申告・申請・届出書が、その数実に41種類に及んでいます。そのうち実務上最も利用されるであろう第1号様式から第27号様式までの各様式につき、どのような時にそれを提出するのか、いつまでにそれを提出するのか、それを提出するとどのような効果があるのか、などの基本的な情報提供のほか、その記入実務を設例に基づいて行うことにした。
本書は、著者が消費税の講演会の折に出された疑問点や質問の数々を、業種別(製造業・建設業・不動産業・レストラン・飲食店・旅行代理店・小売業)、担当者別(経理担当・営業担当・仕入・購買担当)に整理し、消費税の知識が誰にでもわかるようにQ&A型式を主体にまとめたものです。
担当者が判断に迷うような取引ケースの日常処理を法人税・所得税の扱いも含めてポイントをやさしく解説。税額の日常の集計・計算や申告書作成がラクにできる独自の計算書も収録。
本書は、学校法人、財団・社団法人、宗教法人等の公益法人のための消費税の実務について、税額計算から申告書の作成までを簡易課税と原則課税とに分けて、わかりやすく解説。特に、不課税収入のうちの特定収入と特定収入対象外については、具体的な資料にもとづいて詳細に説明しています。
戦費調達と不況対策として生まれた大型間接税の国内外における歴史の教訓から、自民党政府の消費税にかける戦略的ねらいと本質を解明。消費税導入にいたる政治攻防をつぶさに分析し、国民的共同による廃止の展望を説く。
消費税法の見直し論議が展開される中、わが国の消費税制度の理論的検討と構造上・制度上の問題点を比較法的考察も加えつつ分析する。消費税制度が現実にどれだけ効率的に機能しているかを検証し、消費税の今後に具体的提言を試みる。
サラリーマンだけが馬鹿を見る今の不公平税制。その不公平を是正するはずだった大型間接税=消費税は、票のことしか考えなられない無能な政治家たちの手によって醜い悪魔と化した。“どうぞ脱税をして下さい”と言わんばかりの免税点と簡易課税制度。この二つの致命的な欠陥がある現在の消費税、これをネコババと言わずして何と言う。
大平内閣当時の「一般消費税」構想から中曽根「売上税」、そして今次の竹下内閣の「消費税」提案に至る間、大型間接税は税制改革の主役であり続けた。筆者は、導入の必要性を認めながらも、登場して来る新税の中身には常に強い疑問や懸念が消えない、現実の「政治」の中ではスジ論の表明が不可能に近い、抜き読み型の“改革”では必ずゆがみやひずみを生じる、との立場から、今回の税制改革を検証する。
今回提案された「消費税」とは何か。その基本的な仕組みから、売上税との違い、導入の背景・経緯、実務上の問題点と対応策までわかりやすく理解できるよう豊富なデータと図表・具体例を基に構成され、独自の創意工夫によって解説。
国会は予想通り税制の抜本改革法案をめぐり与野党が激突、緊迫した状況となっている。その税制改革の中核をなす消費税とは何か。諸外国の実例、豊富な資料なども駆使し、その意義と仕組みを解き明かした。
本書は、国民注視の税制改革を一問一答形式で、分かり易く、しかも、賛否いずれの側にも片寄らず、公平に解説している。特に、消費税の仕組みと内容、消費者税導入の国民生活に及ぼす影響に焦点を当てており、税制アレルギーがうまく解消できるよう工夫されている。
消費税導入後の企業経営はどうなるのか。取引別・勘定科目別に取扱手法を明示し、適正な税務・経理処理を解説、節税対策まで論述した事前の実務マニュアル。