門の突然の死に打ちひしがれる大助。空虚になった門の部屋を訪れて知ったのは衝撃の事実で──。そして、門の遺した脚本で映画を撮るという門の父・大和澤。それを聞いた大助は、葛藤の末、自分の気持ちに結論を出すが…? 門の脚本を巡る異例の発表は周囲にも影響を与えていく…!
残された者達が今は亡き才を想い、創る、芸大映画製作物語、堂々完結!!
映画監督になることを志し、美術大学の映画学科に入学した加々美大助。高校時代にとある映画賞を受賞した過去から、順風満帆なキャンパスライフを夢見ていた大助だが、圧倒的な才能を持つ同級生・大澤門の作品に衝撃を受け──…!?
希望と苦悩が入り混じる、大学生青春物語、開幕!!
大助と門の勝負の舞台となる芸祭が開幕!! 必死の宣伝により大助が優位となるが、門は会場に姿すら見せない。迎えた最終日、客が殺到したのは…? 門との差を少しでも埋めるべく、脚本指導の玉川に教えを請う大助。「“好き”の解像度を上げろ」という玉川の常軌を逸した指導とは!?
圧倒的天才への嫉妬と憧憬に魂焦がす、芸大映画制作物語!!
イギリス王立美術院の設立(1769年)に伴い,著名な画家で初代学長のジョシュア・レノルズ卿が毎年行った講話に,詳細な註と解説を付した待望の翻訳である。
王立美術院の目的は,有能な人材によって将来を担う優秀な若者を教育し,優れた美術品の蒐集とそれらを手本とした模倣を通して,美の核心である荘重形式の意味を会得させることであった。自由放任主義や華麗な技術偏重主義に反対し,アカデミズム藝術の本筋を示してその基礎を据え,絵画,彫刻,建築に多大な影響を与えた。
多岐にわたる内容は,美について/模倣の真の方法/藝術は模倣に加え想像力の導きのもとにある/借用はどこまで許容されるか/賞に値する絵画について/歴史画における二つ異なる様式としての荘重様式と装飾様式/創意・表現・彩色・衣文を規制する主要な原理/彫刻には一つの様式しかない/あらゆる流派から集められるべきもの/ラファエロ,ミケランジェロ,この二人の並外れた人物の相互比較/天才は,規則の終わるところから始まる/詩であれ絵画であれ,藝術の諸原理は精神に根差す等々,実践的な提言から人文学的観点での考察,社会的機能,イタリア藝術の伝統にまで至る,豊かな知識と見識に支えられたヨーロッパ藝術思想を知るための古典的文献。
[商品について]
ー佐伯祐三、晩年の死の真相に迫るー
日本人離れした彫りの深い風貌に一度決めたことはやり抜く強い意志を秘め、鋭い才気と奔放な人柄で多くの人に愛された画家・佐伯祐三。その作品は、今なお当時の輝きのままに人々を惹きつけてやまない。本書では、パリで夭折したこの天才画家の生涯を辿りながら、そこに秘められたいくつかの謎について残された資料をもとに考察していく。渡仏や病気、晩年の死の真相、贋作事件など、生き急ぐように時代を駆け抜けた画家の実像に迫る一書。【本書は合本となるため、一部内容が重複しています。予めご了承ください】
[目次]
第一部 佐伯祐三その創造と病 白矢勝一
一 「佐伯祐三」との出会いーー序に代えて
二 佐伯の軌跡
1.生い立ちと性格
2.推論・なぜパリに急いだか?
3.佐伯周辺の女性
4.米子の足の悪い理由と年齢についての考察
5.佐伯作品 その後の展開
三 佐伯の芸術
1.「このアカデミズム!」
2.下落合時代
3.佐伯の線
4.モランの荒行
5.もう一つの傾倒
6.佐伯と芹沢光治良
7.佐伯と宗教性
8.実景と佐伯の造形性
四 佐伯の病気
1.佐伯は精神分裂病!?
2.結核について
3.死の引き金かモランの荒行
4.発病
5.精神に異常が
6.佐伯と医師
7.さて佐伯は何を注射されたのだろう?
8.まとめ
五 佐伯の晩年
1.プロローグ
2.脱走事件
3.なぜクラマールの森へ行ったのか
4.自殺未遂はあったのか
5.考察
6.さて真実は
7.佐伯の死亡は何日?
8.佐伯の死の前の三日間
六 贋作事件
付録 医学と芸術の旅コラム 白矢眼科のHPより
人名索引
参考資料
プロフィール
[担当からのコメント]
画家の表現はすべて作品の中で完結しているとしても、やはりその背景を知ることで作品の鑑賞はより深みを増すのではないかと思います。佐伯祐三作品を愛する方にも、未だ佐伯祐三作品に触れていないという方にもお薦めの一書です。ぜひご一読ください。
[著者プロフィール]
白矢勝一(しらや かついち)
兵庫県明石市出身。加古川東高校、東京大学理科二類に入学、農学部畜産獣医学科へ。東大紛争時、農学部自治会副委員長。卒後、会社務めの後、島根医科大学をへて東大眼科入局、大宮日赤、九段坂病院医長を務める。東京大学博士号授与。その後、東京都小平市にて開業。
現在は医療法人社団 白萌会 理事長。
東京女子医科大学糖尿病センター非常勤講師。
眼科専門医。視覚障害認定医。日本病跡学会会員。
日本医家芸術クラブ美術部部長。
地域貢献のため医院併設のギャラリーを建設。
趣味:油絵、医学と芸術の歴史散策。
医療法人社団 白萌会・白矢眼科医院ホームページ
上記サイト「医学と芸術の旅」にて、著者の多岐にわたる論説を閲覧できる。
ことばの意味と由来を、イラストを見ながら学べるシリーズ。ふだん使うことば、おもしろいことば、伝統的なことばをとりあげ、その語源や変化を紹介します。この巻では、歴史にかんすることばや、文学や芝居、音楽などの芸術まつわることばを取り上げます。
音楽の都と言われるオーストリアの首都ウィーン。
中心部のリンク通り周辺には、歴史的な建物や教会、大きな公園、美術館、劇場などともに、その文化が世界遺産にもなっているカフェが約1,000軒存在します。
少し離れるとワイナリーやホイリゲが点在し、森ではハイキングも可能。
巨大観覧車が有名な遊園地や温泉施設などもあり、いろいろな過ごし方ができるのが魅力です。
のんびり散策しながら音楽や芸術を楽しみ、公園でのんびりしたり、カフェで休憩したり。夜はドレスアップしてコンサートやオペラ、舞踏会へー。
そんな休日を過ごす旅のヒントを詰め込みました!
後半ではモーツァルトの生まれ故郷、映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台としても知られるザルツブルクをはじめ、温泉保養地のバーデン、ドナウ川クルーズでも楽しめるヴァッハウ渓谷、ハルシュタットやグムンデンなどかわいい街が点在する湖水地帯ザルツカンマーグート、イタリア情緒漂う南部の街クラーゲンフルト、そして日帰りで行ける隣国スロバキア・ブラティスラヴァへのプランもご案内。
音楽や絵画、オペラ鑑賞の押さえておきたいポイントや、ザッハートルテ食べくらべ、季節ごとの楽しみ方など、豊富なコラムも満載です。旅に行けない時間もどっぷり旅気分を味わえ、また旅に行く際に役立つ一冊。ぜひ手にとってみてください。
★ トップレベルの表現技術から学ぶ、
惹きつける演技の極意!
★ 思い通りの動きを可能にする体づくりから
差をつける手具操作、減点を避ける工夫まで。
★ 求められる採点要素がきちんと理解でき、
細やかなポイントまで意識が届く!
◆◇◆ 監修者からのコメント ◆◇◆
2022年度よりルール改正が行われ、
前年度までの手具技術が重視されていたルールから
芸術性の比重が上がり、
表現力が重要視されることとなりました。
『芸術に正解はない』ということを
念頭に置いた上で、私が表現に対して
感じ続けていることを、ひとつひとつ、
言葉に魂を込めながら制作いたしました。
この本の記載内容が、
全て正解だということはありません。
表現とは『心』が発信源です。
表現の方法は、一人ひとりの髪色や目の色、
性格が違うように、十人十色であると私は考えています。
大会の優勝者やオリンピックに出場できる選手は
極わずかでも、順位や点数に関係なく、
踊り手の心が溢れ出る演技は
素晴らしく見る人を惹きつけます。
自分を表現しようとすることこそが
大きな一歩であると思います。
私にとって、新体操を続ける原動力になっていた
「表現する喜び、踊る楽しさ」を、
一人でも多くの方々に感じていただくことができれば、
大変嬉しく思います。
新体操を愛する方や、表現を必要とする
様々なジャンルの方にとって、
この本がきっかけや力、
助けとなりますように。
藤岡 里沙乃
◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆
☆ Part1
なぜ今、表現力が求められるのか
≪藤岡里沙乃インタビュー≫
☆ Part2
「表現力豊かな演技」を可能にする体づくり
☆ Part3
「基礎手具技術」を表現に見せる工夫をしよう
☆ Part4
ここで差がつく!ステップの魅せ方
☆ Part5
手具の投げ受けを伴う表現にチャレンジ!
☆ Part6
「芸術」での減点を減らすには
☆ Part7
曲の世界観を大切にした演技構成を学ぶ
天文学者らは、どのように宇宙の秘密を解き明かそうとしていたのかー。古代から、人類は空の観察と研究、表現に挑んできた。満点の星空に驚嘆し、科学的な説明を試みて、神話の要素を用いながら天空を描いた。16世紀以降になると、星図は至高の名作の数々が生み出され、19世紀に、望遠鏡の技術の進歩により現代的な制作が可能になるまでは、芸術と科学を融合させた、美しい「星図の黄金時代」が築かれた。
イタリア・ルネサンスの美術を知るうえで最も重要、かつ読み物としての面白さを兼ね備えたヴァザーリの『芸術家列伝』は、ダンテの『神曲』とならぶ古典として知られている。その中よりルネサンスの二大巨匠の伝記を収録。
水道橋博士さん推薦!
「難しいことを難しく言うヤツは馬鹿。
松岡先生は難しいことを簡単に
そして面白く話す数学者です」
知らないままではもったいないーー
4千年以上の歴史から、数のヒミツや抽象と具体、無限、
そして、文明の発展から社会への応用、数学的感性、数学的発想力、
数学的思考力、目に見えない世界、高次元の世界 etc.
人生を変える「教養の玉手箱」を開けてみようーー
(「はじめに」より)
数学は、文明の発達だけにかかわってきたわけではありません。
たとえば、デカルトの4つの規則(心得)は日常生活全般に役立ちますし、抽象的な思考や確率的な見方、この世界の仕組み(ヒミツ)や私たちの文明が得たもの失ったもの、そして自然とのかかわり等々。
これらを知ることで、数学へのイメージが変わり、世界の見え方が変わり、世の中を見る目が広がる……。
そう、数学は私たちの心までも、豊かなものに変えてくれる力を持っているのです。
目次より
プロローグ 数学は実は見えない世界だった!
第1章 古代ギリシャから現代の数学は始まった!
第2章 世の中、数が満ちあふれていた
第3章 「無限」があるから、現代の文明がある!
第4章 広く深く抽象的に、数学は進化してゆく
第5章 なんて不思議な4次元の世界!
プロローグ 数学は実は見えない世界だった!
第1章 古代ギリシャから現代の数学は始まった!
第2章 世の中、数が満ちあふれていた
第3章 「無限」があるから、現代の文明がある!
第4章 広く深く抽象的に、数学は進化してゆく
第5章 なんて不思議な4次元の世界!
西欧芸術家に関する澁澤の数知れぬエッセイを一堂に集め、生年順に並べて総覧にした文庫オリジナル集成。ルネサンスのボッティチェリからゴヤ、モロー、ルドン、クリムトなどの個性の強い画家たちを経て、著者の本領である二十世紀シュルレアリスムーピカソ、デュシャン、キリコ、エルンスト、デルヴォー、マグリットなどを収録する。
好評既刊に中井久夫論文を増補。芸術療法が一通り学べるハンディな入門書としてリニューアル。
新装版/旧版まえがき………………飯森眞喜雄
<b>[PART・1]芸術療法とは</b>
1 芸術療法総論……徳田良仁・伊集院清一
2 芸術療法の有益性と要注意点……中井久夫
3 イメージ表現の心理学……高江洲義英
--芸術療法とそれを包む場
4 芸術療法の適応と注意点……飯森眞喜雄
5 絵画療法と表現病理
--知っておくべき表現病理的ことがら……中村研之
<b>[PART・2]芸術療法とその技法</b>
6 個人絵画療法……吉野啓子
7 集団絵画療法……関 則雄
8 コラージュ療法とその展開……入江 茂
9 箱庭療法……弘中正美
一表現技法としての箱庭療法 箱庭療法を行うための用具
10 音楽療法……阪上正巳
11 詩歌療法……田村 宏
12 芸術療法としての心理劇……高良 聖
13 ダンス・セラピー……町田章一
<b> [PART・3]芸術療法の新たな広がり</b>
14 ターミナルケア施設における芸術療法
……富澤 治・中根千景・園 麻由子
15 老年期痴呆と芸術療法……中川保孝
芸術経験のインディビジュアリティを教育実践にどうつなげるか?芸術経験は本来的に、個々人の美的感覚や想像力に依拠している。そのため芸術の教育は、教えないことで子どもの自由な表現を尊重するのか、教授目標として設定できる技術・知識を教えるのか、の二者択一論で展開されてきた。本書は、デューイの芸術哲学を出発点として20世紀前半からの芸術授業の展開を追うことでこの課題を再考し、二者択一を超えた新たな授業構成の枠組みと、オルタナティブな教育実践のあり方を示す。「美的経験」そのものを目指す授業へのパラダイム・シフトの方法を示唆した労作。
芸術は人間の全運動を先取りする。芸術とは、構成する力であり、革命の力なのだ。芸術を通してこそ、人間解放の集団的権能は自らの運命をあらかじめ描き出す。美の生産者たちからなるマルチチュードの運動、それこそがコミュニズムである。芸術と運動、美と革命を結ぶ、マルチチュードの可能性。
エマーユとは、フランス語でエナメル七宝のこと。パリやリモージュ地方において、ナポレオン3世時代やアール・ヌーヴォー期に制作されたエマーユを中心に掲載した作品集。