授業形式の語り下ろしで「わかりやすい通史」として絶賛を博した「昭和史」シリーズ戦後篇。
焼け跡からの復興、講和条約、高度経済成長、そしてバブル崩壊の予兆を詳細にたどる。
折しも2025年は戦後80年、「昭和100年」という節目の年。
世界情勢が悪化し、先の見えない混沌のなか、現代日本のルーツを知り、世界の中での日本の役割、そして明日を考えるために、今こそ必読の一冊。
毎日出版文化賞特別賞受賞のシリーズ二冊、待望の新版に!
新版は解説と詳細な索引を新たに付す。
【目次】
はじめの章 天皇・マッカーサー会談にはじまる戦後
第一章 無策の政府に突きつけられる苛烈な占領政策
第二章 飢餓で“精神”を喪失した日本人
第三章 憲法改正問題をめぐって右往左往
第四章 人間宣言、公職追放そして戦争放棄
第五章 「自分は象徴でいい」と第二の聖断
第六章 「東京裁判」の判決が下りるまで
第七章 恐るべきGHQの右旋回で……
第八章 朝鮮戦争は“神風”であったか
第九章 新しい独立国日本への船出
第十章 混迷する世相・さまざまな事件
第十一章 いわゆる「五五年体制」ができた日
第十二章 「もはや戦後ではない」
第十三章 六〇年安保闘争のあとにきたもの
第十四章 嵐のごとき高度経済成長
第十五章 昭和元禄の“ツケ”
まとめの章 日本はこれからどうなるのか
こぼればなし 昭和天皇・マッカーサー会談秘話
関連年表
あとがき
平凡社ライブラリー版 あとがき
解説 山本明子
参考文献
索引
【著者】
半藤一利(はんどう・かずとし)
1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などを経て作家。著書は『日本のいちばん長い日』『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)、『「真珠湾」の日』(以上、文藝春秋)、『幕末史』(新潮社)、『B面昭和史 1926-1945』『世界史のなかの昭和史』(以上、平凡社)など多数。『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』(平凡社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞。2015年、菊池寛賞を受賞。2021年1月12日逝去。
二百年前、母星を捨て、都市型宇宙要塞艦で地球に密航した国家「スカベリア姫国」。地球人から「スカベリア姫国」の存在を隠蔽するために、地球では宇宙要塞艦を地球人「ヒロシ」に擬態させた。「ヒロシ」は国家レベルで制御され、絶対に要塞艦だと悟られないよう万全の体制がとられていた。しかし物事に絶対はない。はたしてスカベリア人たちは地球を安住の地にできるのか。
#7 ゴーコン/関内のまぼろし 前編
#8 ゴーコン/関内のまぼろし 後編
#9 鍋に唄えば 前編
#10 鍋に唄えば 後編
#11 ボディガードル
#12 大統領の娘の涙
#13 のり子の黙示録 前編
#14 のり子の黙示録 後編
中国詩の絶頂、煌めく個性を生んだ唐代ー月下に酒杯を傾ける李白、世を憂えさすらう杜甫、幽邃の境地に遊ぶ王維。あるいは花の長安に集い、春の江南を旅する詩人たち。雄々しい精神と洗練された筆で、国家の興亡から庶民の哀歓までをうたう数多の詩。その核心を読み解く。
◆現代の民事手続法が直面する様々な課題に挑む◆
判決手続、家事紛争手続、執行・倒産手続および国際民事手続法の現代的課題等、手続保障論を中心に展開する、現代民事手続法理論の新たな取組み。国内外の研究者44名が、本間先生の古稀を祝し、現代の民事手続法が直面する様々な課題に挑む。
人力車に、おのりやす 伝統文化を継承する俥夫の仕事
ごく普通の腐女子・早乙女朱葉のスペースに同人誌を買いに来たのは、ごく普通の腐男子・桐生和人。
ただひとつ、ごく普通と違ったのは、二人は高校の教え子と教師だったのですーー。
イケメン生物教師の真(オフ)の姿がもっさり残念メガネ男子かつ同じ沼の狢……だと……!?
そう、これはーー教え子を神(絵師)と讃えるイケメン腐男子先生と、とある腐女子の物語。
桐生:「今週の雑誌にマジ神コマがあるので審議したい」
朱葉:「それな」
こんな先生に教えられたい!? 共感しすぎるオタクラブコメ登場!!!!!
「漢詩」という外来の文体に、詩才を競いあって生まれた王朝の漢詩は、漢字による表現の困難さを克服しつつ、王朝びとの詩心を表出した成果にほかならない。7〜12世紀に創られた詩は3000余首にものぼる。その中から170首を厳選、訓読文と現代語訳・注釈を付し、先人たちの巧みなまた愛すべき詩を味読できるよう配慮した。
比較法学、民法学など、幅広い分野を長く牽引してきた、五十嵐清先生(北海道大学名誉教授)のオーラル・ヒストリー。法学者としての歩みを生い立ちから振り返り、激動の時代と、その時代を生きた人、そして、そこに生まれた学問の背景を明らかにする。学問とその社会的背景、国際的な関係など、後世への道しるべとなる貴重な書。
どう読まれ、どう書かれてきたか。これからどう読まれるべきか。「本当の事を云おうか」と「鳥羽」で衝撃を与えた谷川俊太郎から、女性独自の書法を提示した伊藤比呂美の『青梅』まで。激動する時代を極限の言葉で表現した戦後詩30年の集大成。
古代ギリシアの原子論は“まったく空想的なものに過ぎない”というのは間違いです。それは立派な実験的な根拠をもっていて、アルキメデスなどの古代ギリシアの科学を生み育てていたのです。また原子論は、近代科学が成立したから復活したのではありません。事実はその逆です。原子論は、古代の復興をめざすルネサンスの運動がはじまるとすぐに復活しました。そして、その原子論が近代科学の発展をリードすることになったのです。原子論についての通念をくつがえす。本書は、「世界史や科学史、それに科学の考え方についてまるで知らない」という人でも読みすすめることができるように書かれています。
この本は、〈明治以後の日本の戦争の歴史的事実〉だけを取り上げたものです。
日露戦後から男子普通選挙を経て第二次大戦直後にいたるまでの地域政治構造を、政党政治と地域、社会運動と政治、都市と政治、1940年代の政治と社会などの視点から分析。
「統計学」ブームの今、注目の資格!過去問と解説を収録した公式問題集。