ものすごい剣幕で爆走するアレグロ、暴力的な強打も辞さないフォルテシモーーサイは古典的美意識をかなぐり捨て、作品の途轍もないエネルギーを露にすることに全精力を傾ける。刺激に鈍感になりきった現代人に楽聖の熾烈さを体感させる超過激な怪演。★
なぜ、説得力があるのか?なぜ、短い言葉でも伝わるのか?頭のよさの基本は「論理力」にある!
著者HPで公開され、多くの学生・研究者の間で話題をよんだ講義ノートを、本格的に基礎から学びたい人たちに向けて全面改訂。他分野の読者や独習者にも最適なテキスト。
物理学のかけ離れた分野、たとえば力学と光学、そこに共通する基本的なセンスが見つけられたら、どれほど思考が軽やかになるだろう。そしてまったく新しい問題に直面したとき、どれほど力強い手がかりになるだろう。さまざまな領域で一級の成果を上げ続け、ロゲルギストを主宰した著者の、卓越した発想法の精髄を披露する。力について、示量変数と示強変数、ルジャンドル変換、動力学の変分原理、回路論から波動論へなど、物理法則や方程式をより高い立場から俯瞰したときに見えてくる景色がここにある。学習者にはステップアップの、研究者には問題へのアプローチのヒントとなる魅力的な講義論。
現代医療でも治療困難な皮膚病と、古代人は如何に戦ってきたか。0.3ミリのヒゼンダニの存在を裸眼で確認したり、洗浴、瀉血、排膿、切断、灸、罨法、塗布薬、内服薬など工夫をこらした。現代医療に通じるものや『ヨブ記』の灰治療に共通するもの、梅毒の定説を覆す記述等々を満載。
地球上の生命は、40億年の歴史において五度の大量絶滅危機に見舞われた。大陸移動、隕石衝突に全球凍結、90%もの種が死に絶えた環境の激変をものともせず、太古の昔から姿も変えずいまなお生き残っている生物がいる!いったい彼らはいかにして生き延びたのか。絶滅する者と生き残った者、何がその運命を分けたのか。彼らが伝える古代の地球の姿とはー。「生きた化石」と呼ばれる彼らの驚異の進化・生存戦略から生命40億年の歴史をいきいきと蘇らせる。
本書は、大学初年級の理工系学生が、現代化学の基礎を学ぶためのテキストである。まず、物質の性質が、その微視的な構成単位である原子・分子の構造やエネルギー状態から、どのように理解できるかを述べる。次に、原子や分子の集合体の性質を理解するための巨視的な観点について解説する。そして、物質の変化をとりあげ、典型的な化学反応である酸と塩基の関与する反応、酸化還元反応および化学反応の速度について解説。最後に、物質の固体材料としての応用を述べ、エネルギー、環境等の人類が直面する問題にふれる。各章末には問題をのせ、学習の便宜を図っている。
人間や自然に破局をもたらす経済学から、生を支える経済学へー。産業革命期イギリスを舞台に、思想家たちの格闘がいまここに蘇る。人新世という危機の時代に応答する知の冒険。エコノミーとエコロジーを統合し、経済の根源に向かう思想史の道標。
本書では熱・湿気・空気の環境分野を対象にしており、建物まわりの熱・湿気・空気の移動の理論、計画にふれる。
常微分方程式を学び、偏微分方程式を学びはじめるときに多くの学生が直面するさまざまなギャップー本書は、その隔たりを埋めるべく著されたものである。具体的には、常微分方程式については、計算手順の背景にある理論的側面の解説をし、偏微分方程式に関しては、具体的な問題に対する典型的な解法の簡潔な解説を行った。