・リアルワールドデータ(RWD)とは、電子カルテ、医療請求データ、製品または疾患レジストリ、その他の健康関連情報源など、患者の健康状態・医療提供に関連する情報であり、日常診療においてさまざまな情報源から収集される。
・近年、世界各国の規制当局がRWDの活用を推進しており、基礎研究、臨床開発計画、臨床試験への患者登録、規制当局への申請、製造販売後の安全性監視等、多様な分野での活用が進んでいる。
・本特集は、提言書『薬事利用に資する「適合性」と「信頼性」をもつリアルワールドエビデンス作成に向けた提言』に基づき、薬事利用に資するRWD/RWE(リアルワールドエビデンス)の信頼性確保の現状から制度的実装、さらには技術的発展までを包括的に論じる。
■第1土曜特集 薬事利用に資する「適合性」と「信頼性」をもつリアルワールドエビデンス作成に向けた提言
・はじめに
・RWD/RWEとは、「適合性」と「信頼性」とは
●第1章 各国のRWDの薬事利用に求められる「適合性」と「信頼性」のまとめ
・各国のRWDの薬事利用に求められる「適合性」と「信頼性」のまとめ
●第2章 薬事に用いたRWD/RWEの事例と「適合性」「信頼性」
・SCRUM-Japan Registry
・CIRCULATE-Japanにおける疾患レジストリ構築の試み
・MASTER KEY Project
・RemudyおよびRemudy-DMDの構築経緯とRegulatory Grade RWDとしての活用
・RWDの外部対照としての活用可能性:REALISE研究の成果から
・海外における現状:Flatiron Healthの経験
●第3章 事例から考える目的に応じた「適合性」「信頼性」の現状と提案
・医薬品等の開発に資するデータ
・医薬品安全性監視に資するデータ
・その他のRWE(診療ガイドラインなど)に資するデータ
●第4章 リアルワールドデータ保有者が利用者へ開示すべき内容の提案
・リアルワールドデータ保有者が利用者へ開示すべき内容の提案
●第5章 RWD/RWEの利活用に向けた法的整備の現状と展望
・次世代医療基盤法の概要
・RWDの薬事利用における個人情報の取り扱いの整理ーー次世代医療基盤法改正とオプトアウト方式の課題を中心に
・European Health Data Space(EHDS)の概要と日本の医療DX政策へのインパクト
●第6章 RWD/RWEの利活用に向けた技術的進歩の現状と展望
・二次利用を見据えた病院情報システムの構築
・大規模言語処理のRWD/RWEの「適合性」「信頼性」担保への活用の展望1
・大規模言語処理のRWD/RWEの「適合性」「信頼性」担保への活用の展望2
・技術的進歩のRWD/RWEへの活用
・結言
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・細胞を設計し、狙った環境でのみ機能させる“デザイナー細胞”は、疾患微小環境を読み取り、必要なときに必要な作用だけを出す“条件付き治療”が可能となることから、個別化医療への応用が期待されている。
・社会実装の実現のためには、標的特異性、オフターゲット、免疫学的リスク、長期安全性、品質管理、スケールアップ、規制・倫理という実装上の課題を解決し、臨床で使用できるようにしていかなければならない。
・本特集では、細胞デザインを可能にする基盤技術から、臓器、免疫、in vivo 治療へ展開する応用まで、実用化に向けて行われている研究をそれぞれの分野のエキスパートたちが解説する。
■デザイナー細胞の実用化と未来
・はじめに
・miRNA回路を活用した細胞デザイン
〔key word〕RNAスイッチ、miRNA、miRNA回路
・ヒト人工染色体が拓く高機能な次世代型デザイン細胞の創出
〔key word〕ヒト人工染色体(HAC)、染色体工学、デザイン細胞、細胞治療、再生医療
・細胞デザインを可能にする多様なゲノム編集ツール
〔key word〕ゲノム編集、CRISPR-Cas9、CRISPR-Cas3
・生体内遺伝子改変を可能とする送達技術の展望
〔key word〕脂質ナノ粒子(LNP)、ウイルス様粒子(VLP)、ウイルスベクター、キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞
・がん免疫治療用T細胞をデザインする
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)、がん免疫編集、がん免疫サイクル、抗原提示細胞、サイトカイン、エピジェネティック因子
・AAVベクターによるin vivo治療デザイン
〔key word〕遺伝子治療、ゲノム編集、ダイレクトリプログラミング
・ユニバーサルiPS細胞をデザインする
〔key word〕iPS細胞、同種移植、拒絶反応、ゲノム編集
●TOPICS 臨床検査医学
・微生物検査の技術革新による医療への貢献
●TOPICS 社会医学
・医学研究・医療活動への貢献野口英世アフリカ賞を通じた
●連載 医療における生成AIとDX(15)(最終回)
・医師とAIがともに働く日常へーー「拡張」としてのAI
●連載 医療にいかす行動経済学(12)
・医師の働き方改革への行動経済学の応用
〔key word〕 働き方改革、医師、行動経済学、ナッジ、バイアス
●FORUM 人間社会の未来 --専門家が予見する人類の行方(19)
・パレスチナ・ガザ地区で起こっている医療・生活・環境破壊の実態ーー戦場ガザでの医療者の立ち位置と私たちの関わり
●FORUM 病院建築への誘いーー医療者と病院建築のかかわりを考える
・特別編ーーマドリードにおける病院建築の転用
●FORUM 書評
・『早発卵巣不全 病因論と治療の最前線』
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・血栓止血や凝固と聞くと、苦手意識を持ってしまうだろうか。
・血栓止血を専門とする医師は全国的に見ても決して多いとは言えないのが現状であるが、血栓止血関連疾患の患者数は少ないわけではない。脳梗塞や心筋梗塞といった広く知られた疾患のみならず、悪性腫瘍に関連するトルーソー症候群、播種性血管内凝固(DIC)など、血栓止血異常が生命予後に大きく関わる症例が度々みられる。
・本特集では、現場の課題に応えるべく、血栓止血疾患に遭遇した際の検査の選び方や結果の読み解き方を基礎から臨床応用まで幅広く解説し、また、血友病に対する遺伝子治療や、iPS細胞由来の血小板製剤の開発などのテーマも紹介する。
■第5土曜特集 止血・血栓・凝固の最新知見ーー研究と臨床を繋ぐ
・はじめに
・止血と血栓の違い
〔key word〕止血、血栓、ウィルヒョウの三徴
●血栓止血関連検査
・血小板の機能と検査法
〔key word〕血小板、血栓止血、血小板機能、検査
・フォン・ヴィレブランド因子の機能と検査法
〔key word〕フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、止血、血小板、フォン・ヴィレブランド病(VWD)
・血液凝固因子と凝固制御因子の機能と検査
〔key word〕凝固因子、凝固制御因子、凝固検査
・線溶因子の機能と検査
〔key word〕プラスミン、プラスミノゲンアクチベータ(PA)、プラスミノゲンアクチベータインビビター(PAI)-1、α2-アンチプラスミン(α2-AP)、トロンビン活性化線溶阻害因子(TAFI)
・補体疾患における補体系と血小板・凝固・線容系のクロストークと補体検査法
〔key word〕発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)、非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、遺伝性血管性浮腫(HAE)、補体、クロストーク
・血栓止血疾患における遺伝子検査
〔key word〕血栓止血疾患、血栓性素因、出血性疾患、遺伝子検査、プレコンセプションケア
・血栓症の画像診断
〔key word〕血栓症、肺動脈塞栓症、造影CT、MRI
・血栓症の病理診断
〔key word〕動脈硬化症、吸引血栓、静脈血栓症、がん関連血栓症、羊水塞栓症(AFE)
●血栓止血疾患における新規治療
・輸血治療のイノベーションの達成に向けてーーiPS血小板製剤の問題点
〔key word〕血小板、iPS細胞、巨核球、マスターセル、乱流
・バイスペシフィック抗体医薬
〔key word〕血友病A、第8因子(F8)、バイスペシフィック抗体、エミシズマブ
・血友病に対する遺伝子治療
〔key word〕血友病、遺伝子治療、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター、レンチウイルスベクター
・血栓症と核酸アプタマー創薬
〔key word〕血栓症、核酸アプタマー、中和剤
●出血性疾患ーー病態の解明と診断、治療の進歩
・免疫性血小板減少症(ITP)の病態、診断、治療の進歩
〔key word〕免疫性血小板減少症(ITP)、抗血小板自己抗体、IPF%、トロンボポエチン(TPO)
・先天性血小板機能異常症
〔key word〕先天性血小板機能異常症、血小板無力症、放出異常症
・血友病ーー最近の治療の進歩
〔key word〕血友病、インヒビター、半減期延長型製剤、非凝固因子製剤、遺伝子治療
・先天性凝固因子欠乏症(血友病以外)--rare bleeding disorders(RBD)
〔key word〕RBD(rare bleeding disorders)、血友病類縁疾患、血漿由来製剤、遺伝子組み換え製剤、新鮮凍結血漿(FFP)
・フォン・ヴィレブランド病
〔key word〕フォン・ヴィレブランド病(VWD)、フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、凝固第8因子(F8)
・後天性血友病ーー診療ガイドライン(2017改訂版)以降の進歩と課題
〔key word〕後天性血友病、血液凝固第8因子インヒビター、免疫抑制療法(IST)、エミシズマブ
・自己免疫性後天性凝固因子欠乏症ーー後天性血友病以外
〔key word〕インヒビター、凝固因子、クリアランス抗体、自己抗体、出血
・出血性線溶異常症ーーPAI-1欠乏症、α2-PI欠乏症、TM/TAFI異常症
〔key word〕出血、線溶促進、線溶抑制因子機能不全、クロット溶解アッセイ
●血栓性疾患ーー病態の解明と診断、治療の進歩
・敗血症に伴う播種性血管内凝固(敗血症性DIC)--好中球細胞外トラップ(NETs)の役割、血栓性微小血管症(TMA)との早期鑑別診断
〔key word〕敗血症、播種性血管内凝固(DIC)、血栓性微小血管症(TMA)、好中球細胞外トラップ(NETs)、フォン・ヴィレブランド因子(VWF)
・播種性血管内凝固ーー造血器疾患
〔key word〕造血器腫瘍、播種性血管内凝固(DIC)、診療ガイドライン、抗凝固療法、リコンビナントトロンボモジュリン製剤
・固形がんに伴う播種性血管内凝固の病態・診断・治療と今後求められるもの
〔key word〕播種性血管内凝固(DIC)、慢性DIC、固形がんの多様性、基礎疾患の予後、QOLの向上
・先天性血栓性血小板減少性紫斑病
〔key word〕血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、先天性TTP、ADAMTS13遺伝子変異、フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、新鮮凍結血漿(FFP)、遺伝子組み換えADAMTS13
・免疫性血栓性血小板減少性紫斑病の診断と治療の進歩
〔key word〕免疫性血栓性血小板減少性紫斑病(iTTP)、ADAMTS13、フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、カプラシズマブ
・志賀毒素産生性腸管出血性大腸菌関連溶血性尿毒症症候群
〔key word〕志賀毒素(Stx)、血性下痢、急性腎不全、補体制御、血漿交換
・非典型溶血性尿毒症症候群ーー抗補体治療時代の治療方針を考える
〔key word〕補体、血栓性微小血管症(TMA)、抗C5抗体薬
・抗リン脂質抗体症候群のアップデートーー新しい分類基準を中心に
〔key word〕抗リン脂質抗体症候群(APS)、APS分類基準、動静脈血栓症、妊娠合併症、抗リン脂質抗体(aPL)
・ヘパリン起因性血小板減少症
〔key word〕ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)、HIT抗体、機能的検査
・遺伝性血栓性素因ーー遺伝性アンチトロンビン欠乏症、プロテインC欠乏症、プロテインS欠乏症
〔key word〕アンチトロンビン(AT)、プロテインC(PC)、プロテインS(PS)、静脈血栓塞栓症(VTE)、抗凝固療法
●疾患・治療に伴う凝固異常
・がん関連血栓症ーーがん治療関連血栓症の一次予防
〔key word〕がん関連血栓症、がん治療関連血栓症(CTAT)、予防的抗凝固療法、直接経口抗凝固薬(DOAC)、Khoranaスコア
・骨髄増殖性腫瘍に伴う血栓症と出血
〔key word〕真性多血症(PV)、本態性血小板血症(ET)、血栓症、出血、後天性フォン・ヴィレブランド症候群(AVWS)
・循環器疾患に伴う後天性フォン・ヴィレブランド症候群
〔key word〕フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、ずり応力、血管異形成、大動脈弁狭窄症(AS)、機械的補助循環
・発作性夜間ヘモグロビン尿症に伴う血栓症と抗補体薬
〔key word〕発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)、抗補体薬、血栓症(TE)
・慢性骨髄性白血病に対するチロシンキナーゼ阻害薬と血栓性有害事象
〔key word〕慢性骨髄性白血病(CML)、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)、心血管障害、動脈硬化
・移植関連血栓性微小血管症
〔key word〕造血幹細胞移植、移植片対宿主病(GVHD)、肝類洞閉塞症候群(SOS)、移植関連血栓性微小血管症(TA-TMA)、補体阻害薬
・CAR-T細胞療法に伴う凝固異常
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞、プラスミノーゲン活性化インヒビター1(PAI-1)、凝固障害、フィブリノーゲン
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連凝固異常と血栓症
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、凝固異常、血栓、血栓形成機序、血栓症予防
・ワクチン起因性免疫性血栓性血小板減少症(VITT)と凝固線溶異常
〔key word〕ワクチン起因性免疫性血栓性血小板減少症(VITT)、血小板減少を伴う血栓症、抗PF4抗体、播種性血管内凝固(DIC)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・リンは生命の営みに欠かせない元素である。生物の多様化が起こった“カンブリア爆発”においても、火山活動による海水中のリン濃度上昇が一因とされており、その重要性がうかがえる。
・リン代謝に関する研究は2000年代に大きく進展したが、近年、ふたたび転機を迎えつつある。骨細胞や尿細管細胞によるリン感知機構、テナパノルの登場により注目を集める腸管細胞間リン輸送、ブロスマブ登場により新時代を迎えたくる病・骨軟化症の治療など、新たな知見が相次いでいる。
・本特集ではリン代謝研究の最新知見を紹介し、日々の診療や今後の研究への関心を深める機会としたい。
■リン代謝研究の最新動向と臨床的意義
・はじめに
・尿細管リン酸イオン再吸収機構の最新知見
〔key word〕SLC34A、近位尿細管、副甲状腺ホルモン(PTH)、線維芽細胞増殖因子(FGF)23
・腸管リン酸吸収機構の最新知見
〔key word〕腸管リン酸吸収、傍細胞経路、タイトジャンクション(TJ)、テナパノル、高リン血症
・生体のリン感知機構
〔key word〕骨、線維芽細胞増殖因子23(FGF23)、線維芽細胞増殖因子受容体1(FGFR1)、GALNT3遺伝子産物
・高リン血症が骨代謝に及ぼす影響ーー二次性副甲状腺機能亢進症を伴う慢性腎臓病における骨病態
〔key word〕慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)、二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)、線維性骨炎、皮質骨多孔化、骨細胞
・高リン血症と血管石灰化・生命予後
〔key word〕高リン血症、血管石灰化、慢性腎臓病
・改定版ガイドラインと透析患者の高リン血症治療
〔key word〕ガイドライン改定、厳格管理、高リン血症、個別化治療、リン低下薬
・腎移植後低リン血症の病態と自然経過
〔key word〕腎移植、低リン血症、線維芽細胞増殖因子23(FGF23)、副甲状腺ホルモン(PTH)
・FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症の病態と最新治療
〔key word〕くる病、骨軟化症、線維芽細胞増殖因子23(FGF23)、骨石灰化障害、骨痛
●TOPICS 生理学
・褐色脂肪組織におけるMAFBの役割:マクロファージを介した交感神経と熱産生の調節
●TOPICS 腎臓内科学
・IgA腎症の新病態:メサンギウム細胞を標的としたIgA型自己抗体の発見
●連載 ケースから学ぶ臨床倫理推論(19)
・子どもの自己決定をいかに尊重するか
〔key word〕子ども、自己決定能力、協働意思決定
●連載 イチから学び直す医療統計(11)
・相関と回帰
〔key word〕相関係数、因果、回帰分析、重回帰分析
●連載 医療分野におけるブロックチェーンとNFTの活用
・はじめに
●連載 医療分野におけるブロックチェーンとNFTの活用(1)
・医療DXを支えるWeb3技術の基礎
〔key word〕Web3、ブロックチェーン、スマートコントラクト、NFT、DAO
●連載 司法精神医学への招待ーー精神医学と法律の接点(14)
・ドメスティック・バイオレンスと精神医療
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・フレイルおよびサルコペニアは、単なる身体機能低下の指標ではなく、生命予後、再入院、要介護化、QOL、さらには医療・介護需要を規定する横断的リスク基盤として理解されるべき概念である。
・多様な慢性疾患と双方向に影響しあい、疾患特異的治療の効果や安全性に影響を与える一方、フレイル・サルコペニアを軸としてマルチモビディティを横断的に統合する体系は十分に確立されているとは言い難い。
・本特集では、複雑な高齢者診療を紐解くため、臨床判断や多職種連携、ポリファーマシーのマネジメント、栄養療法、AIによる介入、社会資源の活用など、マルチモビディティ診療について体系的に解説する。
■高齢者診療の新常識:マルチモビディティにおけるフレイル・サルコペニア管理を考える
・はじめに
・フレイル・サルコペニアの定義・診断アップデート
〔key word〕フレイル、サルコペニア、CHS(Cardiovascular Health Study)、J-CHS基準、CFS(Clinical Frailty Scale)、AWGS(Asian Working Group for Sarcopenia)
・マルチモビディティにおけるフレイル・サルコペニア管理の重要性
〔key word〕高齢者総合機能評価(CGA)、サルコペニア、疾患クラスター、フレイル、マルチモビディティ
・フレイルとマルチモビディティーー慢性炎症、腸内細菌叢の役割を考える
〔key word〕フレイル、マルチモビディティ、腸内細菌、慢性炎症(inflammaging)、代謝物
・ポリファーマシーのマネジメント
〔key word〕マルチモビディティ、ポリファーマシー、フレイル・サルコペニア、包括的高齢者機能評価(CGA)、多職種連携
・地域の通いの場の活用
〔key word〕フレイル、サルコペニア、通いの場、居場所、ちょい足し
・デジタルヘルス・AIを活用した予防から評価・介入まで
〔key word〕デジタルヘルス、AI(人工知能)、フレイル、サルコペニア、マルチモビディティ
・栄養療法
〔key word〕タンパク質同化抵抗性(anabolic resistance)、栄養ジレンマ、個別化栄養療法
・運動・身体活動のポイント
〔key word〕マルチモビディティ(多疾患併存)、フレイル、サルコペニア、マルチコンポーネント運動
・ロコモティブシンドロームとマルチモビディティ
〔key word〕ロコモティブシンドローム(ロコモ)、メタボリックシンドローム、危険因子、地域住民コホート、国際比較
●TOPICS 社会医学
・オピオイド危機から人々を救う画期的鎮痛薬
●TOPICS 脳神経外科学
・転移性脳腫瘍患者に対する全身薬物療法
●連載 医療にいかす行動経済学(15)
・皮膚科における諸問題を行動経済学で考える
〔key word〕 医師の働き方改革、直美(ちょくび)、チーム制、キャリア形成
●連載 知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座(3)
・知っておきたい腹部血管・血行動態異常:超音波による評価
〔key word〕超音波、Bモード、ドプラ法、門脈、血管・血行動態異常、短絡路
●FORUM 分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ(2)
・新生HDL産生過程の可視化から考える動脈硬化症の創薬開発
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●2001年に始まった高次脳機能障害支援モデル事業から25年が経過し、診断基準の策定、全国調査、リハビリテーション治療手順の構築を経て、「地域支援ネットワークの構築」まで発展した。
●高次脳機能障害は、注意・記憶・遂行機能障害など多様な後遺症を伴い、社会復帰には、生活期における継続的なリハビリテーションと地域支援体制が不可欠である。
●本特集では、厚生労働省は令和6年度より創設した高次脳機能障害支援者養成研修に関し、各分野からその目的、内容、期待する点を解説していただいた。
【目次】
特集にあたって
高次脳機能障害支援者養成に関する研修の概要
医学的リハビリテーション
失語症・コミュニケーション障害
制度活用・地域連携
小児への支援
新連載
神経・筋疾患治療の最前線
1.筋萎縮性側索硬化症 Amyotrophic Lateral Sclerosis
連載
リハなひと
リハビリ当事者 横山和也さん
巻頭カラー デジタルフロンティア:次世代技術の展望
7.スマートフォンアプリを活用した行動変容支援
“こんなときどうする?” リハビリテーション臨床現場のモヤモヤ解決! 令和版
リハビリテーション科専門医取得後のキャリアアップ編(4)臨床と研究をつなぐ大学院進学戦略
ニューカマー リハ科専門医
古閑丈裕
最新版! 摂食嚥下機能評価ースクリーニングから臨床研究まで
19.Eating Assessment Tool(EAT-10)
おさえておきたい転倒・転落予防の基本知識と現場での応用
15.転倒・転落予防と地域サポート
Muscle Health-多職種連携で拓く包括的介入の最前線
3.悪液質: AWGC2023 基準の臨床応用
知っておきたい! がんサポーティブケア
12.がん患者のアピアランス(外見)ケア
支援機器の現在と未来ー普及に向けた取り組み
5.入浴支援機器
回復期リハビリテーション病院・チームでキャリアアップー私たちの院内研修
7.装具・車椅子管理
リハビリテーション関連学会に行ってみよう!
7.日本小児リハビリテーション医学会
臨床研究
回復期リハビリテーション病棟に入院した脳卒中患者のFIM改善を従属変数とした重回帰分析のレビュー:2019年11月からの5年間に掲載された19論文
臨床研究
地域生活を送るうえで65歳問題に直面した視覚障害単一障害者の2例
1型糖尿病診療・研究の進歩や課題について、各分野のエキスパートが最新知見を紹介!
●インスリンが発見されてから 100年が経過し、その間にインスリン製剤や投与法の開発、膵・膵島移植療法の開発、1型糖尿病の病態や成因を解明するための研究など、世界中でさまざまな取り組みが行われてきた。
●わが国においても、日本人1型糖尿病の発症・進展様式における多様性に基づき、急性発症1型糖尿病、緩徐進行1型糖尿病、劇症1型糖尿病のサブタイプが確立され、成因や病態に関する知見が積み重ねられた。
●本特集では、1型糖尿病診療・研究の進歩や課題に関する現状や取り組みについて、広範囲にわたって各分野のエキスパートが最新知見を紹介している。
【目次】
総論
1.わが国の1型糖尿病研究の歴史と展望
2.1型糖尿病の疫学
3.日本人1型糖尿病の発症・進展様式における多様性
治療技術の進歩
4.インスリン製剤のUPDATE
5.カーボカウント最前線
6.CGMの進化と有用性
7.インスリンポンプ療法の進歩
8.1型糖尿病に対するSGLT2 阻害薬併用療法を安全に活用するために
9.膵・膵島移植の現状と展望
診療上の課題
10.緩徐進行1型糖尿病の管理
11.1型糖尿病合併妊娠の管理─指標をもって治療を行う
12.低血糖の病態と対処法
13.COVID-19と1型糖尿病
14.1型糖尿病診療におけるトランジション
15.糖尿病キャンプと患者会活動─心理社会的支援の重要性
病態研究
16.日本人1型糖尿病のデータベース─TIDE-J研究を中心に
17.1型糖尿病の遺伝素因
18.劇症1型糖尿病研究UPDATE─irAEも含めて
19.1型糖尿病の病態と診断における膵島関連自己抗体の意義
20.1型糖尿病モデル動物を用いた成因研究
21.1型糖尿病における膵島特異的細胞性免疫
22.膵組織所見から1型糖尿病の成因を探求する
23.1型糖尿病とグルカゴン分泌調節異常
治療研究
24.バイオ人工膵島の可能性
25.膵β細胞再生医療の可能性─脂肪由来幹細胞の有用性
・高齢化の進行、生活習慣の多様化、さらには気候変動や環境汚染といった要因により、腎臓病は世界規模で増加し、国際的な課題となっている。一方で、新規腎保護薬の登場や病態解明の飛躍的進歩により、これまで長らく血圧や血糖、蛋白尿の管理を中心としてきた治療体系から、新たな段階へと踏み出しつつある。
・本特集では、腎臓病の基礎から病態理解と治療のアップデートまで、さらには新規バイオマーカー、オミクス解析、ビッグデータ解析など診断技術の進展や、再生医療、人工腎臓などのフロンティア領域、終末期医療、医療経済、倫理的課題など、腎臓病学の最新動向を豊富に取り上げる。
■第5土曜特集 革新する腎臓病学ーー臨床と研究の最前線
・はじめに
●緒論・総論
・腎臓病学の歩みと今後の方向性
〔key word〕Kidney health、精密医療、人工知能(AI)、大規模言語モデル(LLM)、デジタルツイン
・国際的視点からみた腎臓病対策の現状
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、腎代替療法(KRT)、GKHA(Global Kidney Health Atlas)、保存的腎管理(CKM)、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ
●疫学と社会背景
・世界と日本における腎臓病の疫学動向
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、末期腎不全(ESRD)、疫学、障害調整生存年(DALYs)、国際共同研究
・高齢化社会と腎疾患のリスク
〔key word〕高齢化、慢性腎臓病(CKD)、老化腎、急性腎障害(AKI)、AKI-CKD連関
・気候変動・環境要因と腎臓病
〔key word〕気候変動、環境汚染、災害、原因不明の慢性腎臓病(CKDu)、透析医療の持続可能性
●解剖・生理・基礎知識
・腎臓の構造と発生学的特徴
〔key word〕腎臓構成細胞、尿管芽、後腎間葉、誘導、腎臓オルガノイド
・腎血流・糸球体濾過の制御機構
〔key word〕腎血流、糸球体濾過量(GFR)、腎自動能、筋原反応、尿細管糸球体フィードバック(TGF)
・尿細管の機能と水・電解質バランス
〔key word〕尿細管生理、電解質、尿細管オルガノイド
●病因と病態解明の最前線
・微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)と巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)の理解の革新
〔key word〕抗nephrin抗体、circulating factor、ELISA、巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)、移植後FSGS再発
・糖尿病関連腎臓病の分子機序ーー代謝産物
〔key word〕糖代謝、脂肪酸代謝、ケトン体代謝、糖尿病関連腎臓病(DKD)
・糖尿病関連腎臓病の分子機構ーー細胞死
〔key word〕制御性細胞死、フェロトーシス、SGLT2阻害薬、酸化ストレス
・高血圧性腎障害の血管病態ーー機序と治療戦略
〔key word〕高血圧性腎障害、腎内微小循環、血管内皮機能障害、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)、SGLT2阻害薬
・薬剤やサプリメントによる腎障害
〔key word〕アリストロキア酸、プベルル酸、レニンーアンジオテンシン系(RAS)阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、KDIGO
・遺伝性腎疾患とゲノム医療
〔key word〕遺伝性腎疾患、先制医療、個別化医療、慢性腎臓病(CKD)
・病態生理学的機序による糸球体疾患分類
〔key word〕糸球体腎炎(GN)、自然免疫、獲得免疫、補体、モノクローナル免疫グロブリン
●診断と評価
・CKD診療を拓くガイドラインーー実践的活用
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、ガイドライン、地域医療連携
・腎機能の評価ーークレアチニンとシスタチンC
〔key word〕クレアチニン、シスタチンC、eGFR(推算糸球体濾過量)
・腎障害をいかにみつけるかーー各種バイオマーカー
〔key word〕腎機能、糸球体障害、尿細管障害、早期発見、新規バイオマーカー
・腎臓病研究のBigdataリソースーーJ-CKD-DB project, J-Kidney Biobank
〔key word〕データサイエンス、データベース、バイオバンク、慢性腎臓病(CKD)
・AI診療支援ーー画像、病理、診断と治療支援
〔key word〕AI(人工知能)、機械学習、深層学習
●主な疾患と治療
・急性腎障害(AKI)の分類と管理
〔key word〕Onconephrology、critical care nephrology、WRF(worsening renal function)、紅麹含有サプリメント、急性腎疾患(AKD)
・慢性腎臓病(CKD)の重症度分類に応じた治療戦略
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、蛋白尿、推定糸球体濾過量(eGFR)、生活指導、抗CKD薬
・ネフローゼ症候群をきたす糸球体疾患の治療と新薬開発
〔key word〕ネフローゼ症候群、ステロイド、リツキシマブ、イプタコパン
・Pulmonary renal syndromeの病態と治療
〔key word〕Pulmonary renal syndrome、抗好中球細胞質抗体(ANCA)、ANCA関連血管炎(AAV)、糸球体基底膜(GBM)、抗GBM病、ステロイド、免疫抑制療法
・IgA腎症診療のパラダイムシフト
〔key word〕IgA腎症、糖鎖異常、免疫複合体、補体、分子標的薬
・多発性嚢胞腎をめぐる治療と新薬
〔key word〕常染色体顕性多発性嚢胞腎(ADPKD)、トルバプタン、エンボスフィア
・腎性貧血の病態と治療
〔key word〕腎性貧血、エリスロポエチン(EPO)、HIF-PH阻害薬
・慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル異常(CKD-MBD)の病態と治療
〔key word〕慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル異常(CKD-MBD)、高リン血症、骨粗鬆症、二次性副甲状腺機能亢進症
●基礎研究のフロンティア
・腎臓病学を変える革新的オミクス技術ーーシングルセル・空間オミクス解析の最前線
〔key word〕シングルセル解析、空間オミクス解析、マルチオミクス解析
・腎臓再生の実現に向けた研究開発の進展と課題
〔key word〕腎臓再生、オルガノイド、キメラ腎臓、異種腎臓、バイオ人工腎臓
・腎疾患における創薬ターゲット分子の同定とスクリーニング
〔key word〕シングルセルRNA-seq(scRNA-seq)、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、CRISPRスクリーニング、腎オルガノイド、創薬
●進化する治療と技術革新
・腎臓病治療薬の臨床試験の未来
〔key word〕臨床試験、eGFR(推算糸球体濾過量)、蛋白尿、試験デザイン、エンドポイント
・次世代薬の展望ーーSGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬
〔key word〕SGLT2阻害薬(SGLT2i)、GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)、慢性腎臓病(CKD)
・次世代薬の展望ーーミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MR拮抗薬)とアルドステロン合成酵素阻害薬(ASi)
〔key word〕ミネラルコルチコイド、アルドステロン、コルチゾール、蛋白尿
・抗炎症・抗線維化薬の開発動向と臨床応用
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、線維化、炎症、エンドセリン受容体拮抗薬(ERAs)
・腎移植の最前線ーー免疫制御・ドナー戦略・異種移植の進歩
〔key word〕腎移植、ヒト白血球抗原(HLA)、キメラ抗原受容体(CAR)-制御性T細胞(Treg)、NRP(normothermic regional perfusion)、異種移植(xenotransplantation)
・人工腎臓の展望ーー現行治療と携帯型・装着型人工腎臓・バイオ人工腎臓システム
〔key word〕血液透析(HD)、HDx(expanded HD)、携帯型人工腎臓、装着型人工腎臓、バイオ人工腎臓システム(BAK)
・遠隔医療と腎疾患管理
〔key word〕遠隔医療(telehealth)、オンライン診療、デジタルヘルス、治療アプリ、telenephrology
●特殊な集団における腎疾患
・小児の腎疾患と成長・発達への影響
〔key word〕小児、腎疾患、成長障害、慢性腎臓病(CKD)
・高齢者における腎機能低下と治療の工夫ーー最新ガイドラインに基づく実践的サマリー
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、高齢者、フレイル、QOL(生活の質)
・オンコネフロロジー領域の革新
〔key word〕オンコネフロロジー(Onconephrology)、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法、がん薬物療法、腎移植
●社会的側面と今後の課題
・保存的腎臓療法(CKM)--患者QOLと腎不全医療
〔key word〕末期腎不全、保存的腎臓療法(CKM)、共同意思決定(SDM)、緩和ケア
・わが国の腎臓病対策における地域連携・患者支援の実際
〔key word〕腎疾患対策検討会報告書、地域保健医療連携、慢性腎臓病(CKD)、CKD対策協力医、腎臓病療養指導士、腎代替療法の選択
●終章
・腎臓病学の未来:研究と臨床の橋渡しに向けてーー自律神経と腎臓病
〔key word〕自律神経、腎臓、基礎研究、免疫、炎症
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
免疫は“外”を相手にしているだけではない。
“内”に対する応答も含めて再考することで、謎多き免疫応答・生命現象に迫る!
●生体の免疫系システムは、病原体などの多様な非自己を認識できる一方、自己への応答性をも有している。しかし、自己応答性は必ずしも有害とは限らない。自己反応性のリンパ球には、生体にとって有益な自己“保護性”細胞も存在することがわかってきているのである。
●自然免疫・獲得免疫を問わず、自己成分に対する免疫応答には少なからず“功”の要素を含んでいる。このような視点から免疫学をみることで、免疫システムによる自己認識の再定義を行い、いまなお謎が多い自己寛容の普遍原理解明を目指す。
【目次】
自己認識機構の解明と機能的理解
免疫システムにおける自己認識機構の解明に向けた有機化学的取り組み─可視光応答性光触媒を利用した近接依存性ラベリング技術
マクロファージによる細胞膜リン脂質の感知機構
免疫受容体が認識する代謝物リガンドの網羅的探索に向けた解析システムの開発
薬物により自己への認識様態を変化するHLAとそれが持つ特徴的な細胞内挙動
リソソーム核酸蓄積病から学ぶ自己指向性免疫応答
自然免疫応答における自己・非自己RNAの認識
無脊椎動物Toll受容体による非自己と自己に対する免疫応答
RNA修飾破綻による自己指向性免疫応答
腸内細菌を自己として認識するγδT17細胞による宿主ー腸内細菌共生関係構築
MAIT細胞による共生細菌由来代謝産物の認識とその生理的意義
脳組織Tregと抗原提示細胞
CAR-T細胞機能における内在性リガンド反応性TCRの功罪
免疫とグライコーム─グライコームの1細胞解析技術
自己認識を起点とした恒常性維持・疾患発症機序の解明
遺伝性炎症性疾患から紐解く自己タンパク過剰蓄積を感知する分子機構の解明─免疫プロテアソーム機能異常によりもたらされる自己炎症性疾患の病態解明に向けて
自己成分変動に伴う自然免疫細胞産生経路の変化とその生理的意義
LAG-3によるself-pMHCII認識を起点とした恒常性維持機構の解明
細胞内核酸センサー経路の異常活性化を起因とする自己炎症性疾患
T細胞の自己認識の生理的意義とその理解
制御性T細胞の組織恒常性維持機能における抗原特異性の役割
Tリンパ球の恒常性維持における自己反応性の新たな役割
T細胞による自己・非自己認識の相克─ゆらぐ自己,曖昧な自己
腫瘍死細胞由来分子による免疫制御機構
無菌的組織損傷による自然免疫活性化とその意義─ショウジョウバエを用いた解析
白血球レセプター複合体の自己指向性免疫学
死細胞クリアランス不全がもたらす炎症慢性化機構の解明
ショウジョウバエ腫瘍モデルから紐解く自然免疫によるがん制御
NK細胞の自己・非自己認識機構の制御によるがん免疫療法
共生細菌によるIgE自然抗体の産生制御
自己免疫性皮膚炎における病原性Th17細胞の生存機構
T細胞が認識する肥満特有の自己指向性免疫の解明
皮膚バリア機能とアシルセラミド代謝─表皮バリア脂質の代謝異常を免疫システムは認識するか?
・概日時計の分子レベルにおける研究はこの50年で大きく進展した。ベニバナインゲンの一日周期の葉柄運動を解析したB?nningの研究を先駆けに、ショウジョウバエを用いて約24時間周期の細胞自律的なリズムを生み出すモデルを提唱したHall、Rosbash、Youngは2017年ノーベル生理学・医学賞を受賞している。
・以降、新しい振動機構も提唱されつつあり、さらには、概日時計が生物の多彩な生理現象をいかに制御しているのか、生体のシステミックな連関機構に関する研究も多く展開されている。
・本特集では、多様な生理現象と概日時計についての最新知見を紹介し、規則正しい生活リズムと健康長寿の関係を考えるヒントに迫る。
■概日時計が制御する多面的な生理機構
・はじめに
・哺乳類の概日時計機構
〔key word〕概日時計、視交叉上核(SCN)、光同調、自律性リズム発振(フリーラン)、睡眠・覚醒リズム
・生体リズムの神経制御
〔key word〕視交叉上核(SCN)、神経ペプチド
・睡眠と概日リズム
〔key word〕概日リズム睡眠・覚醒障害(CRSWD)、睡眠・覚醒相後退障害(DSWPD)、交代勤務障害(SWD)、メラトニン、光
・代謝と概日リズム
〔key word〕時間制限摂食、カロリー制限、概日リズム、肥満
・栄養と概日リズム
〔key word〕時間栄養学、インスリン、血糖値、機能性表示食品、サルコペニア
・免疫のリズム
〔key word〕概日時計、時計遺伝子、自然免疫、獲得免疫
・概日リズム障害の病因論ーー体内時計に従わない生活を続けると何が起こるのか?
〔key word〕概日リズム障害、chronic jet-lag、MASLD/MASH、慢性炎症、個体差
・疼痛疾患における概日リズム
〔key word〕慢性疼痛疾患、神経障害性疼痛、疼痛過敏、グリア細胞、時計遺伝子
●TOPICS 形成外科学
・ネキソブリッド外用ゲルを用いた
●TOPICS 再生医学
・ヒトiPS細胞から腎間質前駆細胞を分化誘導する方法の開発と腎臓再生への道のり
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(26)
・死細胞クリアランス不全がもたらす炎症慢性化機構の解明
〔key word〕細胞死、死細胞貪食、急性腎障害(AKI)、マクロファージ
●細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(12)
・脂肪組織由来多系統前駆細胞の自己移植による歯周組織再生
〔key word〕歯周組織再生、脂肪組織由来多系統前駆細胞(ADMPC)、自己移植、先進医療
●連載 ケースから学ぶ臨床倫理推論(3)
・事前指示過去の意向をどこまで尊重すべきか
〔key word〕事前指示、有効性と適用可能性、意思の推定
●FORUM 戦争と医学・医療(14)
・日本軍の遺棄化学兵器ーー被害者実態調査と医療支援
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・食事から摂取したエネルギーのうち消費されなかった余剰分は、本来、中性脂肪として皮下や腹部の脂肪組織に蓄積される。しかし近年、心臓周囲や血管周囲、肝臓、筋肉などにも脂肪が蓄積することがわかってきた。
・脂肪貯蔵臓器ではないこれらの臓器・組織に蓄積した脂肪は異所性脂肪とよばれる。異所性脂肪は動脈硬化や心不全、心房細動など、心血管疾患の発症や重症化、治療反応性と関連することから注目されている。
・本特集では、異所性脂肪と心血管疾患の関連を、第一線で研究している研究者に解説いただく。異所性脂肪が心血管疾患に与える影響の理解に役立ち、新たな心血管疾患の治療方法の開発に結びつくことを期待する。
■異所性脂肪と心血管病
・はじめに
・血管周囲脂肪組織による血管リモデリングへの影響ーー冠動脈バイパス術における血管周囲脂肪組織の性質
〔key word〕血管周囲脂肪組織(PVAT)、動脈硬化、冠動脈バイパス術(CABG)、大伏在静脈グラフト、No-touch法
・心臓周囲脂肪と冠微小循環
〔key word〕心臓周囲脂肪、冠微小循環、画像診断
・循環器疾患の治療標的としての心臓周囲脂肪
〔key word〕心不全、冠動脈疾患、薬物治療
・心外膜脂肪組織と不整脈
〔key word〕心房細動、心房線維化、心外膜脂肪組織
・非アルコール性脂肪性肝疾患と心血管疾患
〔key word〕脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、心血管イベント、メタボリック症候群
・筋肉内脂肪と心不全
〔key word〕心不全、筋肉内脂肪、臓器連関
・腎周囲脂肪の臨床的意義ーーメタボリックシンドロームや慢性腎臓病との関連性
〔key word〕腎周囲脂肪、メタボリックシンドローム、肥満関連腎症(ORG)、2型糖尿病
●TOPICS 癌・腫瘍学
・悪性神経膠腫に対する免疫チェックポイント阻害療法
●TOPICS 病理学
・WHO脳腫瘍分類 第5版の概要
●連載 医療システムの質・効率・公正ーー医療経済学の新たな展開(13)
・ナッジのその先へーー金銭的報酬との組み合わせ、モバイルヘルス、習慣形成
〔key word〕行動経済学、ナッジ、行動変容、身体的活動、健康
●連載 遺伝カウンセリングーーその価値と今後(3)
・ゲノム情報の特性を考慮した遺伝カウンセリング
〔key word〕ゲノミクス、次世代シークエンス、あいまい性、多様性、臨床的有用性
●FORUM 世界の食生活(3)
・ブランド化した真っ赤なキムチ
●FORUM 数理で理解する発がん(4)
・条件付確率とベイズの定理
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
肺の線維化を中心に疾患分類が見直された、
間質性肺疾患の最新の研究成果と治療について解説!
●間質性肺疾患に関する研究は、主に形態学による疾患分類が中心となり、治療に結びつき、患者に恩恵を与える成果は得られない時代が長く続いた。
●しかし、基礎研究の進歩により、「慢性炎症によって線維化が起こる」とする概念から「繰り返す肺胞上皮細胞の障害によって、特定の素因を持ったホストでは、その修復過程で線維化が起こる」とする概念への転換が起こった。
●診療においては、肺の線維化を軸とした疾患分類の見直しが行われ、各ガイドラインが整備されつつある。本特集では、このパラダイムシフトをもたらした肺の線維化に関して、最新の研究成果と治療について解説している。
【目次】
研究
1.CD4陽性T細胞と肺の線維化
2.疾患特異的マクロファージの機能的多様性
3.細胞多様性と肺線維症
4.特発性肺線維症における上皮細胞、線維芽細胞老化の役割
5.肺の組織幹細胞から考える肺疾患
6.ヒトiPS細胞由来肺胞オルガノイド技術を基盤とした間質性肺炎への橋渡し研究
7.新規動物モデルを用いた肺線維症の発症機構の解明
8.薬剤による間質性肺炎・肺線維症とマイクロRNA
診療
9.間質性肺疾患のレジストリー研究とMDD診断─現状と課題
10.『特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き2022』(改訂第4版)のポイント
11.過敏性肺炎─国際診断ガイドラインとわが国の診療指針
12.『膠原病に伴う間質性肺疾患 診断・治療指針』の今後
13.間質性肺疾患における呼吸リハビリテーション
14.間質性肺疾患における緩和医療
15.間質性肺疾患合併肺がんの診療
【注目されるびまん性肺疾患】
16.Pleuroparenchymal fibroelastosis(PPFE)
17.肺胞蛋白症
18.Birt-Hogg-Dube症候群(BHDS)─肺嚢胞・気胸を中心に
●この10〜15年の間に、がんゲノム領域の研究はめざましい進展を遂げた。その技術・知識の臨床応用として、わが国では2019年に固形がんを対象とした遺伝子パネル検査が医療保険の適用対象となり、日常臨床でがんゲノム医療の提供が開始されている。
●一方で、造血器腫瘍における遺伝子パネル検査の開発やゲノム医療体制の構築は大きく立ち遅れていたが、2024年3月には造血器腫瘍を対象とした遺伝子パネル検査の販売承認申請が行われ、ついに造血器腫瘍におけるゲノム医療が実現されようとしている。
●本特集ではがんゲノム医療におけるエキスパートパネルの進め方をはじめ総論を解説したのち、代表的疾患について、それぞれのゲノム異常とその臨床的有用性について述べる。
【目次】
1.がんゲノム医療におけるエキスパートパネルの進め方
2.造血器腫瘍におけるゲノム異常に基づく治療薬アクセス
3.造血器腫瘍におけるゲノム異常による造血幹細胞移植の適応判断
4.クローン性造血と多様なヒト疾患の関係性
5.生殖細胞系列素因を伴う骨髄系腫瘍におけるゲノム異常と臨床的有用性
6.急性骨髄性白血病におけるゲノム異常と臨床的有用性
7.骨髄異形成症候群におけるゲノム異常と臨床的有用性
8.骨髄増殖性腫瘍におけるゲノム異常と臨床的有用性
9.造血器腫瘍におけるスプライシング因子変異の役割と治療標的
10.形質細胞様樹状細胞関連腫瘍におけるゲノム異常
11.組織球腫瘍におけるゲノム異常と臨床的有用性
12.ダウン症候群関連骨髄増殖症のゲノム異常と臨床的意義
13.B細胞性急性リンパ性白血病におけるゲノム異常と臨床的有用性
14.T細胞性急性リンパ性白血病におけるゲノム異常と臨床的有用性
15.びまん性大細胞型B細胞リンパ腫におけるゲノム異常と臨床的有用性
16.ゲノム異常に基づく濾胞性リンパ腫の病態理解とその臨床応用
17.ホジキンリンパ腫の遺伝子異常と臨床的意義
18.T/NK細胞リンパ腫のゲノム異常と臨床的有用性
19.成人T細胞白血病・リンパ腫におけるゲノム・エピゲノム異常と臨床的有用性
20.多発性骨髄腫におけるゲノム異常と臨床応用
・プレコンセプションケアは、妊娠転帰の改善だけでなく、将来の母子の健康増進にも寄与する概念である。その対象は、妊娠希望者に限らず、生殖可能なすべての世代に広がっている。その一方で、男性、子ども、思春期の若者、精神疾患や障害のある方、性的マイノリティの方への対応が十分でないなど、課題も多い。
・本特集では、この概念を「性と生殖に関する正しい知識と適切な医療の提供により、個人の尊厳を守り、健やかな生活を送るためのサポート」と位置づけ、各分野の専門家が、多様な背景を持つ人々への包括的なアプローチを含めた具体的な実践を紹介する。
■プレコンセプションケアの現状と課題
・はじめに
・産科合併症既往がある女性へのプレコンセプションケア
〔key word〕プレコンセプションケア、産科合併症既往、次回妊娠への準備
・内科的慢性疾患に対するプレコンセプションケア
〔key word〕プレコンセプションケア(PCC)、妊娠、内科的慢性疾患
・精神疾患を抱える女性へのプレコンセプションケア
〔key word〕プレコンセプションケア、先天異常、共同意思決定
・知的障害者に対するプレコンセプションケア
〔key word〕知的障害、性教育、合理的配慮、自己決定
・プレコンセプションケアにおける妊娠と薬
〔key word〕プレコンセプションケア、薬の安全性の評価、情報提供
・男性へのプレコンセプションケア
〔key word〕APA(advanced paternal age)、酸化ストレス、エピジェネティクス
・LGBTQに対するプレコンセプションケア
〔key word〕LGBTQ、トランスジェンダー、セクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス&ライツ
●TOPICS 医用工学・医療情報学
・医療DXの価値向上に向けた設計
●TOPICS 救急・集中治療医学
・集中治療患者の状態悪化を人工知能で予測するーー機械学習モデルを用いたリアルタイムの診療支援
●連載 臨床医のための微生物学講座(24)
・RSウイルス
〔key word〕RSウイルス、細気管支炎、パリビズマブ、喘鳴、接触感染
●連載 緩和医療のアップデート(19)
・救急・集中治療と緩和ケア統合の現在と今後の展望
〔key word〕コミュニケーションスキル、ケアのゴールの話し合い、withdraw
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(11)
・免疫とグライコームーーグライコームの1細胞解析技術
〔key word〕グライコーム、糖鎖、免疫、1細胞
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(25)(最終回)
・死因究明の実践8
●FORUM 数理で理解する発がん(15)
・ライト・フィッシャーモデルの期待値・分散と固定確率
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・日本では2019年6月から“がん遺伝子パネル検査”が公的医療保険の適用となり,いよいよがんゲノム医療の本格的開始となった.
がんは遺伝子病であり,その浸潤・転移能などの特性が知られている.
・がん組織では正常組織固有の“構造”が喪失し,その喪失具合と“がん”の悪性・進展具合は密接に関連している.がん細胞は種々の細胞や基質と相互作用し,自分に有利な環境を作り出していくと思われる.
・本特集では,がんの多様性をがん間質の視点から研究されている先生方に最新の研究データと考えをまとめていただく.がん間質の役割に興味を持つ機会になれば幸いである.
特集 がんの多様性を司るがん間質のバイオロジーー新たな診断・治療法の創生につなぐ
医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及(30)
健康寿命延伸に寄与する体力医学(18)
地域医療の将来展望(3)
TOPICS
FORUM
・プログラム細胞死であるフェロトーシスは、がん、神経変性疾患、虚血再灌流障害などとの関連が報告されていることもあり、近年、急激な勢いで研究が進捗している。
・分子メカニズムが解明され、フェロトーシスは、鉄によって生じる膜の多価不飽和脂肪酸の過酸化が惹起する脂質ラジカルがトリガーとなる細胞死であることが明確となった。
・しかし、フェロトーシスは生理的機能を含めて未解明な問題が多く、膜脂質の過酸化から細胞死に至る経路も未解明である。本特集の読者がフェロトーシスに興味を持ち、研究に参画されることを期待したい。
■フェロトーシス(鉄依存性細胞死)--そのメカニズムの解明と、治療への応用
・はじめに
・酸化脂質とフェロトーシス惹起
〔key word〕脂質過酸化反応、酸化脂質、分子イメージング、構造解析
・フェロトーシスとセレン代謝
〔key word〕セレン、セレノシステイン、セレンタンパク質、GPX4(glutathione peroxidase 4)
・二価鉄検出プローブを使ったフェロトーシス研究
〔key word〕蛍光プローブ、イメージング、二価鉄、フェントン反応
・GPx4研究からみた脂質酸化を介する細胞死ーーフェロトーシスとリポキシトーシス
〔key word〕グルタチオンペルオキシダーゼ4(GPx4)、フェロトーシス、リポキシトーシス、シャペロン介在性オートファジー(CMA)、ユビキチン化
・フェロトーシスの細胞間拡散とフェロトーシス細胞由来抗老化シグナルモデルーーフェロトーシス細胞からの分泌シグナルの多様な機能
〔key word〕フェロトーシス、細胞死拡散、BACH1、FGF21、抗老化シグナル
・フェロトーシスの制御によるがん治療への応用
〔key word〕細胞死、グルタチオンペルオキシダーゼ4(GPX4)、フェロトーシスサプレッサータンパク1(FSP1)、過酸化脂質
・虚血再灌流障害とフェロトーシス
〔key word〕水素、グルタチオン(GSH)、MRP1(multidrug resistance-associated protein 1)、脂質過酸化連鎖反応
・フェロトーシス抵抗性と発がん
〔key word〕フェロトーシス抵抗性、発がん、鉄ニトリロ三酢酸
・アントラサイクリン心毒性におけるフェロトーシス
〔key word〕フェロトーシス、アントラサイクリン、心毒性、ミトコンドリアDNA(mtDNA)、アミノレブリン酸
●TOPICS 泌尿器科学
・前立腺癌の新規体外診断薬S2,3PSA%
●TOPICS 環境衛生
・下水情報活用ーー下水調査結果に基づく感染陽性者数予測
●連載 臨床医のための微生物学講座(17)
・EBウイルス
〔key word〕伝染性単核症(IM)、EBウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症(EBV-HLH)、慢性活動性EBウイルス病(CAEBV)、移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)、EBウイルス関連悪性腫瘍
●連載 緩和医療のアップデート(12)
・緩和ケア研究アップデートーー同領域の研究手法の工夫と今後の課題
〔key word〕緩和ケア、臨床研究、研究デザイン
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(4)
・薬物により自己への認識様態を変化するHLAとそれが持つ特徴的な細胞内挙動
〔key word〕ヒト白血球抗原(HLA)、薬物過敏症、β2ミクログロブリン、副作用、小胞体
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(18)
・死因究明の実践1
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・1型自然リンパ球(ILC1)、2型自然リンパ球(ILC2)、3型自然リンパ球(ILC3)の3つのサブセットがそれぞれ独自に同定・研究され、最終的に自然リンパ球(ILC)という分野が創出されてから10余年が経過した。
・ILCの組織常在性は広く認識されるようになり、着目するILCが存在する組織、微小環境ごとの解析が行われることで、ユニークな表現型や反応性を持つILCが次々と報告されている。
・欧米に比較すると日本はILC研究者が少ないといわれてきたが、ILC研究に携わるオールジャパンの研究者が本特集に集い、ILCの基礎とユニークさを伝えるきっかけになれば幸いである。
■第1土曜特集 自然リンパ球の生理と病理
・はじめに
・ILCの分化ーーその起源と運命決定制御
〔key word〕自然リンパ球(ILCs)前駆細胞、運命決定、転写因子、IL-7、Notchシグナル、ILC-poiesis
・組織特異的なILCの多様性
〔key word〕組織特異性、自然リンパ球(ILC)、多様性、ILC局在
・1型自然リンパ球の多様性と生体内微小環境
〔key word〕ナチュラルキラー(NK)細胞、1型自然リンパ球(ILC1)、分化、多様性、微小環境
・ILC2と循環器疾患
〔key word〕インターロイキンー33(IL-33)、好酸球、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、肺動脈性肺高血圧症(PAH)
・微小環境変化を敏感に感知するILC2--脂質メディエーター、ホルモン、神経伝達物質によるILC2の機能制御
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、脂質メディエーター、ホルモン、神経伝達物質
・ILC2の抑制機構
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、可塑性、抑制機構
・ILC2と疲弊
〔key word〕疲弊様ILC2、活性化による細胞死、慢性アレルギー炎症
・ILC2によるアレルギー性疾患の発症機構
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、上皮バリア、インターロイキンー33(IL-33)
・ILC2と寄生虫感染
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、寄生虫、原虫、蠕虫、免疫、サイトカイン、2型ヘルパーT細胞(Th2細胞)
・ILC2と肥満
〔key word〕自然リンパ球(ILC)、2型自然リンパ球(ILC2)、肥満、脂肪組織、腸管
・気管支喘息におけるILC2の役割
〔key word〕気管支喘息、2型炎症、フェノタイプ、エンドタイプ、ステロイド抵抗性
・治療標的としてのILC2の可能性
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、ILC2標的治療、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー
・感染防御に働き恒常性維持に重要な自然リンパ球
〔key word〕3型自然リンパ球(ILC3)、粘膜バリア、細菌叢、自然リンパ球(ILC)、感染防御
・ILC3による腸管上皮細胞のフコシル化誘導
〔key word〕3型自然リンパ球(ILC3)、フコシル化、腸管神経系(ENS)
・ILC3と代謝性疾患
〔key word〕腸管免疫、慢性炎症、インスリン抵抗性
・消化管ILCと消化器疾患
〔key word〕炎症性腸疾患(IBD)、自然リンパ球(ILC)、寄生虫、IL-22、神経免疫連関
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・小腸は栄養を取り込む代謝・吸収,さまざまな臓器へ影響を及ぼす内分泌機能,異物から身を守るための免疫機能など多様性のある生命維持に欠かせない臓器である.
・本特集では小腸の働きの実用的な観点から,経口医薬品開発の現状と課題,栄養と健康的な長寿社会の実現,腸内細菌叢と免疫,新たな小腸の現代病,難治性腸疾患に対する再生医療の取り組みを最先端の現場から報告する.
・幹細胞研究分野では,臓器疑似モデル(オルガノイド)が試験管内で可能となってきた.次世代バイオモデルとして,小腸の生理機能性を持つ小腸オルガノイド(ミニ腸)の可能性と,医薬応用への取り組みを紹介する.」
特集 腸と健康:腸オルガノイドが挑む次世代バイオモデル
医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及(29)
健康寿命延伸に寄与する体力医学(17)
地域医療の将来展望(2)
TOPICS
FORUM
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●失語、失行、失認はその症状の多様性から、誤って認知症と一括りにされるなど、適切な評価が行われないままリハビリテーションが実施される可能性が懸念されている。
●本特集では、失語、発語失行、半側空間無視に加え、見逃されがちな失行や視覚性失認、稀な症状である聴覚性失認に焦点を当て、臨床で遭遇しやすいこれらの症状を評価し理解することを目的とし、確立されていない症状に対するリハビリテーションの方法や将来的な展望も含め、最新の情報を提供している。
【目次】
特集にあたって
失語症
発語失行
失行
半側空間無視
視覚性失認
コラム:聴覚性失認の評価とリハビリテーション
■新連載 リハビリテーション科医師に必要な診察,評価手技
1.可動域、筋力、痙縮、麻痺の評価法
■連載
リハなひと
看護師/リハビリ当事者 三井和哉さん
巻頭カラー デザインが拓くリハビリテーションの未来
10.補助人工心臓患者へのリハビリテーション
ニューカマー リハ科専門医
稲垣良輔
各都道府県における自動車運転に関する公安委員会提出用診断書の書き方ー脳卒中関係
2.千葉県
知っていてほしい義肢装具とその実際
5.下肢装具(補装具)
地域リハビリテーションの現状と今後
6.都道府県支援センターにおける地域リハビリテーション(兵庫県)
認知症の基礎知識とリハビリテーション
9.認知症におけるコミュニケーションのコツ
リハビリテーション医療におけるEvidence-Based Practice
11.神経難病リハビリテーション診療におけるEvidence-Based Practice実践
リハビリテーション医学・医療の歴史秘話“あの時なにが?”
13.回復期リハビリテーション病棟協会
・補体には感染防御に働く液性因子としての役割のほか、凝固系の活性化、免疫細胞の増殖や活性化、上皮細胞、神経細胞や骨などの臓器形成、組織の再生など“多面的”な機能を有することが明らかになってきた。
・補体の過剰な活性化は、自己免疫疾患、腎炎、心筋梗塞や脳梗塞などでの虚血再灌流障害、神経変性疾患、移植片対宿主病(GVHD)からCOVID-19重症化に至るまで、さまざまな炎症性疾患の病態形成に関わっていることが推測されている。
・2000年代には遺伝子工学的に作製された抗体による分子標的療法が可能になり、2007年にエクリズマブがfirst-in-classの抗補体薬として登場した。今特集では、“補体の魅力と抗補体薬のすべて”読者に届けられるよう、第一人者の先生方に執筆をお願いした。
■補体revisited--抗補体療法はどこまで進んだか?
・はじめにーー補体の多面性と関連疾患の多様性
・臨床に応用する補体の基礎知識
〔key word〕古典経路(CP)、第二経路(AP)、レクチン経路(LP)
・溶血性貧血
〔key word〕発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)、寒冷凝集素症(CAD)
・非典型溶血性尿毒症症候群ーー腎疾患に対する抗補体薬の過去と現在、そして未来
〔key word〕補体、抗補体療法、非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、腎疾患
・自己免疫性神経疾患
〔key word〕重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)、補体、分子標的薬、MM-5mg
・ANCA関連血管炎
〔key word〕抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎(AAV)、補体代替経路、C5a、アバコパン
・自閉スペクトラム症と補体C1q
〔key word〕自閉スペクトラム症(ASD)、C1q、ミクログリア、抗C1q抗体
・新規抗補体薬の展開ーー研究の最前線
〔key word〕発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)、補体異常症、補体関連疾患、終末補体阻害薬、近位補体阻害薬
●TOPICS 神経精神医学
・交代勤務・夜勤と認知症リスク
●TOPICS 医療
・チーム医療における医療ソーシャルワーカーの役割
●連載 医療システムの質・効率・公正ーー医療経済学の新たな展開(18)
・保健医療の経済学と行動経済学
〔key word〕合理性、ヒューリスティクス、認知バイアス、モラルハザード、行動ハザード
●連載 遺伝カウンセリングーーその価値と今後(8)
・成人領域における遺伝カウンセリング
〔key word〕ライフイベント、血縁者間の情報共有、多診療科・多職種連携、発症前検査、予備的ガイダンス
●FORUM 世界の食生活(7)
・トルコ人の社交のハレとケーーケシュケキとトルココーヒー
●FORUM 戦後の国際保健を彩った人々(4)
・菅波茂ーー多国籍医師団AMDAの人道支援活動
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。