免疫は“外”を相手にしているだけではない。
“内”に対する応答も含めて再考することで、謎多き免疫応答・生命現象に迫る!
●生体の免疫系システムは、病原体などの多様な非自己を認識できる一方、自己への応答性をも有している。しかし、自己応答性は必ずしも有害とは限らない。自己反応性のリンパ球には、生体にとって有益な自己“保護性”細胞も存在することがわかってきているのである。
●自然免疫・獲得免疫を問わず、自己成分に対する免疫応答には少なからず“功”の要素を含んでいる。このような視点から免疫学をみることで、免疫システムによる自己認識の再定義を行い、いまなお謎が多い自己寛容の普遍原理解明を目指す。
【目次】
自己認識機構の解明と機能的理解
免疫システムにおける自己認識機構の解明に向けた有機化学的取り組み─可視光応答性光触媒を利用した近接依存性ラベリング技術
マクロファージによる細胞膜リン脂質の感知機構
免疫受容体が認識する代謝物リガンドの網羅的探索に向けた解析システムの開発
薬物により自己への認識様態を変化するHLAとそれが持つ特徴的な細胞内挙動
リソソーム核酸蓄積病から学ぶ自己指向性免疫応答
自然免疫応答における自己・非自己RNAの認識
無脊椎動物Toll受容体による非自己と自己に対する免疫応答
RNA修飾破綻による自己指向性免疫応答
腸内細菌を自己として認識するγδT17細胞による宿主ー腸内細菌共生関係構築
MAIT細胞による共生細菌由来代謝産物の認識とその生理的意義
脳組織Tregと抗原提示細胞
CAR-T細胞機能における内在性リガンド反応性TCRの功罪
免疫とグライコーム─グライコームの1細胞解析技術
自己認識を起点とした恒常性維持・疾患発症機序の解明
遺伝性炎症性疾患から紐解く自己タンパク過剰蓄積を感知する分子機構の解明─免疫プロテアソーム機能異常によりもたらされる自己炎症性疾患の病態解明に向けて
自己成分変動に伴う自然免疫細胞産生経路の変化とその生理的意義
LAG-3によるself-pMHCII認識を起点とした恒常性維持機構の解明
細胞内核酸センサー経路の異常活性化を起因とする自己炎症性疾患
T細胞の自己認識の生理的意義とその理解
制御性T細胞の組織恒常性維持機能における抗原特異性の役割
Tリンパ球の恒常性維持における自己反応性の新たな役割
T細胞による自己・非自己認識の相克─ゆらぐ自己,曖昧な自己
腫瘍死細胞由来分子による免疫制御機構
無菌的組織損傷による自然免疫活性化とその意義─ショウジョウバエを用いた解析
白血球レセプター複合体の自己指向性免疫学
死細胞クリアランス不全がもたらす炎症慢性化機構の解明
ショウジョウバエ腫瘍モデルから紐解く自然免疫によるがん制御
NK細胞の自己・非自己認識機構の制御によるがん免疫療法
共生細菌によるIgE自然抗体の産生制御
自己免疫性皮膚炎における病原性Th17細胞の生存機構
T細胞が認識する肥満特有の自己指向性免疫の解明
皮膚バリア機能とアシルセラミド代謝─表皮バリア脂質の代謝異常を免疫システムは認識するか?
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで、幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され、栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか、すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ、日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ、新たな診療ガイドラインなど、医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています。
≪特集テーマの紹介≫
●近年、骨粗鬆症の予防・治療に関するガイドラインは大きく更新され、栄養管理の重要性が一層強調されている。高齢者では低栄養のリスクが高く、嚥下障害や食習慣、併存疾患など多様な要因に応じた実践的な食事提案が求められる。
●また、骨粗鬆症はサルコペニア・フレイル・認知症とも関連し、“骨・筋・脳”を支える包括的支援として、FLS・OLSなどのリエゾンサービスにおける管理栄養士の役割も拡大している。
●本特集では、最新ガイドラインの要点と関連疾患とのつながり、栄養管理の実践、今後の展望を第一線の専門家がわかりやすく紹介する。
【目次】
特集にあたって
骨粗鬆症検診のこれから
生活習慣病と骨粗鬆症
サルコペニア・フレイルと骨粗鬆症
認知症と転倒・骨折
がん治療と骨粗鬆症
栄養性骨粗鬆症
骨粗鬆症の栄養療法
骨粗鬆症リエゾンサービスと管理栄養士の役割
〈最終回〉栄養管理に活かしたい! 漢方医学入門(3)
フレイルをどう支えるかー栄養管理と補剤の役割
スポット
施設入所高齢者における臨床表現型および腸内細菌叢ー栄養状態に着目して
中学校における「適塩・多菜」完全給食の導入が生徒の尿中Na/K比に及ぼす影響ー尿中栄養バイオマーカーによる食環境改善効果の評価
研究・調査
脊椎/下肢骨折患者の身体機能および栄養評価と転帰先との関連性
Column
日本の管理栄養士・栄養士たちのグローバルチャレンジーJICA栄養士隊員の活動を通じて(10)
キルギス共和国での活動を通じて
○×例でわかる! 説明スキルアップ講座(4)
説明スキル(3) 具体的に説明する
未知なる発酵食を訪ねてーフィールドワークからみる食と文化(4)
納豆とチーズの微妙な関係
連載
〈新連載〉脂質栄養学を盛り上げる 最新研究トピックス(1)
連載開始にあたって
ビタミン様栄養素コリンをめぐる現状(1)-コリンの栄養学的意義と現状の課題
栄養支援に活かす! 行動医学・メンタルヘルス実践アプローチ(10)
ピットフォールに陥りやすいケースへの対応(1)-気づかないうちに陥っているピットフォール
EBN実践につなげる! 栄養疫学研究最新トピックス(15)
時間栄養学からみた食行動と食事の質,肥満との関連ー質問票法と日記法を用いた検討
みんなで学ぶ 栄養管理のための臨床推論ケーススタディ(16)
食欲不振がみられた回復期リハビリテーション病棟入院中の高齢女性の症例
これだけは知っておこう 臨床栄養学ビギナー道場(23)
管理栄養士は病態に対応した静脈栄養も理解しておきたいね(2)-水分制限症例、腎疾患症例
こんだてじまん
じまんの一品 あんかけチャーハン(日本医科大学付属病院)
・細胞を設計し、狙った環境でのみ機能させる“デザイナー細胞”は、疾患微小環境を読み取り、必要なときに必要な作用だけを出す“条件付き治療”が可能となることから、個別化医療への応用が期待されている。
・社会実装の実現のためには、標的特異性、オフターゲット、免疫学的リスク、長期安全性、品質管理、スケールアップ、規制・倫理という実装上の課題を解決し、臨床で使用できるようにしていかなければならない。
・本特集では、細胞デザインを可能にする基盤技術から、臓器、免疫、in vivo 治療へ展開する応用まで、実用化に向けて行われている研究をそれぞれの分野のエキスパートたちが解説する。
■デザイナー細胞の実用化と未来
・はじめに
・miRNA回路を活用した細胞デザイン
〔key word〕RNAスイッチ、miRNA、miRNA回路
・ヒト人工染色体が拓く高機能な次世代型デザイン細胞の創出
〔key word〕ヒト人工染色体(HAC)、染色体工学、デザイン細胞、細胞治療、再生医療
・細胞デザインを可能にする多様なゲノム編集ツール
〔key word〕ゲノム編集、CRISPR-Cas9、CRISPR-Cas3
・生体内遺伝子改変を可能とする送達技術の展望
〔key word〕脂質ナノ粒子(LNP)、ウイルス様粒子(VLP)、ウイルスベクター、キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞
・がん免疫治療用T細胞をデザインする
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)、がん免疫編集、がん免疫サイクル、抗原提示細胞、サイトカイン、エピジェネティック因子
・AAVベクターによるin vivo治療デザイン
〔key word〕遺伝子治療、ゲノム編集、ダイレクトリプログラミング
・ユニバーサルiPS細胞をデザインする
〔key word〕iPS細胞、同種移植、拒絶反応、ゲノム編集
●TOPICS 臨床検査医学
・微生物検査の技術革新による医療への貢献
●TOPICS 社会医学
・医学研究・医療活動への貢献野口英世アフリカ賞を通じた
●連載 医療における生成AIとDX(15)(最終回)
・医師とAIがともに働く日常へーー「拡張」としてのAI
●連載 医療にいかす行動経済学(12)
・医師の働き方改革への行動経済学の応用
〔key word〕 働き方改革、医師、行動経済学、ナッジ、バイアス
●FORUM 人間社会の未来 --専門家が予見する人類の行方(19)
・パレスチナ・ガザ地区で起こっている医療・生活・環境破壊の実態ーー戦場ガザでの医療者の立ち位置と私たちの関わり
●FORUM 病院建築への誘いーー医療者と病院建築のかかわりを考える
・特別編ーーマドリードにおける病院建築の転用
●FORUM 書評
・『早発卵巣不全 病因論と治療の最前線』
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・プレコンセプションケアは、妊娠転帰の改善だけでなく、将来の母子の健康増進にも寄与する概念である。その対象は、妊娠希望者に限らず、生殖可能なすべての世代に広がっている。その一方で、男性、子ども、思春期の若者、精神疾患や障害のある方、性的マイノリティの方への対応が十分でないなど、課題も多い。
・本特集では、この概念を「性と生殖に関する正しい知識と適切な医療の提供により、個人の尊厳を守り、健やかな生活を送るためのサポート」と位置づけ、各分野の専門家が、多様な背景を持つ人々への包括的なアプローチを含めた具体的な実践を紹介する。
■プレコンセプションケアの現状と課題
・はじめに
・産科合併症既往がある女性へのプレコンセプションケア
〔key word〕プレコンセプションケア、産科合併症既往、次回妊娠への準備
・内科的慢性疾患に対するプレコンセプションケア
〔key word〕プレコンセプションケア(PCC)、妊娠、内科的慢性疾患
・精神疾患を抱える女性へのプレコンセプションケア
〔key word〕プレコンセプションケア、先天異常、共同意思決定
・知的障害者に対するプレコンセプションケア
〔key word〕知的障害、性教育、合理的配慮、自己決定
・プレコンセプションケアにおける妊娠と薬
〔key word〕プレコンセプションケア、薬の安全性の評価、情報提供
・男性へのプレコンセプションケア
〔key word〕APA(advanced paternal age)、酸化ストレス、エピジェネティクス
・LGBTQに対するプレコンセプションケア
〔key word〕LGBTQ、トランスジェンダー、セクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス&ライツ
●TOPICS 医用工学・医療情報学
・医療DXの価値向上に向けた設計
●TOPICS 救急・集中治療医学
・集中治療患者の状態悪化を人工知能で予測するーー機械学習モデルを用いたリアルタイムの診療支援
●連載 臨床医のための微生物学講座(24)
・RSウイルス
〔key word〕RSウイルス、細気管支炎、パリビズマブ、喘鳴、接触感染
●連載 緩和医療のアップデート(19)
・救急・集中治療と緩和ケア統合の現在と今後の展望
〔key word〕コミュニケーションスキル、ケアのゴールの話し合い、withdraw
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(11)
・免疫とグライコームーーグライコームの1細胞解析技術
〔key word〕グライコーム、糖鎖、免疫、1細胞
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(25)(最終回)
・死因究明の実践8
●FORUM 数理で理解する発がん(15)
・ライト・フィッシャーモデルの期待値・分散と固定確率
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
肺の線維化を中心に疾患分類が見直された、
間質性肺疾患の最新の研究成果と治療について解説!
●間質性肺疾患に関する研究は、主に形態学による疾患分類が中心となり、治療に結びつき、患者に恩恵を与える成果は得られない時代が長く続いた。
●しかし、基礎研究の進歩により、「慢性炎症によって線維化が起こる」とする概念から「繰り返す肺胞上皮細胞の障害によって、特定の素因を持ったホストでは、その修復過程で線維化が起こる」とする概念への転換が起こった。
●診療においては、肺の線維化を軸とした疾患分類の見直しが行われ、各ガイドラインが整備されつつある。本特集では、このパラダイムシフトをもたらした肺の線維化に関して、最新の研究成果と治療について解説している。
【目次】
研究
1.CD4陽性T細胞と肺の線維化
2.疾患特異的マクロファージの機能的多様性
3.細胞多様性と肺線維症
4.特発性肺線維症における上皮細胞、線維芽細胞老化の役割
5.肺の組織幹細胞から考える肺疾患
6.ヒトiPS細胞由来肺胞オルガノイド技術を基盤とした間質性肺炎への橋渡し研究
7.新規動物モデルを用いた肺線維症の発症機構の解明
8.薬剤による間質性肺炎・肺線維症とマイクロRNA
診療
9.間質性肺疾患のレジストリー研究とMDD診断─現状と課題
10.『特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き2022』(改訂第4版)のポイント
11.過敏性肺炎─国際診断ガイドラインとわが国の診療指針
12.『膠原病に伴う間質性肺疾患 診断・治療指針』の今後
13.間質性肺疾患における呼吸リハビリテーション
14.間質性肺疾患における緩和医療
15.間質性肺疾患合併肺がんの診療
【注目されるびまん性肺疾患】
16.Pleuroparenchymal fibroelastosis(PPFE)
17.肺胞蛋白症
18.Birt-Hogg-Dube症候群(BHDS)─肺嚢胞・気胸を中心に
●この10〜15年の間に、がんゲノム領域の研究はめざましい進展を遂げた。その技術・知識の臨床応用として、わが国では2019年に固形がんを対象とした遺伝子パネル検査が医療保険の適用対象となり、日常臨床でがんゲノム医療の提供が開始されている。
●一方で、造血器腫瘍における遺伝子パネル検査の開発やゲノム医療体制の構築は大きく立ち遅れていたが、2024年3月には造血器腫瘍を対象とした遺伝子パネル検査の販売承認申請が行われ、ついに造血器腫瘍におけるゲノム医療が実現されようとしている。
●本特集ではがんゲノム医療におけるエキスパートパネルの進め方をはじめ総論を解説したのち、代表的疾患について、それぞれのゲノム異常とその臨床的有用性について述べる。
【目次】
1.がんゲノム医療におけるエキスパートパネルの進め方
2.造血器腫瘍におけるゲノム異常に基づく治療薬アクセス
3.造血器腫瘍におけるゲノム異常による造血幹細胞移植の適応判断
4.クローン性造血と多様なヒト疾患の関係性
5.生殖細胞系列素因を伴う骨髄系腫瘍におけるゲノム異常と臨床的有用性
6.急性骨髄性白血病におけるゲノム異常と臨床的有用性
7.骨髄異形成症候群におけるゲノム異常と臨床的有用性
8.骨髄増殖性腫瘍におけるゲノム異常と臨床的有用性
9.造血器腫瘍におけるスプライシング因子変異の役割と治療標的
10.形質細胞様樹状細胞関連腫瘍におけるゲノム異常
11.組織球腫瘍におけるゲノム異常と臨床的有用性
12.ダウン症候群関連骨髄増殖症のゲノム異常と臨床的意義
13.B細胞性急性リンパ性白血病におけるゲノム異常と臨床的有用性
14.T細胞性急性リンパ性白血病におけるゲノム異常と臨床的有用性
15.びまん性大細胞型B細胞リンパ腫におけるゲノム異常と臨床的有用性
16.ゲノム異常に基づく濾胞性リンパ腫の病態理解とその臨床応用
17.ホジキンリンパ腫の遺伝子異常と臨床的意義
18.T/NK細胞リンパ腫のゲノム異常と臨床的有用性
19.成人T細胞白血病・リンパ腫におけるゲノム・エピゲノム異常と臨床的有用性
20.多発性骨髄腫におけるゲノム異常と臨床応用
・高齢化の進行、生活習慣の多様化、さらには気候変動や環境汚染といった要因により、腎臓病は世界規模で増加し、国際的な課題となっている。一方で、新規腎保護薬の登場や病態解明の飛躍的進歩により、これまで長らく血圧や血糖、蛋白尿の管理を中心としてきた治療体系から、新たな段階へと踏み出しつつある。
・本特集では、腎臓病の基礎から病態理解と治療のアップデートまで、さらには新規バイオマーカー、オミクス解析、ビッグデータ解析など診断技術の進展や、再生医療、人工腎臓などのフロンティア領域、終末期医療、医療経済、倫理的課題など、腎臓病学の最新動向を豊富に取り上げる。
■第5土曜特集 革新する腎臓病学ーー臨床と研究の最前線
・はじめに
●緒論・総論
・腎臓病学の歩みと今後の方向性
〔key word〕Kidney health、精密医療、人工知能(AI)、大規模言語モデル(LLM)、デジタルツイン
・国際的視点からみた腎臓病対策の現状
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、腎代替療法(KRT)、GKHA(Global Kidney Health Atlas)、保存的腎管理(CKM)、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ
●疫学と社会背景
・世界と日本における腎臓病の疫学動向
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、末期腎不全(ESRD)、疫学、障害調整生存年(DALYs)、国際共同研究
・高齢化社会と腎疾患のリスク
〔key word〕高齢化、慢性腎臓病(CKD)、老化腎、急性腎障害(AKI)、AKI-CKD連関
・気候変動・環境要因と腎臓病
〔key word〕気候変動、環境汚染、災害、原因不明の慢性腎臓病(CKDu)、透析医療の持続可能性
●解剖・生理・基礎知識
・腎臓の構造と発生学的特徴
〔key word〕腎臓構成細胞、尿管芽、後腎間葉、誘導、腎臓オルガノイド
・腎血流・糸球体濾過の制御機構
〔key word〕腎血流、糸球体濾過量(GFR)、腎自動能、筋原反応、尿細管糸球体フィードバック(TGF)
・尿細管の機能と水・電解質バランス
〔key word〕尿細管生理、電解質、尿細管オルガノイド
●病因と病態解明の最前線
・微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)と巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)の理解の革新
〔key word〕抗nephrin抗体、circulating factor、ELISA、巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)、移植後FSGS再発
・糖尿病関連腎臓病の分子機序ーー代謝産物
〔key word〕糖代謝、脂肪酸代謝、ケトン体代謝、糖尿病関連腎臓病(DKD)
・糖尿病関連腎臓病の分子機構ーー細胞死
〔key word〕制御性細胞死、フェロトーシス、SGLT2阻害薬、酸化ストレス
・高血圧性腎障害の血管病態ーー機序と治療戦略
〔key word〕高血圧性腎障害、腎内微小循環、血管内皮機能障害、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)、SGLT2阻害薬
・薬剤やサプリメントによる腎障害
〔key word〕アリストロキア酸、プベルル酸、レニンーアンジオテンシン系(RAS)阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、KDIGO
・遺伝性腎疾患とゲノム医療
〔key word〕遺伝性腎疾患、先制医療、個別化医療、慢性腎臓病(CKD)
・病態生理学的機序による糸球体疾患分類
〔key word〕糸球体腎炎(GN)、自然免疫、獲得免疫、補体、モノクローナル免疫グロブリン
●診断と評価
・CKD診療を拓くガイドラインーー実践的活用
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、ガイドライン、地域医療連携
・腎機能の評価ーークレアチニンとシスタチンC
〔key word〕クレアチニン、シスタチンC、eGFR(推算糸球体濾過量)
・腎障害をいかにみつけるかーー各種バイオマーカー
〔key word〕腎機能、糸球体障害、尿細管障害、早期発見、新規バイオマーカー
・腎臓病研究のBigdataリソースーーJ-CKD-DB project, J-Kidney Biobank
〔key word〕データサイエンス、データベース、バイオバンク、慢性腎臓病(CKD)
・AI診療支援ーー画像、病理、診断と治療支援
〔key word〕AI(人工知能)、機械学習、深層学習
●主な疾患と治療
・急性腎障害(AKI)の分類と管理
〔key word〕Onconephrology、critical care nephrology、WRF(worsening renal function)、紅麹含有サプリメント、急性腎疾患(AKD)
・慢性腎臓病(CKD)の重症度分類に応じた治療戦略
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、蛋白尿、推定糸球体濾過量(eGFR)、生活指導、抗CKD薬
・ネフローゼ症候群をきたす糸球体疾患の治療と新薬開発
〔key word〕ネフローゼ症候群、ステロイド、リツキシマブ、イプタコパン
・Pulmonary renal syndromeの病態と治療
〔key word〕Pulmonary renal syndrome、抗好中球細胞質抗体(ANCA)、ANCA関連血管炎(AAV)、糸球体基底膜(GBM)、抗GBM病、ステロイド、免疫抑制療法
・IgA腎症診療のパラダイムシフト
〔key word〕IgA腎症、糖鎖異常、免疫複合体、補体、分子標的薬
・多発性嚢胞腎をめぐる治療と新薬
〔key word〕常染色体顕性多発性嚢胞腎(ADPKD)、トルバプタン、エンボスフィア
・腎性貧血の病態と治療
〔key word〕腎性貧血、エリスロポエチン(EPO)、HIF-PH阻害薬
・慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル異常(CKD-MBD)の病態と治療
〔key word〕慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル異常(CKD-MBD)、高リン血症、骨粗鬆症、二次性副甲状腺機能亢進症
●基礎研究のフロンティア
・腎臓病学を変える革新的オミクス技術ーーシングルセル・空間オミクス解析の最前線
〔key word〕シングルセル解析、空間オミクス解析、マルチオミクス解析
・腎臓再生の実現に向けた研究開発の進展と課題
〔key word〕腎臓再生、オルガノイド、キメラ腎臓、異種腎臓、バイオ人工腎臓
・腎疾患における創薬ターゲット分子の同定とスクリーニング
〔key word〕シングルセルRNA-seq(scRNA-seq)、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、CRISPRスクリーニング、腎オルガノイド、創薬
●進化する治療と技術革新
・腎臓病治療薬の臨床試験の未来
〔key word〕臨床試験、eGFR(推算糸球体濾過量)、蛋白尿、試験デザイン、エンドポイント
・次世代薬の展望ーーSGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬
〔key word〕SGLT2阻害薬(SGLT2i)、GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)、慢性腎臓病(CKD)
・次世代薬の展望ーーミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MR拮抗薬)とアルドステロン合成酵素阻害薬(ASi)
〔key word〕ミネラルコルチコイド、アルドステロン、コルチゾール、蛋白尿
・抗炎症・抗線維化薬の開発動向と臨床応用
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、線維化、炎症、エンドセリン受容体拮抗薬(ERAs)
・腎移植の最前線ーー免疫制御・ドナー戦略・異種移植の進歩
〔key word〕腎移植、ヒト白血球抗原(HLA)、キメラ抗原受容体(CAR)-制御性T細胞(Treg)、NRP(normothermic regional perfusion)、異種移植(xenotransplantation)
・人工腎臓の展望ーー現行治療と携帯型・装着型人工腎臓・バイオ人工腎臓システム
〔key word〕血液透析(HD)、HDx(expanded HD)、携帯型人工腎臓、装着型人工腎臓、バイオ人工腎臓システム(BAK)
・遠隔医療と腎疾患管理
〔key word〕遠隔医療(telehealth)、オンライン診療、デジタルヘルス、治療アプリ、telenephrology
●特殊な集団における腎疾患
・小児の腎疾患と成長・発達への影響
〔key word〕小児、腎疾患、成長障害、慢性腎臓病(CKD)
・高齢者における腎機能低下と治療の工夫ーー最新ガイドラインに基づく実践的サマリー
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、高齢者、フレイル、QOL(生活の質)
・オンコネフロロジー領域の革新
〔key word〕オンコネフロロジー(Onconephrology)、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法、がん薬物療法、腎移植
●社会的側面と今後の課題
・保存的腎臓療法(CKM)--患者QOLと腎不全医療
〔key word〕末期腎不全、保存的腎臓療法(CKM)、共同意思決定(SDM)、緩和ケア
・わが国の腎臓病対策における地域連携・患者支援の実際
〔key word〕腎疾患対策検討会報告書、地域保健医療連携、慢性腎臓病(CKD)、CKD対策協力医、腎臓病療養指導士、腎代替療法の選択
●終章
・腎臓病学の未来:研究と臨床の橋渡しに向けてーー自律神経と腎臓病
〔key word〕自律神経、腎臓、基礎研究、免疫、炎症
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・プログラム細胞死であるフェロトーシスは、がん、神経変性疾患、虚血再灌流障害などとの関連が報告されていることもあり、近年、急激な勢いで研究が進捗している。
・分子メカニズムが解明され、フェロトーシスは、鉄によって生じる膜の多価不飽和脂肪酸の過酸化が惹起する脂質ラジカルがトリガーとなる細胞死であることが明確となった。
・しかし、フェロトーシスは生理的機能を含めて未解明な問題が多く、膜脂質の過酸化から細胞死に至る経路も未解明である。本特集の読者がフェロトーシスに興味を持ち、研究に参画されることを期待したい。
■フェロトーシス(鉄依存性細胞死)--そのメカニズムの解明と、治療への応用
・はじめに
・酸化脂質とフェロトーシス惹起
〔key word〕脂質過酸化反応、酸化脂質、分子イメージング、構造解析
・フェロトーシスとセレン代謝
〔key word〕セレン、セレノシステイン、セレンタンパク質、GPX4(glutathione peroxidase 4)
・二価鉄検出プローブを使ったフェロトーシス研究
〔key word〕蛍光プローブ、イメージング、二価鉄、フェントン反応
・GPx4研究からみた脂質酸化を介する細胞死ーーフェロトーシスとリポキシトーシス
〔key word〕グルタチオンペルオキシダーゼ4(GPx4)、フェロトーシス、リポキシトーシス、シャペロン介在性オートファジー(CMA)、ユビキチン化
・フェロトーシスの細胞間拡散とフェロトーシス細胞由来抗老化シグナルモデルーーフェロトーシス細胞からの分泌シグナルの多様な機能
〔key word〕フェロトーシス、細胞死拡散、BACH1、FGF21、抗老化シグナル
・フェロトーシスの制御によるがん治療への応用
〔key word〕細胞死、グルタチオンペルオキシダーゼ4(GPX4)、フェロトーシスサプレッサータンパク1(FSP1)、過酸化脂質
・虚血再灌流障害とフェロトーシス
〔key word〕水素、グルタチオン(GSH)、MRP1(multidrug resistance-associated protein 1)、脂質過酸化連鎖反応
・フェロトーシス抵抗性と発がん
〔key word〕フェロトーシス抵抗性、発がん、鉄ニトリロ三酢酸
・アントラサイクリン心毒性におけるフェロトーシス
〔key word〕フェロトーシス、アントラサイクリン、心毒性、ミトコンドリアDNA(mtDNA)、アミノレブリン酸
●TOPICS 泌尿器科学
・前立腺癌の新規体外診断薬S2,3PSA%
●TOPICS 環境衛生
・下水情報活用ーー下水調査結果に基づく感染陽性者数予測
●連載 臨床医のための微生物学講座(17)
・EBウイルス
〔key word〕伝染性単核症(IM)、EBウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症(EBV-HLH)、慢性活動性EBウイルス病(CAEBV)、移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)、EBウイルス関連悪性腫瘍
●連載 緩和医療のアップデート(12)
・緩和ケア研究アップデートーー同領域の研究手法の工夫と今後の課題
〔key word〕緩和ケア、臨床研究、研究デザイン
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(4)
・薬物により自己への認識様態を変化するHLAとそれが持つ特徴的な細胞内挙動
〔key word〕ヒト白血球抗原(HLA)、薬物過敏症、β2ミクログロブリン、副作用、小胞体
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(18)
・死因究明の実践1
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・食事から摂取したエネルギーのうち消費されなかった余剰分は、本来、中性脂肪として皮下や腹部の脂肪組織に蓄積される。しかし近年、心臓周囲や血管周囲、肝臓、筋肉などにも脂肪が蓄積することがわかってきた。
・脂肪貯蔵臓器ではないこれらの臓器・組織に蓄積した脂肪は異所性脂肪とよばれる。異所性脂肪は動脈硬化や心不全、心房細動など、心血管疾患の発症や重症化、治療反応性と関連することから注目されている。
・本特集では、異所性脂肪と心血管疾患の関連を、第一線で研究している研究者に解説いただく。異所性脂肪が心血管疾患に与える影響の理解に役立ち、新たな心血管疾患の治療方法の開発に結びつくことを期待する。
■異所性脂肪と心血管病
・はじめに
・血管周囲脂肪組織による血管リモデリングへの影響ーー冠動脈バイパス術における血管周囲脂肪組織の性質
〔key word〕血管周囲脂肪組織(PVAT)、動脈硬化、冠動脈バイパス術(CABG)、大伏在静脈グラフト、No-touch法
・心臓周囲脂肪と冠微小循環
〔key word〕心臓周囲脂肪、冠微小循環、画像診断
・循環器疾患の治療標的としての心臓周囲脂肪
〔key word〕心不全、冠動脈疾患、薬物治療
・心外膜脂肪組織と不整脈
〔key word〕心房細動、心房線維化、心外膜脂肪組織
・非アルコール性脂肪性肝疾患と心血管疾患
〔key word〕脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、心血管イベント、メタボリック症候群
・筋肉内脂肪と心不全
〔key word〕心不全、筋肉内脂肪、臓器連関
・腎周囲脂肪の臨床的意義ーーメタボリックシンドロームや慢性腎臓病との関連性
〔key word〕腎周囲脂肪、メタボリックシンドローム、肥満関連腎症(ORG)、2型糖尿病
●TOPICS 癌・腫瘍学
・悪性神経膠腫に対する免疫チェックポイント阻害療法
●TOPICS 病理学
・WHO脳腫瘍分類 第5版の概要
●連載 医療システムの質・効率・公正ーー医療経済学の新たな展開(13)
・ナッジのその先へーー金銭的報酬との組み合わせ、モバイルヘルス、習慣形成
〔key word〕行動経済学、ナッジ、行動変容、身体的活動、健康
●連載 遺伝カウンセリングーーその価値と今後(3)
・ゲノム情報の特性を考慮した遺伝カウンセリング
〔key word〕ゲノミクス、次世代シークエンス、あいまい性、多様性、臨床的有用性
●FORUM 世界の食生活(3)
・ブランド化した真っ赤なキムチ
●FORUM 数理で理解する発がん(4)
・条件付確率とベイズの定理
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・日本では2019年6月から“がん遺伝子パネル検査”が公的医療保険の適用となり,いよいよがんゲノム医療の本格的開始となった.
がんは遺伝子病であり,その浸潤・転移能などの特性が知られている.
・がん組織では正常組織固有の“構造”が喪失し,その喪失具合と“がん”の悪性・進展具合は密接に関連している.がん細胞は種々の細胞や基質と相互作用し,自分に有利な環境を作り出していくと思われる.
・本特集では,がんの多様性をがん間質の視点から研究されている先生方に最新の研究データと考えをまとめていただく.がん間質の役割に興味を持つ機会になれば幸いである.
特集 がんの多様性を司るがん間質のバイオロジーー新たな診断・治療法の創生につなぐ
医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及(30)
健康寿命延伸に寄与する体力医学(18)
地域医療の将来展望(3)
TOPICS
FORUM
・1型自然リンパ球(ILC1)、2型自然リンパ球(ILC2)、3型自然リンパ球(ILC3)の3つのサブセットがそれぞれ独自に同定・研究され、最終的に自然リンパ球(ILC)という分野が創出されてから10余年が経過した。
・ILCの組織常在性は広く認識されるようになり、着目するILCが存在する組織、微小環境ごとの解析が行われることで、ユニークな表現型や反応性を持つILCが次々と報告されている。
・欧米に比較すると日本はILC研究者が少ないといわれてきたが、ILC研究に携わるオールジャパンの研究者が本特集に集い、ILCの基礎とユニークさを伝えるきっかけになれば幸いである。
■第1土曜特集 自然リンパ球の生理と病理
・はじめに
・ILCの分化ーーその起源と運命決定制御
〔key word〕自然リンパ球(ILCs)前駆細胞、運命決定、転写因子、IL-7、Notchシグナル、ILC-poiesis
・組織特異的なILCの多様性
〔key word〕組織特異性、自然リンパ球(ILC)、多様性、ILC局在
・1型自然リンパ球の多様性と生体内微小環境
〔key word〕ナチュラルキラー(NK)細胞、1型自然リンパ球(ILC1)、分化、多様性、微小環境
・ILC2と循環器疾患
〔key word〕インターロイキンー33(IL-33)、好酸球、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、肺動脈性肺高血圧症(PAH)
・微小環境変化を敏感に感知するILC2--脂質メディエーター、ホルモン、神経伝達物質によるILC2の機能制御
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、脂質メディエーター、ホルモン、神経伝達物質
・ILC2の抑制機構
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、可塑性、抑制機構
・ILC2と疲弊
〔key word〕疲弊様ILC2、活性化による細胞死、慢性アレルギー炎症
・ILC2によるアレルギー性疾患の発症機構
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、上皮バリア、インターロイキンー33(IL-33)
・ILC2と寄生虫感染
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、寄生虫、原虫、蠕虫、免疫、サイトカイン、2型ヘルパーT細胞(Th2細胞)
・ILC2と肥満
〔key word〕自然リンパ球(ILC)、2型自然リンパ球(ILC2)、肥満、脂肪組織、腸管
・気管支喘息におけるILC2の役割
〔key word〕気管支喘息、2型炎症、フェノタイプ、エンドタイプ、ステロイド抵抗性
・治療標的としてのILC2の可能性
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、ILC2標的治療、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー
・感染防御に働き恒常性維持に重要な自然リンパ球
〔key word〕3型自然リンパ球(ILC3)、粘膜バリア、細菌叢、自然リンパ球(ILC)、感染防御
・ILC3による腸管上皮細胞のフコシル化誘導
〔key word〕3型自然リンパ球(ILC3)、フコシル化、腸管神経系(ENS)
・ILC3と代謝性疾患
〔key word〕腸管免疫、慢性炎症、インスリン抵抗性
・消化管ILCと消化器疾患
〔key word〕炎症性腸疾患(IBD)、自然リンパ球(ILC)、寄生虫、IL-22、神経免疫連関
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・小腸は栄養を取り込む代謝・吸収,さまざまな臓器へ影響を及ぼす内分泌機能,異物から身を守るための免疫機能など多様性のある生命維持に欠かせない臓器である.
・本特集では小腸の働きの実用的な観点から,経口医薬品開発の現状と課題,栄養と健康的な長寿社会の実現,腸内細菌叢と免疫,新たな小腸の現代病,難治性腸疾患に対する再生医療の取り組みを最先端の現場から報告する.
・幹細胞研究分野では,臓器疑似モデル(オルガノイド)が試験管内で可能となってきた.次世代バイオモデルとして,小腸の生理機能性を持つ小腸オルガノイド(ミニ腸)の可能性と,医薬応用への取り組みを紹介する.」
特集 腸と健康:腸オルガノイドが挑む次世代バイオモデル
医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及(29)
健康寿命延伸に寄与する体力医学(17)
地域医療の将来展望(2)
TOPICS
FORUM
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●失語、失行、失認はその症状の多様性から、誤って認知症と一括りにされるなど、適切な評価が行われないままリハビリテーションが実施される可能性が懸念されている。
●本特集では、失語、発語失行、半側空間無視に加え、見逃されがちな失行や視覚性失認、稀な症状である聴覚性失認に焦点を当て、臨床で遭遇しやすいこれらの症状を評価し理解することを目的とし、確立されていない症状に対するリハビリテーションの方法や将来的な展望も含め、最新の情報を提供している。
【目次】
特集にあたって
失語症
発語失行
失行
半側空間無視
視覚性失認
コラム:聴覚性失認の評価とリハビリテーション
■新連載 リハビリテーション科医師に必要な診察,評価手技
1.可動域、筋力、痙縮、麻痺の評価法
■連載
リハなひと
看護師/リハビリ当事者 三井和哉さん
巻頭カラー デザインが拓くリハビリテーションの未来
10.補助人工心臓患者へのリハビリテーション
ニューカマー リハ科専門医
稲垣良輔
各都道府県における自動車運転に関する公安委員会提出用診断書の書き方ー脳卒中関係
2.千葉県
知っていてほしい義肢装具とその実際
5.下肢装具(補装具)
地域リハビリテーションの現状と今後
6.都道府県支援センターにおける地域リハビリテーション(兵庫県)
認知症の基礎知識とリハビリテーション
9.認知症におけるコミュニケーションのコツ
リハビリテーション医療におけるEvidence-Based Practice
11.神経難病リハビリテーション診療におけるEvidence-Based Practice実践
リハビリテーション医学・医療の歴史秘話“あの時なにが?”
13.回復期リハビリテーション病棟協会
「どのような病態にどのような再生医療が適切か?」を考える時代を迎えた今日、
再生医療の臨床展開を領域横断的に俯瞰できる一冊。
●製造販売承認された再生医療等製品は20品目を超え、保険収載が着実に進んでいる。
●2000年からの“再生医療1.0”では自己由来細胞・シート技術の応用が進み、2015年からの“再生医療2.0”では他家由来細胞、ES細胞・iPS 細胞、オルガノイドの応用が進んできた。これからの“再生医療3.0”では、産学官連携による国際標準化戦略やエクソソーム応用まで、さらなる新展開が期待される。
●間葉系間質(幹)細胞12稿、組織幹細胞・シート・オルガノイド4稿、ES細胞・iPS細胞8稿の計24稿を通じて、多様な領域・疾患における国内の再生医療の開発・応用状況を幅広く解説。
【目次】
第1章 間葉系間質(幹)細胞
自己骨髄間葉系幹細胞を用いた脳脊髄疾患などの治療
自己完結型肝硬変再生療法に至る基礎的研究から治験まで
前立腺癌術後腹圧性尿失禁に対する自己脂肪組織由来幹細胞投与による再生医療の取り組み
脂肪幹細胞を用いた末梢動脈閉塞症に対する治療効果
肝硬変に対する間葉系幹細胞を用いた肝再生治療─基礎研究から臨床への展開
クローン病に対する瘻孔治療─アロフィセルを中心に
滑膜由来間葉系幹細胞を用いた変形性膝関節症の治療
間葉系幹細胞の磁気ターゲティングによる関節軟骨再生治療の開発
変形性膝関節症に対する脂肪由来細胞治療
間葉系幹細胞の免疫調整能を応用した難治性腎疾患治療
培養自家骨膜細胞を用いた顎骨再生医療の臨床実用化における課題と取り組み
脂肪組織由来多系統前駆細胞の自己移植による歯周組織再生
第2章 組織幹細胞・シート・オルガノイド
表在性十二指腸腫瘍に対する新規術式の開発─内視鏡+腹腔鏡手術+細胞シート医療=?
炎症性腸疾患と再生医療
当院における細胞シート移植術後リハビリテーションの取り組み
歯根膜由来間葉系幹細胞シートを用いた歯周組織の再生
第3章 ES細胞・iPS細胞
尿素サイクル異常症に対する胚性幹細胞製品の臨床試験
パーキンソン病に対する細胞移植治療
心不全に対する再生医療の現状と展望
iPS細胞由来の再生心筋細胞移植による重症心不全治療法の開発
角膜再生医療の最先端
網膜色素変性症に対するiPS細胞由来網膜オルガノイドシート移植治療─現状と最近の研究について
脊髄損傷に対するヒトiPS細胞由来神経幹/前駆細胞移植療法の新たな治療戦略
ヒトiPS細胞、キメラ技術、異種臓器を用いた次世代医療開発への挑戦
・一細胞解析に象徴される新しいオミクス技術が、大規模ヒトゲノム配列との統合を経て生命現象の解釈を可能にしつつある。ゲノム個別化医療・創薬の重要性は広く一般認識されるに至った。
・遺伝統計学も古典的な遺伝ー形質関連解析から脱皮し、分子細胞生物学、情報学、数理科学、疫学、臨床医学と自在に組み手を行う、さながら総合格闘技のような学問へと進化した。
・情報伝達技術の世界規模の普及は、サイエンスの変革も急速に加速した。ヒトゲノム研究をめぐる状況は特に著しい。本特集が新時代に立ち向かう若い研究者の一助になれば幸いである。
■第5土曜特集 遺伝統計学の新潮流ーー新規創薬・個別化医療への挑戦
・はじめに
●遺伝統計学の理論と実践
・遺伝統計学の基礎理論
〔key word〕遺伝統計学、集団遺伝学、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、メンデルランダム化解析(MR)
・Polygenic risk scoreとゲノム個別化医療
〔key word〕個別化医療、ゲノム、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、一塩基多型(SNP)
・ヒトオミクスデータと深層学習
〔key word〕深層学習モデル、Transformer、Attention機構、Enformer
・シングルセル時代のシステム生物学ーーシングルセルマルチオミクスによる遺伝子制御ネットワークの推定
〔key word〕システム生物学、遺伝子制御ネットワーク、シングルセルマルチオミクス
・ロングリードシークエンス技術と難病ゲノム解析
〔key word〕ロングリードシークエンス(LRS)、構造多型(SV)、リピート伸長変異、Pacific Biosciences(PacBio【○R】)、Oxford Nanopore Technologies(ONT)
・ロングリードシークエンス技術と集団ゲノム解析
〔key word〕ロングリードシークエンス、構造多型(SV)、基準ゲノム配列、Telomere-to-Telomere(T2T)アセンブリ、パンゲノム
・アジアにおけるゲノム医学研究ーーGenomeAsia 100K Project
〔key word〕アジア人、ゲノム医学、遺伝的多様性、集団遺伝学
・琉球諸島の人々における集団ゲノム解析
〔key word〕琉球諸島、集団遺伝学、ゲノム、遺伝的多様性、集団形成過程
・縄文人由来変異が解き明かす縄文人と渡来人の混血過程
〔key word〕縄文人由来変異、ancestry marker index(AMI)、Jomon allele score(JAS)、集団平均ポリジェニックスコア(PA_PS)
・便中ヒトゲノム情報からの個人情報の再構築
〔key word〕腸内微生物叢、メタゲノムショットガンシークエンシング、ヒトゲノム由来配列、個人情報
●遺伝統計学と疾患オミクス研究
・眼科疾患における大規模ゲノム解析
〔key word〕眼科形質、多因子疾患、多遺伝子リスクスコア(PRS)、遺伝性網膜ジストロフィ(IRD)、遺伝子治療
・アルツハイマー病ゲノム解析の現状
〔key word〕アルツハイマー病(AD)、APOE遺伝子、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、レアバリアント、ポリジェニックリスクスコア(PRS)
・整形外科疾患で最も注目される変形性関節症の大規模ゲノム解析
〔key word〕変形性関節症(OA)、大規模ゲノム解析、ゲノムワイド関連研究(GWAS)、シングルセルRNA解析(scRNA-seq)
・痛風・高尿酸血症の大規模ゲノム解析
〔key word〕尿酸値、尿酸輸送体、ゲノムワイド関連解析(GWAS)メタアナリシス、遺伝率、機能解析
・原発性アルドステロン症の遺伝的背景と高血圧への寄与
〔key word〕原発性アルドステロン症、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、高血圧、Wnt/β-カテニン経路
・希少難治性疾患・間質性膀胱炎の遺伝的背景
〔key word〕間質性膀胱炎(IC)、ハンナ型IC(HIC)、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、HLA遺伝子
・中枢神経胚細胞腫の多層的オミクス解析
〔key word〕胚細胞腫、ゲノム解析、メチル化解析、ジャーミノーマ、ノンジャーミノーマ
・炎症性皮膚疾患における単層および多層的オミクス解析
〔key word〕アトピー性皮膚炎(AD)、乾癬、ゲノム解析、マイクロバイオーム解析、多層的オミクス解析
・自己免疫疾患の多層的オミクス解析
〔key word〕ゲノム、エピゲノム、RNA-seq、eQTL解析、B細胞受容体
・ゲノム解析による発がんメカニズムの探索
〔key word〕クローン進化、系統樹解析、発がん
・がん種・人種横断的なゲノムワイド関連解析
〔key word〕ゲノムワイド関連解析(GWAS)、遺伝的相関、乳がん、前立腺がん
●遺伝統計学とシングルセル解析
・シングルセルRNAシーケンスーー宿主と病原体の複雑な相互作用を明らかにする
〔key word〕感染症、細菌、シングルセルRNAシーケンス(scRNA-seq)、サルモネラ菌
・シングルセルレベルの空間トランスクリプトーム解析の新潮流
〔key word〕空間トランスクリプトーム解析、シングルセル解像度、シーケンス、イメージング
・1細胞解像度の細胞アイデンティティの定量とシミュレーション
〔key word〕モデリング、シミュレーション、遺伝子制御ネットワーク
・循環器疾患におけるシングルセル解析研究の実際
〔key word〕循環器疾患、シングルセル解析、分子病態
・がん領域におけるシングルセル解析
〔key word〕腫瘍微小環境、がん免疫療法、がん細胞、T細胞、シングルセルシークエンス
・リウマチ・膠原病疾患におけるシングルセル解析
〔key word〕シングルセル解析、関節リウマチ(RA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎(AAV)
・新型コロナウイルス感染症におけるシングルセル解析
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、シングルセル解析、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、expression quantitative trait locus(eQTL)、
・自然免疫応答の遺伝的多様性を単一細胞分解能で理解する
〔key word〕シングルセル、ガウス過程、発現量・量的形質座位(eQTL)、自然免疫、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
・脂肪組織のシングルセル解析はインスリン抵抗性の概念をどうアップデートするか
〔key word〕snRNA-seq(single nucleus RNA-seq)、脂肪細胞・脂肪前駆細胞の多様性、核ライブラリの特性、統合シークエンス解析
・Human Cell Atlasプロジェクトの軌跡と今後の展望
〔key word〕Human Cell Atlas(HCA)、バイオロジカルネットワーク、データエコシステム
●遺伝統計学とゲノム創薬
・大規模オミクス解析時代のゲノム創薬
〔key word〕ゲノム創薬、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、オミクス解析、薬剤転用
・人工知能を活用した創薬研究
〔key word〕創薬、人工知能(AI)、低分子医薬品、中分子医薬品
・製薬業界におけるゲノム創薬の活用
〔key word〕ゲノム創薬、臨床試験の成功確率向上、バイオバンク、eQTL(expression quantitative trait locus)、pQTL(protein quantitative trait locus)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・補体には感染防御に働く液性因子としての役割のほか、凝固系の活性化、免疫細胞の増殖や活性化、上皮細胞、神経細胞や骨などの臓器形成、組織の再生など“多面的”な機能を有することが明らかになってきた。
・補体の過剰な活性化は、自己免疫疾患、腎炎、心筋梗塞や脳梗塞などでの虚血再灌流障害、神経変性疾患、移植片対宿主病(GVHD)からCOVID-19重症化に至るまで、さまざまな炎症性疾患の病態形成に関わっていることが推測されている。
・2000年代には遺伝子工学的に作製された抗体による分子標的療法が可能になり、2007年にエクリズマブがfirst-in-classの抗補体薬として登場した。今特集では、“補体の魅力と抗補体薬のすべて”読者に届けられるよう、第一人者の先生方に執筆をお願いした。
■補体revisited--抗補体療法はどこまで進んだか?
・はじめにーー補体の多面性と関連疾患の多様性
・臨床に応用する補体の基礎知識
〔key word〕古典経路(CP)、第二経路(AP)、レクチン経路(LP)
・溶血性貧血
〔key word〕発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)、寒冷凝集素症(CAD)
・非典型溶血性尿毒症症候群ーー腎疾患に対する抗補体薬の過去と現在、そして未来
〔key word〕補体、抗補体療法、非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、腎疾患
・自己免疫性神経疾患
〔key word〕重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)、補体、分子標的薬、MM-5mg
・ANCA関連血管炎
〔key word〕抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎(AAV)、補体代替経路、C5a、アバコパン
・自閉スペクトラム症と補体C1q
〔key word〕自閉スペクトラム症(ASD)、C1q、ミクログリア、抗C1q抗体
・新規抗補体薬の展開ーー研究の最前線
〔key word〕発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)、補体異常症、補体関連疾患、終末補体阻害薬、近位補体阻害薬
●TOPICS 神経精神医学
・交代勤務・夜勤と認知症リスク
●TOPICS 医療
・チーム医療における医療ソーシャルワーカーの役割
●連載 医療システムの質・効率・公正ーー医療経済学の新たな展開(18)
・保健医療の経済学と行動経済学
〔key word〕合理性、ヒューリスティクス、認知バイアス、モラルハザード、行動ハザード
●連載 遺伝カウンセリングーーその価値と今後(8)
・成人領域における遺伝カウンセリング
〔key word〕ライフイベント、血縁者間の情報共有、多診療科・多職種連携、発症前検査、予備的ガイダンス
●FORUM 世界の食生活(7)
・トルコ人の社交のハレとケーーケシュケキとトルココーヒー
●FORUM 戦後の国際保健を彩った人々(4)
・菅波茂ーー多国籍医師団AMDAの人道支援活動
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・「ひきこもり」は国内推計140万人を超え、かつて日本特有の社会現象とされてきたが、2022年にはDSM-5-TRに"hikikomori"として収載され、国際的な医学的関心を集めている。
・近年の国内外の研究成果から、統合失調症、うつ病、パーソナリティ症、神経発達症などとの高い併存率が明らかになりつつあり、「ひきこもり」を医学の俎上に載せるかどうか、重要な転換点に我々は立っている。
・多角的理解の深化が偏見解消と個別化支援システムの構築が進み、「ひきこもりの医学」が発展すべく、本特集では、評価法、病態理解、支援法を紹介するとともに、当事者や家族の声を通じて「ひきこもり」の実相に迫る。
■ひきこもりの病態理解とその対応
・はじめに
・総説ーーひきこもりの多面的理解と多面的支援
〔key word〕ひきこもり、精神疾患、生物ー心理ー社会ー文化モデル、精神療法
・ひきこもりとネット・ゲーム依存ーー共通した背景要因
〔key word〕ひきこもり、不登校、ネット依存、ゲーム行動症(GD)、神経発達症
・不登校・ひきこもりと神経発達症の子ども
〔key word〕不登校・ひきこもり、思春期危機、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、メンタライジング
・ひきこもりから社会参加までをシームレスにつなぐ心理支援
〔key word〕支援への狭間、社会参加への狭間、家族支援、地域づくり、オンライン活用
・ひきこもり問題への精神分析的アプローチ
〔key word〕ナルシシズム、アイデンティティ拡散、精神療法、治療上のジレンマ
・メタバース活用によるひきこもりなど長期無業者の就労支援
〔key word〕メタバース、ひきこもり、アバター、就労支援、長期無業者
・当事者の環境を“北風”から“太陽”へーーひきこもり当事者の自己治癒力を育む環境づくり
〔key word〕ひきこもり、家族心理療法、関わり方
・ひきこもり当事者は多様で、“普通”の人たちである
〔key word〕ひきこもり、ひきこもり当事者、ステレオタイプ、146万人、多様
・ひきこもりの生物学的理解に向けたバイオマーカー探索の現状と今後の指針
〔key word〕血液成分、メタボローム解析、質量分析(MS)、栄養介入、機械学習
●TOPICS 社会医学
・世代別にみるLGBTQIA+の健康課題と解決策
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(29)
・共生細菌によるIgE自然抗体の産生制御
〔key word〕IgE自然抗体、アレルギー、共生細菌、MyD88
●連載 細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(15)
・当院における細胞シート移植術後リハビリテーションの取り組み
〔key word〕軟骨再生、自己細胞シート、高位脛骨骨切り術
●連載 ケースから学ぶ臨床倫理推論(6)
・守秘義務のケース
〔key word〕守秘義務、プライバシー権、守秘義務の解除、相対的義務
●連載 司法精神医学への招待ーー精神医学と法律の接点
・はじめに
●連載 司法精神医学への招待ーー精神医学と法律の接点(1)
・現代社会と司法精神医学ーー司法精神医学のパラダイムシフト
●FORUM 書評
・『口腔領域の漢方治療 勿語歯科室方函口訣』
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
食卓から世界を見るー多様性と地域性が織りなす人類の食文化
本書では、1先住民族の食生活、2ユネスコ無形文化遺産の食文化、3暮らしを支える作物、の3つの観点から世界の食事を紹介する。これらの視点を通じて、食が単なる生存のための行為ではなく、満足感や幸福感をともなう文化的な営みへと発展してきた過程を明らかにする。
【目次】
先住民族の食生活
カンガルーの冷凍しっぽ─中央砂漠に暮らすアボリジニの“伝統食”
食は万病のもとか?─カナダ・イヌイット社会における食生活の変化
極北の実り─西シベリアの先住民族・ハンティの野生ベリー採集
カラハリ砂漠に暮らす先住民サンの食
ピグミー系狩猟採集民(中部アフリカ熱帯林)
生を支えるハル イッケウ(食の背骨)─日本の先住民族アイヌの食生活
台湾原住民族の食と変化
オラン・アスリの食生活
ユネスコ無形文化遺産の食文化
トルコ人の社交のハレとケ─ケシュケキとトルココーヒー
食べるために生きる?─フランスにおける美食と健康の哲学
ブランド化した真っ赤なキムチ
地中海料理の挑戦─食と健康の関係を考え直す
国民文化としてのジョージア(グルジア)のクヴェヴリ・ワイン
暮らしを支える作物
インドネシア・西ジャワ州のコメ食
サツマイモ
キヌアの魅力とアンデスにおける食文化
世界の病院食
世界の病院食─世界の病人は何を食べているのか
・“誰一人取り残さない健康づくり”を掲げ、「健康日本21(第三次)」は、性差や年齢、ライフコースを踏まえた健康づくり、自然に健康になれる社会環境の構築、そして多様な主体による健康づくりを展開している。
・さまざまな組織・企業が健康づくりを起点に動き始めているが、医療面では、予防は行政機関、治療は医療機関という制度上の壁に由来するのか、予防医学と臨床医学との溝が埋まらない。
・本特集では、健康日本21(第三次)の策定に関わった専門家が担当領域を解説したうえで、医療者にどのようなアクションを期待するか、そのメッセージを伝える。
■健康日本21(第三次)の健康づくり戦略ーー医療者へのメッセージ
・はじめに
・循環器病
〔key word〕循環病、高血圧、ポピュレーションアプローチ、LDLコレステロール(LDL-C)、ハイリスクアプローチ
・糖尿病ーー予防と治療の切れ目ない対策で健康寿命延伸を目指す
〔key word〕健康日本21(第三次)、糖尿病、メタボリックシンドローム、アクションプラン
・健康日本21(第三次)におけるがん領域の健康づくり戦略ーー医療者へのメッセージ
〔key word〕がん対策推進基本計画、がん一次予防、がん検診、ロジックモデル
・たばこ対策
〔key word〕健康日本21(第三次)、たばこ規制枠組条約、ロジックモデル、アクションプラン、アドボカシー
・健康日本21(第三次)と健康的な食事・食環境
〔key word〕適正体重、野菜、果物、食塩、食環境
・健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023--概要とポイント
〔key word〕身体活動、運動、座位行動、筋力トレーニング、ガイドライン
・こころの健康ーー心理的苦痛の軽減を通して健康寿命の延伸を目指す
〔key word〕健康日本21(第三次)、こころの健康、心理的苦痛、トラウマインフォームドケア(TIC)、心のサポーター
・睡眠・休養
〔key word〕睡眠、睡眠時間、睡眠休養感、健康づくりのための睡眠ガイド2023
・ライフコースアプローチを踏まえた健康づくり
〔key word〕ライフコースアプローチ、女性の健康、子どもの健康
・高齢者の健康ーー5つの健康課題と社会的つながり
〔key word〕社会的つながり、ライフコースアプローチ、社会参加、社会的処方、地域包括ケアシステム
●TOPICS 移植・人工臓器
・人工赤血球がひらく移植臓器保存の技術革新
●TOPICS 免疫学
・B細胞受容体によるカルシウムシグナルが制御する胚中心B細胞ポジティブセレクション
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(25)
・ショウジョウバエ腫瘍モデルから紐解く自然免疫によるがん制御
〔key word〕がん、ショウジョウバエ、自然免疫、細胞間相互作用
●細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(11)
・培養自家骨膜細胞を用いた顎骨再生医療の臨床実用化における課題と取り組み
〔key word〕培養骨膜細胞(CPC)、顎骨再生、歯科インプラント、歯周病、咬合機能回復
●連載 ケースから学ぶ臨床倫理推論(2)
・高齢者虐待(医療ネグレクト)
〔key word〕高齢者虐待、医療ネグレクト、意思決定能力、四原則
●FORUM 戦争と医学・医療(13)
・731部隊に所属した医学研究者の論文分析による戦争犯罪の検証
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・生体イメージングを支える光学技術や、見たい対象・現象を可視化するためのプローブ技術、見た現象から情報を抽出するための画像解析技術などにおいて絶え間なく多角的な技術革新が進められた。
・こうした技術革新により“見えなかったものが見えるようになる”ことで、神経、免疫、がんなどをはじめ、多種多様な生命現象の本質が解明されて、生体イメージング分野はここ十年で最も前進した分野の一つとなった。
・本特集では、生体イメージングの最新の技術開発から、それらを駆使した最先端の生命科学研究(基礎から臨床まで)を網羅されており、各分野のトップ研究者による執筆で、重厚感のある一冊となっている。
■第5土曜特集 生体イメージングの最前線ーー絶え間ない技術革新と生命医科学の新展開
・はじめに
●技術・機器の進歩
・光学顕微鏡を用いた生体蛍光イメージング技術の進歩
〔key word〕光学顕微鏡、生体イメージング、蛍光イメージング
・広視野二光子励起ライトシート顕微鏡による生物個体のライブイメージング
〔key word〕ライトシート顕微鏡、二光子励起、ベッセルビーム、ライブイメージング、小型魚類
・マウス生体内イメージングに向けたツール開発
〔key word〕フェルスター共鳴エネルギー移動(FRET)、生体イメージング、二光子顕微鏡、FRAPA(FRET-assisted photoactivation)
・蛍光タンパク質プローブによる細胞間相互作用の可視化
〔key word〕細胞間相互作用、蛍光タンパク質、split-GFP、synNotch(synthetic Notch)、ddGFP(dimerization-dependent GFP)
・生命機能を可視化するさまざまな化学蛍光プローブ
〔key word〕化学蛍光プローブ、蛍光色素、標識法
●イメージングで神経活動を解析する
・イメージングを駆使したシナプス情報伝達の解明
〔key word〕シナプス、イメージング、神経疾患、ヒト患者由来神経細胞
・広視野高速二光子励起顕微鏡FASHIO-2PMによる大脳皮質ネットワークのin vivoイメージング
〔key word〕二光子励起顕微鏡、in vivoカルシウムイメージング、大脳皮質、大規模神経活動記録、機能的ネットワーク解析
・成体脳で新生するニューロンが、睡眠中に恐怖記憶を固定化する
〔key word〕ニューロン新生、カルシウムイメージング、最初期遺伝子、超小型蛍光顕微鏡
・発達期の樹状突起刈り込みを制御するシナプス競合のメカニズム
〔key word〕樹状突起、自発神経活動、神経回路形成、シナプス刈り込み、生後発達
・神経回路機能解析のための細胞種特異的な標識と光学イメージング
〔key word〕genetic dissection、ウイルスベクター、脳機能イメージング、多光子顕微鏡
・シナプスイメージングを基軸とした精神病態の多階層理解
〔key word〕2光子励起イメージング、光遺伝学、マルチスケール、精神疾患、因果性
・ホログラフィック光学技術を駆使した神経回路研究
〔key word〕デジタルホログラフィ、ホログラフィック顕微鏡、オプトジェネティックス、二光子カルシウムイメージング
●イメージングで免疫系や生体恒常性を解析する
・骨・免疫系の生体イメージング研究
〔key word〕破骨細胞、骨芽細胞、細胞外小胞、副甲状腺ホルモン(PTH)、JAK阻害薬
・皮膚の生体イメージング研究
〔key word〕二光子励起顕微鏡、接触皮膚炎、血管透過性亢進
・蛍光イメージングにより明かされるリンパ節の動的細密構造
〔key word〕間質遊走、ストローマ細胞(細網細胞)、獲得免疫応答、リンパ球
・光変換蛍光タンパク質発現マウスを用いたin situ光ラベルを駆使した新規免疫学研究アプローチ
〔key word〕in situ光ラベル、光変換蛍光タンパク質、Kaede/KikGR、生体内細胞移動
・腸管免疫の生体イメージング
〔key word〕ライブイメージング、T細胞受容体(TCR)γδ細胞、制御性T細胞(Treg)
・腸内炎症と好中球/マクロファージのイメージング解析
〔key word〕生体イメージング、好中球、単球、マクロファージ
・臓器内“zone”による空間的に不均一な免疫制御
〔key word〕生体イメージング、空間トランスクリプトーム、シングルセル解析、肝臓、マクロファージ、空間不均一性
・血管・血栓形成のイメージング
〔key word〕in vivoイメージング、血管収縮、血管透過性、血小板血栓、凝固血栓
・生体イメージングを用いた腎疾患の病態解析
〔key word〕糸球体腎炎、生体イメージング、CD44、ヒアルロン酸、免疫細胞
・呼吸器系感染症の生体イメージングーー二光子生体イメージングでみるウイルス感染肺
〔key word〕インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、生体イメージング、二光子励起顕微鏡、好中球、血流
●新規解析・診断技術の動向
・生体イメージングの画像解析
〔key word〕バイオイメージインフォマティクス、画像解析、細胞画像処理
・生体イメージングとシングルセルオミックスの統合解析
〔key word〕in vivoイメージング、細胞動態解析、時空間トランスクリプトーム解析
・生体イメージング技術を用いた切らないがん組織診断
〔key word〕生体イメージング、がん組織診断、非標識イメージング
・生体イメージングによる切らない皮膚診断
〔key word〕ダーモスコピー、マルチスペクトルイメージング、共焦点顕微鏡、二光子励起顕微鏡、光干渉断層撮影(OCT)
・“蛍光ガイド手術”はすでに実現している
〔key word〕蛍光ガイド手術、術中蛍光イメージング、蛍光胆道造影、癌イメージング、ICG(インドシアニングリーン)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。