日本には春夏秋冬があり、季節によって風景も食べ物も人々の生活もさまざまに変化します。この本を開くと、学習者のみなさんは、満開の桜、美しい新緑など、月ごとに日本の季節を感じさせる写真をまず目にすることでしょう。本書は、そうした季節感あふれる写真やイラスト、会話から、日本語を総合的に学習しようという考えから生まれた、これまでにない学習本です。初級レベルの学習者から「日本」に興味を持つ人々への良き入門書となるでしょう。
悩み多き母娘や、ふたりをとりまく女たちの生きかたを、みずみずしい筆致で描く感動の物語。
オリヴィアはナタリーの回想録のとりまとめに精を出していた。その傍らカールの息子でありヴィンヤードの現マネジャーでもあるサイモンに興味を覚え始める。だが彼は四年前に妻子を亡くして以来、女性には心を閉ざしていた。ところがテスが失読症であることを知った時から彼の態度が変わった。そしてオリヴィアも寡黙で逞しいサイモンに心惹かれていく…。ナタリーの波瀾に満ちた過去と秘められた愛。オリヴィアとサイモンの愛の行く末。二つの物語が並行しながら展開するロマンス巨編。
代々美しい売春婦を輩出してきたドラクロワ家の血を引く娘。由緒正しい有力者の家系であるリバーズ家の青年。身分は違えども、二人は愛し合い、十代でひそかに結婚した。だが、彼らが実際に結婚生活を送ることはなかった。身分違いの二人の仲をよく思わない町の人々に脅された娘は、青年の幸せを第一に考え、彼の前から姿を消したのだ。そして十八年後…。ニュースキャスターとして成功したマリア・ドラクロワは、取材のため、忌まわしい故郷ベル・テールに帰ってきた。かつて彼女をばかにした人々が、今はその名声にすり寄ってくる。そんな連中を冷ややかなまなざしで見つめる男がいた。ジェリコ・リバーズ。彼はこのときを十八年間、ずっと待ち続けていたのだった…。
1:若い翼は
2:心の旅路
3:旅立つ季節
4:ばら色のクジラ
5:潮風よ教えておくれ
6:海はお前を
7:公園のD51よ走れ
8:あなたと
めぐる季節に花を咲かそう。日々、瞳にうつりゆく色彩。そのうつろいゆく中に、穏やかな季節の流れがあります。全身でそれを感じていたい。生きている限り、ずっと。
『真夏のサンタクロース』-南半球のクリスマスを三歳半になる息子サミュエルに見せるため、シャンテルはオーストラリアに帰郷した。母が催したパーティに息子と出席した彼女は、ギリシア人男性ディミトリと再会する。彼こそサミュエルの父親なのだが、その事実をシャンテルは告げていなかった。息子に向けられたディミトリの目に怒りが宿るのを見て、彼女は息をのんだ。『空から降る奇跡』-サヴァンナは、大おばから由緒あるリゾート・ホテルを遺贈されたのを機に、バーモント州へ引っ越してきた。そこへ、見知らぬ男性トレイスが訪ねてくる。トレイスは大おばとは長年の友人で、死期の迫った大おばから、今年のクリスマスは必ずホテルで過ごすように言われたのだという。突然現れた魅力的な男性に、サヴァンナはある提案を持ちかけた。『始まりはラストダンス』-田舎町の診療所で看護師として働くララ。今年のクリスマスにはドクターの息子ニックが帰ってくるという。七年前のイブの日に、ダンスパーティでニックに恋した彼女は、次の日からダイエットに励んだ。今はもう太った未熟な女の子ではないわたしを、彼はどう思ってくれるかしら。ララは期待に胸を高鳴らせる。だが現実はあまりに残酷なものだった。『幸せを呼ぶ王子』-教師のクリスティンは、両親を亡くしたショックで視力を失った姪のソニアを引き取り、育てていた。クリスマス間近のある日、広告のモデルに選ばれたのが縁で、ソニアが北欧の美しい国フリージアの王宮に招待された。クリスティンも同行し、謁見の席で二人は王子エリックに出会う。クリスティンは叶わぬ恋と知りつつも、ひと目で彼に心を奪われた。