悩む子どもとむかいあうためには、なにを知っていなければならないか。小児・思春期専門の精神科医である著者が、十余年の学校現場との実践交流を踏まえて贈るメッセージ。
本書は、長年多くの子どもたちの心理治療に携わってきた著者が、その経験を生かし、小児心身症を子ども特有の世界から臨床的にわかりやすく解説したものである。
これからの精神保健はどのような視点で何を目指すべきか。本書は、その基本的指針と具体的実践への手掛かりを明らかにし、実践のために最低限必要な精神医学的知識(精神疾患への理解)、臨床場面における技法、そして障害・地域保健に対する適切な心構えを懇切に説いたガイドブックである。
いつでも発情する特殊な生き物ヒトに劣らず、さまざまな性行動を見せる動物たち。オナニーをするジュゴンや不倫に走るトキ、ホモセクシャルを楽しむクジラなど、びっくりするような動物たちの生態が続々登場。思春期、結婚、子育てなど10のキーワードをもとに動物の不思議な繁殖の実態をさぐりながら、世の中のオスとメスの微妙な関係を掘り下げた、生と性の不思議がわかる本。
本書は、著者が長年の臨床経験からもっとも「縁があった」とする強迫症とその周辺(境界例、対人恐怖症、思春期・青年期患者の精神病理、分裂病)に関する治療論的な論文集である。
本書では、従来の大人の精神医学の小児版とされた機能性精神病や神経症、さらには精神薄弱といった病態に加え、ここ30年ばかりの間に注目を浴び、今後ともさらなる治療的、研究的努力の求められるものをも網羅するよう努めた。
自由でユニークな教育で知られ、世界に広がっているシュタイナー学校。日本の中学・高校にあたる学年の数学の内容を初めて体系的に紹介する。
本書は、1章で形式や定義を述べるとともに、フロイトやビンスワンガーやジャネ,エー,クレッチマーの説もとりあげ、最後に「妄想主題(内容)の意味」を論じている。2章から7章では、思春期妄想、中年期妄想、恋愛妄想、嫉妬妄想、分裂病の自殺、うつ病の迫害妄想にわたる多数の自験例を、考察する。