1975年5月16日午後12時30分。田部井淳子は世界最高峰に女性として初めての足跡を記した。「白い山」にあこがれて山岳会の扉をたたき、憑かれたように山行を重ねた青春時代。そして結婚し、母となってからも夢を追い続け、8848メートルの頂を極めるまでの半生を綴った最初の著作。
「ダムはゼニやな。まっことつまらんで」川のほとりに住むおばあさんはそうつぶやいた。田んぼ、畑、小学校、長年住んだ家…。あたりまえの山里の風景を水の底に沈めるダム。日本各地のダム建設計画地を訪ね、そこに生きる人たちの暮らしを文章と写真でまとめたノンフィクション。
1945〜52年にかけてアルプスの「6つの北壁」を登攀したレビュファが、山岳ガイドという職業に対する誇りやザイル・パートナーとの友情、アルプスの自然への賛美を高らかに歌い上げる。1954年に山岳文学大賞を受賞し、日本でも多くのファンに親しまれた名著の改訳決定版。
巨大な塔時計の一風変わった文字盤が見守る中、怪事件が連続する!和時計の刻む独特の時間は、事件と関わりなく流れているようでもあり、犯罪に荷担しているようでもあり…。邸内を和時計に埋め尽くされた田舎町の旧家・天知家で、遺言書の公開と相前後して起こる不可能殺人。遺言の内容からは、殺人を起こす動機はうかがえないのだが…。遺言の公開に訪れた弁護士・森江春策が、複雑に絡み合った事件の深層に切り込んでいく。
無駄なものを買わないための賢い選び方を用具研究の達人がホンネで解説。
1938年7月、「死の壁」と呼ばれたアイガー北壁の初登攀に成功したハインリッヒ・ハラーは、自らの詳細な登攀記録とともにアイガーの登攀史をまとめ、北壁の象徴である「白い蜘蛛」を表題とした1冊の本を上梓した。本書は初登60周年を記念して出版された『白い蜘蛛』の増補改訂版。初登攀から今日までのアイガーの歴史が今、あざやかによみがえる。
神よ、晴れてくれ!そんな願いもむなしく、山頂を目前に悲劇の幕は切って落とされた。飢え、凍傷、そして仲間の死。ズタズタに傷ついた肉体を引きずりながら、孤独の下山を開始する…。1982年5月、風雪のミニヤコンカから19日間にもおよぶ苦闘の末、奇跡の生還を果たすまでを描いた感動の手記。
「本当に役立つ本は何だろうか?」、そうした素朴な疑問に応えるために本書は編集された。本の選定にあたっては、マネジメントのプロであり、しかも、体系的な教育を受けたMBA取得者一〇〇人にアンケートを行った。そのアンケートの結果として、選ばれたものを紹介。古典と呼ばれているものから、昨今話題になった著作まで多岐にわたる。また、インタビュー形式でビジネススクールの教授や著名コンサルタントの方々に、経営書と限定せずに、ビジネス書、自己啓発書まで推薦していただいた。
没後二十年ー初めて綴られたベストセラー作家の素顔と家族の群像。
「落ち葉を拾う?子どもじゃあるまいし、大人がすることじゃあないね」そう考えているとしたら大間違い。同じ紅葉でもイロハモミジとハウチワカエデでは色がちがう。同じ木でも染まり方はじつに個性的だ。破れたり穴だらけになったりする葉もあり、そういう葉はかえって味わいがあって美しい。大人はそう思ったりする。
本書は、初めてMLに触れる者が、MLで本格的なプログラムを書き始めるのに十分な知識とプログラミング技術を学ぶための材料を提供するもの。本書を理解する上で、プログラムやファイルといったコンピュータシステムに関する初歩的な概念以外は特に必要としない。Lips等の関数型言語の経験は有用であるが、MLを習得する上で必須ではない。プログラミング言語に興味を持つ者であればだれでも、予備知識なしに、MLに関する基礎からある程度高度な概念やプログラミング技術を習得できるようなテキストになることは間違いない。
本書では、単に「趣味的な」料理ではなく、自分で食べたいものを自分で作れるようになることを目指し、料理することが楽しい作業となり、趣味と実益を兼ね備えたものに広がるように、とにかく初心者がすぐに一品できるところからスタートしている。そのため、基礎編を設け、料理を始める前に知っておきたいことをまとめ、そして、実践編として2ステップに分けてレシピを紹介している。
アメリカで大人気の記憶力増強の本。最近物忘れが激しい、顔はわかるけど名前を思い出せない、自分が何をしようとしてこの部屋に来たか忘れた、新しいことが覚えられない。こんなボケ現象を簡単に解消できる頭のトレーニング・ブック。
本書は国産腕時計の黎明期から、戦後の混乱期までの製品について紹介している。
雪の科学から、生死を分けるレスキュー技術、安全管理まで最新研究と事故分析で、雪山の危険を解明した待望の完全版。
「敗者復活」のある社会、再生可能エネルギーによる「浪費なき成長」「働く自由」を勝ちとるための真のワークシェアリング…。「人間性回復」のための経済システム構築と日本経済復活のための処方箋を語り合った白熱の対論集。
こわもてのアジュンマ(オバハン)に食べたくもないキムチをついつい買わされてしまう貧乏トラベルライターと、そんなオバハンになぜだかモテモテの日本でバーを営む韓国人のマスター…。このおかしなふたりがソウルの路地裏で繰り広げる抱腹絶倒の胃袋場外乱闘。キムチの辛さに勝ちつつも、マッコリの二日酔いに負け、そのおいしさと人情に泣く。路地裏のラビリンスで展開される悲喜こもごものソウル・フード・バトル。
素木の神明造の伊勢神宮、自然の山を御神体とした大神神社、絢爛豪華な権現造の東照宮などに残る神にまつわる神秘の「かたち」を探す。
通訳をめざす人から通訳実務者まで必携。第一線で活躍するベテラン通訳者が通訳の心得、訓練方法、現場での実例集、通訳がおさえておくべき情報を詳しく解説。