外国語を用いた異文化との出会いは、他者と対話を通して共通の意味を構築していくプロセスである。その中で自己を意識し行動レパートリーを拡張する。本書では、外国語で話すときの不安や自信、外国語学習の動機、異文化への態度や異文化接触などを扱い、異文化理解をめざす外国語教育研究への学際的アプローチを提示する。
第1章 外国語コミュニケーション研究の視座
第2章 外国語コミュニケーションと不安
第3章 外国語学習の動機
第4章 異文化接触の動機
第5章 異文化への移動とコミュニケーション
第6章 コミュニケーション能力
第7章 外国語コミュニケーション:教育的示唆
『赤毛のアン』をはじめとする名作を競訳!勝つのは作家か翻訳家か?
「声」のプロによる、訓練次第で誰もが「聞き取りやすい声」を出せるようにする本。
一般の人から有名人(プロ)まで、10,000人以上の〈声〉を指導してきた著者が、無理なく特殊な道具などを使わない方法で、どうしたら「聞き取りやすい声」を出せるのかを教示。
人は事態をどのように捉え、そのさまをどのように言語化するのか。日本語・中国語・韓国語・英語におけるそのメカニズムをよりプラグマティックに分析する。
「文学的形式(フォルム)を“アンガジェさせる”こと」と「サルトル的アンガージュマンをマルクス主義化すること」という二重の企図のもとに書かれた『エクリチュールの零(ゼロ)度』は、サルトルの『文学とは何か』によるブルジョワ的“文学”神話の“脱神話化”の試みを引き継ぐとともに、その人間主義的限界の乗り超えを目指した。言語体(ラング)とも文体(ステイル)とも異なる文学の第三の形式的現実としての『エクリチュール』は、はたして“文学”を解明したのか。つねに現代思想の先頭を走り続けつつ、変貌を重ねたバルトのエクリチュールの冒険のすべては、ここから始まった。
「話す力」のある人には「知情意体」が備わっている。「知」は知識、「情」は相手の気持ちを読み取る感情、「意」は伝えようという意思。もう一つが「体」で、声の調子・顔の表情・ジェスチャー。これらをつねに意識し、ネタ主義(話す前の準備)、テーマ主義(話す内容の明確化)、ライブ主義(場の空気を読む)を実行すれば、「話す力」は驚くほどアップする。
誰でもできる「しぐさ」を加えるだけで、相手の注意を引きつけられる!
◎手のひらを見せると、率直さが伝わる
◎斜めにうなずくと、注意を引きつけられる
◎片手をポケットに入れると、存在感を強調できる
◎手を一瞬こすり合わせると、期待感を示せる
ほか全50のテクニックを、コミュニケーション学の第一人者がひもときます!
◆プレゼンのパワーを引き出すのは「ジェスチャー」◆
プレゼンテーションの内容も構成もしっかり準備しているはずなのに、
聞き手が退屈してしまう、企画が通らない、会議が盛り上がらない……。
それはきっと「ジェスチャー不足」です!
誰でもできるちょっとした「しぐさ」を一つ、二つ加えてプレゼンするだけで、
あなたのプレゼンのパワーが最大限に引き出され、
相手の注意を引きつけることがいとも簡単にできるようになります。
欧米で活躍するコミュニケーション学の第一人者が、
すぐに使えるビジネスプレゼンに効くジェスチャーを丁寧に紹介します。
◆ビジネストーク・就活の自己アピール・会合のスピーチですぐに使える◆
・一目置かれる9つのテクニック
・信頼される8つのテクニック
・モチベーションを高める7つのテクニック
・人前で上がらない10のテクニック
・反応を読む9つのテクニック
・組み合わせの7つのテクニック
相手に一目おかれるワンランク上のひと言から、使うと人間関係にヒビが入る危険な言い方まで…ここ一番で使いたい決め手のフレーズを余すところなく収録。
「主体化」論理の日本語と「客体化」論理の欧米言語の間で互換(翻訳)は可能なのか?今、哲学・言語学・文学・言語教育の基盤が問い直される。言語が主体による外部世界の認知的解釈の反映であるという、認知言語学のパラダイムに基づく類型論。これまでの機能言語学的類型論の流れを汲んだ言語類型論の研究とは異なり、事態把握に関わる主体・客体の認知モードという視点から言語現象の多様性を捉え、説明している。
全18,500語収録!幻の人造言語エスペラント語掲載。クリエイターから中二病患者までアナタの世界に命を吹き込む魔導書。
生成文法による言語研究の「革命」開始を告げる記念碑的著作。句構造や変換構造などの抽象的な言語学的レベル、言語の一般形式に関する理論、文法の単純性の概念などが、人間言語に対する深く透徹した洞察を与えることを立証する。併録の論考および訳者解説では本書の知的背景を詳細に説明し、その後の展開も概観する。
翻訳は、ことばの置き換えではない。だから「正しい訳」なんて、ない。他者のことばを生き、当事者となってそれを自分のことばで実践(または再現)する。それが翻訳だ。大きな感動を呼んだNHK「課外授業ようこそ先輩」の授業を題材に、翻訳のはじめの一歩=エッセンスを語る。
ルソーが言語の起源と本質を論じた著作。言語の本質とは情念の表現にあり、もとは言語と音楽の起源は同一であったという。言語の起源と変遷、諸言語の地理的差異、音楽の起源、旋律、和声の原理と歴史が分析され、南方と北方の言語の抑揚の相違、言語の現状が言語の変遷といかに関係しているかなどが論じられる。
本書は、奇跡とも言うべきヘレン・ケラーの言語習得の過程を、人間が持つ生得的な言語能力の考え方に基づいて検証するものである。本書に引用されている彼女の書いた英語をまのあたりにした読者は、その英語の正確さや美しさに驚きの連続となることであろう。英語を学ぶ日本人にとって、ヘレン・ケラーから学ぶことはたくさんあり、英語教育の面でも有益なヒントが得られるはずである。
差別とわかちがたくむすびついたコトバを「透明で平等な媒体」にすることは、いかにして可能なのか!コトバは「透明で平等な媒体」でなどない。政治的であり、権力/差別とわかちがたく結びついている。しかし、「透明で平等な媒体」にはなりえないといった虚無主義にとどまるのではなく、むしろ「透明で平等な媒体」を徹底的にめざす実践的理論運動が必要とされるのである。
現役の放送通訳者が、ニュースやスピーチを用いて、内容理解から通訳に至る道筋を指導。第一部、第二部は多彩な話者による語り下ろしのスピーチを収め、第三部はCCTV大富の放送から、15分野51本のニュースをピックアップ。附属のMP3CDには、中国語原音、同時通訳入り音声(第二部、第三部)、学習用にスピードを落として読み直したゆっくりバージョン(第三部)を合計8時間以上収録。
世界に通用するために外国語を勉強しなければ!そんな気持ちを脱力させて、言葉本来の面白さを感じ取りたい。古本屋で知らない外国語のテキストを買ってみたり、時には現地にいってみたりとあちこち思考をめぐらした結果がこのエッセイに詰まっている。しかも、外国語をもっと楽しく勉強したい人へ向けたアドバイスとして読める。文庫化に際して未収録作品多数!