過去の事件の責任を負うように、人里離れた山小屋で孤独に暮らす元警官ガース。ある晩、彼は厩舎で血まみれで倒れている女性を発見する。一度見れば忘れようのない美貌の持ち主ーそれは悪名高き犯罪組織のボス、サルバトーリの妻ケンドラだった。人身売買同然の結婚で屈辱的な生活を送ってきた彼女は、あることを機に決死の逃避行に出たのだった。心に傷を抱えたまま惹かれあってゆく二人と迫り来る執拗な包囲網。果たしてその先に待つ運命とは!?傑作ラブサスペンス。
リュウマチの治療のために水療院を訪れたミス・マープルは、殺人事件に出くわす。何も知らず幸せのうちに死ぬか、絶望のなかに生きながらえるか、ミス・マープルが問いかける表題作「クリスマスの悲劇」ほかに「申し分のないメイド」「巻尺殺人事件」の2話を収録。
短編で読むポワロの魅力!表題作「安すぎるマンションの謎」のほかに「消えた料理女」・「船上の怪事件」の3点を収録。
1990年8月12日、サウスダコタ州の荒野で、一体のティラノサウルスの化石が発見された。発見者スーザン・ヘンドリクソンの名を取って「スー」と名づけられたこの化石は、T・レックスとしては過去最大、しかも90%の骨が発掘されるという、発掘史上、稀にみる化石だった。だがまもなく、地主と発掘者のあいだで所有権をめぐる裁判に発展。FBIと軍隊が強引ともとれる方法で骨格を押収すると、法廷闘争は熾烈なものになっていく。合衆国中が騒然とするなか、連邦政府、地元先住民族、古生物界まで巻き込んでおこなわれた闘いは、地主側が勝訴。発掘者であり著者のピーターに意外な評決がおりる…。大草原での発掘、裁判闘争、恐竜学の最前線をゆく研究、家族の愛…、古生物界の“インディ・ジョーンズ”といわれるピーター・ラーソンが語る、夢と闘争の「Sueスー全物語」。現場写真を多数掲載、T・レックス骨格図、T・レックス全標本リストなど充実の付録満載。
有名な女優のもとに、西洋の星と呼ばれるダイヤの盗難予告が届いた。依頼を受けたポワロは、ダイヤにまつわる謎を見破ることができるのか。ほかに「クラブのキング」「スズメバチの巣」の2話を収録。
人はなぜ、正しいことをしなくてはならないと思うのかーこの根源的な問いに、当代一級の倫理学者が正面からとりくむ。コースガードは近代の道徳哲学の議論を手際よくまとめた上で、現代のアイデンティティ論をふまえた「実践的アイデンティティ」という新しい概念を提案する。コーエン、ゴイス、ネーゲル、ウィリアムズといった英米の著名な倫理学者たちによるコメントと、それへの応答によって議論はさらに深化していく。読者は、スリリングな展開を追うなかで倫理学の基本問題を学ぶことができるだろう。
学部初学年の入門の講義から高学年の専門の講義まで利用できる優れた教科書。化学および化学と関連する分野を学ぶ学生を対象にしている。本書は、分析化学の基礎的概念とその化学反応や化学平衡を利用する分析法への応用について懇切丁寧な記述で解説されている。さらに、基本的な実験器具の取扱い、分析データや試料採取の統計的取扱い、化学平衡の概念、重量分析や容量分析に関しては、基本的概念や原理とともに、実験の操作や注意事項についても詳しく記述されているすぐれもの。
「家族においてあなたの代わりはいない」多くの家族を襲う社会の乱気流の中、「7つの習慣」によって、家族における原則をあらためて問い直した『ファミリー7つの習慣家族実践編』新訳編。
本書は、光分析、クロマトグラフィーを中心にかなりの部分が機器分析法の原理とその応用について懇切丁寧な記述で解説している。さらに、臨床化学、ゲノミクスとプロテオミクス、環境試料の採取と分析の内容は、本書を学んだ集大成として、分析化学の現在の社会的役割と貢献についても記述されている。
国の大半を占める黒人の側から書くこと。時代の熱風が吹き荒れた南アフリカ1950-1980年代に綴られた白人ノーベル賞作家の13エッセイ=南アフリカ現代史。
住民が知りあいばかりという、イングランドの田舎にある、のどかなキングズアボット村でおきた殺人事件。引退してこの村に住みはじめたポワロは殺されたのが友人のアクロイド氏でもあり捜査を引きうけた。ポワロは被害者の関係者をあつめて言った。「だれもが、なにかをかくしています。わたしは、それが気にいりません…。」と。小学上級から。
なんとなく気持ちがふさぐとき、ちょっと立ち止まって自分の心を見つめたいとき、明日への自信がほしいとき…この本を開けてください。元気が湧いてきて、小さなことにくよくよしなくなります。インスピレーションが冴えてきて、明日が待ち遠しくなります。そして、本当の自分らしさに出会えます。
「金をよこせ、このあばずれ!」鈍い光を残してナイフが空を切る。アビーは夢中でアクセルを踏み深夜の湖岸を逃げ出した。順風満帆な人生が恐ろしい悪夢と化した瞬間だった。謎めいた脅迫、義兄の死、幼い息子の失踪ーさらには刑事ジョンの放つ強烈な魅力にアビーは心を乱されていく。逼迫する事態に立ち向かう二人を待ち受けていたのは、あまりにも悲しい殺人者の姿だった…。実力派作家が仕掛ける巧みな罠、珠玉のロマンティック・サスペンス。
買い物の世界を左右するのは、お客の好みと心理である。では、お客は何を好み、どんな気持ちで商品を手に取るのだろうか?お客心理の飽くなき追求こそが、新たな価値を生み出し、競争力の源泉となる。職業マーケターではない心理学者が書き下ろした「お客心理の解体新書」。