男と女の境界が無くなるとき・・・バロック・オペラは盛り上がる。
CD2枚にたっぷり盛り込まれた、超絶のメゾ、ジェノー、美麗カウンターテナー、ザッゾの
華麗なるアリアの競演
バロック時代、イタリア・オペラの舞台では、女性の役が男性のカストラートもしくは女性によって演じされることは日常茶飯事でした。カストラート歌手は、最初は女性役として歌いましたが、遅くとも1630年代以降は、彼らは男性役としてソプラノ・パートを歌い演じていました。女性歌手は女性と男性の両方の役柄を歌いました。
バロック・オペラにおけるこうしたジェンダーの越境こそが、2017年にヘンデル賞を受賞した超絶のコロラトゥーラ・メゾ、ヴィヴィカ・ジュノー、堂々たる王者の風格を漂わせる美麗なカウンターテナー、ローレンス・ザッゾと、ヴォルフガング・カチュナー率いるラウテン・カンパニーがお届けする2枚組の新録音『バロック・ジェンダー・ストーリーズ』のテーマです。ここには、ヘンデル、ヴィヴァルディ、ハッセ、ガルッピ、トラエッタ、そしてヴァーゲンザイルらによるオペラからのアリアと二重唱、そして器楽曲がたっぷり収められており、ジェノーとザッゾがジェンダーを行き来しつつ、バロック・オペラの華麗な声の共演を聴かせてくれます。
中心に位置するのはペルシャの皇太子を主役に据えたオペラ『シロエ』で、最も有名なヘンデルだけでなく、ガルッピ、ヴァーゲンザイル、トラエッタ、ハッセと合計5人の作曲家による作品が収録されています。ハッセのオペラ『シーロのアキッレ』では主人公アキッレ(アキレス)がトロイ戦争に参加せずにすむように女装し、ヘンデルの『セルセ』の二重唱では、ジェノーがペルシャ王の役でザッゾがセルセの嫁となるアマストレ役を歌うなど、ジェンダーの越境がいとも簡単に行われるのがバロック・オペラの面白いところ。バロック・オペラの旗手であるジェノーとザッゾの華麗かつ豊麗な歌唱を、カチュナーが率いるラウテン・カンパニーの躍動感あふれるオーケストラが彩っていきます。人間の声の究極の魅力と輝かしさを味わえる楽しさ満載の濃密な2枚組です。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
1. ハッセ:歌劇『ペルシャ王、シロエ』よりシンフォニア
2. ガルッピ:歌劇『シロエ』より、エミーラのアリア「Rendimi l'idol mio」
3. ランプニャーニ:歌劇『セミラミスの確認(セミラーミデ)』より、セミラーミデとシタールチェの二重唱「Crudel morir mi vedi」
4. ランプニャーニ:歌劇『セミラミスの確認(セミラーミデ)』より、タミーリのアリア「Tu mi disprezzi」
5. ポルポラ:歌劇『セミラミスの確認(セミラーミデ)』より、セミラーミデのアリア「Il pastor si torna aprile」
6. ヘンデル:歌劇『セルセ』より、アマストレのアリア「Cagion son io」
7. ヘンデル:歌劇『ペルシャ王、シロエ』より、シロエのレチタティーヴォ・アッコンパニャート「Son stanco, ingiusto numi」
8. ヘンデル:歌劇『ペルシャ王、シロエ』より、アリア「Deggio morire, o stelle」
9. ヴィヴァルディ:歌劇『狂えるオルランド』より、オルランドのレチタティーヴォ「Insolito coraggio」
10. ヴィヴァルディ:歌劇『狂えるオルランド』より、レチタティーヴォ・アッコンパニャート「Orlando, allora il ciel」
11. ヴィヴァルディ:歌劇『狂えるオルランド』より、アリア「Nel profondo cieco mondo」
12. バルダッサーレ・ガルッピ:歌劇『シロエ』より、シロエとエミーラの二重唱「Ah non fuggirmi, ingrate」
Disc2
13. ヘンデル:歌劇『ペルシャ王、シロエ』序曲
14. ヘンデル:歌劇『セルセ』より、セルセとアマストレの二重唱「Gran pena e gelosia」
15. ヘンデル:歌劇『アルチーナ』より、アリア「E gelosia」
16. ヘンデル:歌劇『セルセ』より、セルセのアリア「Se bramate d'amar chi vi sdegna」
17. ヴァーゲンザイル:歌劇『シロエ』より、シロエのアリア「La sorte mia tiranna」
18. ハッセ:歌劇『シーロのアキッレ』より、アキッレのアリア「Risponderti vorrei」
19. ヴァーゲンザイル:歌劇『シロエ』より、エミーラのアリア「Esci, crudel, d'affanno」
20. トラエッタ:歌劇『シロエ』より、エミーラのアリア「Che furia, che mostro」
21. ヘンデル:歌劇『デイダミア』より、デイダミアとウリッセの二重唱「Nell'armi e nell'amar」
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